自分の力の無さが一番悔しかった時 | 松下誠

おはようございます、松下です。

 


昨日のNYダウは小幅反落、依然として
史上最高値圏を維持しています。
上海総合指数は反発です。

 


米ドル/円は小幅反落して117円台前半。
NY Goldは同値圏で推移です。

 

 

私は、2004年12月に初めて
投資のセミナーで講演し、これまで12年間に
わたり、人に投資を教えてきました。

 


その間に、自分の力の無さを
痛感し、嫌になった時がありました。

 


それは、2007年夏のサブプライム問題から、
2008年9月のリーマンショックにかけての
約1年間のことです。

 


当時、私は今ほど投資家への認知はなく、
商品取引員と呼ばれる商品先物会社の招きで
講演する程度の、名もない演者でした。

 


当然、商品先物会社が主催するセミナーですので、
金や白金、ガソリンといった商品先物市場の
銘柄をテーマにして話をします。

 


2005~2006年当時、私が商品セミナーで
話すと、会場に来場した多くの株式投資家は、

「松下さん、今は商品ではなく、
 株式投資ですよ。

 私はこんなに儲かりました。」

と、ご自身の武勇伝を教えてくれました。

 


「○か月間で資金が3倍になった」

 


「○千万円儲かった」

 


本当に景気のいい話が、あちこちで聞かれました。

 

 

私はその話が長くは続かないだろうと思っていました。
当時、株式市場は為替市場とともに異常な熱気を
持っていたからです。


「いつかは下落が始まるだろう。」


そう思ってはいましたが、
まさかあれほどの下落がやってくるとは、
思ってもいませんでした。

 


それが、2007年夏から始まった、
サブプライム問題からリーマンショックにかけて

加速した暴落でした。

 


「いつかは下落が始まりますから、
 注意してくださいね。」

 

自身が開催する教室や、講演するセミナーでは
話していたものの、影響力は微々たるものでした。

 


そして、あの暴落が起こった後、
私の元に、何十通、何百通という悲痛なメールが届きました。


「一瞬にして○千万円失いました」


「これまで数年かけて作り上げてきた、
 全ての資産を失いました。」


「○千万円の借金ができました。」


一瞬にして世界は変化していました。

 


私はそれを止める術を知っていましたが、
十分に市場に声を届けることはできませんでした。

 


それを止める術とは「資金管理」、
ただ単純にこれだけです。

 


これまで14年間、そんなメールに心を痛めたことも、
電話の向こうで相談者に泣き崩れられたことも、
たくさん経験してきました。

 


だからこそ、次に市場に暴落が訪れて
同じことが繰り返される前に、
私が知っている、持っている知識を伝えたい、
大切なことを知らなかったという理由だけで、
大切な資産を失ってしまう人を、
一人でも減らしたいと思いながら、
投資を教えています。

 

 

そんな中で、先月米国においてドナルド・トランプ氏が
時期大統領に当選し、突然米国株式市場が勢いを取戻し、
史上最高値を切り上げています。

 


それに追随するように、日経平均株価も
年初来の高値を切り上げ、昨年2015年6月高値に
迫ろうとしています。

 


市場が、何かに導かれるように、
せきを切ったように上昇を続けています。

 


この大きな変動は、年が明けて2017年にも
続いていくことでしょう。

 


その上昇が大きくなればなるほど、
市場参加者はそこで大きい利益を上げます。

 


しかし、

「月まで届く相場はない。」

上昇の宴はいつか必ず終わります。

 


それが来年なのか、数年後なのかは
分かりませんが、いつか必ずやってくるのです。

 


その時までに、上昇が大きくなればなるほど、
また市場参加者は、昔のことを忘れ、
無防備になり、その後の暴落で全てを失って
しまうことになるでしょう。

 


だから、今からこの熱狂の上昇の中で、
「資金管理の大切さ」を伝え続けます。

 


そして、いつ訪れるか分からない
最悪のシナリオにも警鐘を続けます。

 


来年は何が起こるのか、全く分かりません。

 


その不透明な環境の中で、
私たち投資家が大切にするべきポイントを
動画として作成しました。


ご覧になってみてください。


「トランプ相場が引き起こす
 2017年最悪のシナリオ」

 


※上記動画およびセーフリッチ株式プログラムは、
弊社 まこと投資スクール(株)の提供するサービスではなく、
アイフィス・インベストメント・マネジメント(株)の
提供するサービスです。

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