市場は効率的か? | 林知之


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 連載「トレード哲学」……8
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最も長い和名を持つ魚……ミツクリエナガチョウチンアンコウだそうです。
漢字で書くと「箕作柄長提灯鮟鱇」、頭痛がしてきます。。。

今日は、「効率的市場仮説」という、漢字7文字の言葉を解説します。

「市場が効率的」とはなにか──。
平たく言えば、“すべての情報が現在の価格に反映されている”ということです。

そもそも「仮説」なので、だれも証明していません。
ひとつの“主張”と考えてください。

大筋はこれだけですが、もう少し丁寧に説明しましょう。

私たちは、例えば「この企業は〇〇だから、今の株価は明らかに安い」などと分析して買うことを検討しますが、市場が効率的ならば、そんなアプローチに勝機などない、ということになるのです。

知り得る情報は100%、現在の株価に織り込まれている、と考えるからです。

ややこしいことに、効率的市場仮説には、「ウィーク」「セミストロング」「ストロング」と3つのバージョンがあり、最も強い「ストロング」では、隠れているインサイダー情報までもが織り込まれている、と主張するのです。

ホントかよ、ってところですが、ひとつの考え方、主張、ひとつの理論なのです。

細かい話は抜きにして、効率的市場仮説は、

 頑張って分析しても割高・割安を判別することは不可能
 投資する銘柄を選別する“アクティブ運用”は成り立たない

という主張なのです。


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