相場の“ミス”とは? | 株式投資「虎の穴」

5月25日に公開したブログにも掲載した、急落時の対応一覧をあらためて示します。



買いポジションを持っている場合の対応で、「A 切って何もしない」と「C 切ってドテン売り」は、どちらも決済(手仕舞い)を伴います。利食いかもしれませんが、損切りの可能性もあります。

「B 買い増し」の場合は、ポジションを増やして利益が増加する可能性がある一方、損の金額が膨らむ可能性も秘めています。

とにかく、損益という生々しい結果が常についてきます。
「相場のミス」=「見込み違いによる損切り」、という考え方に結びついてしまうのです。

しかし、多数の投資家がマーケットに集まって競争しているので、個々のトレードが“勝ったり負けたり”になるのは必然。誰がやっても、「勝ち負け」そのものに大きな差は生じません。負け続ける人はいても、勝ち続ける人は存在しないのです。

トレードの損失は避けられないもので、「経費」と考えるしかない──こんな結論が実践的だと言わざるを得ないのです。

プレーヤーとしての務めは、その経費を低く抑えることであって、損失ゼロを目指すなんて非現実的。「絶対に損をしたくない」なんてイメージが頭にあると、道を誤るわけです。
トレードの経費は、売買手数料でもなければ各種の情報料でもなく、トレードそのものの損失なのです。

では、相場のミスとはなにか──。


経費(売買損)の抑制がうまくできないこと、損失が必要以上に拡大する状況を放置してしまうこと、などです。

一定の頻度で仕掛けを行った場合、損切りの回数を減らすよりも、『損失の額を抑える』のが“務め”です。
損失の額を抑えると、見込み違いのときに要する時間(ポジションを持つ期間)も短くてすみます。当然、精神的負担も軽減できます。

儲けをガンガンと拡大するのではなく、損失を抑えるのですから、とても地味な作業です。でも、その地味な作業を静かに継続するよう努めるべきです。

見込み違いだと察した場合、「切ってしまうべきだよな……」と思うのですが、しっかりとした基準がないために切ることができず、ズルズルと“先送り”してしまうのが相場“あるある”です。

「負けを確定したくない」という感情をつい優先させてしまう結果、資金を長々と寝かせたあと、最後の最後に大幅な損切りをするという悲劇につながってしまいます。
こんなことだけは避けたいのです。
だから、「個々の売買の損はミスではない」と自分にインプットしつづけるのです。

さて、少し評価損が生じただけで切りまくっていたら、相場を張る行為が成立しません。
最安値を拾ったり最高値で売りを仕掛けることは不可能なので、買い始めた時点、あるいは売りを仕掛け始めた時点で評価損が発生するのは当たり前です。

やはり、確固たる基準をもつべきですが、トレードは自分ひとりの作業なので、一定の緊張感を保ちにくい、必要な“意識”を維持しにくいものです。

常に“次の一手”を考えるクセをつけるべきです。
 

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