ダメな分散、機能する分散 | 株式投資「虎の穴」

 

 

11月4日(水)のブログ ↑ のつづきです。

丁寧に、おとなしく、無難に……そのためには適度な「分散」を行うのが基本です。

そもそも、資産額や年収に応じて、余裕ある金額をトレード資金として設定します。
そのうえで、資金稼働率を抑えます。資金以上のポジションを取ること、いわゆる「レバレッジをかける」なんて論外です。

さらに、銘柄を適度に分散するのです。

銘柄数が多すぎたら、個人では管理できません。
でも、たった1銘柄だと想定外のブレがコワい、いや、ブレが起こっているかどうかを判断することさえ難しくなります。

では、分散のポイントは?
異なる業種を組み合わせるなど、「動きの異なるもの」をパッケージにすることです。

しかし、ちまたには、「丁寧」「おとなしい」「無難」を間違えているケースも見受けられます。
トレードの手仕舞いについて、次のような投資家の質問と、専門家の回答を見ることがあるのです。

質問「持ち株が、想定より短期間のうちに3割も上がりました。利食い千人力か、さらなる利益を狙って持続か、難しい局面にあります」

回答「まずは半分を利食いしておきましょう」

一定金額の利益を確保し、なおかつ、さらなる値上がりによる利益の可能性を残しておく──「無難」な行動パターンが示されているように見えますし、質問者は満足すると思いますが、実はツッコミどころ満載です。

まず、質問者の「難しい局面」という表現です。
「やさしい局面なんてあるの?」とツッコミたくなりますが、素直に「迷いどころ」と捉えたとしても、「買った株が思惑通りに上がったのに難しいってなに?」と意地悪く返したくなります。

回答者は、トレードの専門家なのか投資家を適当に納得させる専門家なのか……質問者の準備不足、厳しく言えば「オトナとしての責任放棄」的な丸投げの態度に対し、「利食いしたほうがいいかもしれない」という気持ちを満足させつつ、一方で「結論を先送りしちゃえ」と提案しているのです。

私の指摘について、揚げ足取り、へ理屈攻撃、と感じるかもしれませんが、トレードの決断は、緊張した状況で無限の選択肢から1つを選ぶことです。少しでもユルいと、本当に迷ってしまいます。

だから、「自由に、感じるままに行動できる」(酔っ払いが駅のホームを歩いても大丈夫な)状況を事前につくっておくためには、「あらゆる状況を考えて、次の一手を用意しておく」必要があるのです。
そこまでガチガチに考えておくことで、「トレードをスタートできる」(酔っ払うことを許される)状態がセット完了、ということです。

ブログ一覧に戻る