順張り逆張り(3) | 林知之


本日発行のメールマガジン「1分間の相場実践知識」の内容を、そのまま掲載します。メール配信をご希望の場合、こちらのページからお申し込みください。

──────────────────────────────
 連載「トレード哲学」……6
──────────────────────────────

週末に調子よく飲んで明け方に帰宅したら、「遅いわね……」とチクリ。
「いやいや、夜遅いんじゃなくて朝早いんだ」と答えましたが、ダメですかね?
相場で大切なのは「時間」です。
上がると予想して上がった。。。でも、5年かかって1割の値上がり。
これは予想が当たったとはいえませんよね。

順張り、逆張りを考えるときにも、「時間」の問題を無視できません。

【ケース1】
3年かけて下げ、5年間の底練りでジワジワと下値を切り上げた。
「いよいよだ」と判断して買った。

低位株投資において、時間を有効にする意味で“絶好のタイミング”を狙う視点ですが、最安値からは数割、へたをすると2倍になっていることさえあります。

でも、底練りの出口を狙う、大きな変動がないうちに安値圏で買うので、実践者の感覚では「逆張り」と呼ぶことができます。

【ケース2】
長期的な安値の横ばいが続き、変動幅がグッと小さくなった。煮詰まった!
「いよいよかな」と思っていたら動意づき、月足で上放れ陽線が出現した。
「兆しでまちがいない」と考え、押し目を丁寧に拾った。

動き始めてから乗ったので「順張りだ」と呼べますが、目先の押し目で買ったので、玉の入れ方は「逆張り」です。
林投資研究所の低位株投資では最初に、株価の大きな上げ下げを見ます。
2つのケースは、そんな観察から生まれる“あるある”の状況です。

3年、5年といった長い期間のトレンドを見出すことになり、こんな視点が現実の売買をラクにしてくれます。

ただし、「今日は……」「明日は……」と刹那的な市況解説に慣れた人とは“時間軸”にギャップがあるので、いきなり説明しても理解されません。


2017年4月28日発売開始
ブレない投資手法 曲げない投資哲学
~相場に立ち向かうための「起承転結」~
目次などの詳しい情報はこちら(内容のチラ読みもできます)



書籍『中源線建玉法』の「第一部 解説」には、無料配布版があります。印刷版(無料郵送)のほか、PDF版またはeBook版(ダウンロード)もあります。

こちらのページへどうぞ!



たいへん貴重な売買の実記録と、林輝太郎による実践的な解説。
林投資研究所オリジナル(旧書名「株式売買記録と解説」)

詳しくはこちらのページでご覧ください。


長年続く普遍的ノウハウ、低位株投資「FAI投資法」の原典。
林投資研究所オリジナル

詳しくはこちらのページでご確認ください。


※「研究部会報」および「中源線シグナル配信」は、林投資研究所が行っている投資助言サービスです。契約にあたっては、林投資研究所が交付する「契約締結前の書面」をよくお読みください。

ブログ一覧に戻る