1月16日放送のフォローアップ(3)
林 知之

百ある中から「一」を選ぶ

相場の世界で古来より難事とされるのが、「手仕舞い」です。
損の玉は切るしかない──でも、損を確定するのはツラい……。
利の乗った玉は維持したい──でも、「利食い千人力」というし……。

常に未来を考えて行動するのがトレードだとわかっているのに、過去を起点とした現在の出来事に縛られてしまうのが人間の心理です。

迷わずに手仕舞いを実行する基準は? 中源線建玉法の考え方に、ひとつの明確な答えが存在します。1月16日の放送では、中源線における手仕舞いの基準を、わかりやすく説明しました。そのフォローアップ(3)です。

映像は、「過去の放送」でご覧ください。
(第100回 手仕舞いせよ! ~ふところに入れてなんぼじゃ~

中源線は「順行」を放置

中源線は、目先の上げ下げをもとにトレンドの変化を判断します。
判断の要素が少ないのでシンプルな半面、ちょっと頼りない感じも……。
でも、そのシンプルさが実用性を生んでいます。生身の人間であるプレーヤー自身が、納得しやすいのです。命の次に大切なカネのことなので、誰でも「計算」に走る傾向がありますが、“からだで納得できる”ことの重要性は意外と大きいものです。

中源線では、「上げ」「下げ」という用語を使いません。
ここに、深い意味が含まれていると私は考えます。

上げ相場=良い相場、下げ相場=悪い相場というのが、一般的な認識です。
この定義が、上げも下げも狙う中源線の売買(うねり取り)をジャマする可能性があるのです。

上げも下げも単なる変動、上か下かを確固たる基準で判断し、自分の姿勢を明確にする──このように、プレーヤーとしてニュートラルな感覚をもつのが理想です。
だから、「上げ」「下げ」という言葉を使わず、想定した方向の値動きを「順行」、想定と反対方向の値動きを「逆行」と呼ぶ中源線は、雑音になり得る価値判断を排除している点で、人間工学的に正しいと感じるのです。

プレーヤーとして、「自らの判断」(上か下か)および「現実の動き」(順行したか逆行したか)を客観視することで、大切な“次の一手”を決め、その通りに淡々と行動できます。

順行は黙って放置、利食いを急ぎません。さらに利が伸びる可能性を残し、堂々たる態度でポジションを維持します。
そのように“からだ”で納得できるのが、中源線のシンプルなルールです。

中源線では、トレンド途中の手仕舞い(一部利食い)も規定されています。
下の図に示したように、順行が連続した場面では、仕掛けるときと同じ3分割でポジションの一部を手仕舞いします。しかし、そのあと一定の逆行があれば再び増し玉するので結局、陰陽が転換しないうちはポジションを維持、買い線では買い玉を放置、売り線ではカラ売り玉を放置することになるのです。

(図の説明)
中源線は、3分割の売買ですが、図はすでに3/3買い、つまり満玉買いの状態でスタートしています。順行が続いたので規定通りに1単位(1/3)を売り手仕舞い(利食い)して買いポジションは2/3に減るのですが、そのあとの逆行で規定通り増し玉して再び3/3、満玉買いに戻っています。

しかし、逆行には敏感

悪い玉について「マズいなぁ」と感じながらも先送りし、評価損が膨らむと、くさいものにフタをするがごとく見ないようにする。そして、ある一線を越えると、そのダメ玉を増やす“やられナンピン”を思い立つ……。

相場あるあるですが、サイアクの展開です!

  • ダメ玉に時間をかける
  • ダメ玉に精神的エネルギーを使う
  • 資金が寝てしまう(ほかにあるチャンスを逃す)
  • 結局、損をする
  • 資金が減る
  • 心が折れる

ダメ玉、死に玉なんて、百害あって一利なし、とっとと切るしかないのです。

しまったはしまえ──「しまった」と思ったら即手仕舞いせよ、という格言です。

中源線は、順行を放置する半面、逆行には敏感です。
逆行の動きを見て機敏に手仕舞いを実行し、さらに、分割でドテンします。
結果的に利食いでも損切りでも、「将来を考えてポジションのカタチを整える」という考え方、いわば当たり前のことを、当たり前に実行に移そうというルールです。

逆なのはわかっていても……

例えば、上昇を狙って10銘柄を選び、均等に買ったとします。
最初は「すべて良い銘柄」と認識しています。選んで買ったのだから当然です。

ところが、時間が経過するうちに、良い玉と悪い玉の傾向が見えてきます。そのときに、どう考えてどう行動するか──。

弱々しい銘柄は、売ると損が確定するので、ちょっと待ちたくなります。
そんな評価損の銘柄があるという事実も手伝って、強張って利が乗っている銘柄は、利益確定の手仕舞いをしておきたいと感じたりします。実際に利食い売りした場合は、その現金で弱々しい銘柄をナンピン買いして、平均値を下げようと試みるかもしれません。

しかし! 本当は逆なのです。

弱々しい銘柄は見込み違いのダメ玉、将来はともかくとして「今」はダメ、抱えていても可能性が低いと考えるべきです。第三者が持っている10銘柄についてなら、そんな理屈を口にすることもできるでしょうが、自分が当事者の場合、「ここで切ると損が確定する」という完全なる“自分都合”によって、始末をためらってしまうのです。

逆に、少し評価益が生まれている銘柄は、「今の時流」に乗っていると考えられます。

理屈だけの説明ですが、
弱い銘柄を切ってしまう
その現金で強い銘柄を増やす
のが、結果を出すための「正解」ではないでしょうか。

手法の必要性

冒頭でも述べた通り、人間は、頭でわかっていても“からだ”が動かないケースが多いのです。

私はよく、日常生活にたとえて説明します。

「医者にダメって言われてんだよなぁ」と言いながら、酒を飲むオッサンがいます。
念のため、私ではありません。。。
さらには、「これがいけないんだよ……」と言いながらシメのラーメン。

「ダイエットしなくちゃ」と言いながら甘いものをパクパク、ムシャムシャ……「ダイエットは明日から!」って、絶対にやらないでしょ(笑)。

行動を決めるのは、「マインド」だといわれています。
「マインド」は、「脳」と「心」の連携です。

「脳」で理解する、納得するのはカンタンです。
でも、感情が入り込んでいる「心」の作用を変えるには、ひと工夫が必要なのです。
脳で考えた通りの適切な行動を、確実に実行する、その成功体験によって「心」でも納得する、そのきっかけとして、心にうまく語りかけることが求められます。

酒を控えるべき人が飲んでしまうのは、その人にとって「飲むこと」が当たり前なのです。その状態に、ちょっとした力を加えれば、例えば「飲まずに読書する」自分の姿が当たり前になる、それを「心」で納得することができます。

ダイエットのために頑張る自分の姿が当たり前になってしまえば、甘いものを必死にガマンするのではなく、甘いものを食べずにエクササイズする自分が当たり前、汗を流すことが快感、素直に選ぶべき道になるのです。

トレードにおいて、脳で「正しい」と考えている行動パターンを「心」にも納得させ、雑音や余計な感情に引っ張られる中でも、そこそこ合理的な行動を取れるようになるのがゴールです。

そのために必要なのが、系統立った考え方とやり方です。「やり方」は手法です。手法は、3つの要素に分かれます。根本的な考え方をベースにつくられた予測法、ポジション操作法、全体をコントロールする資金管理法です。

これらの要素をもち、それぞれがバランスよく連携しているものが、きちんと機能する手法です。そして、そのひとつが中源線建玉法であり、数カ月単位の上げ下げについて往復を狙う売買法「うねり取り」を機械的な判断で覚えるツールとして、おすすめしているのです。

林投資研究所の姿勢

株式市場の参加者数が膨大なため、多種多様な投資関連情報サービスが存在します。でも、それらの多くは、手法を構成する一要素にすぎない「予測法」の表面的な部分、いわば“断片的な予測情報”に分類できるものです。

平均的な個人投資家が、そういった安直な情報を求めているための構造的問題なわけですが、そんな平均的な投資関連情報を当たり前のものだと考えてしまうと、永遠に、断片的な予測情報を、まんまと買い続けることになります。そして、予測ばかりに目を向ける結果、肝心のポジション操作や資金管理が手薄になり、望みとは大きく異なる結果に混乱し続けるでしょう。

林投資研究所は、投資家の自立をテーマに、「確信ある自分流」というスローガンを掲げています。予測情報を売るのではなく、手法の学習方法という情報を提供する、その支えとなるメンタル面の情報も忘れない、そんな姿勢を大切にしています。

中源線も、「売り」「買い」の結果だけを出し、ちょっと秘密めいた存在にとどめておくほうが一般受けするのでしょうが、ロジックをすべて公開したうえで、学習ツールの充実を図っています。
「技術」「実践力」「実行力」「対応力」といった、投資家自身の能力を高める狙いで活動しているのが、林投資研究所の自慢です。

以下に、林投資研究所が手がけている売買手法について、簡潔に説明します。

FAI投資法

低位株を対象とした、分散の選別投資法。
単純な人気の低下、あるいは業績の一時的な悪化などで低位に甘んじている銘柄が、大きく上がっていく場面を見つけます。
月足チャートで長期のトレンドを観察するほか、経常利益の推移など一部分のファンダメンタル情報もあわせてチェックすることで、手堅い現物投資を実現するのが狙いです。対象の範囲が広いため資料が多くなりますが、経験の少ない人でも始めやすい方法です。
たとえ実際の売買が数カ月単位でも、年単位でチャンスがない、休みを取らざるを得ないこともあるので、「ゆっくり資産を殖やす」売買といえます。
詳しくはこちらのページでご確認ください。

うねり取り

銘柄を限定し、数カ月単位の上げ下げを狙って売買する方法。
高い技術水準を要求される半面、資料が少ない、実際の作業時間も短いのが長所です。また、身につけた技術は、値動きのあるすべてのものに適用できるといえます。
超短期売買ではありませんが、日銭(ひぜに)を稼ぐための売買と呼べるでしょう。
詳しくはこちらのページでご確認ください。

中源線建玉法

うねり取りを実現するために、機械的な判断を用いる方法。
シンプルなルールによる判断は、裁量では捉えきれない動きを検知してくれる一方、納得しにくいダマシを発生させる面もあります。ただし、シンプルな分だけアレンジの余地が大きく残っていますし、本格的な売買法でありながら初心者が基本を覚えるための練習道具としても有効なのが特長です。
詳しくはこちらのページでご確認ください。

これで、1月放送のフォローアップは終了です。
そして今夜は、今年2回目の生放送、タイトルは「うねり取りの強みと弱み」。
どんな手法にも弱点があります。強みと表裏一体の弱みを一緒に考えることが、正しい姿勢を生む──そんなプロ目線の話題を取り上げ、やさしく解説します。
お楽しみに!


書籍『中源線建玉法』の「第一部 解説」には、無料配布版があります。印刷版(無料郵送)のほか、PDF版またはeBook版(ダウンロード)もあります。

こちらのページへどうぞ!



たいへん貴重な売買の実記録と、林輝太郎による実践的な解説。
林投資研究所オリジナル(旧書名「株式売買記録と解説」)

詳しくはこちらのページでご覧ください。


長年続く普遍的ノウハウ、低位株投資「FAI投資法」の原典。
林投資研究所オリジナル

詳しくはこちらのページでご確認ください。


※「研究部会報」および「中源線シグナル配信」は、林投資研究所が行っている投資助言サービスです。契約にあたっては、林投資研究所が交付する「契約締結前の書面」をよくお読みください。

1月16日放送のフォローアップ(2)
林 知之

手仕舞いの問題を解決するルール

相場の世界で古来より難事とされるのが、「手仕舞い」です。
損の玉は切るしかない──でも、損を確定するのはツラい……。
利の乗った玉は維持したい──でも、「利食い千人力」というし……。

常に未来を考えて行動するのがトレードだとわかっているのに、過去を起点とした現在の出来事に縛られてしまうのが人間の心理です。

迷わずに手仕舞いを実行する基準は? 中源線建玉法の考え方に、ひとつの明確な答えが存在します。1月16日の放送では、中源線における手仕舞いの基準を、わかりやすく説明しました。そのフォローアップ(2)です。

映像は、「過去の放送」でご覧ください。
(第100回 手仕舞いせよ! ~ふところに入れてなんぼじゃ~

手仕舞いは古来からの難事

トレードにおける手仕舞いは、とにかく悩みのタネ。
多くの人が、対応を工夫しながら苦しんでいるはずです。

まずは、手仕舞いを難しいと感じてしまう状況を確認します。

ポジションを持っている間は、将来の可能性が残っています。
「悪くなる可能性」に不安を感じる一方で、希望的観測によって「良くなる可能性」を感じるため、混乱します。それが、手仕舞いを迷っているときの心理状態です。

とにかく、手仕舞いによって、ひとつの区切りが生まれます。
トレードには制約がないため、スポーツのように時間で試合終了ということはありません。審判もいません。自分でケリをつけるしかないのです。
自由すぎて、迷ってしまうのです。

悪い玉については、「悪い」とわかっています。
「だったら切るしかないじゃん!」ということなのですが、負けを確定させるつらさがあります。

良い玉は、いつ手仕舞いしても利益ですが、逆行して利が減ってしまう不安がある一方、さらに利が伸びる可能性もあるので、これまた迷います。
理想的な利食いは、いわば、サイコーに仲良しの恋人と、クリスマス前の絶頂期に別れるようなものですから、心理的に抵抗を感じるのも当然です。

「仕掛け→手仕舞い」で1サイクル

手仕舞いを単独で考えるから、つらい気持ちばかりが強くなるのです。
売買という行為を、もっと大きな目で見るといいかもしれません。

売りでも買いでも、確固たる考えがあって仕掛けます。
そして常に、「反対売買して現金の状態に戻す」ことが前提です。
こうした事実を再確認し、「さらに次の売買もあるんだ」と考えれば、たった1回の手仕舞いに固執する気持ちが軽減し、思考がラクになるのではないでしょうか。

「仕掛け→手仕舞い」で1サイクル、それを何度も繰り返しながら、ずっと続けるのがトレードです。

カネが絡むので、つい力が入りますが、「手仕舞いするかどうか」の判断について、あらためて考えてみれば、日常生活でのちょっとした決断、「カツ丼にするか天丼にするか」「もう一杯ビールか、レモンサワーにするか」といったことと同じです。今までも、これから先も、同じような決断の場面が繰り返しあるのですから。

狙い所を決めろ

つい、いろいろなパターンの値動きを取ろうとしてしまうのですが、独りで扱える範囲なんて意外と狭いものだと、ムリせずに考えるべきです。

100通りある方法から1つだけを選んで実行するのが、トレードの王道です。
必然的に、残り99は、残念ながらバッサリ切り捨てるしかないのです。

往来する動きを逆張りで取るのが得意な人は、想定するボックス圏の値動きでコツコツと利益を積み重ねることができます。でも、相場が大きく動き始めたとき、急に方式を変更して取りにいくなんて、なかなかできるものではありません。

「動きが変わった」「自分の得意な相場ではなくなった」と捉えて、手を引くのが賢明です。上がってきて「また天井を打つだろう」とカラ売りを仕掛けた、すると想像以上に強い値動き。仕方がなく踏んで、ポジションをゼロにして休みを取る──これが、自分の方式に徹するということです。

逆に、大きな変動を狙う人は、往来を見ながら「ここからブレイクするか」などと観察する結果、見送るときもあれば、仕掛けて損切り撤退することもあり、そんなことを繰り返して小さな損を重ねながら、「よし、乗れた!」というときに大きく値幅を取って取り返す──こんな展開を想像することができます。

器用に振る舞い、複数の方式を同時進行させる人もいますが、誰もがマネできることではありません。できるかもしれませんが、「自分は不器用だ」という前提で取り組みながら、たまに背伸びを試みるくらいが、進歩の道を模索する正しい道です。

でっかい夢をもちながらも、行動スタイルは現実的かつ慎重にしておくのが、プロに倣(なら)った姿勢、個人投資家こそ大切にすべき危なげない歩み方だと考えてください。

ダメ情報に気をつけろ!

さて、「100通りある方法から1つだけを選ぶ」と述べました。
中源線は、どんな動きを想定した手法なのでしょうか。

「古来より難事とされている“手仕舞い”についても規定してある」

『新版 中源線建玉法』の「第二部 本文」には、上記のように書かれています。

手仕舞いについて規定されている、考えられている、これだけでドヤ顔を見せたくなるほど、一般的な投資情報には不備があるのです。「ここで仕掛ける」とエントリーのことだけに言及して終わっているものが、不備の典型です。現実で大切なことに触れていない、シンプルでワクワク感満載ということから最も売れる情報、つまり「商業的な価値が高い」のでしょうが、トレードを行ううえでは不完全、かつ勘違いを生む“悪質情報”、真に価値ある情報ではないのです。

海外旅行に出かける際、「キップは片道」と言われたら驚きます。
登山の計画は、下山ルートまで含めたものに決まっています。
飛行機は、着陸の場所があるから離陸できるのです。

ものすごく当たり前のことなのに、世の中には、仕掛けにしか言及しない予測法、予測情報ばかり……ダメじゃないですか!

それに対して中源線は、「売買によって現金を殖やす」という、トレード、資産運用のジョーシキをまっすぐに見ています。
だから手仕舞いが規定されていて、見込み違いだったときの素早い対応まで積極的にルール化されているのです。結果として、実用的なのです。

中源線の思想と手仕舞いルール

さて、中源線における手仕舞いとは──。その概略、根底のトレード思想を示します。

冒頭、手仕舞いが難しい理由を示しました。
多くの場合、「うん、そうだよね。だから難しいんだ……」で終わりにします。でも、それでは実践論になりません。真の意味で、手法とは呼べません。

考え方はさまざまですが、中源線では以下のように考えます。

ダメ玉……切ってしまい、反対方向に建てる
良い玉……傾向の変化を確認するまで維持、利を伸ばすべく努める

トレンドの変化、つまり「上向きから下向き」「下向きから上向き」という流れの変化に対して、素直に行動しようとするのです。

「上向いてきた」と判断して買う
そのあと「下向きになりそうだ」と判断したら、迷わずドテン売る
再び上向き傾向になったら、過去にとらわれずにドテン買う

マーケットとは無関係な「自分の都合」ではなく、損益を決定する唯一のものである値動きを正面から見ることで、実用性の高い対応方法に仕上がっているのです。

「ダメ玉は切る」の結果として、中途半端な往来、気迷いの往来で損切りが連続することがありますが、その際の損失額を抑えるために3分割の売買が規定されています。「良い玉を維持する」との考え方がルール化されていることで、値幅が発生したときにシッカリと取ることが可能なのです。

何よりも、プレーヤーとしての「答え」が明確です。
「え~どうしよう……」などと言わず、自己責任から目を背けず、未来を考えて確固たる“一手”を堂々と実行する姿勢です。

では、「手仕舞いは難しい……」との問題に、中源線ならではの答えを書き込んでみましょう。

悪い玉について、見て見ぬふりをしてはいけません。自分のことですから。
一定の逆行に注意し、さらに逆行するなら、まずは切る!

そのかわり、良い玉は放置します。小幅利食いが手堅いなんて、大きな勘違い。
取れるときには取る──これが、避けようのない損失(経費)を賄ったうえでトータルをプラスにするための考え方です。

この中源線の考え方を現実に実行した場合にどうなるか、「中源線シグナル配信」で表示するチャートで確認してみましょう。

牧野フライスは、大統領選後に陽転した銘柄です。上に示したチャートは1月13日までのもので、とりあえず12月の高値をつけたあと横ばいです。裁量ならば迷ってしまうかもしれませんが、中源線では、もう少し明確な下げ傾向が出て、ルールによって「陰転」しない限りは買いポジションを維持します。ここからガクンと下げて陰転した場合は「あの時売っておけば」なんてムチャな結果論を言いたくなりますが、そんな状況があっても仕方がないという現実を受け入れ、ここからさらに上伸した場合の可能性を捨てずに買いポジションを持ったままにするのです。

上昇がスタートする前に、ダマシが発生しています。
8月後半に陰転したが下げずに推移、10月後半に陽転するも11月上旬に陰転、大統領選後の上昇で陽転……目先はちょっとガッカリする結果ですが、淡々とルール通りに対応することで、大統領選後に上昇にしっかりと乗っています。ダマシを食らった半面、裁量では対応しにくい値動き傾向の変化を捉えることにつながりました。

テイクアンドギヴ・ニーズは、大統領選よりずっと前に陽転し、大統領選を境に上げが加速した銘柄のひとつです。

9月上旬に陽転するも伸びず、実際に買っていた場合、10月後半に500円台に乗せた時点で「時間ばかりかかる」という印象をもってしまうでしょう。7月あたりの安いところで買っていたら、精神的に疲れて「やれやれ売り」をしてしまう、つまり、良いところで買ったために、本格的な上昇前に手仕舞いしてしまう……そんな結末も考えられます。

番組で大橋ひろこさんがときどき言う、「すぐに売っちゃった」ってヤツです(笑)。

でも中源線の考え方では、「下向きの傾向を確認するまで買いポジションを放置」するので、今回のケースでは、大統領選後の上げ加速を捉える結果となりました。

さて、次回のフォローアップ(3)では、「手法をもつ」「確固たる判断によってポジションを動かす」ことについて、あらためて掘り下げます。とても大切なことです。
お楽しみに!


書籍『中源線建玉法』の「第一部 解説」には、無料配布版があります。印刷版(無料郵送)のほか、PDF版またはeBook版(ダウンロード)もあります。

こちらのページへどうぞ!



たいへん貴重な売買の実記録と、林輝太郎による実践的な解説。
林投資研究所オリジナル(旧書名「株式売買記録と解説」)

詳しくはこちらのページでご覧ください。


長年続く普遍的ノウハウ、低位株投資「FAI投資法」の原典。
林投資研究所オリジナル

詳しくはこちらのページでご確認ください。


※「研究部会報」および「中源線シグナル配信」は、林投資研究所が行っている投資助言サービスです。契約にあたっては、林投資研究所が交付する「契約締結前の書面」をよくお読みください。

1月16日放送のフォローアップ(1)
林 知之

相場の行方は?

相場の世界で古来より難事とされるのが、「手仕舞い」です。
損の玉は切るしかない──でも、損を確定するのはツラい……。
利の乗った玉は維持したい──でも、「利食い千人力」というし……。

常に未来を考えて行動するのがトレードだとわかっているのに、過去を起点とした現在の出来事に縛られてしまうのが人間の心理です。

迷わずに手仕舞いを実行する基準は? 中源線建玉法の考え方に、ひとつの明確な答えが存在します。1月16日の放送では、中源線における手仕舞いの基準を、わかりやすく説明しました。そのフォローアップ(1)です。

映像は、「過去の放送」でご覧ください。
(第100回 手仕舞いせよ! ~ふところに入れてなんぼじゃ~

謹んで新春のご祝詞を申し上げます

さて、記念すべき第100回の放送は、冒頭の人形劇に続いて、またしても大橋さんが私の名前を間違えた件を暴露してグダグダになりましたが、フォローアップのブログは、いつものようにビシッと進めます。よろしく!

私は強気です

私は2012年から、日本株は長い上昇トレンドにあると考えてきました。でも、期待するほどの循環物色はなく、林投資研究所が低位株投資の手法「FAI(エフエーアイ)投資法」で選定した銘柄も、けっこうな数が大幅に上昇したので全体としては順調だったものの、いわゆる出遅れ銘柄の多くが「出ずじまい」でした。

ただ、そういった出遅れ銘柄、いわゆる低位小型株が物色される流れを、2016年後半の相場で感じ取ることができました。以前よりも難しい判断を要求されるマーケットだと認識していますが、潮目の変化があると考えています。

多くの人が、単なる225銘柄の平均である「日経平均株価」に気を配り、その水準ばかりを考えるとともに、メディアがたれ流す解説に耳を傾けています。でも、「平均」には大きなワナがあります。

2科目のテストで、数学も英語も50点だったとします。そして次のテストで、数学が0点に落ちたかわりに英語は100点満点だった──2科目の平均点は50点のまま変化なしですが、数学の0点も事件ならば、英語の100点も事件です。単なる平均ではなく、内容を考えることが、すべてのものごとに通じる基本です。

株式市場では、日経平均の採用銘柄も含めて、個別株は見事なほどバラバラな動きをみせます。個々の動きを丁寧に見ていると、一般的な市況解説には絶対に盛り込まれないような、プレーヤー目線の観察が実現するのです。

例えば、多くの個人投資家が、日々の値動きばかりを気にするようメディアに仕向けられていますが、株価の基本的な上げ下げのサイクルは、数年から5年、場合によっては10年単位で起こっています。だから、中源線のように数カ月の上げ下げを観察するには日足が有効である一方、株式市場全体を見る、個別銘柄の根本的な潮流を知るには、月足による観察が不可欠です。

私の強気見通しは、低位株投資の手法「FAI投資法」における月足の観察によるものです。のんびりと売買したい向きにはうってつけのやり方なので、興味があるかたは書籍を手に取ってみてください。


FAIクラブの株式投資法

強気の解説に注意

多くの市況解説で、いま最も使われている言葉は「トランプ相場」でしょう。
「トランプ相場はいつまで続くか」のあとは、「トランプ相場のその先は?」なんて調子で、特別な結論もなく、時間を割くべきオリジナリティもない文章が実に調子よく披露されているのですが、そもそも「トランプ相場」の定義すらハッキリしていないのです。

「常に未来を考える」トレードの世界では、後講釈ばかりの解説ほどバカバカしいものはありません。目を向けるべき情報を、しっかりと選別してください。

林投資研究所の基本テーマは、「投資家の自立」です。
自分の見通しがあやふやな状態で「相場は上でしょうか?」なんて他人に質問するのは、絶対に避けるべき行動です。自分が取引対象とする銘柄について、当たり外れを気にしてビクビクするのではなく、自分なりの基準で確固たる答えを出し、そのうえで周囲の人の意見を聞くのなら、プレーヤー同士のまっとうな情報交換かもしれません。しかし、単なる「正解探し」は、“相場難民”への最短ルートです。

2017年も私は、脱・正解探し、脱・相場難民、“確信ある自分流”を意識して、プレーヤー同士の意見交換の一環として情報を発信していきます。

“自分の目”で見て決める

さて、私は強気だと述べましたが、当たるかどうかは神のみぞ知るところ。「そうか、上がるのか。じゃあ株を買おう」なんて、安易な思考だけは避けてください。

それに、冒頭でも述べたように、個別銘柄の動きは見事にバラバラです。
また、売買手法、想定する期間によって、「売り」「買い」の答えは全く異なるものになります。

番組で継続的に紹介している手法「中源線建玉法」は、数カ月単位の上げ下げを狙う「うねり取り」の売買を、終値による機械的判断で実現しようとする投資法です。株価のすう勢を見て出処進退を決め、見込み通りならば可能な限り取る、見込み違いならば損失を抑えて撤退するという、極めて現実的、そして実用的な方法論なのです。

中源線によるチャートを見てみましょう。
赤い線は買い線(陽線)で、買いポジションを3分割で増減させます。
黒い線は売り線(陰線)で、売りポジションを3分割で増減させます。

以下に示す2銘柄は、いずれも1月13日(金)までの日足(終値の折れ線チャート)です。

5715古河機械金属は、大統領選後の上昇で中源線が陽転しました。そのあと見事に上伸しましたが、12月の高値から少し下げた位置で止まっています。
ちなみに、2016年の安値は7月でした。

1722ミサワホームは、2016年2月が安値で、同7月に陽転して以降は買い線が続いています。8月からはジワジワと値を上げ、大統領選の直前から勢いを増して上昇、さらには年がかわってからも上伸しています。

このように、同じような上昇でも、細かい値動きは個々に異なります。
自分が売買対象とする銘柄について、自分の手法と戦略、あるいは自分だけの相場観で行動を決める以外に、きちんと行動する術は存在しません。

2銘柄とも、この時点での中源線は「買い」の状態ですが、その判断に従って買いポジションを維持するのも答えならば、「売り手仕舞いして休む」という対応も答えです。その判断基準は常に同じ、ブレないことが重要なのですが、どんな基準であっても当たったり外れたりするのが現実です。

だから、「どの判断基準が当たるの?」「誰の予想が当たるの?」「正解は何?」といった疑問は、どんなことがあっても解決に結びつきません。自らの基準で決め、その通りに行動することが、唯一の正解なのです。

次回のフォローアップ(2)では、悩み多き手仕舞いの問題について、中源線の解決方法を説明します。
お楽しみに!


書籍『中源線建玉法』の「第一部 解説」には、無料配布版があります。印刷版(無料郵送)のほか、PDF版またはeBook版(ダウンロード)もあります。

こちらのページへどうぞ!



たいへん貴重な売買の実記録と、林輝太郎による実践的な解説。
林投資研究所オリジナル(旧書名「株式売買記録と解説」)

詳しくはこちらのページでご覧ください。


長年続く普遍的ノウハウ、低位株投資「FAI投資法」の原典。
林投資研究所オリジナル

詳しくはこちらのページでご確認ください。


※「研究部会報」および「中源線シグナル配信」は、林投資研究所が行っている投資助言サービスです。契約にあたっては、林投資研究所が交付する「契約締結前の書面」をよくお読みください。

12月5日放送のフォローアップ(4)

12月5日の放送内容について、フォローアップ第4回を「週報」に掲載しました。

フォローアップ(1) 「トランプ相場の正体」  12月12日掲載

フォローアップ(2) 「うねり取りに最適な基準は何か?」  12月19日掲載

フォローアップ(3) 「情報は自ら操作せよ! 脱・材料張り」 12月26日掲載

フォローアップ(4) すべての手法に共通する「儲け方」 ★本日掲載

ms1205

12月5日放送のフォローアップ(4)
林 知之

すべての手法に共通する「儲け方」

トランプ相場とは何か、説明できますか?
事前には「トランプ氏が当選したらマーケット大混乱」とのことでしたが、舌の根も乾かぬうちに「トランプ相場」だなんて、実にいいかげんなものです。上がるきっかけ待ちだったと説明するのが、“あと出しジャンケン”として最もまともといえるのではないでしょうか……。
とにもかくにも、グズグズだった相場に動きが出始めたのはたしか。マーケット・スクランブル12月5日、2016年最後の放送では、個別銘柄を観察する適正な視点を挙げながら、うねり取りの観点による「儲け方」を考えました。
そのフォローアップ(4)です。

映像は、「過去の放送」でご覧ください。
(第98回 うねり取りにおける“儲け方” ~来年の相場は取る!
header_photo

自立と確信がキーワード

謹んで新春のご祝詞を申し上げます。
12月放送のフォローアップ第4回(最終回)です。

12月放送のタイトルに「来年の相場は取る!」と記しました。
年末を区切りとする日本人として一年の計を立てるにあたり、個々のトレードは勝ったり負けたりという現実を認めつつも、「ガツンとやろうぜ!」という高い志を持つべきだと、まずは私自身が考えていたからです。

フォローアップ(3)(12月26日公開)で「決断のために自ら情報を操作する」と述べたように、外部からなだれ込んでくる無責任な情報に振り回されず、自分自身の意思で情報を選別、処理し、確固たる売買判断につなげることを、あらためて意識してほしいのです。

「トランプ相場はいつまで続くか?」といった議論に対して私は、「そもそも“トランプ相場”の定義は何か?」「大統領選後の動きは、トランプ次期大統領への期待が100%なんて前提は乱暴である」と感じます。

もちろん、そのような見方があってもいいのですが、「“トランプ相場”といわれているから……」という、無防備かつ受け身の姿勢があるなら、絶対に考え直さなければなりません。

本年も、「自立」と「確信」をキーワードに、放送とフォローアップのブログを進めていきます。

価値判断と行動を一致させる

「自立」と「確信」がない場合は、「ブレ」「混乱」が生じます。
私が考える混乱で、最大かつ最も気づきにくいのは、「考えていることと合致しない売買」です。

買った銘柄が思惑に反して弱含みで「まずいかなぁ……」と思いつつも切ることができない──引くべきだと考えながらも引かない混乱です。「様子見だ」なんてつぶやきで、よろしくない先送りをするケースです。

あるいは、「ここは出動の場面だ。買いだ」と感じつつも、周囲の慎重論を気にして手を出せない──見込み違いの撤退だってトレードの一部分なのに、不必要に恐れてしまうケースです。

どちらも、「自分の価値判断と行動が不一致」という状態です。
これを許してしまうと以後、不一致が当たり前、不一致でもオーケーという認識が強まります。

ラーメンを食べたいのに、気づいたら牛丼屋に入っている……そんな状態がいいはずありません。確固たる価値判断と、それに合致した行動は、絶対に守るべき大切なことです。正しい姿勢を支えるのが、情報に対してアンテナを高くしつつも、自立した態度で情報を選別し、自らのモノサシで価値判断するという「自立」の思考ではないでしょうか。

秘密がないのが最大の秘密

私の言葉ではありませんが、株式市場についての説明で「秘密がないのが最大の秘密」というのは、まさに言い得て妙、素晴らしい表現だと思います。

カネの世界ですから、詐欺話が山のようにあります。ルールに則って行動することが求められているとはいえ、自らの利益を守ることに集中する結果、とんでもないズルだってあるのです。実体を伴わない企業が新興市場に上場したケースもありますし、老舗の上場企業である東芝が粉飾決算をしていた衝撃的な事件も記憶に新しいところです。

でもマーケットで500円の銘柄は、誰が買っても500円。この一点には、間違ってもウソがありません。たとえ裏に大ウソがあっても、500円の株を買ったら500円なのです。

隠れた情報の存在は認めるものの、隠れているのだから探っても仕方がない、世に出ている情報はすべて現在の株価に織り込まれている──「テクニカル分析の三原則」にも挙げられている考え方で、私は基本的にこれを支持しています。

判断材料とするのは、現在までの株価推移だけで、自分の手法による価値判断とこれからの行動に思考を集中させます。自らの出処進退を中心にすべてを考える、「相場技術論」の思想です。

中源線建玉法も、この「相場技術論」の思想に基づいた投資法です。
隠れた情報について考えないので、そこに弱点が生まれると考える向きもあるのですが、株価だけを見るので、いたってシンプル。特別な情報網や特殊な分析能力を必要とせず、常識的な知識を備えた個人投資家なら誰でも実行できる点が、大きな強みなのです。

少なくとも、価値判断が揺れてしまうスキがなく、価値判断と行動を一致させるのが容易です。スッキリはっきり、迷いのない行動を連続させるプロの売買、「正しい儲け方」の基本を実現するツールです。

だから、中源線は触れてみる価値がある──こう確信し、繰り返し紹介しているのです。

「わからない」「やらない」という選択肢

中源線は、規定通りに売買すると、ポジションがゼロになる期間はまずありません。常に売りか買い、どちらかのポジションを持ちます。ただし、売りも買いも3分割を行いながら状況に応じて増減させるので、完全にコントロールされた状態を維持し続けます。

状況に応じてポジション量を増減させるという発想が、多くの個人投資家に不足しています。そして、ポジションが目いっぱい、あるいは窮屈な状態でやりくりを考えることが多くなり、価値判断と行動が一致しないという混乱につながります。

さて、「ポジションの増減」にしっかりと目を向けると、「相場を休む」「ゼロをつくる」というアイデアにたどり着きます。ポジションの増減といっても、「レバレッジを効かせて資金以上のポジションを取る」という発想は疑問です。攻めっ気たっぷりのキケンな資金管理を行うと、わずかな見込み違いが致命傷になりかねません。しかし、さまざまな理由でポジションをゼロにし、穏やかな気持ちで値動きを眺める期間をつくるというのは、たいへん重要な意味をもっています。

中源線が慎重な分割売買を行うのと同様に、「儲かるかもしれないが……」程度の判断ならばポジションを取らない、「わからない」という価値判断の選択肢をもって「何もしない」という決断をいとわない、そんな落ち着いた姿勢が、日々あるいは月々の成績を求められることのない個人投資家には、最も大切な発想なのです。

相場は逃げません。どんな手法であれ、確信がなかったら出動しない、本業が忙しい時期は積極的にトレードを休む、体調が悪かったらムリにポジションを取らない、等々、マーケットとの適正な距離感を考えてください。
自立した投資家として、堂々たる態度でマーケットと向き合ってください。

上の図は、12月の放送で使ったフリップなので「来年」とありますが、すでに年がかわっているので「今年」のための言葉です。

緊張した状態で決断を迫られるのがトレードという行為ですから、期待の半分、あるいはそれ以下のことしか実現しないと考え、手法をひとつに絞り込んでください。

手法を絞り込んだら、その手法の長所とともに弱点も知ってください。弱点が出てしまって予測が当たらない時期もありますが、それを受け入れ、悪い時期を乗りきるための資金配分などを考えておくことが大切です。

自分自身を高めるためには高いゴール設定が望ましいと思いますが、当たり外れがある以上は、個々のトレードについて期待値を上げすぎないことも重要です。

そして、ブレずに進んでください。
損益が大切ですが、必ず「学び」を残すことが最重要課題ではないでしょうか。

では、今年も一年、どうかよろしくお願いします。

これで、12月5日放送のフォローアップは終了です。
そして来週、1月16日は、新年1回目の生放送を、いつものように六本木のスタジオよりお届けします。
テーマは「手仕舞いせよ! ~ふところに入れてなんぼじゃ~」。仕掛けたポジションを手仕舞うという、当たり前のようでいてトレードの課題となる問題に、実践的に切り込みます。
お楽しみに!

chg-1_cover_frame150四部構成の書籍『中源線建玉法』

その「第一部 解説」のみ、無料配布版があります。
1.印刷版(無料にて郵送)
2.電子版(PDF、eBookを無料ダウンロード)

詳しくは、こちらのページでご確認ください。

new_chgdvd
chg_dvd

【中源線シグナル配信とは?】
→ こちらのページにて、詳しくご覧ください。

【無料登録でシグナル配信トップページ閲覧】
なお、中源線研究会への登録(無料)だけで「シグナル配信トップページ」(日経225とTOPIXのシグナル&チャート、上場全銘柄の集計)を閲覧できます。
→ 中源線研究会登録(無料)

【中源線建玉法“実践”への道】
中源線を習得するための情報を、各種取りそろえています。
 → こちらのページにて、詳しくご覧ください。

研究部会報および中源線シグナル配信は、当局に届出の投資助言サービスです。契約にあたっては「契約締結前の書面」をよくお読みください。

株価の連続性

本日発行のメールマガジン「1分間の相場実践知識」の内容を、そのまま掲載します。メール配信をご希望の場合、こちらのページからお申し込みください。

明けましておめでとうございます。
新年らしく、実体験をもとにした貴重な教訓をひとつ、ご紹介しましょう。

「昨日言ったじゃない!」「そんな昔のことは覚えていない」
「今夜の予定は?」「そんな先のことはわからない……」
こういう返し方はやめたほうがいいでしょう。

株価とは、多数の人が市場に出した注文が個別に成立した結果です。
特定の参加者が連続して参加しているわけではありません。
でも、連続したものとしてチャートを描き、売買のために観察します。

これに対して、「値動きに連続性をもたせて考えるのはおかしい」との意見があります。はい、そんなことは承知していますが、予測が当たるとか当たらないの問題ではなく、プレーヤーとしてひとつの答えを出す、行動を明確に決めるために、便宜的に「連続性がある」とみなしているのです。

通常のチャートは、金曜日の次が月曜日です。土日の休みは表現しません。
でも、実際には土日という休息の期間が毎週あり、頭を休めながらも実はたくさんのことを考えていたりします。情報もいっぱい入ってきます。

そこで、「月曜日にポジションを増やす売買はしない」という発想が生まれます。
「大衆の意見は愚衆の意見」との格言に倣い、自分が愚衆のひとりにならないようにしようという、ある種の哲学です。
チャンスを逃すマイナス面があるとの意見は多いでしょうが、やってみてわかるのは、それ以上に“勇み足”を抑制してくれるプラスの効果です。
私も、裁量の売買では採用しているルールで、土日に考えて何かやりたくなったときは、ムリにでも手仕舞いを先行させるよう気をつけています。

最も大きな区切りは、年末年始です。
実際にはゴールデンウィークよりも休日が少なかったりするわけですが、日本人にとっては大切な区切りのタイミングです。そこで、年始の日経平均と年末の日経平均を比較して「5年連続で株高」とか、「2016年は発会から下げたが……」などと占いみたいな話が飛び交うのですが、超短期の売買を実践している人は別として、単純に連続させて考えればシンプルです。
立会日では、大納会の翌日が大発会、たんなる「翌日」という捉え方です。

年末は精神的に大きな区切り、だからポジションをいったんマル(ゼロ)にするといった工夫が効果をもたらすのですが、それは自分自身の問題です。株価を観察するうえでは、不要な基準を持ち込まないほうがいいと私は考えます。

株価が動意づいてきた今こそ、脱・外部情報、脱・相場難民状態!
2016年の市場を評して「波乱」「激動」などというようですが、株価が上下に動くことこそが私たち参加者の望むところ、株価変動こそが利益の源泉です。
予測できない動きがあったから? いえいえ、誰も予測できないのが株価です。

「確信ある自分流」を大切に、丁寧かつ納得ずくの売買を心がけたいものです。
本年も、よろしくお願いします。


new_chgdvd
chg_dvd
研究部会報
 林投資研究所で40年以上続いている、プレーヤーのための定期刊行物。

中源線建玉法
 最古のトレードシステムといわれる中源線は、シンプルなルールなので感覚的に捉えることが可能です。

chg-seminar
林投資研究所
 林投資研究所の公式Webサイト。
 まずは資料請求(無料)してください。電話等での勧誘はいたしません。

研究部会報および中源線シグナル配信は、当局に届出の投資助言サービスです。契約にあたっては「契約締結前の書面」をよくお読みください。

へこんではいけない

本日発行のメールマガジン「1分間の相場実践知識」の内容を、そのまま掲載します。メール配信をご希望の場合、こちらのページからお申し込みください。

先日、飲んで帰宅する途中に山手線の中で寝落ちし、ほぼ一周してしまいました。
でも本当のことを言うと、「一度やってみたかった」だけです。

「株を枕に寝正月」なんて言葉がありますが、実際につぶやく人の99%は、どうにもできない塩漬け株をたっぷりと抱えているように感じます。
「悪い玉は切れ」との教え通り、ダメ玉を抱えこんだままにしないこと、枕にするのは良い玉のみとするべきです。

相場ですから、予測が当たることもあれば曲がることもあります。
ピシピシと当てる方法は「タイムマシンを開発すること」と何度か述べた記憶がありますが、実は最近、もうひとつ方法があることに気づきました。
「神になること」です。

全くハードルが下がらないので、「見込み違いを容認するしかない」との結に変わりはなく、具体的にどうするかという方法論を考えることになります。

「上がると思ったんだが……相場が間違っているな」とつぶやき、サッと投げる。
「上げ止まりだと思って手仕舞いしたが強いなぁ」とつぶやき、買い直すか、追いかけて買わない。
「下げ止まっていたのに……ダマされた」とつぶやき、投げて出直しを図る。

とりあえずの対処は絶対に欠かせません。
また、「そもそも自分は間違っているのかも」と考える時間も必要です。
ただ、いちいちへこんでいたら、からだがもちません。

「でも、塩漬けばかりだ……」と気が沈んでしまう場合は、「一度やってみたかったんだ」とつぶやいてください。次に、将来に向けてダメ玉を整理します。

「いや、三度目なんですよ……」という人は、「ちょっとやりすぎた。このへんで勘弁しておいてやろう」とつぶやき、明るい気持ちで未来を描いてください。

理屈をつけて対処しないのはカッコ悪い、損切りしてニュートラルポジションに戻りながらも、絶対にへこまないのはカッコいい、と私は思うのです。

本日は大納会。よいお年をお迎えください。


new_chgdvd
chg_dvd
研究部会報
 林投資研究所で40年以上続いている、プレーヤーのための定期刊行物。

中源線建玉法
 最古のトレードシステムといわれる中源線は、シンプルなルールなので感覚的に捉えることが可能です。

chg-seminar
林投資研究所
 林投資研究所の公式Webサイト。
 まずは資料請求(無料)してください。電話等での勧誘はいたしません。

研究部会報および中源線シグナル配信は、当局に届出の投資助言サービスです。契約にあたっては「契約締結前の書面」をよくお読みください。