「順行」ならポジションをキープ(1) | 株式投資「虎の穴」

相場の世界で古来より難事とされるのが、「手仕舞い」です。
損の玉は切るしかない──でも、損を確定するのはツラい……。
利の乗った玉は維持したい──でも、「利食い千人力」というし……。

常に未来を考えて行動するのがトレードだとわかっている、

でも、過去を起点とした現在の出来事に縛られてしまう……

これが人間の心理です。

迷わずに手仕舞いを実行する基準は?


中源線建玉法の考え方に、ひとつの明確な答えが存在します。
今回は、中源線における手仕舞いの基準を、わかりやすく説明しましょう。

中源線は、目先の上げ下げをもとにトレンドの変化を判断します。
判断の要素が少ないのでシンプルな半面、ちょっと頼りない感じも……。
でも、そのシンプルさが実用性を生んでいます。

生身の人間であるプレーヤー自身が、納得しやすいのです。

命の次に大切なカネのことなので、誰でも「計算」に走ります。

しかし、“からだで納得できる”ことの重要性は意外と大きいものです。

中源線では、「上げ」「下げ」という用語を使いません。
ここに、深い意味が含まれていると私は考えます。

上げ相場=良い相場、下げ相場=悪い相場というのが、一般的な認識です。
この定義が、上げも下げも狙う中源線の売買(うねり取り)をジャマするのです。

上げも下げも単なる変動、上か下かを確固たる基準で判断し、自分の姿勢を明確にする──このように、プレーヤーとしてニュートラルな感覚をもつのが理想です。

だから、「上げ」「下げ」という言葉を使わず、想定した方向の値動きを「順行」、想定と反対方向の値動きを「逆行」と呼ぶ中源線は、雑音になり得る価値判断を排除している点で、人間工学的に正しいと感じるのです。

プレーヤーとして、「自らの判断」(上か下か)と「現実の動き」(順行したか逆行したか)を客観視することで、大切な“次の一手”を決め、その通りに淡々と行動できます。

順行は黙って放置、利食いを急ぎません。利が伸びる可能性を残し、堂々たる態度でポジションを維持します。
そのように“からだ”で納得できるのが、中源線のシンプルなルールです。

中源線では、トレンド途中の手仕舞い(一部利食い)も規定されています。
下の図に示したように、順行が連続した場面では、仕掛けるときと同じ3分割でポジションの一部を手仕舞いします。

しかし、そのあと一定の逆行があれば再び増し玉するので結局、陰陽が転換しないうちはポジションを維持、買い線では買い玉を放置、売り線ではカラ売り玉を放置することになるのです。



中源線は、3分割の売買ですが、図はすでに3/3買い、つまり満玉買いの状態でスタートしています。
順行が続いたので規定通りに1単位(1/3)を売り手仕舞い(利食い)して買いポジションは2/3に減るのですが、そのあとの逆行で規定通り増し玉して再び3/3、満玉買いに戻っています。

―7月17日(金)のブログにつづく―
 

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