他人に厳しく自分に甘く

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雨ニモマケズ風ニモマケズ……こんな利他的な人ばかりになったら産業は衰退し、助けてもらう人が激減して供給過剰。。。と心配していると、詩の最後に「サウイフモノニ ワタシハナリタイ」とあるのでホッと一安心。希有なほど心のきれいな人にとっても“憧れ”の姿だということです。

これとは真逆の言葉を聞いたことがあります。
「他人に厳しく自分に甘く、いつもニコニコ腹黒く」
とんでもない表現ですが、ルールを重んじる平均的な日本人なら、これくらいのイメージがあって、ちょうどいいのかもしれません。曲がった鉄の棒をまっすぐにするには、いったん反対側にグイッと曲げる必要があるからです。

昨今は各界で行動指針がルール化され、他人のミスや良くない行いに対しても必要以上に厳しい評価が下されると感じます。有名人の不祥事についても、「元気があってよろしい」などというコメントが広まることは絶対になく、「信じていたのに。。。」と嘆く人がチラホラと。

直接会ったこともないのに何を信じていたのかわかりませんが、自分に厳しすぎるあまり、何か頼れるものを求める心理があるのかもしれません。

さて、トレードに「負け」はつきものです。
いきおい、「まったく失敗ばかりだ」と自分に厳しくなります。
この道ウン十年のシステムトレーダーがいるのですが、自分の手でイチからつくり上げたシステムを「信じ切れない」と本音を漏らしたりします。

数回に1回、いや10回に1回でもいいから、たまたまの成功だと感じたとしても「オレってすごい!」「あたし天才」くらいの褒め言葉を用意するべきだと思うのですが、いかがでしょうか。
ポジティブなイメージを持つってヤツですね。
いや、実は毎回やろうとしないほうがいいのかもしれません。やりすぎると、ポジティブになり切れない自分がイヤになる可能性もあるからです。

トレードのテクニックも予測法も限界というものがありますから、研究するならメンタルな面が意外と有効だと私は考えます。そんな思いもあって、『研究部会報』には「相場師インタビュー」という読み物を掲載しています。

「儲かる数式が明かされている」などと勘違いする人もいて、そういう人からは「クソの役にも立たん!」とお叱りのメールが届くのですが、私が興味を持つのは彼らトレーダーの内面です。手法の概略を聞いたうえで、“そこに至った理由”や“どんな気持ちで日々のトレードに臨んでいるか”を知りたいので、それをストレートに読者に伝えようとしています。

この相場師インタビュー、過去2号は都合で休載だったのですが、3月号には外資系を渡り歩いた平田和生氏の話を掲載します。ヘッジファンドの変遷を目の当たりにしてきた平田氏に昔話を聞かせてもらった──そんなユルユルな雰囲気もある今回のインタビューですが、校正で読み直しながら、とても深いものが盛り込まれたと自負している次第です。
どうか、お楽しみに!

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3月7日放送のフォローアップ(1)
林 知之

トレードの自己コントロールって
どこまで可能なの?


トレードでは、計算だけでは片づかない問題があります。「机上の計算と現実のギャップを知る」ことが重要です。マーケット・スクランブル3月7日の放送は、「こうして儲けろ! 中源線トレードのツボ」というタイトルで、中源線の利用方法を取り上げながらも、トレード全般の注意点を挙げてお送りしました。
そのフォローアップ(1)です。

映像は、「過去の放送」でご覧ください。
(第80回 こうして儲けろ! 中源線トレードのツボ


まずは、この図をご覧ください。
株価の推移について、「下落→底打ち→上昇→天井→下落」というサイクルと、買い戦略で臨む投資家心理を重ねてみたものです。

価格推移と人間心理

下げ相場では不安を感じます。「もう下げなくていい!」といいながら、手持ちポジションを切れないままでいることが多いでしょう。
ちなみに、仮にカラ売りしていれば、下げることで利益が増加しますが、参加者が離散していく下げ相場は誰にとっても暗いイメージです。

下げ止まっても、不安は残ります。「もう下げない」と感じながらも、将来のことなど見通せないために、「ここで買わなくちゃ」と思いつつも疑心暗鬼が残るのです。

さて上げ始めると、「やっぱり」などといいながら関心は高まります。でも、まだ買っていません。あるいは、本格的には買えていない状態だったりします。

確信が生まれて買いポジションを取り、そのポジションの感触から自信を持つのは、得てして株価が伸びきった天井圏だったりするのです。
今までも上げてきた、みんなが買いだと言っている、上げ相場を説明する情報もたくさんある……こうなってはじめて、安心感が生まれるのが人間の心理なのです。

ところが、期待したのもつかの間、相場は下げ始めます。不安になり、混乱しているうちにドンドン下げていきます。そして、「あんな高いところで買わなければ……」と落胆するハメになります。

よくあることですが、これを真逆にしたいと考えます。
でも、そんなことができるのでしょうか?
私は、イバラの道だと思うのです。

マーケットに参加しているのは皆、常識ある社会人なのに、図で示したようなことになっているのですから、自分だけが“お利口さん”になろうなんて、おこがましいと考えたほうがよさそうだからです。

もし自分をビシッと律することができたら、儲けを夢見ながらも損を怖がるのではなく、常に合理的かつ冷静な判断と行動を取れたら──満足いくレベルになったとしたら、すでにカネに対する興味を失っているのではないでしょうか(笑)。

冗談はさておき、図に示した心理を真逆にすることなど、やはり至難の業です。
少しだけ時間をずらし、結果が出るようにすることは可能だと思いますが。

そこで、事前に判断基準と行動指針を決めておくという方法を考えてみましょう。
タイミングを理想に近づけるため、システマティックにトレードするのです。

ビシッとルール化した行動を、「機械的売買=システムトレード」といいます。

中源線も、休みなく連続して売買する「規定」があるので、一種のトレードシステムです。こんな場面ではこう判断したい、こんな動きに対してはポジションをこう操作したい……それらを数式にまとめ、完全な機械的売買法に仕上げてあるのです。

中源線を使って実際に売買を繰り返すと、先生に手取り足取り教わっているような、頼もしいパートナーがいるような、そんな気持ちでポジションを増減させることができます。平均的に機能するように定めたルールですからダマシになることもあるのですが、総じて「納得できる」答えが出るので、“一定した”売り買いを続けて“型”を持つことになります。

もちろん、そのまま「トレードのツール」として使い続けることができます。

自分の感覚で売買する、つまり裁量トレードを行う場合との差は、外からの情報が常にあるということです。この観点で、ありがちな誤りというものを考えてみましょう。

  1. ポジションを取る理由が不明
    トレードシステムを持っているがロジック(ルール)がわからない、あるいは、誰かのオススメ銘柄を黙って買う、といった状況です。これはいけません。
  2. 上手な人が一緒に買っている
    自分が尊敬する人、上手だと認める人が同じ方向にポジションを取っている……なんだか安心するのが人情ですが、当たることが保証されているわけではありません。その事実を確認した翌日、その人はドテン逆のポジションにしているかもしれません。

中源線建玉法は、ロジックを完全に公開しています。
「とにかく買え」とか「いいから売れ」と、ブラックボックスからの答えを受け取るようなことは決してありません。常に、「なぜ買うか」「なぜ売るか」「なぜ増し玉するか」が明確です。
だから、納得して売り買いを実行し、相場の機微、相場のツボ、できることとできないことなどを確認しながら進化していくことが可能なのです。

トレードシステムを使えば、値動きに対する判断と行動は一定します。
しかし、そのシステムのスイッチを入れるのも切るのも、資金量やポジションサイズを決定するのも、すべて人間の仕事です。
さて、これらについても、ありがちな誤りを列挙してみましょう。

  1. 利益はすべて再投資
    当たり続ければ、ものすごいスピードで資金が膨らみます。でも、例えば50%殖えたあとに利益を再投資して50%の損失を出すと、当初の資金から25%へこんだ額になってしまいます。こういったことについても、心理的な作用も含めてシステマティックに対応するべきです。
  2. 利益が出始めると数量を増加
    「取れるときに取る」は正しい考え方ですが、臨機応変に行動するつもりでポジションサイズを大きく変化させると、どこかで痛い目に遭うものです。

中源線では、こういった細かい実務面まで考え抜いて、資金量と分割売買が規定されています。ヘンな例えかもしれませんが、料理のレシピみたいなものです。

次回のフォローアップ(2)では、手法を学びながら技術を高めていく過程について、深く考えてみます。お楽しみに!


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東京-金沢間が15時間?

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出かけるときの移動時間は、スマホのアプリでカンタンに確認できます。
でも、そんなものばかり使っていては脳細胞が衰えると思い、地図を見ながら計算してみました。ここが高速道路で平均時速が……と区間ごとに計算して積算したところ、東京-金沢間がなんと15時間! 絶対に間違っています。
すでに脳細胞が衰えていることがわかりました。

数式を使って何かを計算し、とんでもなく誤った答えを出すことがあります。
でも、「地球と月の距離」ではなく「東京から金沢まで」ならば、距離や時間を感覚的につかんでいるので、大きくずれた答えにはすぐに気づきます。

宣伝文句にひかれてトレードシステムを購入したが、ロジック(判断基準などのルール)がわからない──こういう状態なのに、一定の金額を突っ込んで売買している人がいます。

中源線建玉法のように、すべて公開しているものはないかもしれませんが、特性や特徴などについて、ある程度まで開示しているものでないと、継続的に利用するのは不安です。

また、単なる予測法にとどまっているものも疑問です。
予測と一体のポジション操作が定められていて、納得できる説明が必要です。
「炒めます」とか「茹でます」だけでは、ちゃんと料理できません。

トレードは、すべて数字で示すことができます。
ところが、数字では片づかないもの、人間が抱える期待、不安、恐怖、楽観、悲観……こういった事柄が意外な決定打として行動を決めているものです。

でも私たちは、「頭で合理的に判断している」つもりなので、このギャップが、「東京-金沢間が15時間」といった誤りを放置してしまうのです。

3月7日放送の「こうして儲けろ! 中源線トレードのツボ」では、これら現実の諸問題を考えて深く切り込むことを意識しました。
ぜひ、ご覧になってください。

放送動画と、詳しい解説をするフォローアップブログへのリンクは、中源線研究会のWEBページにまとめてあります。


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2月8日放送のフォローアップ(4)
林 知之

計算と現実のギャップを想定する


林投資研究所が現在、力を入れている新システム「中源線シグナル配信」について、具体的な利用方法を想像してもらおうと考え、マーケット・スクランブル2月8日の放送は、「ところでシグナル配信ってなーに?」というタイトルでお送りしました。1月放送「そもそも中源線建玉法ってなーに?」の続編です。
そのフォローアップ(4)です。

映像は、「過去の放送」でご覧ください。
(第78回 ところでシグナル配信ってなーに?


トレードでは、計算上の答えと現実にギャップが生まれます。
もちろん、どんな分野でも同じことが起こりますが、「利益」「損失」という生々しい結果に対しては期待が過度になりがちなため、ギャップが大きくなるケースが多々あるはずです。また、思わぬ盲点も生じます。

「中源線シグナル配信」のサービスにおいてパフォーマンス等の数値を公表する際は、過度な期待が生まれにくいように気をつけていますが、やはり自然とギャップが生じてしまうものです。

基本的なことについて解説しながら、「計算と現実のギャップ」を考えてみましょう。

ルールが機能する時期、しない時期

トレード手法は、3つの要素で成り立ちます。
「予測法」、その予測法と一体の「ポジション操作」、そして、サイアクの事態を避けながらも効率を求めようと試みる「資金管理」です。
1番目の「予測法」にばかり目を向けるのはキケンですが、予測の当たり外れは切実な問題といえます。上手にポジション操作したとしても、予測が外れれば一定の損失は避けられないからです。

ところが、ある特定の判断基準は、時期によって機能したりしなかったりします。取れるときはウハウハでも、取れない時期、つらい時期は必ずあるのです。
わかりやすい例は、フォローアップ(2)で紹介した5911横河ブリッジの中源線でしょう(フォローアップ(2))。

この問題をどうにかしようとムリにあがくと、その特定の判断基準を根底から壊してしまいかねません。やはり、「ダマシは受け入れるしかない」と考え、予測法と一体のポジション操作で“損小利大”に努めるしかないのです。

ルールが合う銘柄、合わない銘柄

どんなロジックでも、あらゆる銘柄、さまざまなクセをもつ多数の銘柄すべてに合う、つまり「何でも当たる」なんてあり得ません。
前項で示したように、機能する時期としない時期があるのと同様、その判断基準が合う銘柄と合わない銘柄があります。

多くの人が、まず銘柄を決め、その銘柄を「どうにかして、やっつけよう」と挑戦するようです。しかし、もっとラクなのは、手法を決め、その手法に合う銘柄を選定することです。

再投資のワナ

前述した「資金管理」の知恵として、再投資を考える観点をひとつ紹介します。
多くの人は、資金を目いっぱい使おうとします。根本の発想自体は間違っていませんが、現実では裏目に出るケースも多々あります。

単純な例を示します。
100万円でトレードをスタートして目いっぱいポジションを取り、1トレードの結果は10%利益、10%損失を繰り返すと仮定します。利益で殖えた分は、まるまる次回に再投資します。
すると、1回目に利益が出ると100万円は110万円になりますが、2回目は110万円を目いっぱい使うので、10%損失で損失額は11万円、資金は99万円になります。

こうして、利益の全額を再投資しながら10%利益と10%損失を繰り返すと、資金は徐々に減っていくのです。

もう少し、イメージしやすい例も出しましょう。
100万円の資金で1年間トレードし、50%という素晴らしい成績を収めたとします。つまり、50万円の利益が生まれたわけです。

翌年、50万円の利益を別枠にして、当初と同じく100万円の資金で続ければ、仮に50%の損失が出ても前年の利益を吐き出すだけですみます。
しかし、利益を再投資して150万円の資金で臨むと、さらに50%の利益が出た場合はグッと伸びますが、もし50%損失という結果になると75万円の損、スタート時点の100万円から25%も少ない75万円しか手元に残りません。

複数銘柄運用時のワナ

予測は当たったり外れたり。でも、上手にポジション操作することで、外れた場合は数量が少なく、当たったときは十分な数量を維持して利を伸ばすことができます。
前述した、「損小利大」という適正な考え方です。

では、正しい損小利大のシステムを利用して、複数の銘柄を同時にトレードしたとします。例えば、10銘柄の“バスケット運用”です。

10銘柄について、損小利大を実現するシステムでポジションを取った結果、勝率が50%だと仮定しましょう。すると、「外れ」の場合は数量が少ない、つまり、トレードに要する時間も必然的に短いわけです。それに対して「当たり」の場合は、確信を強めながらポジションを積み増しして時間をかけます。

すると、トレードを開始した直後は、「外れ」と判断して切ってしまった損失ばかりとなり、取引の記録にマイナスの数字を連ねることになるのです。

適正なシステムならば、一定期間のトレードによってトータルはプラスになるはずですが、資金管理に少しでもムリがあると心が折れ、利益が出始める前に撤退してしまうかもしれません。

いかがでしょうか。
計算上の認識とは異なる現実があり、それも理屈で理解しているつもりでも、生身の人間として対応しきれない場合がある──しっかりと考えておくべき事柄です。

さて、こんな現実のことを想像しながら、実際の中源線チャートの「当たり外れ」を見てみましょう。

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金融株は「動きが激しい」という印象を持つでしょう。例えば銀行株が動き出すと、多くの人が参加しますが、意外と苦しんでいると認識しています。実は、中源線でも、銀行株はうまく取れないのです。しかし、証券株は全般に「まずまず合う」と評価できそうです。この原稿を書いている3月2日に、たまたま陽転しました。2015年11月から大きく下げたあとですが、どうなるでしょう……。

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この東邦チタニウムも、非常によく動く銘柄だと思います。
しかし、前にも紹介した通り、2015年8月~11月はダマシの連続でした。11月から2016年1月にかけての下げは見事に取りましたが、1月の陽転がダマシ、そのあと陰転して売ったのですが、売りポジションを抱えたままジワッと上昇しているので評価損……感情的には、舞い上がったり心が折れそうになったりと、悪いクセがつきそうな値動きです。

2月8日放送のフォローアップは、これで終了です。
そして今夜は、マーケット・スクランブル生放送。常に実践的な内容でお送りしていますが、今回はグッと深い話を持ち出します。タイトルは「こうして儲けろ! トレードのツボ」。お楽しみに!


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2月8日放送のフォローアップ(3)
林 知之

当てようとしてはいけない


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(第78回 ところでシグナル配信ってなーに?


トレードにおいて、「予測」とは何でしょうか。

どんな方法を用いても、実際には“当たったり外れたり”します。そこで、「当たるも八卦当たらぬも八卦」などと表現することもあるわけですが、大切なカネを使ってポジションを取る私たちプレーヤーは、そんなサッパリとした言葉で片づけるわけにはいきません!

予測が当たらないとカネが減ってしまう……それだけ切実な問題なのです。

予測が当たったり外れたりするのは事実とはいえ、「外れたっていいや」と投げやりになってはいけません。真剣な予測でなければ、大切なカネを投じてポジションを取ることなどできないのです。

半面、「外れても当然」と認識して悠然(ゆうぜん)と構える姿勢が求められます。

はてさて、どうしたものか……。

「当たる」とか「外れる」といった生々しいイメージから、離れてしまうのが正解だと思うのです。いや、切実な問題だからこそ離れきれないのですが、可能な限り離れるため、異なる捉え方を試みようという発想はアリです。

「予測」とは、予測不能の未来に向かってポジションを取るための基準

感情的には「そんな他人事みたいに……」というところですが、合理的かつ理論的に考えると、このように定義するのが利益への道だといえるはずです。

「買い」と判断したら確実に買い、ダメだったら投げる。想定通りに上がったら、事前に考えていた通りの基準で利食い手仕舞いする。ただそれだけ。
このように淡々と行動するのが理想です。人間ですから、「わー」とか「ぎゃー」などと叫んだり、利が乗って有頂天になったり……感情の動きをゼロにはできませんが、少なくとも、感情のままに行動してしまうことを避けなければなりません。

人間は、どうしても合理的な判断が苦手です。
日常生活の買い物も、ビジネス上の取引も、一定のところまでは理論で考えていても、最後に背中を押すのは感情です。“ワクワク感”があるから決断する、無意識的な“違和感”があると手を出さないのです。

ところがトレードでは、この“人間らしさ”がマイナスに作用しがちです。結果を逆、逆、またまた逆にもっていこうと働くのです。「こういう場面はポジションを減らすべきだ」と合理的に考えながらも、創造性を生み出す感情が許してくれません。減らすどころかポジションを増やして失敗し、あとで「ほらね……」なんてことになるのです。

そもそも多くの人が、同じような心理的偏りを持っています。マーケット全体が下向きのときに買いポジションの評価損が膨らむ状態は納得できても、上げ相場の中、損はしないけど利益も出ない状態には超イライラするものです。考え方がダメなわけではなく、それが”ジョーシキ的なオトナ”の自然な心理だと思うのです。

よくあるのが、ダラダラッと下げていく中、買ったまま何もせずにフリーズしてしまうことです。上手な人でも、やってしまいます。
いつものように「中源線シグナル配信」の「ユニバース」からチャートをご紹介しますが、これら4銘柄はいずれも、「ダラダラと下げているなぁ」という印象です(チャートはいずれも、2月18日大引まで)。

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株式市場全体について、「8月まで高かった。そのあと下げた」と認識している向きは多いでしょう。しかし、個別銘柄の動きは常にマチマチで、株価指数とはズレがあります。これら4銘柄も、早い時期から下げ始めています。

中源線による判断で、線が赤と黒の2色に分かれています。
赤は陽線(買い線)で、買いポジションを取る時期と決まっています。対する黒は陰線(売り線)で、この時期には売りポジションしか取りません。予測の外れを吸収するとともに当たりを利益に結びつけるため、買いも売りも3分割で行うのが規定です。

4銘柄ともダラダラとした下げを演じてきた結果、この期間は「陽線がダマシ」「陰線では取れている」というのが全体的な傾向です。

こうして中源線の判断通りならば、わかりにくい陰湿な下げでも利益を確保できますし、たまたまダマシが連続しても、値幅と数量を抑える工夫によって損失が膨らむことを避けます。

もし、確固たる基準を持たずに買っていると、つい指をくわえたまま下げ相場に身を任せてしまいますし、「ここまで下げたんだから……」と値頃感で買い増ししてキズを深くしてしまうかもしれません。下げ相場の怖さを痛感すると同時に、基準を持つことの大切さを再認識できますね。

次回のフォローアップ(4)では、さらに別の観点から、事前のプラン(計算)と実際のパフォーマンス(現実)の間に生まれるギャップを考えます。
お楽しみに!


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量や大きさを感覚で捉える

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地震の規模を表す“マグニチュード”という単位があります。
「地震が発するエネルギー」ってことなのですが、数字が「1」増加すると規模は31.62倍、「2」増加で1,000倍、わずか「0.2」のちがいがエネルギーで2倍の差だというのですから、地震速報で数字を聞いても全くピンときません。
私は、「強い」とか「やや強い」という形容詞を見ています。
でも、「震度」という単位は経験上、体感と一致しますね。

相場では、とかく予測に関心が集まります。
当たるか外れるかで正反対の結果になるのですから当然ですが、感情によって気持ちが偏ってしまうもので、「儲け話がころがっているわけないよなぁ……」と思いつつも、「いい銘柄ない?」なんてオトナが言ってしまうのが現実です。

実際の行動も、どこか“オトナ度”が低くなりがちです。
ちゃんと説明を聞いたのに、頭に残っているのは「銘柄名」だけだったり、何か買いたくてウズウズして、「予測の背景なんていいから銘柄だけ教えて」なんてハッキリと言う人までいます。

短絡的になればなるほど、ポジションの閉じ方を想像できなくなります。
「期待通りに上がったねえ。だけど、どこで売ればいいの?」とか、「下げちゃった……投げるべきか! そもそも買った理由は何だっけ?」といった具合になるでしょう。

林投資研究所では中源線建玉法による分析結果を「シグナル配信」として公表していますが、中身を知らずに売り買いのシグナルを見ていたら、「当たった、外れた」と一喜一憂するだけになってしまうので、完全公開している中源線のロジックをセミナーあるいは学習DVDで説明しています。

トレードシステムで、中身のロジックが全くわからない状況は望ましくないと考えています。利用価値のあるツールというのは、トレードを経験しながら自分なりのカタチを模索していけるものだと考えています。
意味がわかる、次第に感覚と結びつく、だからこそ実用性が生まれるのです。

整理して条件を示すと、(1)基準が明確である、(2)同じ基準を継続的に使う、の2つでしょう。数字と感覚を一致させ、自分にとっての“見える化”を図ることが不可欠なのです。

車の燃費について「リッター15km」と聞けば良い悪いを評価できますが、アメリカ人は「ガロン」と「マイル」じゃないと数字の“大きさ”を想像できないでしょう。

学問とは遠い身近な数字でも、同じものを継続的に使って慣れないと、実用性が生まれることはありません。
理論と感覚をうまく結びつけないと、実用に耐えないわけです。


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2月8日放送のフォローアップ(2)
林 知之

中源線はロジックを完全公開


林投資研究所が現在、力を入れている新システム「中源線シグナル配信」について、具体的な利用方法を想像してもらおうと考え、マーケット・スクランブル2月8日の放送は、「ところでシグナル配信ってなーに?」というタイトルでお送りしました。1月放送「そもそも中源線建玉法ってなーに?」の続編です。
そのフォローアップ(2)です。

映像は、「過去の放送」でご覧ください。
(第78回 ところでシグナル配信ってなーに?


前回のフォローアップ(1)では、林投資研究所が力を入れてスタートさせた「中源線シグナル配信」について、自慢の点を並べました。

最も気をつけたのは、コンピュータの利点に目を奪われて“盲点”をつくり出してしまうことです。これについては、番組でも紹介した日本経済新聞の記事が、とても参考になります。
1月6日付朝刊「ここにもAI(4)はこぶ 事故発生、パニック防ぐ」

電子版へのリンクをはりましたが、有料会員限定なので、私が注目したポイントについて引用しながら説明しましょう(以下、「 」内が引用)。

記事では、JRが列車の運行に人工知能(AI)を活用する試みを説明しています。「電車の運転士にとって『判断』が重荷になっている」という問題があるそうなのです。ダイヤが過密化する中で、より質の高い運行が求められ、不測の事態への対処を担う運転士には相当な重圧がかかるのでしょう。そこで、AIを上手に利用しようということなのです。

「切羽詰まった状態での人為ミスをなくすのが目的」とのことで、記事では車両火災
を例に挙げ、「乗客の安全確保に停車すべき」「トンネル内を走っている場合の停車は危険で走り抜けるべき」と難しい判断が必要な状況が示されています。
なるほど! と思いますね。

しかし、肝心の人間が思考停止してはいけません。
記事の中にも、「命を預かる判断がブラックボックスになってしまうことを避ける」との発想が紹介されています。ここが、実に大切な点だと思うのです。

システムトレードでは、「儲かる数式」探しになりがちです。
そして、ダマシを嫌うあまり、ロジック(ルール)も複雑になりがちです。

そこで私たちは、次のように考えます。
「ロジックは極めてシンプルにとどめ、“ダマシによる損失回避”や“利を伸ばす試み”はポジション操作で実現するべきだ」

「中源線シグナル配信」は当然、コンピュータプログラムを活用したシステムですが、中源線本来の“値動きを受け止める人間感覚”を壊すことなく、また、カーブフィッティング(過度な最適化)を避けるべく、手作業による試行錯誤をいとわずに完成させました。

トレードの狙いは、手持ちの現金を殖やすことです。
その先にあるのは、利益を楽しく消費することです。
だから、“売買マシンになろう”という、どこか無機質なイメージは相容れないように思うのです。値動きを感覚的に捉えるシステム、感覚を主にしても納得できる答えを出してくれるシステム──これが最も使いやすく、継続しながら使用者の技能を高めてくれるものだと信じています。

さて、番組で毎回のように個別銘柄の中源線チャートを紹介していますが、私が実際にポジションを取っている「実験売買」について説明しましょう。

市場全体の値動きによって、あるいは銘柄ごとの価格推移によって、どうしても取れる時期と取れない時期が発生します。そこで「取れそうもない時期に休む」という地味で無難な裁量を入れる余地があるのですが、実験売買では、ダマシをすべて容認しながらシグナル通りにトレードしています。

そのかわり、損益という生々しい結果を均(なら)して“心にやさしい”状況を生み出すため、以下のように設定しました。

  • 8銘柄に分散した
  • 波動が異なる8銘柄を選んだ
  • 銘柄ごとの投資金額が著しく離れないようにした

極めて単純ですが、人間の目で評価して改良を加えることを考えると、こうした設定が最適です。

相場全体のすう勢によって、8銘柄全部が売りポジションになる、逆に8銘柄全部が買いポジションになるといった状況も、時によっては避けられませんが、平時ならば「売りと買いが混在してロング・ショートのようなポジションになる」と期待できます。とにかく損益の結果が平らになって「つらさ」を感じない、だから「ワクワク感」が勝る、そして落ち着いた気持ちが持続できるから素直に納得できる、長く続けられる──そんな職業トレーダー的発想による売買を実現するための“バスケット売買”を目指したのです。

2015年8月にスタートして約6カ月が経過していますが、今のところ狙い通りの展開だと感じています。もちろん、さまざまな観点から評価していくことこそ実験の目的ですから、これからも研究を続け、気づいた点を報告します。

では、前述した「取れる時期と取れない時期が発生する」という事実を、実際の中源線チャートで説明しましょう。
私が実験売買で手がけている、5911横河ブリッジです。

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2015年1月~4月は、保合の中でダマシが出ています。取れない時期です。
5月に陰転したあとは、8~9月の安値圏に向かって大きく下げました。その後、現在まで取れる時期が続いています。

10月の陽転は、残念ながらタイミングが遅かったと感じます。10月上旬の、安値保合からの上放れは、感覚的には「よし買いだ」というところです。しかし、こうした個々の判断に合わせてルールをいじろうとすると、本来の長所を壊しかねません。

実際、全く同じロジック、全く同じ設定で、12月下旬には見事なタイミングで陰転しています。

次回のフォローアップ(3)では、「当てたい」と考える自然な心理を取り上げ、人間の心の偏りに焦点を当てます。
お楽しみに!


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