トランプショックってなに? | 林知之


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奥歯が1本、虫歯になりまして、池袋の歯科医院で治療中です。まず神経を抜いたわけですが、2回目の治療の時はまだ鈍痛がある状態なのに、担当の女医さんは「林さん。痛いの好きだよね」と麻酔なしでグリグリ……悲鳴を上げました。
私もつい「そういうお店だった?」なんて言ってしまうので、それがいけないのでしょうが、もうちょっと丁寧に扱ってほしいものです、ホント。

最近は、日常の態度について、「オレはS」とか「あの人はM」なんて表現を、ふつうに使います。ちょっとイジワル系がS、いじめられキャラや、それを素直に受け入れている人がM、という具合です。傾向が強い場合は、「ドS」「ドM」などと言うのですから、日本人のセックス観、言語観は面白いと思います。

株式市場は多くの参加者が競争し、ある意味、対立している構造なのですが、仕手戦とか相場操縦でない限り、相手をいじめる機会はありません。
誰もが、孤立したような状態で「値動き」と戦っているのです。
だから、Sは成立せず、みんなが少なからずM傾向だということですね。

トランプ氏が大統領になったら暴落する……“トランプショック”という単語が早くから出回りましたが、戦々恐々で大騒ぎする人ほど買いポジションを減らすことなくガッツリと抱えていたようです。つまり、ドM?

結果的には、なぜだか東京だけが大暴落、そして翌日は大暴騰。依然として今後の政策は不透明なまま「トランプ大統領に期待」なんて後講釈するのですから、
本当に困ったものです。
要するに、相場が上げようとしている状態で「買いたい弱気」が多かっただけ?
というのが平易な捉え方かもしれません。
ちなみに、「じゃあ、皆これから買うんだな」というのは、個人的なつぶやき、いわゆるポジショントークというヤツですね。

金融マーケットにかかわる情報だけでなく、政治、経済、国防など多くの観点で、トランプ大統領に対する「不安」をまき散らすような論調が多いと感じます。
メディアから情報を受け取る私たち一般人は、そろってドMを演じるよう強要されているのです。不安を解消するために次の情報に注目しますが、次の情報によって不安が増幅したり新たな不安を与えられるから、またまた情報を買う……そして情報を買い続ける。やはり、ドMの情報中毒といえそうです。

ドM状態を回避するには、「手法をもつ」ことです。
手法だっていろいろ、ファンダメンタル分析を主とするやり方もあるのですが、メディアが流す情報を気にする“受け身”の姿勢とは違います。

誰にでも実行できるアプローチ、特別な知識や分析能力を要しない方法は、林投資研究所が提唱する「相場技術論」、つまり株価だけを見て、自分の戦略を淡々と実行するという考え方に基づく行動指針です。

明日の株価は誰にもわからない、予測が当たっても外れても“次の一手”が重要
という大原則を忘れず、常にそこに立ち返ることが大切です。


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