「時間切れ」という発想 | 林知之


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ちょっと一杯だけ……ノリノリで飲みに行くので、なかなか帰りません。
でも、それがまた楽しかったりして・・・

 

低位株投資における最大の魅力は、「上昇したときの率が大きい」ことです。

3,000円の銘柄は3,000円幅上昇しないと2倍になりません。
しかし、300円の銘柄ならば、10分の1の300円幅で倍化達成!
低位株のほうが、上がったときの率が確実に上なのです。

安い分、株数を増やせば利益金額は同じです。

では、そんな魅力的な低位株投資にある、表裏一体の弱点はなんでしょうか?

低位株とは、要するに「割安」な銘柄ですが、現実に割安に放置されているのですから、買ってすぐに上昇というわけにはいきません。

林投資研究所のFAI投資法で定めた29のルールは、「可能な限り“上がり端”を捉える」ことが目的ですが、当然に限界があります。

そこで、新刊でも解説していますが、FAIルールの付則に次のような規定があります。

「買ってから24カ月以上経過したものはいったん手仕舞いし、再検討する」

株価の基本サイクルを月足で見ると、上げ、下げ、保合、各トレンドが「数年単位」なので、24カ月という期間も決して長くはないのです。

ただし、これを「6カ月」とか「1年」と短縮して運用するのも、アレンジとして合理性があります。

株式投資は、値幅(チャートのタテ)と期間(ヨコ)で計算します。
そこに、「リスク要因」を加えて作戦を決めます。

「時間切れだ」「とにかくリセット」という選択肢は重要ですし、自由で小回りがきく個人投資家の大きな“武器”です。

つい先送りしてしまうのが人間の心理なので、そこに気をつけることが重要だ、と考えてください。

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