番組はこんなふうに作っています

マーケット・スクランブルの生放送をどんなふうに作っているか、舞台裏というほどでもないのですが、現場の様子をちょっとご紹介したいと思います。

フリップは手作り

放送する内容は1カ月前に企画しますが、内容が完全に決まるのは直前です。そして当日、実際に話す内容をリアルに想像しながらフリップを自ら手作りします。自分でやったほうが、放送の内容が頭の中で整い、1枚1枚が“自分のもの”になる気がしますね。

5-フリップ

内容については、アシスタントを務めてくれている大橋ひろこさんからもガッツリと意見をもらいます。彼女はしゃべりのプロというだけでなく、ご存じのように、マーケットのことやトレードそのものにも詳しいので、わかりやすい番組作りにつながるナイスなアイデアを提供してくれるんです。

打ち合わせの友はスペシャルドリンク

本番1時間前に集合して打ち合わせ開始。番組中にもノドを潤す飲み物を用意しますが、打ち合わせのときに飲むのは「〇〇リーゼ」「〇〇〇の力」系のドリンクです。放送終了後に楽しく飲む──仕事の原動力です!

5-打ち合わせ

この打ち合わせで、番組の細部が決まります。事前に作った「進行表」やフリップなどの資料を広げながら、「これは何がポイントなの?」(大橋)、「ありがちな勘違いを説明したいんだよね」(林)なんて感じでスピーディーに意見交換するうちに、自然と30分間の流れが固まっていきます。「じゃあ、ここはもう1~2分やってもいいかな」という感じで、大ざっぱながらお互いのイメージがそろっていくのです。

番組の内容をしっかりとさせるだけでなく、見ていて面白いものにしたいと思うのですが、私が思いつく爆笑必至のはずの提案は常に大橋さんから冷たい視線を浴びせられて終了。いつの日か、「まいりました」と言わせたい。

そういえば、TOKIOが出演する日本テレビの番組『ザ!鉄腕!DASH!!』の台本は、たったの4行だそうですね。
(1)集合・到着時刻
(2)満潮干潮の時刻
(3)日没時刻
(4)作業目標
マーケット・スクランブルも“出たとこ勝負”みたいなところがありますが、さすがに30分の生放送で「待ったなし」なので、細かく取り決めしたうえで本番に臨みます。

直前の緊張感?

5-本番準備
放送開始20分前、大橋さんは化粧室で身だしなみをチェック、私もヒゲを再チェックしてスタジオに移動。いつものスタッフにマイクをつけてもらうなどの準備を進めながら、それぞれが放送モードに頭を切り替えます。

私が、本番の音量を確認するようなつもりで、ちょっとしたことをしゃべっていると、「黙って座っていられないの~?」と、悪ガキをたしなめる母親のような大橋さん。

5-記念撮影
そんな大橋さんですが、SNSなどにアップする写真を撮ってもらうと細かくチェックして、「あ~ん、もう1枚」とすぐに撮り直しの指示。「いつも通りにキレイだよ」と早く終わらせたいスタッフと小さなバトルが。オープニングの話題を何にしたか、忘れちゃいそうなんですけど……。

放送は30分ジャストで終了!

「本番5分前」「本番3分前」「本番1分前」とスタッフによるカウントダウン。
最後は、「5秒前」「4」「3」「…」「…」、そしてキューがでます。
5-放送スタッフ

インターネット放送なので、尺についてはフレキシブルですが、私たちは30分きっかりで終了するようにしています。秒単位で管理することで、内容も気持ちもピシッとしまるのです。

時間というのは、とても大切な要素です。先日開催した「フリートーク交流会」でも、トレードを管理する基準を「日柄」にするのが合理的だとの意見に賛同が集まりました。

番組中、私がうっかりして長々と話し出すこともあります。すると大橋さんは、ニコニコと相づちを打ちつつも、テーブルの上で人差し指をクルクル、「時計見てる? 巻いて巻いて~」のサイン。画面に映るのは笑顔、私を見る目はちょっとコワい……。そういえば以前、終了10秒前にシメのトークを遮って別の話題を振ったら叱られました。

とまあ、ちょっと遊んだりしながらも、きちんとした番組を作ろうと努力しています。私自身が慣れていないせいか、まだまだのところもありますが、短い番組なので、ぜひ見てください。

そして今夜の放送は、「システムと裁量の融合~投資家は『売買マシン』になれるのか?」
先月に続いてトレードの深い部分を考察します。
生放送は20時から。お楽しみに!

3月7日放送のフォローアップ(4)
林 知之

新しい手法をスムーズに導入する方法


トレードでは、計算だけで片づかない問題があります。「机上の計算と現実のギャップを知る」ことが重要です。マーケット・スクランブル3月7日の放送は、「こうして儲けろ! 中源線トレードのツボ」というタイトルで、中源線の利用方法を取り上げながらも、トレード全般の注意点を挙げてお送りしました。
そのフォローアップ(4)です。

映像は、「過去の放送」でご覧ください。
(第80回 こうして儲けろ! 中源線トレードのツボ


3月の放送から、少し視点を高めてお送りしています。
表面的な数字、例えばトレードシステムの勝率、利益率といったことだけでなく、現実に起こる想定しにくい事柄も含め、いろいろな観点でトレードを考察する内容を意識しているわけです。

今回は、新しいシステムを導入する、新たな手法を手がけるときの大切な注意点を考えます。

まずは、フォローアップ(2)で示した「トレード手法の守破離」を再掲します。

トレード手法の守破離

「守」は師匠の教えを忠実に守ること、「破」は徐々に独自の路線を歩み始めること、そして「離」は自立する、つまり師匠の教えをもとに完全に自分のスタイルを確立して自立することです。この手順のうち、最初の「守」がないがしろになってしまう、大切だと考えつつも時間をかけずに次に進みたいがために短すぎてしまう……これが一般的な傾向だと思うのです。

「守」が足りないと、いろいろなミスが起こります。
しかしミスの最大の原因は、トレードという行為を誤って認識することだと私は思います。
その誤りとして、2つのことが挙げられます。

1つめは、行動の精度についての錯覚です。
トレードでは頭を使います。これでもかというくらい、頭脳を回転させるはずです。でも実際は、頭で考えることばかりではありません。感情を伴って心の底から信じていること、体験を通じて100%納得していることでないと、きちんと行動に移せないのが人間です。「こうするべきだ」「これをしてはいけない」と頭で考えていても、紙一重のところで心がジャマをするのです。

高所恐怖症の人は、「安全だ」と頭で理解していても高い場所で足がすくみます。
練習では上手にスピーチできるのに、場数を踏んだ自信がないと本番でしどろもどろになり、ミスした自分を受け入れて心の中でホッとしてしまいます。
苦手だと感じている人の前でギクシャクしながら、だって仕方がないよねと納得します。

だからトレードは、スポーツと同じように、いや、スポーツ以上に、単純な練習で一連の行動を確認し、「自分は適切に行動できる」「事前に頭で考えた通りに動くことができる」という気持ちをつくっておくことが求められるのです。

2つめは、「自分」と「マーケット」だけを考えてしまうことによる錯覚です。
マーケットは規模が大きいので、極端な短期トレードでない限りガチンコの取り合いは起こらないと考えることができますが、やはり大勢の参加者による競争が繰り広げられている場です。「予測がまずまず当たって値幅が出れば、意外とカンタンに儲かる」と考えず、緻密に計算すべき事柄も多いはずです。

自分に合いそうな、スムーズに利益を出せそうな新しい手法を見つけたとします。
でも、現実に売買しなければ、つまり実際にポジションを持ちながら予測不能の値動きの波に身を置かなければ、泳法を本で学んだだけで水に入ったことすらない状態と同じです。だから、その新しい手法を実行して何が起こるか、自分がどんなことを感じるかを丁寧に確認するべきです。

実は単純なことです。数量を抑えた練習売買、その手法の長所と短所を自分自身で見極めるための実験売買を実行すればいいのです。

そして、このプロセスを成功させるためには、その手法の根底にある考え方や理論を何度も確認し、「利益が出た」「損をした」という生々しすぎる現実に振り回されずに経験を積み重ねていくことです。

例えば音楽を聞くにも、CDさえなかった時代は、レコード盤をジャケットからそーっと出し、慎重にホコリを取ってプレーヤーにセットするなど、時間のかかる“儀式”がありました。でも、ジャケットをジッと眺めながら実際の音を楽しく想像したり、飲み物を用意したりと、手間をかけながらも自然と深い認識が生まれていたはずです。トレードは、大切なカネを扱うデリケートなシゴトですから、これと同じような流れをつくるべきなのです。

番組では、継続的に「中源線建玉法」の解説を行っています。
林投資研究所では中源線による全銘柄のシグナル配信サービスも行っているので、「過去の利益率〇〇%」といった情報をドンドン前面に出して「いらっしゃい、いらっしゃい!」とやるのがビジネス的には正解なのかもしれませんが、正しく理解して長く使ってもらいたいと考え、いろいろな角度から説明を繰り返しています。そして3月の放送からは、ちょっと深い部分に切り込もうと努めているのです。

「儲かるの? じゃあ始めよう。それ!」という具合に手がけて誤解が生じるのは避けたいので、例えば書籍『中源線建玉法』の「第一部 解説」は、無料で配布しています。

書籍『中源線建玉法』は四部構成で、「第一部 解説」「第二部 本文」「第三部 注解」「第四部 実験」の合計4冊です。このうちの「第一部 解説」について、表紙を簡素にしただけの無料配布版を用意しているのです。

近々、その無料配布版を刷新します。
また、PDF版やeBook版もそろえる予定です。
出来上がったらお知らせしますので、ぜひ目を通してみてください。実際の音楽を聞く前に、まずはジャケットのデザインをゆっくりと眺めてください。順を追って、中源線建玉法のことを確認してから、実際に利用するかどうかを丁寧に考えてほしいのです。

3月7日放送のフォローアップは、これで終了です。
そして来週、4月11日は次回のマーケット・スクランブル生放送。
トレーダーの心理を考察しながら、避けることのできないダマシについて掘り下げる予定です。
お楽しみに!


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決断の時

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電車に乗っていてトイレに行きたくなる。自宅の最寄り駅までは5分だけど、駅からも5分歩く。ガマンできるか!
ガマンできる、たぶん……でもトラブルで電車が止まり、静まりかえった車内で限界を超えてしまったら……。

人間に意思がなかったら、部屋から出ることすら実現しません。
定食屋に入って何を食べるか、といったことも含め、すべては決断の連続です。

株を買って下がった。なんだか具合が悪い。切ってしまうべきだと感じる──。こんな状況にもかかわらず多くの人は、「うん、様子を見よう」というのですが、本当は「いまポジションがないとしたら、この銘柄を現在の値段で買う」というくらい確固たる気持ちがあってはじめて「売らない」という答えが出るはずです。

電車の中でお腹が痛いとき、「うん、様子を見よう」なんて表現は浮かびません。

真剣に考えれば考えるほど、緊張すればするほど、サラッと決断できません。
ラーメン屋で「ミソかしょう油か」を決めるくらいのノリで売り買いを決められたら結果も良くなりそうですが、大切なカネのことですから、そうもいきません。

ですが、言葉が自分の気持ちをつくり、それが行動を左右しますから、どんな表現でその場を乗りきるかは、ものすごく重要です。
小さな違いでも、積もり積もって大きくなるからです。

トレードで儲けても、なかなか他人から褒めてはもらえません。
トレードで大損したら、誰からも慰めてもらえません。
せめて自分で自分を褒めようというのが正解です。

とはいえ、自分が感じていることと言葉がズレているのも、良くないわけです。
心のダイヤルをどの位置にセットするか──デリケートで難しい部分です。


 

0400さて、次の土曜日に開催するフリートーク交流会、
今回のテーマは「オレの決断 ~試行錯誤からの脱出~」。

まだ空席があります。お申込は、こちらをクリック!

※トークは午後2時半~5時、懇親会は近くの中華料理店で5時半~7時半です。


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3月7日放送のフォローアップ(3)
林 知之

中源線トレード 実際の損益


トレードでは、計算だけで片づかない問題があります。「机上の計算と現実のギャップを知る」ことが重要です。マーケット・スクランブル3月7日の放送は、「こうして儲けろ! 中源線トレードのツボ」というタイトルで、中源線の利用方法を取り上げながらも、トレード全般の注意点を挙げてお送りしました。
そのフォローアップ(3)です。

映像は、「過去の放送」でご覧ください。
(第80回 こうして儲けろ! 中源線トレードのツボ


今回は、私が実験売買を行っている銘柄について、実際の損益をご紹介します。
実験として、波動が異なると判断した8銘柄を同時にトレードしていますが、その中から最近、陽転した銘柄を選びました。

損益を計算したのは、直近の陽転2回、陰転2回分です。
それぞれのチャートにある青い線以降を、損益データとして掲載しました。

※放送のあとの約3週間を追加しました。

5453チャート

5453売買結果

中源線は3分割が基本ですが、1月6日の新規売りは、いきなり2単位です。直前の陽転がダマシで「再転換」となったため、下げトレンドが続いていたと判断して最初から2単位売るのが中源線の特徴あるルールのひとつだからです。その判断は功を奏したのですが、1月終わりの陽転(売買は2月1日)が再びダマシだったため、カラ売りの利益はゼロとなりました。

前述した1月終わりの陽転では、403円で買ったあと押しで買い増ししたのですが、その直後に陰転したために2/3の建玉で合計101円幅のマイナスを出しました。システマティックに取り組んだ場合の宿命ですが、じつは、こうして素早く損切りしてドテン売るところが強みなのです。

そのドテン売りでは、しっかりと3単位(満玉)まで玉を積み増し、値幅が大きくない状況で、1回前の損を埋めることができました。売りが4回あるのは、「トレンド途中の手仕舞い」ルールで1単位を買い戻し(2月15日)、直後に、やはりルール通り売り直しているからです。

最後は、3月1日に陽転したあと分割で増し玉し、現在は3/3満玉買いの状態です。
マーケット全体も落ち着いてきているようなので、ここからの展開がちょっと楽しみというところです。

7014チャート

7014売買結果

12月11日の新規売りは2行に分けて載せましたが、東洋鋼鈑と同じく「再転換」なので、いきなり2単位の売りです。直前に、小さな往復ビンタがありました。そして、この下げは気持ちよく取れました。3/3満玉売り→1単位買い戻し→再び1単位売り増しという流れのあと、1月末の陽転をみて2月1日に買い手仕舞い、累計528円幅の利益が確定しました。

さて、その陽転は、残念ながらダマシでした。短期間で287円幅の損失です。

ところが、2月に「再転換」で陰転したところで2単位新規売りしたので、ここでもプラスの結果が出ました。ここまで安くなってからの売り仕掛けなので、増し玉がマイナスになったのは仕方がないと考えます。

最後は、2月末に陽転したあと順調に上伸しています。
ただ、ペースが速いために、分割の増し玉が買い上がりになってしまいました。
これも、あらためて下げに向かった場合の保険なので、この1回だけを考えれば残念と感じるかもしれませんが、中源線ルールが安心感をもたらしている点でもあるのです。

次回のフォローアップ(4)では、次の2つを取り上げる予定です。
1.無料配布版「中源線第一部“解説”」のご案内
2.新しい手法を手がけるときの正しい姿勢
お楽しみに!


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何が「森」で何が「木」なの?

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「木を見て森を見ず」という言葉があります。
細部にばかり目を向けて全体の流れが見えていない、ということです。
でも、「森を見て木を見ず」という反対の言葉もあるので、いったいどうしたらいいのか悩んでしまいます。

相場の業界紙でも、安易に使われることが多いようですが、そもそも、何が木で何が森なのかが問題なのです。
例えですから、「枝」や「葉」だって登場しかねません。

トレードでは、例えば個々のポジションの損益を気にしすぎて資金全体の流れに目が向いていないのが「森を見ず」で、逆に、全体はスムーズなのに個々の売り買いで少しずつロスがあるのが「木を見ず」といったことでしょう。

私が重要だと思うもののひとつはチャートのヨコ軸、つまり「日柄」です。
誰もがタテ軸の「価格」には敏感なのに、「時間」を無視しがちだからです。

想定しているポジション保有期間が3カ月だとします。
でも3カ月なんて、ちょっとモタモタすれば、あっという間に過ぎてしまいます。
すでに“時間切れ”のはずなのに引かされた玉を大切に抱え、日々見ているのは自分が持ってもいない銘柄の日替わり的な値動きだったりします。
こういうズレは誰にでもあるはずですし、いわばトレードの永遠のテーマです。

林投資研究所が主宰する低位株投資研究会「FAI(エフエーアイ)クラブ」では、“少なくとも倍化”を基準に買い銘柄を選定し、『研究部会報』に掲載しています。
毎月メンバーが集まる例会は、3.11の翌日のみ臨時で中止した以外、1984年の発足以来、欠かさずに開き、大判の月足チャートを広げて討論しているのです。

状況によっては、たった1本の陽線で買い選定することもありますが、FAI投資法のルール1には「4~5年下げ、三段下げ完了の銘柄を買う」とあるので、これが大前提です。市況に敏感な業種ではV字型の底をみせることもありますが、多くの銘柄は数年かけて、いわゆるナベ底を形成します。

直近では、2013年に安値圏から水準を上げた銘柄が数多いのですが、その後の動きが実にマチマチで、安値から放れて以降3年が経過している状態をどのように認識すべきかと、しばしばFAIクラブ例会で議論となります。

こんな例会の議論を『研究部会報』にも掲載し、私個人の見解が強く入りますが、わかりやすく解説しています。予測情報を売るのではなく、ひとつの流儀を理解してトレード技術を高めてもらう──林投資研究所が大切にしていることです。


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トレードで追求すべきもの

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都内の電車が次々と相互乗り入れして便利になりましたが、表示を見ているはずなのに乗り間違えたりします。でも間違えを重ねるうちに、ちゃんと乗ることを求めなくなってきたので、それはそれでいいような気がしてきました(笑)。

アメリカの心理学者マズローの「欲求段階説」というのがあります。
人間も生き物ですから、まずは食べる、寝るといった生理的欲求を満たそうとします。次は健康や経済的安定などの安全欲求、それが満たされたらこんどは社会とのつながりなど社会的欲求や愛の欲求と、段階的により高次の階層に進むという説明です。

よく考えたら当たり前のことのような気もするのですが、こうして明確に定義するのが学問というものなのでしょう。

トレードにも、さまざまな欲求があります。

プロほど「生き残れ」とか「タネ銭をなくすな」といった、いわば低次の欲求が大切だと強調します。一方で、日々の値動きを見ながら「値動きを当てよう」とする、理想を追うような試みにもエネルギーを注ぎます。

結局、どこに重点を置こうかと考えながら、落ち着く場所がないままに迷走するのがトレーダーのシゴトなのかもしれません。

電車を利用する際、「この時間帯は、2両目に乗ると途中の駅で大勢降りるから座れる」など、細かい観察と工夫があります。トレードに当てはめると、タイミングのわずかな違いで値幅を有利にする試み、というところでしょうか。

こういったことも大切ですが、そればかりを気にしていたために、トレンドを捉え損ない、逆行するポジションをつくってしまうこともあります。「安く買えた」と満足していたら下げ相場の中段だった、ってやつです。
電車でいえば、タイミング良く空いている車両に乗ったと思ったら、目当ての駅に止まらない急行だったり、逆方向の電車だったり……。

でも、多くの場合は乗り間違えなどありません。
だから、どの車両に乗るかといった細かいことを工夫しようと努めるのです。
こういう日常の当たり前をトレードに投影した場合、当然のように、わずかなタイミングに気を配ります。ところが、「逆方向の電車に乗るくらい当たり前だ」との感覚をトレードに持ち込むと、「混んでいる車両だろうが、うるさい学生がいようが、そんなことはどうでもいい。足がドアに挟まっていたり、となりのオッサンに踏まれていてもいい。とにかく、正しい方向の電車に乗りさえすればオーケーだ」というくらいの姿勢で、トレードにも臨むでしょう。

トレーダーの欲求はズバリ儲けることですが、プロセスについての欲求を高めるか低くするか、どこにポイントを置くかなど、ふと思い出したときに、ぜひ考えてみるべきテーマだと思うのです。


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3月7日放送のフォローアップ(2)
林 知之

ブラックボックスを避けろ!


トレードでは、計算だけで片づかない問題があります。「机上の計算と現実のギャップを知る」ことが重要です。マーケット・スクランブル3月7日の放送は、「こうして儲けろ! 中源線トレードのツボ」というタイトルで、中源線の利用方法を取り上げながらも、トレード全般の注意点を挙げてお送りしました。
そのフォローアップ(2)です。

映像は、「過去の放送」でご覧ください。
(第80回 こうして儲けろ! 中源線トレードのツボ


私は、トレードの「落とし穴」をたくさん知っています。
相場の業界にいるので、自らもトレードに携わるかたわら、投資家と接する機会が豊富にあるからです。

知っていても、ついはまってしまう……それが「落とし穴」なのです。
したがって、エラそうに語っている私も、トレードを始めたばかりの人も、同じように気をつけなければならない、この先もずっと注意し続けなければならないことです。

「落とし穴」の最たるもののひとつが、つい結果だけを見てしまうことです。
儲かった、損した、次はプラスになるのか……切実な問題です。重要です。とはいえ相場のことですから、偶然の要素が多分にあります。1回ごとの結果ではなく、将来的にも継続することを考え、その手法における判断基準そのものを観察するよう強く意識しなければならないのです。

トレードには損益という生々しい現実がありますが、実は行動を起こすのがカンタンなのです。株式市場は公設の金融マーケットですから、誰でも参加することができます。でも、カンタンすぎる部分もあるのです。資金さえあれば、体力も特別な知識も問われず、すぐにポジションを取ることができるのです。

強烈な結果が待っているのに参加がカンタン──この構造によって、売り買いのプロセスという大切な部分に目が向かないケースが考えられます。他人の予測、雑誌などのオススメ銘柄、なんとなく思いついたポジションの取り方、値動きが話題になって参加したいと感じた銘柄、等々、「なぜ買うのか」「なぜカラ売りするのか」をすっ飛ばした状態で「儲かる」「損する」の結果だけに集中してしまうことが多いのです。

「守破離」(しゅはり)という言葉があります。
日本古来の、武道や茶道で使われている言葉です。
どの分野でも、師匠からの教えを守りながら技術を習得して自立していきます。この道筋における、師弟関係のあり方や技術習得の過程を表現しているそうです。

すなわち、「守」は師匠の教えを忠実に守ること、「破」は徐々に独自の路線を歩み始めること、そして「離」は自立する、つまり師匠の教えをもとに完全に自分のスタイルを確立して自立することです。

ところが、私たちの日常では「守」がないがしろにされがちです。「守」にかける時間が短すぎるケースが多いのです。オトナだから知識や経験があるのですが、それを忘れて師匠の教えを忠実に守ってみる、自分を「型」にはめてみる、その道が何を説こうとしているかを見極める──そういう姿勢をもっと大切にするべきです。

例えば、既成のトレードシステムを購入して実際にトレードする──。中途半端な知識や経験で自前のシステム構築に臨むより、ずっと現実的な選択です。しかし、私がいつも主張しているように、「中身のわからないシステム」なんて使ってはいけません! 目指すのは「破」であり「離」なのに、肝心の「守」を実行することができないからです。

トレード手法の守破離

完全なブラックボックスで、なぜ買いなのか、なぜ売りなのか、なぜ損切りなのか、なぜ損切りしないのか……こういったことが見えない状態では、単に資金が増減するだけで、経験にもならなければ技術を身につけることにもつながりません。

いや、ただ結果に一喜一憂する経験が生まれてしまい、常に他人の情報に頼る技術が身につくことになるのでしょう。

林投資研究所では、「相場技術の習得」に強くこだわって情報発信を行っています。
トレードシステムの一種である中源線建玉法はロジックを完全にオープンにしていますし、現実の使い方など深い部分についても、セミナー学習DVDで説明しています。
正しい「守」を提供し、利用者が「破」、そして「離」に向かう“正しい”道を整えていると自負しています。

中源線建玉法に関する情報として、まずはルールを覚えること、同時にルールの意味をガッツリと理解することです。これに関しては、セミナーの定期開催と無料相談で完全にカバーしています。さらに、セミナーを忠実に再現するために撮り下ろした学習DVDもあります。

また、実践において中源線をより深く考えるために、未来指向の「中源線シグナル配信」をスタートさせました。ロジックを公開することでブラックボックス的な使い方を排除し、中源線の特徴やトレードのあり方などを考えてもらえる環境をつくりたかったのです。

さて、中源線シグナル配信のページを軽くご紹介しましょう。

スクリーンショット 2016-03-04 08.59.48

これが、「中源線シグナル配信」のトップページです。
このトップページは、中源線研究会に登録(無料)するだけで閲覧できます。
登録ご希望のかたは、こちらをクリック!

中源線シグナル配信のトップページには、日経平均およびTOPIXの中源線チャートと、それぞれ中源線による陰陽転換と3分割の売買を参考として示しています。

その下のグレーの部分は、各市場の個別銘柄についての中源線シグナルを集計したものです。ここを見ると、株価指数そのものを見るよりもマーケット全体の傾向がわかります。

では、その集計値の部分を詳しく説明しましょう。

スクリーンショット 2016-03-04 09.00.01

中源線シグナル配信では、現在で約3,500ある上場全銘柄を毎日、計算しています。
また、東証一部に限定して、(1)パフォーマンスが良好、(2)パフォーマンスが安定している(年によるデコボコが少ない)など、実用性が高いと判断した銘柄を「ユニバース」として選定しています。2016年3月現在、99銘柄あります。

スクリーンショット 2016-03-07 13.30.55

これは、東証一部のページを開いたところです。
このように、当日大引での中源線の判断を全銘柄について掲載していますが、上の図は「本日陽転した銘柄」に絞った画面です。。
「銘柄コード」「銘柄名」「本日の大引値」に加え、「現在の陰陽」「本日のシグナル」「翌日寄付での売買アクション」「アクション後の中源線ポジション」と、すべての情報がまとまっています。

また、ユニバースの場合は、各銘柄の中源線チャートもあります。
チャートをクリックすると、別ウインドウが開き、大きなサイズで見ることができる構造です。

下の図が、ユニバースの画面です。
これは、「本日シグナルがあった銘柄」に絞り込んだ表示です。
すべての市場で、全銘柄を表示するほかに各種の絞り込みが可能なのです。

スクリーンショット 2016-03-04 09.00.45

さて、次回のフォローアップ(3)では、私が実際に売買している銘柄の中源線チャートを示し、直近の売買について具体的な損益状況を説明します。番組では見づらかったかもしれない損益表を、あらためて掲載します。
お楽しみに!


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