配当をいただきましょうか。 | 松下誠

おはようございます、松下です。


本日の日経平均株価は続伸。
米ドル/円も続伸です。


今日は、株式の中長期投資家にとっては、
1つの重要な節目の日ですね。


それというのも、3月末決算企業の、
株主配当の権利確定の日が、本日3月28日です。


詳細は、ネットで検索していただければ
すぐに分かりますが、要するに、
本日大引けの時点で株を保有していると、
その企業が株主に分配する配当金や優待を
受け取ることができます。


参考までに、225採用銘柄の中で、
最も配当利回りの高い銘柄を、私の手元で
検索してみると、8031:三井物産の4.8%と
いうのが最も高かったようです。


その三井物産は、3月末決算でした。


多くの企業は、中間期と期末に、
分けて配当金を分配しますので、
仮に三井物産が中間期と期末に、
半分ずつ配当を分配するとしたら、
本日大引けの時点で確定するのは、
投資資金に対して2.4%の利回りの
金額になります(理論上のお話です)。


この配当利回りや優待だけを当てにして、
株式の売買を行っている人が、
市場には一定数おり、特に
本日の権利確定の日を前に、
高配当銘柄に物色が入ります。


その人たちは、明日の寄付きで、
その目的で買っていた株を、
全て手放したりします。


なぜなら、目的が「配当の確保」にあるから。


私は、毎年繰り返されるこの光景を見ながら、
「不思議なことだ。もっと上手に配当を利用すればいいのに」
と思ってきました。


どういうことかと言えば、
3月末と9月末に配当の権利が確定することは
調べればすぐに分かることであり、仮に
配当が高く魅力的な銘柄があったとすれば、
何も直前に株を買うのではなく、3月や9月に
かけて株価が上がっていくだろうという、
それ以前の割安な仕込み時期に買って
おけば良いのです。


今年は、その絶好の買い場が、
1~2月に提供されました。


今年の1~2月は、世界中の金融市場が
不安心理から売り込まれ、国内株式市場の
多くの銘柄が、月足の長期のレベルで
明らかに売り込まれていました。


これはRSIやRCI、ストキャスティクス
などのオシレーター系指標を確認することで
分かります。


月足による売られ過ぎが、それほど
長続きすることはありませんので、
ここで仕込んでおけば、株価は上昇しているし、
おまけに高い配当も受け取ることができます。


もし、さらに株価が上昇すると思えば、
明日の寄付きで決済せずに、
そのまま保有し、まだまだ株価の上昇益と、
毎年の高い配当をいただき続ければいいのです。


そんな配当協奏曲ともいうべき事態が、
今日をめがけて市場で繰り広げられています。


もう少し勉強し、工夫するだけで、
その投資は、もっと高いパフォーマンスを
生むとも知らずに。


あなたも、株主配当を
上手に利用してください。


今時、どこに年利4.8%の
利回りがあると思いますか?


株を保有するだけで受け取ることができる利回り。
それが株主配当であり、配当利回りなのです。


ps
今年中には、「配当利回り投資術」みたいな
マニュアルを書きたいと思っています。


pps
今日書いた売買法も、株価の変動を
本当に理解するからこそ可能なのです。


株価の変動を真に理解できるオンラインスクールは、
明後日にリリース予定です。

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