ゲンかつぎの長短

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「天赦日」(てんしゃにち)というものがあります。
「日本の暦の上で最上の吉日」とかで、「天がすべての罪を許す」なんて説明までありました。要するに、ものごとのスタートに最適ということでしょうか。
年に4回あり、次は週明けの月曜日、2月20日だそうです。

もともと相場の業界は、ゲンかつぎをする世界です。
今でも取引所は、先物など新規の制度をスタートする日に「大安」を選びます。
そんな慣習をバカバカしいと言う人でも、いろいろとゲンかつぎをすることがあります。予測が外れることを「曲がる」といいますが、半分当たって半分曲がるものだと認識している人が日常会話でも「曲がる」を避け、例えばタクシーで「運転手さん、次の信号を左に折れてください」って言うとか。

ゲンかつぎの行動が、具体的な売買の決断に影響するとどうなるか──。
「5のつく日に建てたポジションはうまくいく」なんて、何の根拠もない基準を持ち込んだら、バランスが悪いように思いますよね。

ただ、どんなに非科学的なことでも、“行動を抑える”場合はいいのかもしれません。チャンスを逃してしまうこともあるでしょうが、出動場面を増やして失敗、数量を多くして失敗、長持ちしすぎて失敗……消極的な姿勢よりも、積極的な行動でミスを引き起こすことが多いのが相場ですから、抑えるのはオーケーだ、という考え方です。

値動きは、上がるときも下がるときも過剰になります。
価格を動かす市場参加者は、極端な行動を取るということです。
このように冷静な分析をする者も、しょせんは参加者のひとり、同じ傾向をもっている、そんな平均的な状態では競争に勝てない、それなら少数派の“控えめ”な参加者になろうか、といった論理ですね。

考え方はいろいろあって、先に挙げた「5のつく日に建て玉する」ことでも、出動を決めているという点で評価できる、いずれにしても当たったり外れたりだから、すべては建てたあとの対応次第、必死に考えた結論よりも素直に対処できるのではないか……こんな考え方も成立してしまうかもしれません。

ちょっと散らかしてしまいましたが、行動のスタイルが決まっていることが最も重要です。ある特定の判断基準と行動指針がある、予測が的中する確率は五分五分でも、そこに強い“思い”があることが大切、少しくらいゲンかつぎの要素があっても心地よければいい、そういう観点で行動スタイルを確立するほうが落ち着いている──こんな思考も、現実の相場においては無視できないように思うのです。

いずれにしても、「百」ある方法から「一」を選ぶのが、プレーヤーとして要求されること。残りの「99」はサッと捨ててしまうしかないわけです。

【新刊】入門の入門 中源線投資法
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私、林知之が執筆した中源線に関する新刊『入門の入門 中源線投資法』は、2月24日発売を予定し、事前予約(限定で送料無料)を受付しています。

目次など、詳しい情報については、こちらのページでご確認ください

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2月24日に発売する新刊(林投資研究所オリジナル)は現在、予約を受付中です。

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『入門の入門 中源線投資法』  林 知之 著

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A5判 144ページ 2色刷

発行 林投資研究所

 

☆中源線の転換ルール、利益の出し方がわかる

この本では、中源線の基本「普通転換」と「42分転換」を図解入りで説明しているので、「中源線とはどんな手法なの?」という疑問に、わかりやすく答えています。

☆学習のガイドブックとして役立つ

中源線の考え方を、あらためて別角度から解説しているので、初心者はもちろん、すでに中源線ルールを熟知している人にとっても、“ガイドブック”として非常に有効です。

☆トレード全般を考える読み物

後半の「実践編」では、具体的な事例を挙げて深い考察を展開しています。そのため、中源線のみならず、トレード全般を考える読み物として、「トレードルールのあり方を考える糸口」を示すことになりました。

こんな多機能な一冊に仕上がりました。

目次などの詳細は、こちらのページでご確認ください
内容を途中まで読める「チラ読」も設定しました

2月6日放送のフォローアップ(1)
林 知之

もっとシンプルに考えよう

うねり取りは、個人投資家の強みを発揮できる売買手法です。でも、どんな手法にも強みがある一方、表裏一体の弱みがあるのは当然。

うねり取りの強みと弱みは? うねり取りを機械的に実行する中源線では?
2017年2月の放送では、トレードの本質を掘り下げ、プレーヤーとしての姿勢そのものを考えました。そのフォローアップ(1)です。

映像は、「過去の放送」でご覧ください。
(第102回 うねり取りの強みと弱み ~中源線の場合は~

トランプ発言が面白い

トランプ大統領の発言は、実に面白いですね。
しかし、まるで芸能ニュースのように扱うメディアの姿勢に違和感を覚えます。しかも、「彼は無能だ」との前提があるのでしょうか、なんだか上から目線の批判ばかり。「ドラえもん」に登場するいじめっ子ジャイアンのように、恐ろしい存在だという意識があるようです。

予想外のことを実行する、とんでもない輩、日本に悪い影響を与える存在……そんな認識ばかりだと足下をすくわれ、日本の利益が損なわれると思います。「ビジネスの成功者であり、選挙で大統領に就任した人物」という素直な見方をしながら、お互いの利益を考える、しっかりと交渉して日本の利益を守る、そんな発想が当然ではないでしょうか。

って、私が政治のことを取り上げたり、国際経済のことを懸念しても仕方がありません。一国民として、メディアの安易な姿勢には乗らないよう気をつけたいと考えているだけです。

でも、株式市場の解説だけは捨て置けません。
まるで、トランプ大統領が世界の金融市場をコントロールしているかのごとく、上がってもトランプ、下がってもトランプ──そんな報道が目立ちます。

「今はトランプ発言から目を離さないことが、当然のファンダメンタル分析である」なんて考え方は、少なくともトレードにおける適切な態度ではありません。アメリカは、日本と同盟関係にある経済大国ですから、オトナとして注目するのは当然としても、いろいろな情報をゴッチャにしてはいけないと思います。

ファンダメンタル分析のあり方

例えば商品先物市場ならば、トレードの対象となるものは、実体経済の中で実需のある品物ばかり。だから、ファンダメンタル分析の有効性が高いと考えます。

人気の要素が強い株式市場でも、例えば、成長性の高い企業の株価は長期的に伸びているとか、トランプ氏の政策によって成長分野に変化があり得るとか、そういった認識をもつのは当然です。

でも、「今はトランプ氏の発言から目を離さないことが重要」なんて、単なる流行に振り回される態度です。トランプ発言に一喜一憂する、日本を批判する姿勢に怯える、日本批判がゆるんだら「よかった。ジャイアンの機嫌が直った」なんて、少なくともファンダメンタル分析とは呼べない、その場限りのものでしかありません。

ファンダメンタル分析の基本は、“常に一定の基準で考える”ことでしょう。

また、どんなに素晴らしい分析をしても、人気による株価の変動という要素は否定できません。良い企業でも、株価が高値圏にあれば買うべきではありませんし、安値圏にいるなら「悪い状況が少しマシになった」だけで株価が大きく伸びるのです。

株価そのものを見る姿勢は、絶対に必要です。
その際、安易に「水準」を考えるのではなく、値動きの傾向、トレンドを考えることが大切です。

いっそ情報をすべて排除!

情報を集めて適切に評価するのは難しい、いや、その前に、情報を選別するのが難しいでしょう。

トランプ大統領の発言に触れるのがダメ、ということではありません。
でも、流行に乗っただけの情報と、一貫した観点による落ち着いた情報を区別するのが難しいわけです。玉石混交ってやつですね。

こういった問題は、なにも現在、トランプ氏が大統領に就任した直後だからということではなく、マーケットに常に存在する課題です。トランプ大統領に関する報道が下火になれば、またもや、例えば欧州の経済問題とかテロの脅威とか、中国の経済危機の懸念とか、ネタは尽きません。

いっそのこと、「材料やニュースなんて100%無視してしまえ!」という発想も成立するわけです。テクニカル分析の三原則にもある「すべての材料・ニュースは価格に織り込まれている」という考え方をベースに、株価と自分の見通し(それに沿ったポジション)を冷静に比較し、シンプルに“次の一手”を決めようとする態度です。

取っつきにくいかもしれませんが、「相場技術論」と呼ぶトレード思想です。

林投資研究所が提唱している手法は、すべて「相場技術論」に基づいています。
うねり取りも、中源線建玉法も、相場技術論を土台とする手法です。

低位株投資の「FAI投資法」では、ファンダメンタル分析も行いますが、かなり限定的な見方をしていますし、価格の変動とポジション操作を中心に考えるので、やはり相場技術論に基づくものと説明しています。

手法の強みと弱み その観点は?

今回のテーマは、「うねり取りの強みと弱み」です。
番組でも説明したように、うねり取りと中源線による売買の比較も紹介します(フォローアップ2および3をお楽しみに)。

その前に、「手法」という発想を大切にしてください。
ファンダメンタル情報を捨て、値動きへの対応を核とするのです。

断片的な予測法だけのものは、「手法」として成立しません。
無責任なファンダメンタル情報、恥知らずな市況解説と同等です。

予測法に加えて、その予測法に沿ったポジション操作法、限られた資金を大切に扱いながら効率を求めるための資金管理法が必要です。これら3つの要素がバランスよくまとめられたものだけが、手法と呼べるのです。

手法として成立しているものならば、比較して優劣を語ることが極めて難しいでしょう。トレードとは常に、“今までにない値動きパターン”に対してポジションを取る行為だからです。

でも、比較して「違い」を論じることはできます。
その違いをもとに、好き嫌いで手法を選ぶことができます。

比較するときの観点はさまざまです。
習得の難易度だったり、資料作成の作業量だったり……その観点を選ぶポイントも、やはり好き嫌いですから、自分なりに整理して考えるしかありません。
外部からの情報に頼ってきた場合、こんなことを考えるのは苦痛でしょうが、ぜひとも頭に汗をかいてみてください。

次回のフォローアップ(2)では、プロの神髄とも呼ばれる「うねり取り」の手法について、「強みと弱み」をわかりやすく説明します。お楽しみに!

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書籍『中源線建玉法』の「第一部 解説」には、無料配布版があります。印刷版(無料郵送)のほか、PDF版またはeBook版(ダウンロード)もあります。

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※「研究部会報」および「中源線シグナル配信」は、林投資研究所が行っている投資助言サービスです。契約にあたっては、林投資研究所が交付する「契約締結前の書面」をよくお読みください。

朝令暮改

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「朝令暮改」という言葉は、もっぱらネガティブな意味で使われるようですが、上がると思って買ったら下向きにブレイク……昨日までのことなんておかまいなしで売るしかありません。日常生活まで同じ調子だと嫌がられますが、堂々と「トレーダーの性だ!」と言ってみると認められるかもしれません。

トランプ大統領の発言や行動は、なかなか面白いと思います。
といっても、国のトップとしては自国の利益優先で積極的に行動するのが当然、「数字が取れる」とばかり彼の発言を取り上げるメディアの安易な姿勢や、根拠のない上から目線で批判する態度のほうが疑問に感じます。

まあ、あらためてトランプ氏の発言を振り返ると“軽い”印象は拭えませんが、指導者たるもの朝令暮改なんて当たり前、より良いと思えば「改める」のが義務だと思うのです。

選挙前は「トランプ氏当選でショック安」と不安をあおり、当選後に相場が上昇すると「トランプラリー」と買いをあおり、最近は、上げてもトランプ、下げてもトランプと節操のない報道をする関係者が多いようで、「改める」ことなく情報を上書きしているのですから、“トランプ劇場”を楽しみたい私としては気になって仕方がありません。

あらためて、「価格だけを見る」という相場技術論による姿勢に、価値があることを認識できます。ファンダメンタルを無視することで、思わぬ盲点が生じるケースも否定できませんが、人気という要素が大きい株価変動に対しては、やはり強みが発揮される場面が多いはずです。

中源線の強弱判断なんて、まさに朝令暮改。
下げる動きを見て「陰転」と判断しても、一定の条件で再び上向けば、売りを仕掛けたことなんて忘れたかのように「再転換でドテン買い」となるのです。これがアダとなることがあるのですが、少なくともダメなポジションを放置して大ケガなんて事態は起こりません。

この中源線の考え方がすべてだ、これが基本だというのは偏りすぎでしょう。
でも、考えた通りに行動する、感じた通りにポジションを変化させる流れは、多くの投資家が「やらなくちゃ」と思いつつ実行できない最大の事柄です。

ぜひ一度、中源線を学んでみてほしい、考え方だけでも知ってほしい……そういう気持ちから、中源線を説明する単行本を執筆、2月下旬に発売することが決まりました。

【新刊】入門の入門 中源線投資法  林 知之 著  2,000円+税
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中源線建玉法
 最古のトレードシステムといわれる中源線は、シンプルなルールなので感覚的に捉えることが可能です。

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研究部会報および中源線シグナル配信は、当局に届出の投資助言サービスです。契約にあたっては「契約締結前の書面」をよくお読みください。

弱点に目を向ける

「欠点がないことがオレの欠点だ」と言うと妻は、返事もしません。
完ぺきな言葉に、なにも返せないのでしょう。

ふだんから、「売買の手法に優劣はつけられない」と説明しています。
見た目だけ良さそうで何かが欠落している……手法として成立していないものはありますが、一定の要件を備えて手法として成り立っているものであれば、複数を比較しても、どちらが優れているかを判定するのは難しい、個人投資家は好みで選ぶべきだと考えます。

ただ、優劣はつけられなくても、「違い」を明確にすることは可能です。
その違いが、好みで選ぶときの基準となります。

でも、違いを計る観点はさまざま。
例えば習得の難易度だったり、資料作成の作業量だったり、取れる値動きと取れない値動きとか、何を中心に自分との相性を計るかも好みによるのでしょう。

大量のファンダメンタル情報、あるいは特別な分析能力をいっさい使わない手法「うねり取り」は、個人投資家に向いているといえますが、技術を求められる点が難しい、ブレやすいなどの懸念材料が見えます。
それら弱み(マイナス面)に気をつけることが重要ですし、だから「個人投資家には向いていない」という結論もあるでしょう。

強みは、ある意味、その手法の狙いそのものです。
だから、特に意識しなくてもいい、むしろ、盲点となりがちな弱みに目を向けることが大切なのかもしれません。

ネガティブ思考はバランスを悪くしますが、キケンを知ることで強みを生かすという、ポジティブ思考でもあります。

「中源線建玉法」は、うねり取りを実現するために機械的な判断を行うもので、個人的な技術を求められる度合いが小さい、ブレが生じにくいといった強みがありますが、誰でも相場観をもっているために混乱が起きやすい点が、表裏一体に存在する弱みなのでしょう。

また、中源線では、裁量ならば避けられるかもしれない中途半端な動きで、期待外れのダマシが連発する可能性があります。利益になることを期待して売買するため、十分にあり得る連敗について「あり得ない」と感じてしまいます。

期待をすんなり満たしてくれるものなどないのに、つい強みだけを見てしまう、弱みを認識しながらも「くさいものにフタ」とばかり見ないようにしてしまう。
これが人間の心理“あるある”だと考え、あえて弱みを考えてみよう──2月6日の番組では、こんなアプローチで話をしました。

オンデマンドの無料動画を、ぜひご覧ください。
→ こちらをクリック!

※フォローアップのブログは、2月13日から毎週1回アップします。

1月16日放送のフォローアップ(3)
林 知之

百ある中から「一」を選ぶ

相場の世界で古来より難事とされるのが、「手仕舞い」です。
損の玉は切るしかない──でも、損を確定するのはツラい……。
利の乗った玉は維持したい──でも、「利食い千人力」というし……。

常に未来を考えて行動するのがトレードだとわかっているのに、過去を起点とした現在の出来事に縛られてしまうのが人間の心理です。

迷わずに手仕舞いを実行する基準は? 中源線建玉法の考え方に、ひとつの明確な答えが存在します。1月16日の放送では、中源線における手仕舞いの基準を、わかりやすく説明しました。そのフォローアップ(3)です。

映像は、「過去の放送」でご覧ください。
(第100回 手仕舞いせよ! ~ふところに入れてなんぼじゃ~

中源線は「順行」を放置

中源線は、目先の上げ下げをもとにトレンドの変化を判断します。
判断の要素が少ないのでシンプルな半面、ちょっと頼りない感じも……。
でも、そのシンプルさが実用性を生んでいます。生身の人間であるプレーヤー自身が、納得しやすいのです。命の次に大切なカネのことなので、誰でも「計算」に走る傾向がありますが、“からだで納得できる”ことの重要性は意外と大きいものです。

中源線では、「上げ」「下げ」という用語を使いません。
ここに、深い意味が含まれていると私は考えます。

上げ相場=良い相場、下げ相場=悪い相場というのが、一般的な認識です。
この定義が、上げも下げも狙う中源線の売買(うねり取り)をジャマする可能性があるのです。

上げも下げも単なる変動、上か下かを確固たる基準で判断し、自分の姿勢を明確にする──このように、プレーヤーとしてニュートラルな感覚をもつのが理想です。
だから、「上げ」「下げ」という言葉を使わず、想定した方向の値動きを「順行」、想定と反対方向の値動きを「逆行」と呼ぶ中源線は、雑音になり得る価値判断を排除している点で、人間工学的に正しいと感じるのです。

プレーヤーとして、「自らの判断」(上か下か)および「現実の動き」(順行したか逆行したか)を客観視することで、大切な“次の一手”を決め、その通りに淡々と行動できます。

順行は黙って放置、利食いを急ぎません。さらに利が伸びる可能性を残し、堂々たる態度でポジションを維持します。
そのように“からだ”で納得できるのが、中源線のシンプルなルールです。

中源線では、トレンド途中の手仕舞い(一部利食い)も規定されています。
下の図に示したように、順行が連続した場面では、仕掛けるときと同じ3分割でポジションの一部を手仕舞いします。しかし、そのあと一定の逆行があれば再び増し玉するので結局、陰陽が転換しないうちはポジションを維持、買い線では買い玉を放置、売り線ではカラ売り玉を放置することになるのです。

(図の説明)
中源線は、3分割の売買ですが、図はすでに3/3買い、つまり満玉買いの状態でスタートしています。順行が続いたので規定通りに1単位(1/3)を売り手仕舞い(利食い)して買いポジションは2/3に減るのですが、そのあとの逆行で規定通り増し玉して再び3/3、満玉買いに戻っています。

しかし、逆行には敏感

悪い玉について「マズいなぁ」と感じながらも先送りし、評価損が膨らむと、くさいものにフタをするがごとく見ないようにする。そして、ある一線を越えると、そのダメ玉を増やす“やられナンピン”を思い立つ……。

相場あるあるですが、サイアクの展開です!

  • ダメ玉に時間をかける
  • ダメ玉に精神的エネルギーを使う
  • 資金が寝てしまう(ほかにあるチャンスを逃す)
  • 結局、損をする
  • 資金が減る
  • 心が折れる

ダメ玉、死に玉なんて、百害あって一利なし、とっとと切るしかないのです。

しまったはしまえ──「しまった」と思ったら即手仕舞いせよ、という格言です。

中源線は、順行を放置する半面、逆行には敏感です。
逆行の動きを見て機敏に手仕舞いを実行し、さらに、分割でドテンします。
結果的に利食いでも損切りでも、「将来を考えてポジションのカタチを整える」という考え方、いわば当たり前のことを、当たり前に実行に移そうというルールです。

逆なのはわかっていても……

例えば、上昇を狙って10銘柄を選び、均等に買ったとします。
最初は「すべて良い銘柄」と認識しています。選んで買ったのだから当然です。

ところが、時間が経過するうちに、良い玉と悪い玉の傾向が見えてきます。そのときに、どう考えてどう行動するか──。

弱々しい銘柄は、売ると損が確定するので、ちょっと待ちたくなります。
そんな評価損の銘柄があるという事実も手伝って、強張って利が乗っている銘柄は、利益確定の手仕舞いをしておきたいと感じたりします。実際に利食い売りした場合は、その現金で弱々しい銘柄をナンピン買いして、平均値を下げようと試みるかもしれません。

しかし! 本当は逆なのです。

弱々しい銘柄は見込み違いのダメ玉、将来はともかくとして「今」はダメ、抱えていても可能性が低いと考えるべきです。第三者が持っている10銘柄についてなら、そんな理屈を口にすることもできるでしょうが、自分が当事者の場合、「ここで切ると損が確定する」という完全なる“自分都合”によって、始末をためらってしまうのです。

逆に、少し評価益が生まれている銘柄は、「今の時流」に乗っていると考えられます。

理屈だけの説明ですが、
弱い銘柄を切ってしまう
その現金で強い銘柄を増やす
のが、結果を出すための「正解」ではないでしょうか。

手法の必要性

冒頭でも述べた通り、人間は、頭でわかっていても“からだ”が動かないケースが多いのです。

私はよく、日常生活にたとえて説明します。

「医者にダメって言われてんだよなぁ」と言いながら、酒を飲むオッサンがいます。
念のため、私ではありません。。。
さらには、「これがいけないんだよ……」と言いながらシメのラーメン。

「ダイエットしなくちゃ」と言いながら甘いものをパクパク、ムシャムシャ……「ダイエットは明日から!」って、絶対にやらないでしょ(笑)。

行動を決めるのは、「マインド」だといわれています。
「マインド」は、「脳」と「心」の連携です。

「脳」で理解する、納得するのはカンタンです。
でも、感情が入り込んでいる「心」の作用を変えるには、ひと工夫が必要なのです。
脳で考えた通りの適切な行動を、確実に実行する、その成功体験によって「心」でも納得する、そのきっかけとして、心にうまく語りかけることが求められます。

酒を控えるべき人が飲んでしまうのは、その人にとって「飲むこと」が当たり前なのです。その状態に、ちょっとした力を加えれば、例えば「飲まずに読書する」自分の姿が当たり前になる、それを「心」で納得することができます。

ダイエットのために頑張る自分の姿が当たり前になってしまえば、甘いものを必死にガマンするのではなく、甘いものを食べずにエクササイズする自分が当たり前、汗を流すことが快感、素直に選ぶべき道になるのです。

トレードにおいて、脳で「正しい」と考えている行動パターンを「心」にも納得させ、雑音や余計な感情に引っ張られる中でも、そこそこ合理的な行動を取れるようになるのがゴールです。

そのために必要なのが、系統立った考え方とやり方です。「やり方」は手法です。手法は、3つの要素に分かれます。根本的な考え方をベースにつくられた予測法、ポジション操作法、全体をコントロールする資金管理法です。

これらの要素をもち、それぞれがバランスよく連携しているものが、きちんと機能する手法です。そして、そのひとつが中源線建玉法であり、数カ月単位の上げ下げについて往復を狙う売買法「うねり取り」を機械的な判断で覚えるツールとして、おすすめしているのです。

林投資研究所の姿勢

株式市場の参加者数が膨大なため、多種多様な投資関連情報サービスが存在します。でも、それらの多くは、手法を構成する一要素にすぎない「予測法」の表面的な部分、いわば“断片的な予測情報”に分類できるものです。

平均的な個人投資家が、そういった安直な情報を求めているための構造的問題なわけですが、そんな平均的な投資関連情報を当たり前のものだと考えてしまうと、永遠に、断片的な予測情報を、まんまと買い続けることになります。そして、予測ばかりに目を向ける結果、肝心のポジション操作や資金管理が手薄になり、望みとは大きく異なる結果に混乱し続けるでしょう。

林投資研究所は、投資家の自立をテーマに、「確信ある自分流」というスローガンを掲げています。予測情報を売るのではなく、手法の学習方法という情報を提供する、その支えとなるメンタル面の情報も忘れない、そんな姿勢を大切にしています。

中源線も、「売り」「買い」の結果だけを出し、ちょっと秘密めいた存在にとどめておくほうが一般受けするのでしょうが、ロジックをすべて公開したうえで、学習ツールの充実を図っています。
「技術」「実践力」「実行力」「対応力」といった、投資家自身の能力を高める狙いで活動しているのが、林投資研究所の自慢です。

以下に、林投資研究所が手がけている売買手法について、簡潔に説明します。

FAI投資法

低位株を対象とした、分散の選別投資法。
単純な人気の低下、あるいは業績の一時的な悪化などで低位に甘んじている銘柄が、大きく上がっていく場面を見つけます。
月足チャートで長期のトレンドを観察するほか、経常利益の推移など一部分のファンダメンタル情報もあわせてチェックすることで、手堅い現物投資を実現するのが狙いです。対象の範囲が広いため資料が多くなりますが、経験の少ない人でも始めやすい方法です。
たとえ実際の売買が数カ月単位でも、年単位でチャンスがない、休みを取らざるを得ないこともあるので、「ゆっくり資産を殖やす」売買といえます。
詳しくはこちらのページでご確認ください。

うねり取り

銘柄を限定し、数カ月単位の上げ下げを狙って売買する方法。
高い技術水準を要求される半面、資料が少ない、実際の作業時間も短いのが長所です。また、身につけた技術は、値動きのあるすべてのものに適用できるといえます。
超短期売買ではありませんが、日銭(ひぜに)を稼ぐための売買と呼べるでしょう。
詳しくはこちらのページでご確認ください。

中源線建玉法

うねり取りを実現するために、機械的な判断を用いる方法。
シンプルなルールによる判断は、裁量では捉えきれない動きを検知してくれる一方、納得しにくいダマシを発生させる面もあります。ただし、シンプルな分だけアレンジの余地が大きく残っていますし、本格的な売買法でありながら初心者が基本を覚えるための練習道具としても有効なのが特長です。
詳しくはこちらのページでご確認ください。

これで、1月放送のフォローアップは終了です。
そして今夜は、今年2回目の生放送、タイトルは「うねり取りの強みと弱み」。
どんな手法にも弱点があります。強みと表裏一体の弱みを一緒に考えることが、正しい姿勢を生む──そんなプロ目線の話題を取り上げ、やさしく解説します。
お楽しみに!


書籍『中源線建玉法』の「第一部 解説」には、無料配布版があります。印刷版(無料郵送)のほか、PDF版またはeBook版(ダウンロード)もあります。

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林投資研究所オリジナル

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※「研究部会報」および「中源線シグナル配信」は、林投資研究所が行っている投資助言サービスです。契約にあたっては、林投資研究所が交付する「契約締結前の書面」をよくお読みください。

1月16日放送のフォローアップ(2)
林 知之

手仕舞いの問題を解決するルール

相場の世界で古来より難事とされるのが、「手仕舞い」です。
損の玉は切るしかない──でも、損を確定するのはツラい……。
利の乗った玉は維持したい──でも、「利食い千人力」というし……。

常に未来を考えて行動するのがトレードだとわかっているのに、過去を起点とした現在の出来事に縛られてしまうのが人間の心理です。

迷わずに手仕舞いを実行する基準は? 中源線建玉法の考え方に、ひとつの明確な答えが存在します。1月16日の放送では、中源線における手仕舞いの基準を、わかりやすく説明しました。そのフォローアップ(2)です。

映像は、「過去の放送」でご覧ください。
(第100回 手仕舞いせよ! ~ふところに入れてなんぼじゃ~

手仕舞いは古来からの難事

トレードにおける手仕舞いは、とにかく悩みのタネ。
多くの人が、対応を工夫しながら苦しんでいるはずです。

まずは、手仕舞いを難しいと感じてしまう状況を確認します。

ポジションを持っている間は、将来の可能性が残っています。
「悪くなる可能性」に不安を感じる一方で、希望的観測によって「良くなる可能性」を感じるため、混乱します。それが、手仕舞いを迷っているときの心理状態です。

とにかく、手仕舞いによって、ひとつの区切りが生まれます。
トレードには制約がないため、スポーツのように時間で試合終了ということはありません。審判もいません。自分でケリをつけるしかないのです。
自由すぎて、迷ってしまうのです。

悪い玉については、「悪い」とわかっています。
「だったら切るしかないじゃん!」ということなのですが、負けを確定させるつらさがあります。

良い玉は、いつ手仕舞いしても利益ですが、逆行して利が減ってしまう不安がある一方、さらに利が伸びる可能性もあるので、これまた迷います。
理想的な利食いは、いわば、サイコーに仲良しの恋人と、クリスマス前の絶頂期に別れるようなものですから、心理的に抵抗を感じるのも当然です。

「仕掛け→手仕舞い」で1サイクル

手仕舞いを単独で考えるから、つらい気持ちばかりが強くなるのです。
売買という行為を、もっと大きな目で見るといいかもしれません。

売りでも買いでも、確固たる考えがあって仕掛けます。
そして常に、「反対売買して現金の状態に戻す」ことが前提です。
こうした事実を再確認し、「さらに次の売買もあるんだ」と考えれば、たった1回の手仕舞いに固執する気持ちが軽減し、思考がラクになるのではないでしょうか。

「仕掛け→手仕舞い」で1サイクル、それを何度も繰り返しながら、ずっと続けるのがトレードです。

カネが絡むので、つい力が入りますが、「手仕舞いするかどうか」の判断について、あらためて考えてみれば、日常生活でのちょっとした決断、「カツ丼にするか天丼にするか」「もう一杯ビールか、レモンサワーにするか」といったことと同じです。今までも、これから先も、同じような決断の場面が繰り返しあるのですから。

狙い所を決めろ

つい、いろいろなパターンの値動きを取ろうとしてしまうのですが、独りで扱える範囲なんて意外と狭いものだと、ムリせずに考えるべきです。

100通りある方法から1つだけを選んで実行するのが、トレードの王道です。
必然的に、残り99は、残念ながらバッサリ切り捨てるしかないのです。

往来する動きを逆張りで取るのが得意な人は、想定するボックス圏の値動きでコツコツと利益を積み重ねることができます。でも、相場が大きく動き始めたとき、急に方式を変更して取りにいくなんて、なかなかできるものではありません。

「動きが変わった」「自分の得意な相場ではなくなった」と捉えて、手を引くのが賢明です。上がってきて「また天井を打つだろう」とカラ売りを仕掛けた、すると想像以上に強い値動き。仕方がなく踏んで、ポジションをゼロにして休みを取る──これが、自分の方式に徹するということです。

逆に、大きな変動を狙う人は、往来を見ながら「ここからブレイクするか」などと観察する結果、見送るときもあれば、仕掛けて損切り撤退することもあり、そんなことを繰り返して小さな損を重ねながら、「よし、乗れた!」というときに大きく値幅を取って取り返す──こんな展開を想像することができます。

器用に振る舞い、複数の方式を同時進行させる人もいますが、誰もがマネできることではありません。できるかもしれませんが、「自分は不器用だ」という前提で取り組みながら、たまに背伸びを試みるくらいが、進歩の道を模索する正しい道です。

でっかい夢をもちながらも、行動スタイルは現実的かつ慎重にしておくのが、プロに倣(なら)った姿勢、個人投資家こそ大切にすべき危なげない歩み方だと考えてください。

ダメ情報に気をつけろ!

さて、「100通りある方法から1つだけを選ぶ」と述べました。
中源線は、どんな動きを想定した手法なのでしょうか。

「古来より難事とされている“手仕舞い”についても規定してある」

『新版 中源線建玉法』の「第二部 本文」には、上記のように書かれています。

手仕舞いについて規定されている、考えられている、これだけでドヤ顔を見せたくなるほど、一般的な投資情報には不備があるのです。「ここで仕掛ける」とエントリーのことだけに言及して終わっているものが、不備の典型です。現実で大切なことに触れていない、シンプルでワクワク感満載ということから最も売れる情報、つまり「商業的な価値が高い」のでしょうが、トレードを行ううえでは不完全、かつ勘違いを生む“悪質情報”、真に価値ある情報ではないのです。

海外旅行に出かける際、「キップは片道」と言われたら驚きます。
登山の計画は、下山ルートまで含めたものに決まっています。
飛行機は、着陸の場所があるから離陸できるのです。

ものすごく当たり前のことなのに、世の中には、仕掛けにしか言及しない予測法、予測情報ばかり……ダメじゃないですか!

それに対して中源線は、「売買によって現金を殖やす」という、トレード、資産運用のジョーシキをまっすぐに見ています。
だから手仕舞いが規定されていて、見込み違いだったときの素早い対応まで積極的にルール化されているのです。結果として、実用的なのです。

中源線の思想と手仕舞いルール

さて、中源線における手仕舞いとは──。その概略、根底のトレード思想を示します。

冒頭、手仕舞いが難しい理由を示しました。
多くの場合、「うん、そうだよね。だから難しいんだ……」で終わりにします。でも、それでは実践論になりません。真の意味で、手法とは呼べません。

考え方はさまざまですが、中源線では以下のように考えます。

ダメ玉……切ってしまい、反対方向に建てる
良い玉……傾向の変化を確認するまで維持、利を伸ばすべく努める

トレンドの変化、つまり「上向きから下向き」「下向きから上向き」という流れの変化に対して、素直に行動しようとするのです。

「上向いてきた」と判断して買う
そのあと「下向きになりそうだ」と判断したら、迷わずドテン売る
再び上向き傾向になったら、過去にとらわれずにドテン買う

マーケットとは無関係な「自分の都合」ではなく、損益を決定する唯一のものである値動きを正面から見ることで、実用性の高い対応方法に仕上がっているのです。

「ダメ玉は切る」の結果として、中途半端な往来、気迷いの往来で損切りが連続することがありますが、その際の損失額を抑えるために3分割の売買が規定されています。「良い玉を維持する」との考え方がルール化されていることで、値幅が発生したときにシッカリと取ることが可能なのです。

何よりも、プレーヤーとしての「答え」が明確です。
「え~どうしよう……」などと言わず、自己責任から目を背けず、未来を考えて確固たる“一手”を堂々と実行する姿勢です。

では、「手仕舞いは難しい……」との問題に、中源線ならではの答えを書き込んでみましょう。

悪い玉について、見て見ぬふりをしてはいけません。自分のことですから。
一定の逆行に注意し、さらに逆行するなら、まずは切る!

そのかわり、良い玉は放置します。小幅利食いが手堅いなんて、大きな勘違い。
取れるときには取る──これが、避けようのない損失(経費)を賄ったうえでトータルをプラスにするための考え方です。

この中源線の考え方を現実に実行した場合にどうなるか、「中源線シグナル配信」で表示するチャートで確認してみましょう。

牧野フライスは、大統領選後に陽転した銘柄です。上に示したチャートは1月13日までのもので、とりあえず12月の高値をつけたあと横ばいです。裁量ならば迷ってしまうかもしれませんが、中源線では、もう少し明確な下げ傾向が出て、ルールによって「陰転」しない限りは買いポジションを維持します。ここからガクンと下げて陰転した場合は「あの時売っておけば」なんてムチャな結果論を言いたくなりますが、そんな状況があっても仕方がないという現実を受け入れ、ここからさらに上伸した場合の可能性を捨てずに買いポジションを持ったままにするのです。

上昇がスタートする前に、ダマシが発生しています。
8月後半に陰転したが下げずに推移、10月後半に陽転するも11月上旬に陰転、大統領選後の上昇で陽転……目先はちょっとガッカリする結果ですが、淡々とルール通りに対応することで、大統領選後に上昇にしっかりと乗っています。ダマシを食らった半面、裁量では対応しにくい値動き傾向の変化を捉えることにつながりました。

テイクアンドギヴ・ニーズは、大統領選よりずっと前に陽転し、大統領選を境に上げが加速した銘柄のひとつです。

9月上旬に陽転するも伸びず、実際に買っていた場合、10月後半に500円台に乗せた時点で「時間ばかりかかる」という印象をもってしまうでしょう。7月あたりの安いところで買っていたら、精神的に疲れて「やれやれ売り」をしてしまう、つまり、良いところで買ったために、本格的な上昇前に手仕舞いしてしまう……そんな結末も考えられます。

番組で大橋ひろこさんがときどき言う、「すぐに売っちゃった」ってヤツです(笑)。

でも中源線の考え方では、「下向きの傾向を確認するまで買いポジションを放置」するので、今回のケースでは、大統領選後の上げ加速を捉える結果となりました。

さて、次回のフォローアップ(3)では、「手法をもつ」「確固たる判断によってポジションを動かす」ことについて、あらためて掘り下げます。とても大切なことです。
お楽しみに!


書籍『中源線建玉法』の「第一部 解説」には、無料配布版があります。印刷版(無料郵送)のほか、PDF版またはeBook版(ダウンロード)もあります。

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