連載「相場のこころ トレードの本質」その25 | 中源線研究会

先週のある朝、いつもとちがう車両に乗ったらスゴい美人に遭遇。
その後毎日、その車両に乗っているのですが、どこにも見当たりません。
新聞に目を通す時間を取り戻すことができました。
 
書籍『新版 中源線建玉法』には、過去のチャートを研究することについて真っ向から否定するような説明があります。
 
過去の何年間かのグラフを引いて、それに中源線の規定を書き入れてみても仕方がない。ムダである。昔の値動きを調べても、現実の売買値はグラフ上には出ないのだから、実感がわくはずもない。頭でやる悪いクセが濃くなっていくだけである。
(『新版 中源線建玉法』第四部 実践と実験より)
 
強烈な言葉で「ケイ線マニア」になるなと戒めているわけですが、実際に過去のデータを振り返ることなく実地の売買に臨むなんて乱暴すぎます。
 
書籍の中にも、過去の値動きによる検証結果が盛り込まれています。
 
現在では「バックテスト」と呼ぶ本チャン前の確認ですが、緻密に計算して確認したといっても、しょせんは過去のデータ。未知の未来における成績を保証してくれるものではありません。
だから、どこかに落とし穴があります。盲点があります。
 
盲点は、いくら考えても見えないから盲点なわけで、やはり実際にやってみなければわかりません。梅干しを食べたことのない人に、梅干しのおいしさも酸っぱさも伝えられないのと同じです。この点、書籍の表現はグサッとくる有意義な言葉です。
 
3月の放送は、「うねり取りを進化させる ~トレードルールのつくり方~」というタイトルでしたが、バックテスト、そしてフォワードテストの説明も行いました。
 
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林 知之

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