へこんではいけない | 林知之


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先日、飲んで帰宅する途中に山手線の中で寝落ちし、ほぼ一周してしまいました。
でも本当のことを言うと、「一度やってみたかった」だけです。

「株を枕に寝正月」なんて言葉がありますが、実際につぶやく人の99%は、どうにもできない塩漬け株をたっぷりと抱えているように感じます。
「悪い玉は切れ」との教え通り、ダメ玉を抱えこんだままにしないこと、枕にするのは良い玉のみとするべきです。

相場ですから、予測が当たることもあれば曲がることもあります。
ピシピシと当てる方法は「タイムマシンを開発すること」と何度か述べた記憶がありますが、実は最近、もうひとつ方法があることに気づきました。
「神になること」です。

全くハードルが下がらないので、「見込み違いを容認するしかない」との結に変わりはなく、具体的にどうするかという方法論を考えることになります。

「上がると思ったんだが……相場が間違っているな」とつぶやき、サッと投げる。
「上げ止まりだと思って手仕舞いしたが強いなぁ」とつぶやき、買い直すか、追いかけて買わない。
「下げ止まっていたのに……ダマされた」とつぶやき、投げて出直しを図る。

とりあえずの対処は絶対に欠かせません。
また、「そもそも自分は間違っているのかも」と考える時間も必要です。
ただ、いちいちへこんでいたら、からだがもちません。

「でも、塩漬けばかりだ……」と気が沈んでしまう場合は、「一度やってみたかったんだ」とつぶやいてください。次に、将来に向けてダメ玉を整理します。

「いや、三度目なんですよ……」という人は、「ちょっとやりすぎた。このへんで勘弁しておいてやろう」とつぶやき、明るい気持ちで未来を描いてください。

理屈をつけて対処しないのはカッコ悪い、損切りしてニュートラルポジションに戻りながらも、絶対にへこまないのはカッコいい、と私は思うのです。

本日は大納会。よいお年をお迎えください。


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