時間軸を合わせる | 林知之


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昔、ある村の会合がひらかれる場に居合わせて驚きました。
伝達するのは、「今夜、○○の家」という情報だけ。
ある者は夕方5時に来て飲み始め、ある者は7時過ぎ……なにが正解かわかりませんが、電車が数分遅れただけでイラっとする東京の人間とはギャップが大きすぎます。

チャートには、上げ下げの微妙な変化が表れます。
タテ軸の「価格」と、ヨコ軸の「時間」の関係です。
同じ上げトレンドでも、緩やかなのか急激なのか……あるいは、緩やかな上げから急騰に至った、等々。

損益にかかわる「価格」にばかり目を向けがち、だから「日柄を見るように努めよう」という教えは、チャートの機能をフル活用しようという意味です。

また、売買戦略が「どんな時間軸で構築されているか」が重要です。

株価が急落しても、長い時間軸でポジションを取っていたら関係ありません。
でも、短期売買ならば、買いポジションを持っていたら失敗、あるいは、売りを仕掛けていなければならなかった、となります。

この「時間軸」が、外部の力で狂うことがあります。

ほとんどの市況解説は「1日」を区切りにしています。
だから、内容の善し悪しに関係なく、急激な変化を気にして情報を取りにいくと、「1日」という時間軸に引っぱられます。

もう少し情報を……と考えて「今月は」とか「年内は」といった時間軸の情報に目を向けると、時間軸が乱れて混乱します。

実際には、外部の情報に気をつけるというよりも、自分が扱う手法について、「どれくらいの期間のトレンドを重視するか」と考え方を固めておくことが最優先でしょう。

「自分はこれをやるんだ!」と明確に説明できる、確固たる“手法”をもつようにしてください。

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