損切りより利食いのほうが難しい

損切りが難しい……そんな説明にフォーカスすると、さらに難しいものになってしまいます。

(必要な)損切りを、適切なタイミングで実行する──これが、私たち実践者が目指す行動スタイルです。そのためのヒントを、短い動画で紹介しました。

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しこり玉の整理期間をどう見極めるか

下がった株価が再び上昇するには、ある重要な条件が必要です。

それが「整理の期間」です。

チャート分析きほんの「き」、整理期間の見極め方について、実際のチャートや図を豊富に示しながら解説しました。

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相場の当たり外れは避けられません。
そこで、損を小さく抑えて利益を伸ばす「損小利大」が必要といわれます。

では、実際にどう考えて、どのように売買すれば損小利大の精度が高くなるのか。

わかりやすく、図を示しながら説明しました。

 

▼参考動画【株 投資戦略 基本スキル】プロの技法の第一歩は「分割売買」だ

参考動画【株 投資戦略 基本スキル】確実に勝つナンピンの三原則

参考動画「誤ったナンピンとプロの考える正しいナンピン」

▼著書『プロが教える株式投資の基礎知識 新常識』(Amazon)

著書『ブレない投資手法 曲げない投資哲学 ~相場に立ち向かうための起承転結』

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成長性、低PER、低PBR、テーマ、国策……ちまたでいわれる、これらの観点以外にも、大切な視点があります。

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4月5日放送のフォローアップ
林 知之

損益を決するのはなにか?

株価指数は堅調、個別物色も徐々に範囲が広がってきました。

個人投資家全体としては、これまでの上げに意外と乗れていない、時間の経過とともに弱気論がますます活発化……私も当然に警戒の目を強めていますが、あえて買い目線を継続してマーケットを観察してみました。

銘柄固定の定点観測によって、相場を第三者の目で見てみる──毎月第1週「超」相場解説の大切なテーマです。

映像は、「YouTubeチャンネル「マーケット・スクランブル」」でご覧ください。
押し目終了? 下値不安はもうないのか ~新年度相場の投資戦略~

資金稼働率とポジションサイズ

個別銘柄の物色は、かなり広範囲におよんでいます。
そんな状況下、あえて買い目線を継続──こんな前提で番組をお届けしました。

多くの人が「さらに上がる銘柄を当てる」というイメージをもつでしょうが、タイムマシンでもないかぎりムリです。この難題を軽減するのは、資金稼働率とポジションサイズの調整しかありません。

テニスでサーブを受ける相手方のプレーヤーは、ボールが左右どちらに来ても対応できるよう、体を左右に動かしながら待ちます。同じ状況を、相場にも当てはめて行動したいのです。

例えば「上がるかどうかピンとこない」銘柄でも、つい「逃したら悔しい」という感情だけで手をつけたりします。不安のほうが大きいのに「これはいける」という確信があるかのように、脳内のイメージをすり替えてしまう心理です。

「全体が下げる可能性もあるが、あえて買い目線」という状況では、個々のポジションサイズを抑える、資金稼働率を抑える、「やはりイケる!」となって買いポジションを積み増しても限度がある……こんなふうに対応するのが正解です。

多くの投資家は、資金稼働率が高すぎます。
番組で紹介している「中源線建玉法」では、「目いっぱい張ったときでも資金の半分未満しか稼働させない」のがルールです。

「資金稼働率50%が限度なんて、消極的すぎる」と考える向きは多いのですが、これくらいの基準が適正なのです。

仮に「ここは攻めだ!」とグイグイいくときでも、資金稼働率が一時的に60%~70%(現金ポジションが30%~40%)くらいが限界でしょう。「どちらにでも動ける」状態を維持するなら、余裕資金を大きくして資金稼働率は20%~30%、あるいはそれ以下にするべきです。

横河ブリッジは上昇するか

定点観測銘柄のひとつ、横河ブリッジHD(5911)は、私自身が売買している銘柄です。
ここ1年の動きを見ると、ムダな転換はないものの、少し値幅のある保合、しっかりとしたトレンドが発生しない動きがつづいています。


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2020年12月から現在まで買い線(赤)が継続していますが、現時点で少し評価損という状態です。
これについて「上がるんじゃないの?」なんて、かるいノリでポジショントークを披露してしまいましたが、「上がらないとタイヘン」という状況ではありません。

中源線のルールに従って全体の資金管理をしているうえに、ここしばらくは売りも買いもポジションサイズを抑えています。売り買いの転換時にルールどおり1単位(総量の3分の1)を建てても、動きがピンとこなければ損益を気にせずに切って、ポジションなしの状態にするなど、「逃したらイヤだ」なんて気持ちを増幅させる前に対応します。

予測を的中させる──プレーヤーとして切に望むことですが、「そんなことは実現しない」という前提で行動を決めないと、どこかで大ケガをしてしまいます。

「中源線建玉法」には、こうした実用的な考え方が最初から盛り込まれているのですが、そのツールを使う自分が同調してやらないと、一貫した行動を取ることができません。

保合が多い

現在の個別銘柄について、「保合が多い」とコメントしました。

保合、すなわち“どっちつかずの往来”のあとは、なにが起こるでしょうか。
実践的には、「どちらかに放れる」と考えます。

では、上下どちらに放れるのか──まさに、それがわかったら苦労はないのです。そこで、サーブを待つテニスプレーヤーのように構えておくのです。

「当てる」のではなく「初動に乗る」のがプレーヤーとして大切にすべき事柄です。これは次週、4月12日の放送テーマでもあるのですが、相場の核心といってもいいでしょう。

「中源線建玉法」には、こうした実践論を“からだで納得する”ための要素がすべて盛り込まれています。本格的に利用しないまでも、いちど私の本を読んでみてください。有益な発見があるはずです。

来週4月12日は、テーマ別の番組、「初動を逃すな! ~切り返しに素早く反応する技術~」というタイトルでお送りします。お楽しみに!


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2020年12月新刊

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【株 うねり取り システムトレード】値動きに身を任せて“値幅取り”を実現する

売るか買うか──考える時の正しい基準は「未来」に時間軸を置くべきです。
さまざまな現実を踏まえた「値幅取り」を実現する、プロの思考を紹介しました。

▼「中源線」とは?

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【過去動画】中源線まとめ

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(お申込時に、あらためて交付します)

3月1日放送のフォローアップ
林 知之

投資情報のベストな捉え方

日経平均が3万円に乗せたことを受け、暴落を懸念する声が高まっています。
しかし、そこにどのような根拠があるのでしょう……私には疑問です。

毎月第1週は定点観測。3月1日の放送では、先月につづいて強気の姿勢を紹介しながら、8銘柄の定点観測を行いました。個別銘柄の状況は、どうなっているのか?

映像は、「YouTubeチャンネル「マーケット・スクランブル」」でご覧ください。
コロナバブルが弾けた? ~上げ相場がまだ終わらない理由

日経平均「3万円」の意味

番組でもコメントしたとおり、現在の日本の株式市場について、暴落を警戒する必要は全くないと考えています。

「バブルか、バブルでないか」という論点で、新聞記事やテレビ番組が作られていますが、そんな議論をする根拠が存在しないと思うのです。市場全体のPER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)も特別に大きな数字ではなく、むしろ割安ともいえます。

根拠を実感できないバブル論や暴落説に対して必死に反論するのもむなしいので、あまりやりたくありません。私が目先も強気の姿勢でいる根拠は、個別銘柄の騰落状況です。番組をなぞるかたちで次項で述べることにして、ここでは「なぜ下げを懸念する声があるのか」を考えてみましょう。

上げ下げがあるのが相場なので、そもそも下げを極端に怖がる必要はありません。

個人投資家は売買に特別な制約を受けないので、持ち株を減らす(キャッシュポジションを高める)ことで下げによる被害を軽減できます。手持ち株をゼロにしてもいいし、下げで利益が出るカラ売りを積極的に仕掛ける選択肢だってあるのです。

では、下げ相場を悲観するだけでなく、上げ相場の最中に決まって暴落説がささやかれる理由は? 少しひねくれた観点を紹介します。

ウケのいい相場情報をつくるには、最も厚い層を狙うのが正解です。平均ではなく分布が厚い層、すなわち、常にヤラレ玉を抱えていて「上がってくれ~」と願っている投資家層です。

だから、下げた日には「先物売り」とか「利食い売りで反落」といった決まり文句で、まるで「下がってゴメンね」と言わんばかりの表現を使います。株価を支える約束でもしていたかのように……。下げの解説では、「機関投資家の持ち高調整」なんて表現も決まり文句のひとつですが、機関投資家はそれほど機敏に持ち高を調整したりしません。

「日経平均3万円」が特に意味のある節目ではないのですが、ちょっとザンネンな投資家の傾向として、常に不安で外部に正解を求めるということが挙げられます。そんな気持ちに迎合するには、「3万円」というキリのいい数字が絶好の材料(エサ)なのです。「日経平均3万円、これからどうなる」と書けば、多くの人が読んでくれます。

個別銘柄の状況は熱くない

昨年いらい上昇している個別銘柄は、意外と限定的です。
例えば、最も顕著に上がっている銘柄のひとつは、次に示すソフトバンクグループ(9984)です。

コロナショックの安値から3倍になっていますが、すっ飛ぶような上げ方をしている期間はありません。また、十分な上げの日柄を経て「こんどは下げか?」と思わせながらも下げず、再び上昇がスタートするのです。この手の銘柄がそろそろ上げ止まってきた可能性はありますが、現時点ではカラ売りで取れている状況にありません。

そして、これまで動きのなかった銘柄も物色されはじめました。
例えば、次に示すテイクアンドギヴ・ニーズ(4331)です。

ウエディング事業がメインなので、コロナ禍で大きく売られました。そして、1年近くも安値を這っていました。それが、2月になって動いてきたのです。売り上げは以前の数分の1に落ち、赤字予想はそのまま、無配転落という状況ですが、突然に人気を集めたのです。元来しっかりと利益を出している会社ですが、「アフターコロナ」をキーワードとする急回復の期待が“あと出しの材料”なのでしょう。

ただ、こういった動きをみせているのは、まだ一部分の銘柄にとどまっています。
個別株の騰落を見ると、いわゆる「食い散らかした感」など全くありません。むしろ、多くの市場参加者が、上げに乗れずにイラついている空気が漂っていると思います。

買いたいのに買えない、下げてほしい──いわゆる「買いたい弱気」に迎合する意味でも、暴落論はウケるのかもしれません。

相場の上げ下げと参加者心理

相場は「まだ過熱していない」と述べましたが、そんなことを言っているうちに物色対象がジワッと広がり、いつのまにか上げのエネルギーが弱まっていたりするのも相場の現実です。

ひと月前、2月1日の放送で、私は強気を述べました。そして、とりあえず当たっています。でも、弱気から強気に転換する市場参加者が増えたあと、上げを予見した者が天井を見極められるのかというと、そんなこともありません。逆に、熱くなって冷静さを失うかもしれません。

上げ相場は、買い方がつくります。上昇の見込みを立てて参加者が増えることで株価が上がり、それを見て次の参加者が集まる──こういう図式です。では、下げ相場は売り方(下げを見込んでカラ売りを仕掛ける向き)がつくるのかというと、そうではなく、買い方が増加するペースが落ちることで上がらなくなり、ちょっとしたきっかけで下げはじめます。そして、それを見た買い方の投げが、下げを加速させるのです。

いくら経験があっても、感情をもつ人間である以上、心が熱くなってしまうものです。昨今は、心理学的な考察によるプロスペクト理論なども知識として身近ですが、理屈を知ったからといって、行動スタイルを理想に近づけることは難しいものです。

この問題は、相場の永遠のテーマです。
だからこそ、ちまたの情報に安易に飛びつかないことが大切です。かるいノリで正解さがしをしないよう、常に気をつけたいのです。

「売り」と「買い」だけじゃない

私が相当な“当たり屋”だったとしても、ずっと相場を当てつづけることは不可能です。だから、とりあえず当たっているといっても、「では、オレも買おうか」と反応してはいけません。

今回、暴落説を否定することで伝えたかったのは、無責任な情報が多い現実と、自らの意思をもって売買することの大切さです。

私の強気論に確信をもって同調するなら問題ありませんが、安易に飛びつかないことです。上か下か、買いか売りか……二択を当てるのが相場ではありません。「わからないからポジションを取らない」というのも、とても重要な選択肢だと認識してください。

「決めかねるけど、どちらかというと買い目線」くらいの感覚で、試し玉だけを維持する、なんて取り組み方もあります。

ちなみに、番組で紹介している「中源線」は、トレンドを機械的に判断して3分割の売買まで示してくれますが、きわめてシンプルなルールは、利用者のアレンジを可能にしています。いえ、可能どころか、率先して「自分の道具として使う」ことを促しています。

観点や基準が定まらない銘柄情報を疑い、経済記者が示す観点に左右されることもなく、感じるままに売買する、自分が思っているとおりにポジションを動かすのが相場です。そのための基本形はなにか──そんな考察をしてみてください。

来週3月8日は、テーマ別の番組、「押し目を待つか、ここから攻めるか ~これから買える銘柄」というタイトルでお送りします。お楽しみに!


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