強い上昇だから利益が上がる? | 松下誠

おはようございます、松下です。


昨日のNYダウは小幅続伸、高値を維持しています。
上海総合指数は小幅続伸、こちらもしっかり。
本日の日経平均株価は反落スタートです。


米ドル/円は続伸して109円台後半。
NY Goldは続落です。



日経平均株価は昨日4/14までの3日間で、
4/12 177円、4/13 453円、4/14 530円の
3日連続陽線で合計1,160円の上昇を見せました。


強かったですね。



このメルマガを書いている4/15 10:00現在、
本日も陽線ですのでしっかりした値動きです。

この事実を、どんな風に確認し、
どんな風に評価しますか?


例えば3日連続陽線で、3日間で1,160円の
上昇というのは、最近ではどこで起こったか?


調べてみると、どうも2014年10月30日、31日、
11月4日の3営業日で起こったのが、
最も近いところのようでした。

この日って、何の日か覚えてますよね。



そう、「黒田バズーカ2」の発表が、
2014年10月31日でした。


それくらいの強烈な上昇が、
この3日に起こったというのが事実です。


ただ「すごく上昇しているな」と思うだけでなく、
事実をしっかり確認してみましょう。

これを調べるくらいは、10分もあればできますので。



さてそれほど強烈な、約1年半ぶりの上昇ですが、
「陽線での上昇」とは、「市場参加者が買っている」
ことを意味します。

これは数日前のメルマガにも書きました。


それが、自分の投資方針や戦略であれば、
何の問題もない、と。


しかし残念ながら、この強い上昇、
強い買いの裏には、2種類の人たちの買いがあります。


1.準備していた状況が整うのを待っていて、
  待っていた状況がやってきたから買った


2.市場が急激に上げたから、勢いに連られて買った



先日のメルマガで書いた、自分の投資方針や戦略を
確認して買った人は、1の「準備をして待って買った」人たちであり、
方針や戦略がない人は、2の「ついつい連られて買った」人たちです。

1の「待っていた人たち」ですが、
何を待っていたのでしょうか?



例えば、安値が切り上がるのを
待っていたのかもしれません。


2/12安値と4/8安値は切り上がっています。
ダウ理論でいう安値切り上げであり、
長いスパンではありますが、「押し目形成」という
見方もできます。

人によっては、「二番底の確認」という人もいます。


単純に、前日の高値切り上げを待っていたかもしれません。



強烈な上昇の中にも、明らかに2種類の人たちがいて、
いつも結果は、利益か損失の2種類に分かれます。


待って買うのか、連られて買うのか、
どちらが利益に結びつきやすいかを考えれば、
結果はあなたが想像する通りです。



2014年10月以来約1年半ぶりの強烈な上昇が、
この先、どこへ行くのかは誰にも分かりません。


しかし、2種類の行動を選ぶ投資家の、
その行動の継続先には、何が待っているかは、
何となく分かると思います。


その想像がつくのであれば、
あなたがこれから「準備をして待って買う」のか、
それともこれまでのように「ついつい連られて買う」のかを
選んだ方が良いと思います。


上昇が強いから、速いから利益が上がるわけではなく、
「なぜ買ったか?」という、売買の中身が重要なのです。



この3日の強烈な上昇を見て、
そんな風に思っています。

ぜひ、ばっちり準備して、待って買ってくださいね。

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