相場が荒れたときの対応 | 林知之


私は、自分で書いた本を読みながら「これ面白いな」なんて、チェックしようと思った部分にとどまらず読み続けることがあります(笑)。
自分で書いたことなので自分の好みと一致する──これが、面白いと感じる理由だと思っていますが、どこかヘンなのかもしれません……。

先日から読んでいるのは、新刊『凄腕ディーラーの戦い方』です。
この場合は、「自分の文章が面白い」というヘンタイ的なノリではなく、登場するインタビューイたちの発言が面白いのですが……。

第一作『億を稼ぐトレーダーたち』に続いて、尊敬できる実践家たちが遠慮なく語っているので、彼らの内面をのぞき見ることができます。

そんな意味で、ぜひ読んでほしいとオススメしているのですが、今回の本には「3・11後の乱高下でなにをしたか」というテーマの特別インタビューが3本収録されています。

原発だけでなく、えもいわれぬ不安感が漂う中、「こんなところでカネ儲けに精を出していていいのか」と自問しながら値を追っていたディーラーが大勢いました。

一方、「荒れ場には手を出さない」とダンマリを決め込んだプロもいました。

どちらが正解か──どちらも正解です!

例えば現在の株式市場を、どう感じるか。
「動きがある=儲けのチャンス」というのは、いかにも安易です。
いつ、どんな手を打っても、結果は当たったり曲がったり……。

自分のモノサシで「いける」と思えば出動が正解、「違和感がある」と思えば手を引くのが正解です。

迷ったら手仕舞い、迷ったら建てないがトレードの基本ですが、「迷うかどうか」の基準が人によって異なるのです。
その人にとって「取れる」と思える状況かどうか、それだけです。

株式市場の現状について、いま一度考えてみます。

「過熱しているか否か」という議論があるのですが、そんな評価など本当はどうでもいいのです。

「暴落はありますか?」「ないと思います」なんて、聞く側も答える側も無責任な強弱論争に毒されてはいけません。

 

経験豊富なプロたちが、リラックスした状態で語る本音、何気なく口にする心の奥底に耳を傾けてみてください。11月15日まで、事前予約(送料無料&優先発送)を受付中です。

『凄腕ディーラーの戦い方』
億を稼ぐトレーダーたちII
林 知之 著
発行:マイルストーンズ/発売:丸善出版
A5判/256ページ/2,200円+税

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