2月6日放送のフォローアップ(3)
林 知之

中源線の強みと弱み

うねり取りは、個人投資家の強みを発揮できる売買手法です。でも、どんな手法にも強みがある一方、表裏一体の弱みがあるのは当然。

うねり取りの強みと弱みは? うねり取りを機械的に実行する中源線では?
2017年2月の放送では、トレードの本質を掘り下げ、プレーヤーとしての姿勢そのものを考えました。そのフォローアップ(3)です。

映像は、「過去の放送」でご覧ください。
(第102回 うねり取りの強みと弱み ~中源線の場合は~

今回のテーマは、「うねり取りの強みと弱み」。その「うねり取り」を、機械的な判断で行おうとするのが中源線建玉法です。では、中源線の強みと弱みは何でしょうか? 前回までの流れを、おさらいします。

情報に頼らず、株価と自分の感覚だけで売買を実行する道がある
そのほうが、個人投資家の強みを発揮できるのではないか
しかし、技術が求められるし、ブレが生じやすいことがマイナス面
では、機械的な売買ルールを利用すればいい ←いまココ

中源線の強み

機械的な売買ルールを用いれば、1回ごとの迷いは消えます。日々の作業は、売買シグナルに従うだけだからです。

昨年11月、米大統領選の開票時に乱高下した状況を思い出してください。
丁寧に対応しようとした人ほど、臨機応変に行動しようとした人ほど、振り回されてしまったと思います。
ガクンと下げたから売った、あるいは事前に売ってポジションをゼロにして、翌日以降の上昇にサッと乗れた……そんな芸当は、なかなかできるものではありません。

あの場面で中源線はどうだったか──。
終値だけで判断するので、11月9日の下げで陰転した銘柄はそれなりにありました。しかし、多くの銘柄が、10日あるいは11日に再陽転したのです。もちろん、11月9日の下げで陰転しなかった銘柄も少なくありません。

ガクンと下げたからドテン売りにいったが、わずか1日で「再びドテンして買え」というのですから、生身の人間の感覚では「おいおい……」というところでしょう。そのまま行動に移すには抵抗があります。

でも中源線は「機械的な判断」を行うので、実にアッサリと「売れ」「買え」とシグナルを出してきます。現在までの経緯などをグズグズ考えることなく、極めてシンプルに“近未来”を見据えた一手を指示してくるのです。

わかっていても実行できない、自分の都合を土台とした感情がジャマをする……そこで、上記のような理想の一手を示してくれる存在はありがたい、売買シグナルをそのまま実行していればダメ玉に悩まされるなんて事態は起こらない、ということになるわけです。

しかも、中源線のルールは複雑怪奇な“ブラックボックス”ではありません。なぜそうなるか、どうしてそう判断するかが、感覚的にも理解、納得できている点は大きな強みです。ブレずに進んでいくことができるからです。

中源線の弱み

しかし、強みと弱みは表裏一体、中源線にも弱みはあります。
中源線は、トレンドが変化し始めた(と思える)動きで転換します。つまり、売りから買いに転換する「陽転」ならば、最安値で買えないのは当然として、最安値近くでチマチマ往来していても反応することなく、少し上昇し始めたところで「トレンド転換を確認。陽転!」と判断します。

この部分は、人間の感覚と近いため、中源線の大きな特長、最大の強みでもあるのですが、このロジック(判断ルール)がアダとなるケースもあるのです。

中途半端に上昇して陽転、出損なって弱含みになって陰転、でも大きく下げずに再び少し強張って陽転……こんな動きが続くケースも、現実では避けられません。

そのときだけパラメータ(調節つまみの役割を果たす変数)をきつめに調整すればいいのではないか──誰もが考えることですが、あとからチャートを見るからいえることであって、その場で判断するのは至難の業。

つまり、中源線の強みである「わかりやすい転換タイミング」「そこそこ値幅が出たときにシッカリ取れる」といったことを享受するには、中途半端な往来で“往復ビンタ”を食らうしかいない、そんなイヤな場面を甘んじて受け入れるしかないということです。

あまりに続くと心が折れてしまいそうになるのですが、ここで、中源線はロジックが公開されている、そのロジックがシンプルだから感覚とシンクロする、といった特長が生きてきます。

既製品のシステムで、判断基準が不明な場合、ダマシが発生すること自体は仕方がないと思いつつ、「知らないうちに損させられた」と感じてしまいます。いわゆる「疑心暗鬼」に陥るわけですが、中源線のようにシンプルなロジックが明確になっている場合、迷走することなく、その手法との向き合い方を考えることができます。

命の次に大切なカネの問題です。
いわゆる「計算」ばかりに偏らず、何をどう感じるかを重視するべきです。

乗った電車がいつまでも発車しない状況で、アナウンスがなかったらイライラします。「どうなっているんだ!」と。でも、「急病人が発生した」と説明があり、「あと2分ほどで発車します」と今後のことまで示されたら、落ち着いて状況を受け入れられます。駅員に向かってキレる輩を、「オトナじゃない」と思えます。

取れる場面と取れない場面

中源線には中源線の、独自のロジックがあります。
どんなものでも、ほかとの差別化を図るユニークさが命、それこそが存在意義です。
そこに最大の強みがある一方、表裏一体の弱みもある。実に自然なことです。

もちろん、強みを発揮できない銘柄もあります。
パラメータを変更しても、長い期間で利益になる計算が立たない……つまり、中源線と相性の悪い銘柄、中源線のロジックが効かない値動き特性の銘柄もあります。万能のものなんてないのですから、当然のことです。

また、相性が良いと判断できる銘柄でも、前述したように、中源線の弱みが前面に出てしまう場面はあります。それを事前に察知するなんて、ほぼムリです。

次項で具体的な事例を見ながら考えますが、その前に、売り買いの判断を盛り込んだチャートを見る際に、注意しなければならないことを説明します。中源線は、終値で判断して翌日の寄付で売買します。ほかのシステムでも、時間をさかのぼって売買できない以上、売買アクションは必ず判断よりもあとになります。

したがって、売りと買いを色分けしたチャートを見たときに、実際よりも大きく取れている錯覚が生じるのです。

上の図は、中源線の陰陽転換をイメージ化したものです。
黒い線が売り線、つまりカラ売りを3分割で増減させる時期、赤い線は買い線で買いポジションを3分割で増減させる時期です。

下げ止まったあと上向いたところで陽転したので、線を赤に変更します。でも、1本目の赤い線を引いた時点ではまだ買っていません。買うのは、翌日の寄付が最短です。

ここで錯覚が発生します。
赤い線の始まり、つまり前日の終値(売買日の前々日終値)で「すでに買っている」ような気がしてしまうのです。ちなみに、高値から弱含みになって陰転する場面でも、全く同じことが起こります。

ただでさえ人間は、自分の都合のいいように考える傾向があるので、冷静かつ論理的に情報を捉えないと、ダブルで甘く考えてしまいます。要注意です。

中源線の事例

では、前項で示した注意点を頭の隅に置きながら、実際の値動きを見てみましょう。
チャートは9983ファーストリテイリング、日経平均との連動性が高いことから、注目度の高い銘柄ですが、林投資研究所の「中源線シグナル配信」でも、長期のパフォーマンスが良好かつ安定しているとの判断で「ユニバース」(研究対象銘柄)に位置づけています。

ちなみに「ユニバース」の場合、シグナル配信というサービス形態でありながら、情報サイトでチャートを見ることもできます。

上のチャートは、番組でも紹介した、2月3日終値までの中源線(日足)です。
おおむね3カ月ごとに区切って損益を計算してみると、真ん中当たり、2016年4月から7月はじめまでの期間は、見事な連敗です。

チャートで示した期間全体について個々の勝ち負けを計算すると、「20勝22敗1分け」で損益トータルはプラス、つまり、取ったり取られたりなのに差し引きでプラスになる“損小利大”が実現していることがわかります。ただし、負けが続く場面もある、ということです。

最初の3カ月で累計5,000円幅のプラスですが、その次の3カ月だけで19,090円のマイナスが発生しているのです。最初にプラスが蓄積されたのに、半年後にはトータルが大幅マイナス……イヤになります。もしもマイナスの期間からスタートしたら、相当にツラいでしょう。

しかし、このダマシ連発の期間でやめると、そのあとの利益の期間も放棄してしまうということです。あとから見れば、どうということはないのですが、その場にいて実際に資金を動かしているとツラいのです。

このとき、ロジックを理解しているかどうか、錯覚や期待による高望みのカラクリを知っているか、プレーヤーとしてのマインドセット補正できるか、が問われます。だから、林投資研究所は、中源線のロジックを完全公開したうえに、勉強の場を設けているのです。

ちなみに、2月の放送で大橋ひろこさんが、面白いコメントをしてくれました。
一般的な高望みの図式を代弁するような、お茶目に軽さを出してくれたような、そんな発言でした。

いわく……ファーストリテイリングは、ここから少しもみ合い、そのあとドーンと上がる、その動きに乗りたい。ファストリが上がるなら日経平均も上がり、多くの銘柄が上昇傾向になる……

予測を立てる、シナリオを描く、それをもとにポジションを取る──トレードするうえで当然ですが、競争の中で自分だけが当て続けるなんてあり得ません。予測は当たったり外れたり、だから、ポジションを取ったあとの値動きをどう判断するか、そして次の一手をどう打つかを必死に考えているのです。

その後の動きは?

ファーストリテイリングが、その後どうなったかを見てみましょう。
先ほど示したチャートは、放送で使用したものと同じ、2月3日の終値まででした。そこに11日分を追加したチャート、この原稿を書いている前日、2月20日までの値動きを以下に示します(緑色のタテ線より右側が追加分)。

中源線は2月10日に陽転したのですが、それはダマシとなりました。数日で再び陰転しています。中源線の通りに売買した場合は、カラ売りの手仕舞いは利食いですが、陽転での買い玉を損切りしてドテン売り、という対応で、現在は1単位売りという状態です。買った直後に投げたのは、3分割の1回、1単位だけですが、絵に描いたようにいくわけはないという現実を示しています。

人間の目でチャートを見ると、値ごろ的には十分な位置まで下げていると感じるものの、下げの日柄が少し足りない、つまり「整理が十分ではないかも……」というところでしょうか。こんな感覚をベースに眺めることで、中途半端な往来で発生する中源線のダマシを回避できるかもしれません。でも、中源線の陽転を見て「まだ早いだろう」と見送ったら意外に強い、それこそ「ぜひ乗りたい」と思う動きを見逃すなんてことも起こるのです。

次回のフォローアップ(4)では、強みを利益につなげる方法、弱みを大きな損にしない方法を考えてみます。
お楽しみに!

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私、林知之が執筆した中源線に関する新刊『入門の入門 中源線投資法』は、2月24日に発売開始、随時発送中です。

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2月6日放送のフォローアップ(2)
林 知之

プロの神髄 うねり取り

うねり取りは、個人投資家の強みを発揮できる売買手法です。でも、どんな手法にも強みがある一方、表裏一体の弱みがあるのは当然。

うねり取りの強みと弱みは? うねり取りを機械的に実行する中源線では?
2017年2月の放送では、トレードの本質を掘り下げ、プレーヤーとしての姿勢そのものを考えました。そのフォローアップ(2)です。

映像は、「過去の放送」でご覧ください。
(第102回 うねり取りの強みと弱み ~中源線の場合は~

極限までシンプル

前回のフォローアップ(1)で、「株価だけを見て対応する」という“相場技術論”の考え方を示しました。

ヘタなファンダメンタル分析はケガのもと。だったら、価格だけを見ようということです。世間が騒ぐような話を「またかよ」と無視していると、マーケットに意外なインパクトを与えたり……そんなケースもゼロではありませんが、サイアクの場合でも少し対応が遅れるだけ、実際には、不要なファンダメンタル情報からきれいさっぱりと解放され、確固たる予測につながらない情報の洪水から離れることができるのです。シンプルです!

日々、気になるニュースがあります。重要だと思える情報も少なくありません。すると、「株価だけを見る」という姿勢に、不安や抵抗を感じるでしょう。でも、そんな、とことんシンプルなやり方をしているプロが現実にいるのです。そういった世界を、半信半疑でのぞいてみてほしいのです。

ニュースや各種の情報を、いったんゼロにしてしまっても、「やっぱり必要だ」と思えば元に戻ることができます。やってみることで視野が広がるはずですし、やってみなければ何もわかりません。

例えば、たった1銘柄に限定した売買を想像してください。
「何を買うか」なんて浮ついた発想は生まれません。上げ下げのトレンドを観察しながら、どこで買うか、どこで売るか、といった考え方が浮かぶでしょう。さらには、「どんな動きを狙うか」「何を基準に出動するか」という実践論に至ります。

個人投資家の自由

「株価を動かす要因として、いわゆる“人気”の要素が大きい」という考え方が、株価だけを見ようとする相場技術論の背景ですが、個人投資家がファンダメンタル分析で優位に立てないという事実も、重く受け止めるべきです。

ファンダメンタル分析で、個人投資家が専門家に勝つことはできません。分析の基準、情報源の質、情報のスピード……どれをとっても必ず負けてしまいます。これは、明らかな個人投資家の弱みです。だから、別のところで勝負しよう、強みを生かせる戦い方をしようということです。

個人投資家の強みは、「好きなことをできる」「休むことができる」の2つだと私は考えています。

組織とつながりのあるプロは、トレードの範囲ややり方について制約を受けます。また、個人の好みを前面に出すことが許されません。

それに対して個人投資家は、好きなマーケットで、好きなやり方を選ぶことができます。そして、「自分の好みではない」と感じたら、誰に気兼ねすることなく休む、つまりポジションがないまま相場を眺めていることが許されるのです。これは、個人投資家がもつ最大の“武器”です。

短期の売買をしている場合でも、毎週、毎月やり続ける必要などありません。個人投資家は独りで行動するので、儲けはすべて自分のふところに入ります。休むことで儲けが減りますが、少し経費を払うつもりでいれば、どうということはありません。逆に、ヘンなヤラれ方を避けることができるのですから、積極的に休みを取るくらいの気持ちでちょうどいいかもしれません。

いずれにしても、例えば半年間、何もしないでいたとしても、誰かから文句を言われたりしません。自由に、堂々と、独立して、自分だけの考え方で行動できる──これが個人投資家の強みです。

いつでも利益のチャンスがある、だからやり続ける……もしかしたら、バランスを壊すような“思い込み”かもしれないと想像してみようという提案です。

値動きの息づかい

トレードについて、ちょっと感覚的な説明をします。
いままでの経験などから、自由に感じ取ってください。

「株価だけを見る」という姿勢においては、株価という数字、自分の考え方、この2つだけに意識を集中させます。しかし、「株価変動を捉える自分の感覚」が中心になるので、株価を動かしている多数のマーケット参加者を無視するどころか、彼らの感性や感情をガッツリと考えているといえます。

株価指数の動きと、個別銘柄の動きを比較して考えてみてください。
株価指数は比較的、コンスタントに動きます。個別銘柄のほうが、激しく動く場面と動かない場面、そんな白黒がクッキリしていると思います。

個別銘柄は、下げた場面で投げが出て、次第に動きがなくなり、ある時点で動意づいたあとは徐々に注目度が上がって参加者が増加する、そして過熱していく……こういった変化が顕著だと思うのです。

「株価だけを見て出処進退を決める」うえで、ほかの参加者が何を考えているかなんて想像していたら、大混乱するでしょう。でも、自分自身にも感情があり、確固たる「相場観」も生まれます。間接的でしょうが、ほかの参加者の息づかいを感じ取っているはずなのです。

うねり取りは、こういった個人的な感覚を駆使し、自由に売買を展開する手法です。

自由ということは、「こうしなければならない」という縛りがない状態を指します。例えば、個人投資家Aと個人投資家Bが、どちらも「底を打った」と感じていたとします。どちらも、上げを見越して買うことになるでしょうが、具体的な行動まで同じとは限りません。Aは積極的に安値を拾い始め、Bは明確な上昇の兆しを待ってポジションゼロを維持するかもしれません。また別の個人投資家Cは、試し玉の千株だけ買っておくかもしれません。

この場合、どれが正解かという議論は生まれません。
どれも正解なのです。
正解・不正解を論じるとすれば、「自分の感性」「自分のやり方」に合致しているかどうかだけです。

ところが、個人的な感覚に頼る分、「ブレが生じやすい」という懸念もあります。
「自由」と表裏一体にある、うねり取りの弱みです。

それを消そうとした個人投資家Dは、試し玉としては反対方向のカラ売りを千株だけ実行して値動きを観察するかもしれません。おかしな行動のようですが、自分の相場観や行動に固執することなく、素直に値動きを受け止めようとする工夫です。

さて、自由なのはいいけど、自由すぎると迷います。
この問題を解決しようとするアプローチのひとつが、値動きをパターン化して対応を数式化しておこうとする方法、いわゆるシステムトレードです。

基準をもつことでカンタンになる

相場の悩みは尽きません。経験を積むほどに、悩みは無限に増加していきます。
でも日々、決断を迫られる中で「迷い」を生じさせたくないのです。

これを解決するのが、前項の終わりで示したシステムトレードです。

「この値動きパターンが出現したら上がる確率が高い。だから買う」という決め事を事前に用意しておき、その動きを確認したら、迷わずに出動するのです。もちろん、100%当たるわけではありませんから、ダメだったときに切ってしまうことを想定し、ダメだと判断する基準やタイミングも決めておくわけです。

「それは便利だ!」ということで多くの人が取り組みますが、新たな混乱が生まれます。数式(売買ルール)をつくり上げる際の発想そのものが、極めて個人的なものだからです。

適正な進め方をすれば、自分の感性だけを盛り込んだ売買ルールを、自由に構築していくことができます。とても心地よいはずです。そのかわり、ベクトルそのものが大きく間違ってしまう可能性もあることを、承知しておくことが重要です。

さて、自由度が制限されてしまいますが、既存の売買ルールを利用するのも、ひとつの選択肢です。感性に合いそうなものを選び、その売買ルールの中に“身を置いて”みるのです。

こういった方法のひとつとして、中源線建玉法の利用があります。
もちろん、中源線だって強みがあるとともに表裏一体の弱みがあるので、次回で詳しく説明しますが、ここまでの流れをまとめておきます。

情報に頼らず、株価と自分の感覚だけで売買を実行する道がある
そのほうが、個人投資家の強みを発揮できるのではないか
しかし、技術が求められるし、ブレが生じやすいことがマイナス面
では、機械的な売買ルールを利用すればいい ←いまココ

次回のフォローアップ(3)では、中源線の強みと弱みを考え、具体的な事例の中で確認していきます。お楽しみに!

 

【新刊】入門の入門 中源線投資法
事前予約(送料無料)受付中

私、林知之が執筆した中源線に関する新刊『入門の入門 中源線投資法』は、2月24日発売を予定し、事前予約(限定で送料無料)を受付しています。

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ゲンかつぎの長短

本日発行のメールマガジン「1分間の相場実践知識」の内容を、そのまま掲載します。メール配信をご希望の場合、こちらのページからお申し込みください。

「天赦日」(てんしゃにち)というものがあります。
「日本の暦の上で最上の吉日」とかで、「天がすべての罪を許す」なんて説明までありました。要するに、ものごとのスタートに最適ということでしょうか。
年に4回あり、次は週明けの月曜日、2月20日だそうです。

もともと相場の業界は、ゲンかつぎをする世界です。
今でも取引所は、先物など新規の制度をスタートする日に「大安」を選びます。
そんな慣習をバカバカしいと言う人でも、いろいろとゲンかつぎをすることがあります。予測が外れることを「曲がる」といいますが、半分当たって半分曲がるものだと認識している人が日常会話でも「曲がる」を避け、例えばタクシーで「運転手さん、次の信号を左に折れてください」って言うとか。

ゲンかつぎの行動が、具体的な売買の決断に影響するとどうなるか──。
「5のつく日に建てたポジションはうまくいく」なんて、何の根拠もない基準を持ち込んだら、バランスが悪いように思いますよね。

ただ、どんなに非科学的なことでも、“行動を抑える”場合はいいのかもしれません。チャンスを逃してしまうこともあるでしょうが、出動場面を増やして失敗、数量を多くして失敗、長持ちしすぎて失敗……消極的な姿勢よりも、積極的な行動でミスを引き起こすことが多いのが相場ですから、抑えるのはオーケーだ、という考え方です。

値動きは、上がるときも下がるときも過剰になります。
価格を動かす市場参加者は、極端な行動を取るということです。
このように冷静な分析をする者も、しょせんは参加者のひとり、同じ傾向をもっている、そんな平均的な状態では競争に勝てない、それなら少数派の“控えめ”な参加者になろうか、といった論理ですね。

考え方はいろいろあって、先に挙げた「5のつく日に建て玉する」ことでも、出動を決めているという点で評価できる、いずれにしても当たったり外れたりだから、すべては建てたあとの対応次第、必死に考えた結論よりも素直に対処できるのではないか……こんな考え方も成立してしまうかもしれません。

ちょっと散らかしてしまいましたが、行動のスタイルが決まっていることが最も重要です。ある特定の判断基準と行動指針がある、予測が的中する確率は五分五分でも、そこに強い“思い”があることが大切、少しくらいゲンかつぎの要素があっても心地よければいい、そういう観点で行動スタイルを確立するほうが落ち着いている──こんな思考も、現実の相場においては無視できないように思うのです。

いずれにしても、「百」ある方法から「一」を選ぶのが、プレーヤーとして要求されること。残りの「99」はサッと捨ててしまうしかないわけです。

【新刊】入門の入門 中源線投資法
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新刊『入門の入門 中源線投資法』事前予約(送料無料)受付中

2月24日に発売する新刊(林投資研究所オリジナル)は現在、予約を受付中です。

予約期間(2月24日午前11時まで)に限り、送料無料で承ります。

『入門の入門 中源線投資法』  林 知之 著

2,000円+税

A5判 144ページ 2色刷

発行 林投資研究所

 

☆中源線の転換ルール、利益の出し方がわかる

この本では、中源線の基本「普通転換」と「42分転換」を図解入りで説明しているので、「中源線とはどんな手法なの?」という疑問に、わかりやすく答えています。

☆学習のガイドブックとして役立つ

中源線の考え方を、あらためて別角度から解説しているので、初心者はもちろん、すでに中源線ルールを熟知している人にとっても、“ガイドブック”として非常に有効です。

☆トレード全般を考える読み物

後半の「実践編」では、具体的な事例を挙げて深い考察を展開しています。そのため、中源線のみならず、トレード全般を考える読み物として、「トレードルールのあり方を考える糸口」を示すことになりました。

こんな多機能な一冊に仕上がりました。

目次などの詳細は、こちらのページでご確認ください
内容を途中まで読める「チラ読」も設定しました

2月6日放送のフォローアップ(1)
林 知之

もっとシンプルに考えよう

うねり取りは、個人投資家の強みを発揮できる売買手法です。でも、どんな手法にも強みがある一方、表裏一体の弱みがあるのは当然。

うねり取りの強みと弱みは? うねり取りを機械的に実行する中源線では?
2017年2月の放送では、トレードの本質を掘り下げ、プレーヤーとしての姿勢そのものを考えました。そのフォローアップ(1)です。

映像は、「過去の放送」でご覧ください。
(第102回 うねり取りの強みと弱み ~中源線の場合は~

トランプ発言が面白い

トランプ大統領の発言は、実に面白いですね。
しかし、まるで芸能ニュースのように扱うメディアの姿勢に違和感を覚えます。しかも、「彼は無能だ」との前提があるのでしょうか、なんだか上から目線の批判ばかり。「ドラえもん」に登場するいじめっ子ジャイアンのように、恐ろしい存在だという意識があるようです。

予想外のことを実行する、とんでもない輩、日本に悪い影響を与える存在……そんな認識ばかりだと足下をすくわれ、日本の利益が損なわれると思います。「ビジネスの成功者であり、選挙で大統領に就任した人物」という素直な見方をしながら、お互いの利益を考える、しっかりと交渉して日本の利益を守る、そんな発想が当然ではないでしょうか。

って、私が政治のことを取り上げたり、国際経済のことを懸念しても仕方がありません。一国民として、メディアの安易な姿勢には乗らないよう気をつけたいと考えているだけです。

でも、株式市場の解説だけは捨て置けません。
まるで、トランプ大統領が世界の金融市場をコントロールしているかのごとく、上がってもトランプ、下がってもトランプ──そんな報道が目立ちます。

「今はトランプ発言から目を離さないことが、当然のファンダメンタル分析である」なんて考え方は、少なくともトレードにおける適切な態度ではありません。アメリカは、日本と同盟関係にある経済大国ですから、オトナとして注目するのは当然としても、いろいろな情報をゴッチャにしてはいけないと思います。

ファンダメンタル分析のあり方

例えば商品先物市場ならば、トレードの対象となるものは、実体経済の中で実需のある品物ばかり。だから、ファンダメンタル分析の有効性が高いと考えます。

人気の要素が強い株式市場でも、例えば、成長性の高い企業の株価は長期的に伸びているとか、トランプ氏の政策によって成長分野に変化があり得るとか、そういった認識をもつのは当然です。

でも、「今はトランプ氏の発言から目を離さないことが重要」なんて、単なる流行に振り回される態度です。トランプ発言に一喜一憂する、日本を批判する姿勢に怯える、日本批判がゆるんだら「よかった。ジャイアンの機嫌が直った」なんて、少なくともファンダメンタル分析とは呼べない、その場限りのものでしかありません。

ファンダメンタル分析の基本は、“常に一定の基準で考える”ことでしょう。

また、どんなに素晴らしい分析をしても、人気による株価の変動という要素は否定できません。良い企業でも、株価が高値圏にあれば買うべきではありませんし、安値圏にいるなら「悪い状況が少しマシになった」だけで株価が大きく伸びるのです。

株価そのものを見る姿勢は、絶対に必要です。
その際、安易に「水準」を考えるのではなく、値動きの傾向、トレンドを考えることが大切です。

いっそ情報をすべて排除!

情報を集めて適切に評価するのは難しい、いや、その前に、情報を選別するのが難しいでしょう。

トランプ大統領の発言に触れるのがダメ、ということではありません。
でも、流行に乗っただけの情報と、一貫した観点による落ち着いた情報を区別するのが難しいわけです。玉石混交ってやつですね。

こういった問題は、なにも現在、トランプ氏が大統領に就任した直後だからということではなく、マーケットに常に存在する課題です。トランプ大統領に関する報道が下火になれば、またもや、例えば欧州の経済問題とかテロの脅威とか、中国の経済危機の懸念とか、ネタは尽きません。

いっそのこと、「材料やニュースなんて100%無視してしまえ!」という発想も成立するわけです。テクニカル分析の三原則にもある「すべての材料・ニュースは価格に織り込まれている」という考え方をベースに、株価と自分の見通し(それに沿ったポジション)を冷静に比較し、シンプルに“次の一手”を決めようとする態度です。

取っつきにくいかもしれませんが、「相場技術論」と呼ぶトレード思想です。

林投資研究所が提唱している手法は、すべて「相場技術論」に基づいています。
うねり取りも、中源線建玉法も、相場技術論を土台とする手法です。

低位株投資の「FAI投資法」では、ファンダメンタル分析も行いますが、かなり限定的な見方をしていますし、価格の変動とポジション操作を中心に考えるので、やはり相場技術論に基づくものと説明しています。

手法の強みと弱み その観点は?

今回のテーマは、「うねり取りの強みと弱み」です。
番組でも説明したように、うねり取りと中源線による売買の比較も紹介します(フォローアップ2および3をお楽しみに)。

その前に、「手法」という発想を大切にしてください。
ファンダメンタル情報を捨て、値動きへの対応を核とするのです。

断片的な予測法だけのものは、「手法」として成立しません。
無責任なファンダメンタル情報、恥知らずな市況解説と同等です。

予測法に加えて、その予測法に沿ったポジション操作法、限られた資金を大切に扱いながら効率を求めるための資金管理法が必要です。これら3つの要素がバランスよくまとめられたものだけが、手法と呼べるのです。

手法として成立しているものならば、比較して優劣を語ることが極めて難しいでしょう。トレードとは常に、“今までにない値動きパターン”に対してポジションを取る行為だからです。

でも、比較して「違い」を論じることはできます。
その違いをもとに、好き嫌いで手法を選ぶことができます。

比較するときの観点はさまざまです。
習得の難易度だったり、資料作成の作業量だったり……その観点を選ぶポイントも、やはり好き嫌いですから、自分なりに整理して考えるしかありません。
外部からの情報に頼ってきた場合、こんなことを考えるのは苦痛でしょうが、ぜひとも頭に汗をかいてみてください。

次回のフォローアップ(2)では、プロの神髄とも呼ばれる「うねり取り」の手法について、「強みと弱み」をわかりやすく説明します。お楽しみに!

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事前予約(送料無料)受付中

私、林知之が執筆した中源線に関する新刊『入門の入門 中源線投資法』は、2月24日発売を予定し、事前予約(限定で送料無料)を受付しています。

目次など、詳しい情報については、こちらのページでご確認ください

「中源線とはどんな手法なの?」「どうやって利益を出すの?」といった素朴な疑問に答えるだけでなく、実際の遭遇する「迷ってしまう局面」での対応法を考えるなど深い内容にも及んでいます。


書籍『中源線建玉法』の「第一部 解説」には、無料配布版があります。印刷版(無料郵送)のほか、PDF版またはeBook版(ダウンロード)もあります。

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たいへん貴重な売買の実記録と、林輝太郎による実践的な解説。
林投資研究所オリジナル(旧書名「株式売買記録と解説」)

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長年続く普遍的ノウハウ、低位株投資「FAI投資法」の原典。
林投資研究所オリジナル

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※「研究部会報」および「中源線シグナル配信」は、林投資研究所が行っている投資助言サービスです。契約にあたっては、林投資研究所が交付する「契約締結前の書面」をよくお読みください。

朝令暮改

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「朝令暮改」という言葉は、もっぱらネガティブな意味で使われるようですが、上がると思って買ったら下向きにブレイク……昨日までのことなんておかまいなしで売るしかありません。日常生活まで同じ調子だと嫌がられますが、堂々と「トレーダーの性だ!」と言ってみると認められるかもしれません。

トランプ大統領の発言や行動は、なかなか面白いと思います。
といっても、国のトップとしては自国の利益優先で積極的に行動するのが当然、「数字が取れる」とばかり彼の発言を取り上げるメディアの安易な姿勢や、根拠のない上から目線で批判する態度のほうが疑問に感じます。

まあ、あらためてトランプ氏の発言を振り返ると“軽い”印象は拭えませんが、指導者たるもの朝令暮改なんて当たり前、より良いと思えば「改める」のが義務だと思うのです。

選挙前は「トランプ氏当選でショック安」と不安をあおり、当選後に相場が上昇すると「トランプラリー」と買いをあおり、最近は、上げてもトランプ、下げてもトランプと節操のない報道をする関係者が多いようで、「改める」ことなく情報を上書きしているのですから、“トランプ劇場”を楽しみたい私としては気になって仕方がありません。

あらためて、「価格だけを見る」という相場技術論による姿勢に、価値があることを認識できます。ファンダメンタルを無視することで、思わぬ盲点が生じるケースも否定できませんが、人気という要素が大きい株価変動に対しては、やはり強みが発揮される場面が多いはずです。

中源線の強弱判断なんて、まさに朝令暮改。
下げる動きを見て「陰転」と判断しても、一定の条件で再び上向けば、売りを仕掛けたことなんて忘れたかのように「再転換でドテン買い」となるのです。これがアダとなることがあるのですが、少なくともダメなポジションを放置して大ケガなんて事態は起こりません。

この中源線の考え方がすべてだ、これが基本だというのは偏りすぎでしょう。
でも、考えた通りに行動する、感じた通りにポジションを変化させる流れは、多くの投資家が「やらなくちゃ」と思いつつ実行できない最大の事柄です。

ぜひ一度、中源線を学んでみてほしい、考え方だけでも知ってほしい……そういう気持ちから、中源線を説明する単行本を執筆、2月下旬に発売することが決まりました。

【新刊】入門の入門 中源線投資法  林 知之 著  2,000円+税
2月24日発送開始予定。事前予約は限定で送料無料(受付中)です。


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研究部会報
 林投資研究所で40年以上続いている、プレーヤーのための定期刊行物。

中源線建玉法
 最古のトレードシステムといわれる中源線は、シンプルなルールなので感覚的に捉えることが可能です。

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林投資研究所
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 まずは資料請求(無料)してください。電話等での勧誘はいたしません。

研究部会報および中源線シグナル配信は、当局に届出の投資助言サービスです。契約にあたっては「契約締結前の書面」をよくお読みください。

弱点に目を向ける

「欠点がないことがオレの欠点だ」と言うと妻は、返事もしません。
完ぺきな言葉に、なにも返せないのでしょう。

ふだんから、「売買の手法に優劣はつけられない」と説明しています。
見た目だけ良さそうで何かが欠落している……手法として成立していないものはありますが、一定の要件を備えて手法として成り立っているものであれば、複数を比較しても、どちらが優れているかを判定するのは難しい、個人投資家は好みで選ぶべきだと考えます。

ただ、優劣はつけられなくても、「違い」を明確にすることは可能です。
その違いが、好みで選ぶときの基準となります。

でも、違いを計る観点はさまざま。
例えば習得の難易度だったり、資料作成の作業量だったり、取れる値動きと取れない値動きとか、何を中心に自分との相性を計るかも好みによるのでしょう。

大量のファンダメンタル情報、あるいは特別な分析能力をいっさい使わない手法「うねり取り」は、個人投資家に向いているといえますが、技術を求められる点が難しい、ブレやすいなどの懸念材料が見えます。
それら弱み(マイナス面)に気をつけることが重要ですし、だから「個人投資家には向いていない」という結論もあるでしょう。

強みは、ある意味、その手法の狙いそのものです。
だから、特に意識しなくてもいい、むしろ、盲点となりがちな弱みに目を向けることが大切なのかもしれません。

ネガティブ思考はバランスを悪くしますが、キケンを知ることで強みを生かすという、ポジティブ思考でもあります。

「中源線建玉法」は、うねり取りを実現するために機械的な判断を行うもので、個人的な技術を求められる度合いが小さい、ブレが生じにくいといった強みがありますが、誰でも相場観をもっているために混乱が起きやすい点が、表裏一体に存在する弱みなのでしょう。

また、中源線では、裁量ならば避けられるかもしれない中途半端な動きで、期待外れのダマシが連発する可能性があります。利益になることを期待して売買するため、十分にあり得る連敗について「あり得ない」と感じてしまいます。

期待をすんなり満たしてくれるものなどないのに、つい強みだけを見てしまう、弱みを認識しながらも「くさいものにフタ」とばかり見ないようにしてしまう。
これが人間の心理“あるある”だと考え、あえて弱みを考えてみよう──2月6日の番組では、こんなアプローチで話をしました。

オンデマンドの無料動画を、ぜひご覧ください。
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※フォローアップのブログは、2月13日から毎週1回アップします。