守りの値幅取り狙い | 林知之


値幅を取る──。

こうして短い言葉で表現すると、いかにもアブない感じの、非現実的な考え方のようですが、逆に「小幅の利食いが手堅いのか?」と考えてみてください。

例えばオプションで、ディープ・アウト・オブ・ザ・マネーの安いものを大量に売ると、勝つ確率は非常に高い半面、万が一の負けで大きな損失を被ります。

個別株を対象とした地味な売買でも同じです。例えば、20円幅で逃げたら7回勝っても累計は140円で、3回の負けが平均50円ならばトータルで10円のマイナス……10戦して7勝3敗でも負けてしまいます。

勝率が高ければ小幅利食いで回転を速くすればいいのですが、それはムリな話です。
マーケットは、誰もが同じことをやろうとして競争している場だからです。

視点を変えて、「値幅取り」を考えて見てください。
避けようのない負けトレードを甘んじて受け入れ、しかし、時間をかけない、ヤラレの値幅を小さく抑える、できれば株数も少なくなるように分割のポジション操作を行うのです。

しかし、見込み通りに動いてくれたときは、実現可能な範囲で“がっつく”のです。
「取れるときは取る」という発想で可能な限りねばって値幅を取ります。見込み通りの動きが出現したのですから、いつもより時間をかけてOKです。

こうして、取れるときに取っておけば、1回ごとに力を入れて「当てよう」とする必要がなくなります。適切な「損小利大」の考え方です。

さて、今夜の放送は、こんな観点を取り上げてお送りします。

マーケット・スクランブル第90回
トレードの醍醐味“値幅取り”こそ損小利大の実現

生放送は夜8時から30分間。後日、オンデマンドで視聴可能です!

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