売りと買いはセット | 林知之


7月と8月の放送では、林投資研究所が30年以上つづけている低位株の手法「FAI投資法」を解説しました。

番組オンデマンド映像と、フォローアップのリンクは、こちらのページにまとめてあります。


本日発行のメールマガジン「1分間の相場実践知識」の内容を、そのまま掲載します。メール配信をご希望の場合、こちらのページからお申し込みください。

家で料理を手伝うと必ず、こうなります。
作る前 「助かるわ~」(笑顔)
食後 「後片づけしない」「キッチンがメッチャ汚れてる」(怒)

手仕舞いは、自分の意思で自分の活動を終わりにする行為なので、そもそも難しいのですが、ちょっとした準備不足が原因だったりします。

「現金をふやす」ために「ポジションを取る」のですから、どこかで区切りをつけて現金ポジションに戻るのですが、仕掛ける(新たにポジションを取る)ときに手仕舞いを想定しない……実践者の脳内で起こりがちなことです。

・仕事に出かけたら帰宅する
・離陸したら着陸する
・山に登ったら下山する

手仕舞いする基準は、今までに述べました。
「時間」「価格」が主ですが、「ワクワクしなくなった」「不安が台頭した」「本業が忙しくなった」「私生活が落ち着かない」といった理由で、積極的に手を引く発想も重要です。

ポジションをつくるのはカンタン、手仕舞いは難しい……

それなら「つくり直せばいい」と考えるべきです。
その前に、「売りと買いをセット」にすることです。

子どものころ、学校の先生が、
「家に帰るまでが遠足です」と言っていました。
「うるさいなぁ」なんて感じたものですが、実はとてもいいことを教えてくれていたのです。

『手仕舞いして現金に戻るまでがトレードです』

おかたづけ(手仕舞い)しやすいように、ちらかし(仕掛け)ましょう!

──「手仕舞い論」は、次号につづく──

(後記)
酷暑の疲れが蓄積されているはずです。
夏の後始末は、健康チェック。

ブログ一覧に戻る