安く買って高く売る──相場の極意だと考える人もいるようですが、実は疑問を感じる表現です。
「安く買う」を実践しようとした結果、“相場あるある”の失敗があります。
- 下げ過程で買ってしまう(買いが早すぎる)
- 安いけど“上がらない”銘柄を抱えてしまう
- いい銘柄の安いところを狙いすぎ、買えないで上昇を逃す……
買い戦略は「上げの波に乗る」行動ですから、かなりうまいタイミングで仕掛けないと、イメージする「安く買う」は実現しません。
雑な買い方をしない、流行に乗って買わないといったことは大切ですが、「安く買って高く売る」ではなく、むしろ「高く買い、より高いところで売る」くらいのイメージのほうが実践的、という考え方が十分に成立します。
動かない銘柄、弱含みの銘柄よりも、グイグイッと強い銘柄を狙って「なるべく早いタイミングで乗ろう」とするほうが、確率が高いという論理ですね。
私も、こんなイメージを忘れないように注意しています。
しかし、前述したように、雑な買い方をしたらダメです!
だから、「上げの波に乗る」のだけれど、「理想は上げの直前」だし「買い値は安いほうがいい」と考えます。矛盾するようですが、バランスよく戦略を整えるわけです。
さて、上げの勢いが強い銘柄は、どうしても買いにくいものです。
「少し押したら」と考えていると押さない……押し目待ちに押し目なし。
いったん利食いしたあとの買い直しでは、自分が売った値段を基準に考えてしまって買えない……マーケットは個人の都合なんて聞いてくれません!
研究所が扱う「中源線建玉法」のロジックは、上げの途中で「利食い千人力」を実践し、いったん降りる場面があります。でも、そのあとの動きを見て機敏に乗る(買い直す)──こんな行動力あるトレードの実現を考えたものと説明できます。
機械的な判断にも当たり外れがあり、人間の判断が勝つこともありますが、生身の人間ゆえにできない売り買いの判断を、ブレずに示してくれる部分が最大の特長です。
