トレードの「自信」 | 林知之


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方向オンチの人は、「今日も道を間違える自信がある」なんて言います。
おかしな表現ですが、精緻な分析、正確な伝達ともいえます。
ただし、道を間違えることが許される状況でしか言えませんね。
もしも、絶対に迷うことなく進まなければいけない立場だったら、苦しい気持ちになるでしょう。

トレードで「自信がある」とはなにか?
「確信がある」「自信がある」から出動するはずですが、それでも結果は、当たったり外れたり……多くの人が「自分の利益」だけを求めて参加する結果、その売り買いで価格が変動するので、ひとりで当て続けることなどできません。

こうやって状況を整理すると、「予測が当たらないとイヤだ」と感じるのは、もっぱらカネを強く意識する感情によるもので、「見込み違いだってあるよ」というオトナの理解と矛盾していることがわかります。

「わかっているのなら、その通りにしなさい」
こう言うのはカンタンですが、そんな言葉で問題は解決しません。

私の提案は、「時間軸」を考えることです。

「しまった。見込み違いだった。損切りかぁ・・・」

こうなったら、上級者でもプロでも、感情がマイナスに振れて落胆します。
差が生まれるのは、その先です。

「損切りだ」「カネが減ってしまう」「やらなければよかった」という発想は、感情としては当然でも、過去に目を向けた思考です。

「将来のためのベストな対応は?」
「ドツボにはまることを避けたら即、損切りか?」

こうやって未来に目を向けることで、少なからず、明るく前向きな気持ちで対応するイメージが湧いてくると思うのです。

「利食いも損切りも、ポジションを閉じるのだから、同じ撤退だ」
「どちらも、単なる区切りをつける行動にすぎない」

こう考えることができたら、実にラクです。心の中に矛盾は生まれません。
「損切りが大切なんですよね!」などと、力む必要もありません。

『状況の整理 → 視点を変える → 具体的な解決策を見つける!』

こんな実践的なことを伝えたくて、8月7日のインターネット放送「マーケット・スクランブル」では、あえて「儲からない話」をしました。

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