投資の理論 | 林知之


相場は“切った張った”である──。
こんな鉄火場のイメージがある一方で、小難しい理論や言葉を目にする機会も増えました。

「ESG投資」というのを、ご存じでしょうか?

・E=Environment(環境)
・S=Social(社会)
・G=Governance(ガバナンス)

企業活動は、環境に配慮し、人権問題を含めた社会的影響に気を配る義務がある、ということです。

最後のガバナンスは「企業統治」です。
株主に対する適切な情報開示だけでなく、高い意識で資本効率を考えなければならないわけです。

これらの要件を満たさない企業は成長性がないし、投資家の責任として資金を投じるべきではない、みたいな理屈です。

なるほど、そのとおり! と言いながら、「じゃあ、どうすればいいの?」ってところですよね。

銘柄を選定して年単位の上昇を考えるなら、こうした理論にも目を向けたいところですが、いちばんの懸念は、こうした言葉を使った解説で“煙にまかれる”ことです。

「ESG投資」と聞いて「はあ、そうですか」ではなく、「ちゃんと的を射た解説なの?」と考えるくらいの姿勢がほしいわけです。

「ESG投資のパフォーマンスに疑問」なんて情報もあります。
そもそも、各種の理論など関係なく「買うから上がる、上がるから買う」動きは、昔も今もたくさん見受けられます。

まとめると、こういうことです。

『情報弱者の側面を減らすべきだ』
『しかし、値動き対応の重要性は変わらない』

目新しい理論も、毛嫌いせずに触れてみることです。
個人投資家の守備範囲における“理論武装”です。

でも、心理を含めた「自分の対応」「自分の考え方」が、永遠に投資・トレードの軸です。

☆ ごあいさつ ☆

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