11月5日放送のフォローアップ(1)
林 知之

相場はつらいよ

相場はつらいよ……日経平均が新高値をつけた直後に、予期せぬ急落。

そんな状況下、中源線による個別銘柄の判断はどうだったか、直近の激しい動きから考えてポジション操作の基本はどうあるべきか──。

2018年11月5日のマーケット・スクランブルでは、直近の乱高下から「適正なポジション操作」を模索しました。中源線の強みが、クッキリと浮かび上がります。

映像は、「過去の放送」でご覧ください。
(第144回 株価急落に対処するトレードルール ~中源線による機敏な判断と行動~

【定番】定点観測

「今買う銘柄ありますか?」
業者にこんな質問をしたり、常にこんな観点で“銘柄さがし”をする投資家が多いようですが、入り方がよくありません。

プロも人それぞれ、やり方も対象銘柄も大きく異なりますが、共通しているのは、必ず「定点観測を行っている」ことです。

銘柄を頻繁に入れかえるトレードスタイルであっても、突然の思いつきで新規銘柄を加えたりしません。継続的にウォッチしている銘柄で、「ここだ!」という具合にタイミングを計るのです。

番組では、銘柄数は少ないのですが、この定点観測を継続しています。
では、11月5日の放送で行った定点観測を、あらためて紹介します。10月の下げの中、中源線がどのような反応を示しかを見てみましょう。

※チャートは、11月2日終値までのものです。
※赤が買い線、黒が売り線、それぞれ3分割でポジションを増減させます。

4331テイクアンドギヴ・ニーズは、いい感じで取れています。10月の急落にも、問題ないタイミングで反応していることがわかります。

5911横河ブリッジは、前にもコメントしたように、最近はきれいなうねりが出ていますが、9月の陽転(赤い丸印)は少し残念でした。ダマシは仕方がないのですが、陽転のタイミングが少し遅れ気味でした。また、10月の陰転も少し遅めだったと感じます。

7205日野自動車です。9月の陽転(赤い丸印)について「期待できるかも」とコメントしたのですが(10月放送)、10月に下げたことで結局はダマシに終わりました。結局、2月から9カ月も下げているので、次に陽転したら「こんどこそ」というところでしょうか。

7717ブイ・テクノロジーは、イヤな下げ方をみせています。7月にいったん下げが止まったところでダマシの陽転が2回あったあと、さらにズルズルと下げました。しかし、10月の下げのあとは、ほかの銘柄に比べて早いタイミングで陽転しています(赤い丸印、10月30日に転換)。半年以上におよぶ下げのあとなので、おもしろいかもしれませんね。大橋ひろこさんが得意な銘柄です。

8609岡三証券グループです。これこそ、長い下げのあとなので、どうなるのか興味津々ですね。1月の陰転(青い丸印)から約8カ月の下げを経て9月に陽転したのですが、10月の下げで再び陰転……残念ながらダマシでしたが、11月2日に「こんどこそ」という雰囲気で陽転しています(赤い丸印=9月の陽転以降)。

9983ファーストリテイリングは、10月11日に陰転したのですが、そのあと下げないどころか高値を取っています。ところが、中源線がうまく反応せず、陰線のまま強張るという状況にあります。中源線はロジックがシンプルな半面、単純な価格水準で反応しないこともあります。頻度は低いのですが。

大きな上げのあと、10月の下げで陰転して急落しています。相変わらず、中源線との相性はいいようです。さまざまなニュースが株価に影響する銘柄なので、転換の際に急激すぎるのが気になりますが、中源線で売買するには魅力的といえます。

定点観測は以上です。

「今買う銘柄はあるか」という落ち着きのない姿勢に対して、同じ銘柄群をじっくりとウォッチするプロの姿勢は、売買そのものは同じように見えて全く質が異なります。

といって、定点観測によって予測がピシピシ当たるということではありません。確信をもってポジションを取るので、そのあとの対処がちがうのです。当たったときに利を伸ばす、曲がったときに損切り撤退する、ひとつひとつの行動が連続するのがトレードなので、姿勢のちがいが行き先を大きく左右します。

2018年の検証

私は、「日経平均を見るな」と言っています。
日経平均の短期的な動向や、「○○円を超えたら……」みたいに、とくに根拠のない水準の議論が、自らの意思で売買を決するトレードという行為にとって、とにかく雑音となるからです。不要な手を打ったり、必要な手を打てなかったり遅れたり……売りと買いをシンプルに組み合わせて機敏に行動するためには、情報もシンプルであるべきです。

とはいえ、日経平均は東証一部225銘柄の平均ですから、注目すべき個別銘柄の動きと全く無関係ではありません。両者の関係を見てみましょう。

下のチャートは、日経平均のチャートに、東証一部に上場する約2,100銘柄の「中源線の判断」を重ねたものです。東証一部全銘柄を、中源線で個別に判断し、約2,100銘柄のうち何銘柄が陽線(買い線)になっているか、その数字の推移を日経平均のチャートに加えてみました。
林投資研究所の「中源線シグナル配信」によって、過去を検証して導いた最適値で、ひとつひとつの銘柄を判断しています)

日経平均の上げ下げに対して、中源線で個別銘柄を判断した陽線(買い線)銘柄数の変化が非常に激しいことがわかります。とくに7月以降は約1カ月、あるいはそれより短い期間、でピークからボトム、ボトムからピークへと移っています。

個別銘柄が、常にバラバラに動くのが株の特徴です。
日経平均が動く方向とは逆に動く銘柄が、常に多くみられるということです。
その個別銘柄全体が、上下どちらかに少し傾いた分が、日経平均の短期的な上げ下げやトレンドを形成すると考えてもいいでしょう。

すると、今年の急激な変化は、値動きが「落ち着かない」「読みにくい」ということで、頑張っても「取りにくい状況だった」と残念な評価を下すことができます。

中源線がスゴいの?

2018年の相場は難しい……中源線を使っても取りにくい場面が多いのですが、前項で示した日経平均のチャートと、個別銘柄の陽線(買い線)数の推移を見ると、目まぐるしい変化に、ちゃんとついていっていることが理解できます。

中源線は、上昇する動きを察知して「トレンドが上だ」と判断し、下落する動きを見て「下に向かう」と判断する、いわゆる『順張り』のロジックだからです。

買ったら下がった、カラ売りを仕掛けたら上がった……こんな状態で頑張って大損するのが、株式市場あるあるの「退場パターン」です。こういったことが起きず、常に動きについていくのが順張りの強みです。

個別銘柄で、中源線がうまく機能している例を見てみましょう。

上のチャートは、2531宝HDです。中源線が、上げ下げをうまく捉えています。
いいタイミングで転換しているので、逆張りのようにも見えますが、下げる動きで陰転、上げる動きで陽転しています。想定通りのタイミングで転換すれば、「天井圏で陰転」「安値圏で陽転」するのですが、いわゆる順張りでトレンド転換を判断しているのです。

中源線がスゴいのではなく、そういうシステムだということですが、付随する特徴を次項で説明します。

ドローダウン

中源線は、順張りで相場の流れについていきます。
これが最大の強みですが、表裏一体の弱みはドローダウンです。

例えば、陽転して買ったら見込み通りに上昇したとします。20%の評価益が生まれてホクホク。その後、弱含みの展開になって陰転したとします。買いポジションを利食い手仕舞いすると同時に、3分割の1単位(3分の1)だけカラ売りを仕掛けます(この3分割がミソです)。

評価益20%がピークで、そのあと順張りで「下向きだ」と判断するのですから、現実の利益は20%を下回り、例えば10%だったりします。“捕らぬ狸”で「20%の利益だったのに……」と考えるのが人間ですから、なんとなくおもしろくないのです。

ところが、評価益20%の状態からさらに上伸し、30%、40%になったときも買いポジションを維持します。順張りなので、下向きの動きがない限り買ったままにするからです。だから、値幅が発生したときに早めの利食いでカスカスの利益、なんてことはなく、天底のジグザグを除いた“身”の部分をまるまる取ることが可能です。

林投資研究所では、この中源線による上場全銘柄のシグナルを毎日公表する、「中源線シグナル配信」を行っています。

WEBページに詳しい説明があるので、ぜひのぞいてみてください。
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次回のフォローアップ(2)では、10月の大きな下げの中でグイグイ上昇した銘柄を紹介しながら、個別銘柄の動きと指数の動きをどう認識するべきかを考えます。お楽しみに!


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お気をつけください。

「相場は順張り」と説明しても、なかなかうまく伝わりません。
シンプルに、「買い戦略」で説明します。

買うときの狙いは当然、「値上がり」、買ったあと上がることが条件です。

したがって、逆張りで買いを入れるときでも、過去を見て「安くなったから」だけでなく、「これから上がる」という見込みが不可欠です。

順張りの発想で「上がってきたから、もっと上がる」と考えるときと、見ている場所は同じく“将来”です。

この部分を取り上げて「相場は順張り」と表現しています。

もちろん、上がってきたときには買い値が安いほうが有利です。
だから、「下げ止まり」と「将来の上昇」に焦点を当てて“上がる前に先回りして買おう”という発想があり得ます。
これが、「逆張り」です。

「値頃感でポジションを取るのはキケン」といわれる理由は、この部分が盲点になるからです。

【参考リンク】(林知之の相場用語解説)

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飲み屋のママから「林ちゃん、来てよ~。お店ガラガラなの」。
行ってみると満席で「ちょっと待ってて~」。
やれやれです。

信用取引の口座開設。
昔はハードルが高く、今はカンタンすぎる気もします。
ただ、オトナの行動ですから、結果に対する責任を伴うかわりに何でも自由が原則です。

そういえば、カジノ法案に関して回数制限をする案があるようですが、おかしいでしょ!
放置すると「おやつは500円まで」って条項が付きそうです(笑)。

風邪薬のテレビCMなんて、「つらいけど会社に行く」のが前提です。
「休む」という選択肢がないことが、うっかり盲点になります。
寝てたほうがいいのではないでしょうか?

話を戻して信用取引。
カラ売りは信用取引を使うしかありませんが、買いでも売りでも資金以上に張る必要があるのでしょうか?
それで成り立つ戦略もあるでしょうが、安易にやれば、ふつうに起こる相場のアヤで“ドボン”します。

一定期間内の反対売買なら手数料が安い……スゴ腕デイトレーダーたちと真っ向勝負して負けたら、手数料がゼロでも資金が減ります。

逆に、6カ月という期限がない無期限信用取引……ずっと金利を払いつづけることに承知ですか?

証券会社の悪口ではありません。
可能な限り多くの選択肢があるのが、金融マーケットのあり方だと思います。

“お誘い”に乗るかどうかは、自らの価値判断です。

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第1部 「億トレ」トーク

「自由億」は「脱イナゴ」から
ひとつ上(最上位)の投資家になる決め手
投資はマネーゲームか資産形成か
坂本慎太郎氏・林知之氏・大橋ひろこさん

第2部 「スゴ腕」バトル

勝率9割のギャンブラー VS 98勝2敗のスゴ腕証券ディーラー
勝負を決めるのは野生か、理性か
本河裕二氏・プロギャンブラーのぶき氏・大橋ひろこさん

第3部 パネルディスカッション トークバトルだヨ!全員集合

その1
勝ち続ける投資家に必要な資質
その2
オレはこれで勝負する!? いま注目の銘柄・市場
坂本慎太郎氏・本河裕二氏・プロギャンブラーのぶき氏・林知之氏・大橋ひろこさん

10月1日放送のフォローアップ(3)

10月1日の放送内容について、フォローアップ第3回を「週報」に掲載しました。

フォローアップ(1) 「日経平均2万4,000円」って、どんな意味?  10月6日掲載

フォローアップ(2) ブレを受け流すプロの思考とワザ  10月13日掲載

フォローアップ(3) プロの予測はこうだ!  本日掲載

10月1日放送のフォローアップ(3)
林 知之

プロの予測はこうだ!

日経平均が2万4,000円を超えて「27年ぶりの高値」と報じられていますが、現実には儲けにくい値動き……ここから、なにを買うべきなのか、なにを売るべきなのか──。

一般的な業者やメディアの論調を素直に受け入れ、日経平均の短期的な上げ下げや水準を気にするのではなく、“主体”の個別銘柄を効率よく観察することが大切です。

2018年10月の放送では、個別銘柄の価格変動をまっすぐに見る正しい観察法とともに、個人投資家向けの安定的な運用のアイデアを紹介しました。中源線を活用することで、ラクにカタチをつくることが可能です。

映像は、「過去の放送」でご覧ください。
(第142回 日経平均2万4000円 ~二極化するマーケットにどう対応するか~

当たらない……でも予測が大切

10月1日放送のフォローアップ第3回です。
「プロの予測はこうだ!」なんてタイトルをつけましたが、「プロの予測は当たります。われわれの情報を買わないと損ですよ~」などという宣伝ではありません。

いつも述べているように、「相場の予測は当たったり曲がったりが大原則」「プロでも予測の的中率は決して高くない」という前提です。

プロゆえに、出動する時期をグッと絞り込み、その結果として予測の的中率が高い──こういう論理もあるのですが、コンスタントに仕掛けていたら、プロでもアマでも予測の的中率に大きな差はないと考えてください。予測の的中がカネにつながることを知らない、想像すらしない純粋な子どもならば、高い確率で当てる可能性はありますが……。

さて、なんど期待を裏切られてもプロは、自分の考え方を変えずに、次の相場を読もうと努めます。タイミングを微調整したり、戦略を細かく見直したりはするものの、「どこかに当たる法則はないものか」と正解さがしに走ったりすることはありません。予測そのものが重要とか、当てることが絶対などと考えていないからです。

プロが真剣に相場を読んだ場合、ポジションを取る前に、「きっとこうなるだろう」という自分なりの確信を固めます。真剣なので、その確信が生まれないときは「わからない」と素直に考え、手を出さずにノーポジションで値動きを見守ります。

平均的な投資家は、こんなこだわりなど知らずにプロの予測を聞いて「当たったかどうか」にフォーカスするのですが、重要なのは「真剣に読んだ」という事実だけです。真剣に考えた結果の読み(自分なりの確信)があるから、期待通りの値動きでも、そうでなくても、バランスのよい手仕舞いの判断を下すことができるのです。

山登りならば、ルートや天候について真剣に考えておくから、不測の事態に対して、進むか、引き返すか、その場にとどまるかを判断できるのでしょう。また、順調なときは、プランがしっかりしていることで、おいしい空気や素晴らしい景色をより楽しむことができるのだと思います。

もっと身近なところでは、買い物でしょうか。
高価な時計を買うとき、数ある店から、どうやって1つを選ぶのか──経験と知恵を動員し、重要視するポイントを挙げ、わりと短時間で「ここだな」と決めるはずです。

確信とは、そういうことです。

実際の中源線チャートを見てみましょう。フォローアップ(2)でもご覧に入れた2銘柄を再掲します。

どちらも、赤い丸で囲んだ部分に注目してください。
1つめの6755富士通ゼネラルは、「よし、ここから下げトレンドだ」と読んで売り出動、2つめの2531宝HDは横ばいの中、中源線は「ここから上げだ」と判断しました。「うぅ~ん、どうかなあ・・・」と考えていたら、行動を取ることができません。

さらに2銘柄、同じく中源線チャートをご覧ください。
4745東京個別指導学院と、8473SBIホールディングスです。

中源線では、日足終値によるパターン分析を行います。それまでのトレンドとは上げ下げが逆の動き、つまり「逆行」に注目するので、「小さなブレイクアウトで出動するシステム」と説明できるかもしれません。でも、この2銘柄の例を見ると、以前の高値をブレイクする前に、うまく乗っていることがわかります。

明らかなブレイクを迎え、多くの人が「いけるか?」と考え始めたときには、すでにその方向のポジションを持っているのです。価格が有利なので物理的な余裕が生まれると同時に、精神的な余裕も与えてくれます。

だから、確信が不要に揺れることなく、再び次の相場に、堂々とした態度で臨めるのです。

安定のバスケット運用

最近の株価は、どうも落ち着きがないと感じます。
フォローアップ(2)で示した、中源線による個別銘柄の分析結果、「東証一部の買い線銘柄数」の推移を見ると、「落ち着きがない」という肌感覚が数字に表れていることがわかります。下に再掲します。

※直近で買い線銘柄数がピークだったのは、上記チャートの最後、1,472銘柄(9月26日)ですが、この原稿を書いている10月16日の大引では575銘柄まで激減しています。

このデータは、「中源線研究会」に登録するだけで見ることができます。
日々、16時ごろまでに、その日の大引を分析して更新しています。

中源線シグナル配信は、林投資研究所の有料サービスですが、「自分たちが使いたいものをつくる」というこだわりを捨てずに取り組んだ自信作です。

興味のあるかたは、こちらをクリック!して無料登録してください。パスワードを郵送します。

この「買い線銘柄数」を実践的な視点で眺めると、例えば「手持ちポジションがこの通りに変化したら“相場に従っている状態になる”」というアイデアが浮かび上がります。

現物の買いポジションを増減させたり、すべて現金にしてカラ売りだけにしたり……いろいろな選択肢がありますが、ただポジションを持ちっぱなしにするのではなく、適度に動かしていく発想をもちたいのです。

私がおすすめしているのは、ここで紹介している「中源線建玉法」で、複数銘柄を“バスケット運用”することです。

株価の変動サイクルは意外と長いので、たとえ期待できる銘柄であっても、半年や1年の間、成績が出ないこともあります。逆に、たまたま成績がよすぎた結果、気持ちが高揚しすぎたり勘違いしてしまうことも心配です。

「リスク」という言葉は本来、「危険」「損失」ではなく、「不確定要素」「想定外」といった意味です。真面目に資産運用を行うなら、ブレが少ないほうがいいのです。

可能な限り銘柄数が多いほうが安定しますが、手作業を交えて個人で行ううえで、50銘柄も60銘柄も手がけるのはムリです。混乱が生じて本末転倒の結果となりかねません。

では何銘柄が適切か……一概にはいえませんが、最低でも4~5銘柄あると、大きな不安はなくなると思います。

中源線で5銘柄を売買するとします。
うまく組み合わせてやると、買いポジションの銘柄あり売りポジションの銘柄ありと、意識せずに「ロングショート」のポジションを取ることができます。売りまたは買いに偏ることもありますが、中源線は3分割の売買なので、「全銘柄が3/3(満玉)買い」とか「全銘柄が3/3(満玉)売り」になることは、まずないでしょう。

ガツンと利益が出る場面こそ「相場の醍醐味」といえるでしょうが、静かに呼吸するように、ゆっくりと歩くように売買を展開できれば、それこそ理想的といえます。プロの思考、プロの予測、プロの行動に近づくために、意識してみてください。

定点観測【臨時号】

さて、番組から約2週間が経過しています。
放送時の「定点観測」では、9月28日までのチャートを使いましたが、それから直近まで、11立会日の値動きを追加したチャートをご覧ください(10月16日大引まで)。

放送当日以降、ご存じのように、マーケットには大きな変化がありました。
個々の銘柄がどんな推移をみせているか、確認してみましょう。

4331テイクアンドギヴ・ニーズです。
2週間前には「上抜けして強い」とコメントしましたが、下げたことで10月9日に陰転しました。落ち着いたあと、どんな展開でしょうか。

5911横河ブリッジは、上げたあと下げ……そこそこの値幅ですが、この銘柄のちょっと気になる部分が前面に出ています。転換が、少しばかり遅いのです。9月から10月にかけての陽線はヤラレ、現在は売りポジションです(増し玉はまだなので、3分の1売りのみ)。

7205日野自動車は、下げてきたあとにダマシがつづきましたが、9月の陽転について「期待できそう」とコメントしました。でも残念……直近の下げで10月9日に陰転しました。

7717ブイ・テクノロジーは陰線のまま、さらにズルズルと下げています。
カラ売りで利が伸びています。

8609岡三証券Gは、久しぶりの陽転だったのに陰転してしまいました。
証券株が次に陽転するかどうか──株価全体の動きを計るうえで注目する向きもあるでしょう。

9983ファーストリテイリングも、当然のように陰転しました。
ただ、上げ方が激しくなかったので、おとなしい印象すらあります。

9984ソフトバンクGは、上げるときも勢いがあった分、下げも強烈です。
しばらく、荒っぽい動きが続くのかもしれません。

これで、10月1日放送のフォローアップは終了です。次回の放送は、11月5日の夜8時に生放送。落ち着きのない動きをみせる現在の株式市場を、中源線の観点から実践的に分析する予定です。お楽しみに!


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時間軸を合わせる

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昔、ある村の会合がひらかれる場に居合わせて驚きました。
伝達するのは、「今夜、○○の家」という情報だけ。
ある者は夕方5時に来て飲み始め、ある者は7時過ぎ……なにが正解かわかりませんが、電車が数分遅れただけでイラっとする東京の人間とはギャップが大きすぎます。

チャートには、上げ下げの微妙な変化が表れます。
タテ軸の「価格」と、ヨコ軸の「時間」の関係です。
同じ上げトレンドでも、緩やかなのか急激なのか……あるいは、緩やかな上げから急騰に至った、等々。

損益にかかわる「価格」にばかり目を向けがち、だから「日柄を見るように努めよう」という教えは、チャートの機能をフル活用しようという意味です。

また、売買戦略が「どんな時間軸で構築されているか」が重要です。

株価が急落しても、長い時間軸でポジションを取っていたら関係ありません。
でも、短期売買ならば、買いポジションを持っていたら失敗、あるいは、売りを仕掛けていなければならなかった、となります。

この「時間軸」が、外部の力で狂うことがあります。

ほとんどの市況解説は「1日」を区切りにしています。
だから、内容の善し悪しに関係なく、急激な変化を気にして情報を取りにいくと、「1日」という時間軸に引っぱられます。

もう少し情報を……と考えて「今月は」とか「年内は」といった時間軸の情報に目を向けると、時間軸が乱れて混乱します。

実際には、外部の情報に気をつけるというよりも、自分が扱う手法について、「どれくらいの期間のトレンドを重視するか」と考え方を固めておくことが最優先でしょう。

「自分はこれをやるんだ!」と明確に説明できる、確固たる“手法”をもつようにしてください。

10月1日放送のフォローアップ(2)
林 知之

ブレを受け流すプロの思考とワザ

日経平均が2万4,000円を超えて「27年ぶりの高値」と報じられていますが、現実には儲けにくい値動き……ここから、なにを買うべきなのか、なにを売るべきなのか──。

一般的な業者やメディアの論調を素直に受け入れ、日経平均の短期的な上げ下げや水準を気にするのではなく、“主体”の個別銘柄を効率よく観察することが大切です。

2018年10月の放送では、個別銘柄の価格変動をまっすぐに見る正しい観察法とともに、個人投資家向けの安定的な運用のアイデアを紹介しました。中源線を活用することで、ラクにカタチをつくることが可能です。

映像は、「過去の放送」でご覧ください。
(第142回 日経平均2万4000円 ~二極化するマーケットにどう対応するか~

事件は予見できない

株式市場では日々、いろいろな銘柄が上がったり下がったり……一般の社会では考えられないほど変動しています。

東証一部のデータとして「値上がり率上位」「値下がり率上位」が発表されていますが、1日で10%も20%も変動する銘柄が日々あります。もし、日用品などの価格が同じように変動したら、どうなるでしょう? 昨日まで1リットル150円だったガソリンが165円になっていたり、新幹線のチケットが1日ちがいで20,000円から18,000円に下がっていたり……ビックリしてしまいますよね。

天候の影響を受ける野菜類は、一定の範囲内ながら大きく価格が変動しますが例外的なものですし、株価の変動には及びません。

株価そのものの話に戻ります。
1日で20%値上がりした、あるいは値下がりした場合、合理的とされるなんらかの尺度で計った「会社そのものの価値」が20%変動したかというと、たいていの場合はちがいます。業績の上方修正や下方修正が発表されて変動するケースもありますが、明確な理由を示せない状況のほうが多いでしょう。

解説記事に登場する材料、つまり株価変動の理由とされるものは、ほとんどの場合、前からあるものを株価変動の解説に引っ張り出しただけです。

要するに、株価変動は、突発的なことが多く、理屈を並べても予測が極めて難しいのです。株価が動く理由は「総合的な人気」……こんな説明しかできないのが現実です。そんな変動があるから利益を狙うことができるのですが、なにが起こるかわからないという意味で「事件」です。

その事件の発生を事前に察知できないか──誰もが望むことですが、望んでいるのは投資家自身で、その投資家たちの売り買いで値段が動くのですから、やはり予測不能なのです。

このジレンマが、人間の心をかき乱します。
だから、今回のテーマである「ブレを受け流すプロの思考とワザ」といった、ちょっと深入りした部分を考えざるを得ないのです。

「全体相場」とは?

日経平均は10月になって2万4,000円を超えたあと、目先は下げていますが、直近1年間では上昇傾向にあります(この原稿は10月9日に執筆)。では個別銘柄の動きはどうだったか、中源線のチャートを見てみましょう。

以上の4銘柄を、順に説明します。

(1)4331テイクアンドギヴ・ニーズ
上昇トレンドを描いて倍化しています。

(2)2726パルグループ
いったん下げ渋りましたが、ダラダラと約1,000円幅の値下がりをみせました。

(3)1722ミサワホーム
統計的には中源線と相性がよく、今後も期待できる銘柄ですが、この1年は往来で、うまく機能していません。

(4)8057内田洋行
ミサワホームと同じように往来ですが、中源線が機能して利益が生まれています。

「まずは日経平均」というのが、メディアや業者が発信する投資関連情報を受け取る一般投資家の平均的な観点ですが、具体的な売り買いを決めるには有効な数値とはいえません。

私たち投資家が最も気を配るべき「事件」(株価変動)を見るには、個別銘柄の動きを直接的に観察するしかないのです。日経平均の動向も助けとはなり得ますが、要素としてはかなり小さいものだと考えるべきです。

マーケット全体にリンクする

日経平均に惑わされるなら、いっそのこと見なければいいのですが、社会人として生活しているだけで情報が入ってきます。それに、ごく短期間でない限り、「日経平均が上昇している」=「値上がりしている銘柄が多い」のはたしかです。

個別銘柄の動きが肝心、
日経平均も無関係ではない、
でも個別と平均にはズレがある、
それに、実践に直結しない・・・

こう理解しておくのが、いいのかもしれません。
ベクトル的には、これが「ブレを受け流すプロの思考」です。

学校のテスト結果を考えてみます。
2教科で、数学が50点、英語が50点ならば平均は50点です。
次のテストで、数学が100点になった、英語が0点だった……これでも平均は50点、前回と「変わらず」ですが、数学が100点になったのも事件なら、英語が0点になったのも事件です。

「平均の落とし穴」です。

さて、落とし穴のある平均(日経平均)と個々の事件(個別銘柄の変動)を、ひとつの観点で同時に観察してみましょう。下の図は、日経平均の日足チャート(終値)に、「中源線シグナル配信」における「東証一部個別銘柄の買い線銘柄数」を書き入れたものです。

個別銘柄の値運びを中源線で分析した結果、「いま上昇トレンドである」と判断したものが買い線(陽線)です。その数のピークとボトムの時期、つまりチャートの「ヨコ軸」に目を向けてください。

落とし穴があるとはいえ、日経平均の上げ下げと、中源線によって分析した結果の「買い線数」の推移は一定のリンクをみせています。しかし、2018年1月以降の約9カ月間で、ピーク4回、ボトム3回というのは頻度が高く、それだけに激しい変化をみせていることが表れています。

1月10日のピーク1,515銘柄から1カ月が経過しないうちに、2月7日のボトム343銘柄というのは極端です。7月から8月にかけての変化も、買い線数の差は驚くほどでないにしても、日柄的には急激です。

深い分析ではありませんが、こうして少し丁寧に観察してやると、「全体相場」を正しく見る観点が浮かび上がります。また、「今年の動きは取りにくい」という多くの投資家の感想と、この分析が一致しているといえます。

こういった数字が、予測を当てることにつながるとはいえません。そんな便利な先行指標が手に入ることはないのが、マーケットの大原則です。でも、常に同じ基準で個別銘柄すべてを分析した結果というのは、ちまたの投資関連情報には絶対にない観点です。

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上の画面が、シグナル配信トップページの上部で、下の画面は、それにつづく統計データの一部です。東証一部、東証二部、マザーズ、ジャスダックと市場ごとに、何銘柄が買い線(上昇トレンド)かがわかるだけでなく、その日の変化も細かく表示されます。

ちなみに、いちばん上の「ユニバース」とは、番組やフォローアップで示している銘柄群で、東証一部の中で長期的にパフォーマンスがよく(最長31年間のデータで検証)、かつ安定している銘柄をピックアップしたものです。
(2018年10月現在94銘柄あり、これらはシグナル配信にもかからずチャートが表示されます)

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いつ売ればいいの?

相場が上がってくれば当然、投資家の間からは「いつ売ればいいの?」という声が聞こえてきます。でも、日経平均を見ても答えは出ません。

売買している個別銘柄であっても、単に「水準」で考えて答えが出ることはありません。それで答えが出るのなら、そもそも、私たちに利益のチャンスを与えてくれるような激しい変動など起こりません。

いろいろな予測法がありますが、「中源線建玉法」では、逆行に目を向けて判断します。「株価の変動についていく」という、極めて自然な観察姿勢を数式化しているのです。

買い線のときは買いポジションを取りますが、急激に上がろうが緩やかな上昇だろうが、上がっているうちは放置します。また、上げ方が鈍くなった状況、いわゆる「上げ止まり」の雰囲気でも、さらなる値上がりの可能性を捨てずに買いポジションを維持します。

正確に表現すると、「下げの傾向が出ないうちは買ったまま」なのです。これによって、大きなトレンドを逃しません。

買いポジションを手仕舞いしてドテン売るのは、前述の「逆行」による判断です。下の図を見てください(赤が買い線、黒が売り線です)。

大きく伸びても、高値で横ばいになっても、買い線(赤)のままです。
そして、ガクンと下げた場面で、逆行(買い線なので逆行=「下げ」)を方程式で判断して、チャートの色を黒にします(陰転)。そして、3分割で慎重にポジションを増やし、うまくトレンドに乗ろうとします。

実際のチャートで、この中源線の狙いどころを確認しましょう。

6755富士通ゼネラルは、2018年1月に陰転し、6月の陽転まで売りポジションを維持しました。この下げはじめの陰転が、中源線の狙いどころです。

天井で売ろうとはしません。はなからムリだからです。
しかし、こうして下げ端で乗って最後までねばれば、うまく利益を取ることができます。

2531宝HDは直近、2018年9月の上げに注目です。
8月に下げ止まり、最安値を更新することなく横ばいをみせる中、いいタイミングで陽転しました。これも、狙い通りにトレンド転換を検知している例です。

継続的にトレードを行うために求められるのは、2つの事柄です。

1)絞られた観点で予測する
2)予測と合致するポジションの取り方を定める

プロでも予測を当てる確率は高くないのですが、たまたま聞いたニュースで判断したり、考えが揺れたりはしません。
人間は弱いので、そうならないために、独自の考えをシッカリと固めてから売買に臨んでいるからです。

中源線は、そのカタチを教えてくれる点で、強くおすすめできるツールです。

次回のフォローアップ(3)では、このフォローアップ(2)の最後で触れた観点、「プロの予測」をテーマにします。また、フォローアップ(1)で宣言した通り、「定点観測」の7銘柄を再度取り上げます(もちろんチャートは約2週間分、追加します)。お楽しみに!


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