4月10日放送のフォローアップ(1)
林 知之

トレーダー必須! ブレないための視点

「手法をもとう」と努めても、つい「当てよう」としてしまうのが人間の心理──売買に必要な“合理性”をつくり上げるのは、正確な知識と正しい認識です。

2017年4月の放送では、「うねり取り」を実践するための適切な考え方を整理しました。キーワードは、「ツール」「手法」「予測」「ポジション操作」等々……脳内をスッキリさせ、ブレない姿勢をつくってください。

映像は、「過去の放送」でご覧ください。
(第106回 うねり取りのツールを考える ~中源線シグナル配信~

すぐ「当てたく」なる

相場の世界には、「予想をするな!」という戒めの言葉があります。

自分の見通しなしでは、売りも買いもポジションをつくれません。
だから、「予想するな」という言葉は、ムリに「当てよう」とするな、当初の見通しに「固執するな」という意味です。

でも、「予想をするな」という抽象的な表現だけでは、なんだか、つかみどころのない“精神論”っぽいので、「わかった!」と感じるだけで実はわからない……こういうトホホなことになるのです。

今回のテーマは「うねり取りのツールを考える」ことですが、そのうえで重要なのは“人間の感情”です。

どうしても、「当てたく」なるものです。
それが、人間の自然な心理なのです。

十分な技術をもつベテランでも、酸いも甘いも知り尽くした業界の人間でも、「あの人、最近当たってるよね」とか「オレ、曲がってるよ……」といった表現をふつうに使います。表面的な捉え方だと知りながらも、予測の当たり外れを気にする感情を、素直に認めているのです。

でも、その感情が、正しい行動をジャマします。
だから、「予想するな」という戒めがあるのです。

と、ここに戻ってしまったら永遠にグルグル回るだけなので、突破口を示します。

「ツール」「手法」「予測」「ポジション操作」──これらのキーワードをひとつずつ実践的に考え、脳内を整理しておくのです。
それが、われわれプレーヤーの課題です。

こうした土台の考え方は、意外と置き去りにされがちです。
だから、「あらためて考えてみよう」という発想に大きな意味があります。

そんな大切なテーマを具体化するために、チカラを込めて執筆したのが、
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『ブレない投資手法 曲げない投資哲学』
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「うねり」とは?

本題に戻ります。

「うねりを取る」とか「手法“うねり取り”」といいますが、どんな言葉で定義できるのでしょうか。どのように整理しておくのがベストでしょうか。

うねり=数カ月のトレンド
うねり取り=数カ月の上げ下げの往復を狙う売買

この2つが基本的な捉え方ですが、もう少し詳しく説明しましょう。

3番目に、「古来から存在」と示しました。
「うねり取り」ではありませんが、「株主優待狙いによる変動を狙う」という投資法がありますね。こういったアプローチを“イベント投資”と呼びます。考え方そのものは昔からあったかもしれませんが、「個人投資家の一部が積極的に株主優待を意識する」という現象は最近のものです。
これに対して、「特別な原因がなくても起こる、株価の自律的な上げ下げ」は、時代の変化に関係なく存在してきました。それを狙うのが「うねり取り」ということです。

だから、うねり取りとは、「手法」というよりも「概念」的なものと説明するほうが正解に近いのかもしれません。

4番目の「当てようとしない」について説明しましょう。
いくら頑張っても、深く研究しても“予測の的中率を劇的に高めることはできない”のが実際です。
だから、そのような効果の薄いところにエネルギーを使わず、「当たったり外れたり」の現実の中で“どう対応するか”を考えようという、極めて実践的な考え方に至るのです。

そう考えた結果、5番目「普遍性の高さ」を生み出します。

実際の値動きを見ながら、うねり取りの具体的な視点を説明します。

このチャートは東レ(3402)の日足(終値の折れ線チャート)、期間は2010年4月から2013年8月です。

日々、ジグザグの動きがあります。
一般的な投資関連情報では、この細かい上げ下げを取り上げ、世界経済の不安、軍事的な不安、主要国の政策などデッカい話とつなげて解説するのですが、すべて単なる後講釈です。実践家、プレーヤーとしては、もっと現実的な捉え方、実際に「売り買い」することに直結する評価の方法が求められます。

視点を高め、値動き全体をザックリと観察します。
すると、“ある程度の期間”で、天井、底が形成されていることに気づきます。

また、東レはこの期間、“ある程度の期間”が「約6カ月」であることがわかります。もちろん、上げ下げの周期が常にクッキリハッキリと6カ月、なんてことはないのですが、少なくとも、このように極めて周期的な動きをみせてくれることもありますし、天井の翌日に底を打つとか、底打ちのわずか3日後に天井といったことはありません。天井と底の間には、“ある程度の期間”があるものです。

結論を述べます。

タテ方向の価格だけを見ず、ヨコ方向の「日柄」(時間の経過)にも目を向けるのが正しい、そうすると「トレンド」を見出すことができる、そのトレンドに「乗る」ことを考えよう──こういう実践論が浮かび上がるのです。

底で買って天井で売る……そんな神業を狙ってもダメですが、誰にでもできるトレードの狙いはあります。

○上げトレンドの途中で買い、天井よりも前に売り逃げる
○下げトレンドの途中で売りを仕掛け、次の上げがスタートする前に決済する

これを基本にして、「さらに利を伸ばす工夫をしよう」というのが、プレーヤーにとっての正しい思考です。

「手法」とは?

前項では、「うねり取り」の基本的な考え方を説明しました。

こういった説明を聞いて脳内が整理されても、実際の値動きの中に身を置くと、どうしても札束が増えたり減ったりするシュールな映像を思い浮かべ、結果としてブレる、悪い作用をする感情が生まれます。

そこで、「手法とは?」という問いに答える言葉も用意しておくべきです。

「トレードスクールの先生になるわけじゃないよ」

こう思うかもしれませんが、知識や言葉が「思考」をつくり、思考が「行動の方向性」を決めるのが人間です。座学でも、実践につながる要素があると考えてください。

ということで「手法」とは?

カンタンなので、この3つの言葉を記憶しておいてください。

多くの投資家は「予測法」にばかり目を向けています。
だから、「当てよう」というバランスの悪い思考になりますし、絵に描いたようには当たらない(当たったり外れたり)ので、ついムリな情報集めをしたり、うっかり他人の意見ばかりを気にしたりします。プレーヤーとしての姿勢は、崩れてしまいます。

日常のことを考えればわかります。

  • 雨は降らないと思ったのに降ってきちゃった。
  • いつも正確なはずの電車が遅れている。
  • ケータイがまさかのバッテリー切れ。
  • 買い物に出たのにサイフがカラ。
  • 電車の中でトイレに行きたくなった……。

期待外れのことが起きた場合に、そのまま起こるであろう悪い結果を、黙って受け入れますか?

ちがいます!
オトナとして知恵を絞り、“最良の対応”を試みます。

トレードでは、株価の先行きに対して「予測」を立てます。真剣に!
でも、その通りだったり見込み違いだったり……だから、常に「次の一手」を用意しておきます。それが、「ポジション操作」です。

「手法」の基本は、「予測法」と「ポジション操作法」のセットです。

さらに、全体のバランスを維持するための「資金管理法」を加えます。
とても上手な“対応”を実現しても、例えば1回の負けトレードで資金を大きく減らしてしまうようでは、「手法」としての完成度が低いといえるからです。

やり方、狙いどころ、利益のチャンス、有望銘柄……さまざまな観点による多種多様な情報が氾濫しています。いちいちコーフンして飛びついていたら、コドモの遊びになってしまいます。情報を耳にしたとき、上記の理屈を思い出し、適正に評価してください。

次回のフォローアップ(2)では、今回示した哲学「当てようとするな」の対極にある「勝率」について考えます。
お楽しみに!


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ブレない投資手法 曲げない投資哲学
~相場に立ち向かうための「起承転結」〜
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上がったら下がる

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 連載「トレード哲学」……2
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サラリーマン時代、壊れかけた会社の備品を手に支店長にお願いしました。
「買い替えてください」
数秒間考えた支店長が「まだ使える……」と気弱に答えたので、私はうっかり床に落としてしまい、仕方がないので「完全に壊れたので買ってください」とあらためてお願いしました。
今から30年前、初々しい社会人1年生が“引力”に負けたエピソードです(笑)。
前回のメルマガでは、「株は買うもの」という哲学を紹介しました。

「株は企業の持ち分、企業は利潤を追求する組織、
→ 価値の上昇を期待して”買う”のが当然」

これに対して、「株は売るものだ」という考え方があります。

株価を上昇させるエネルギーは、投資家の「買い」です。
売る人もいるから値段がついているのですが、“新規に買う”人が次々と参入してくる間は、株価が上昇していきます。

では、下げ相場のエネルギーは?

カラ売り筋が株価を下げる? いえ、ちがいます。
買いのエネルギーが衰えると下がるのです。
“新規に買う”人の増加ペースが弱まると株価の上昇は鈍り、そのあと「引力」で下げに向かうのです。

人気ゼロの安値圏では、上にも下にも力がかかっていません。
会社が成長して“実力”が上がれば、人気ゼロのときの株価も上がりますが、「上げ相場=力がかかって持ち上げられる」と考えるのが原則です。

「“買い”の力で株価が上がる(人気化する)動きは摂理に逆らっている」
「天井を打って下げていく流れは、非常に自然な方向だ」

こう考える人は、下げを狙う売り戦略(カラ売り)を好むのです。

ボールを高い場所に投げ込むのは難しい(引力に逆らうから)
ボールを高い場所から低い場所に落とすのは簡単(引力で勝手に落ちる)
という論理です。
56年前、1961年の今日4月12日、世界初の有人宇宙船、ソ連の「ボストーク1号」が打ち上げに成功し、乗組員のガガーリン少佐の言葉「地球は青かった」が流行語になりました。

宇宙船は引力に逆らって飛び上がります。
大暴騰する株価のごとく。
でも株価は、推力を必要としない宇宙空間まで到達することはありません。

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株は買うものか売るものか

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連載「トレード哲学」……1

インターネット上の写真付き情報というのも面白いもので、ある公衆トイレのらくがき「便所でタバコ吸うな。喫煙所でウンコするぞ」って……(笑)
タバコくさいトイレに入った人が、ルール違反に怒っていることを取り上げて“一理ある”と紹介した投稿に対し、こんどは「トイレにらくがきするな、ノートにウンコするぞ」って……国会のスキャンダル合戦よりも、素直に笑えるバトルですね。

「株は買うもの」というのが一般的なイメージです。
プロが深く考えた結論としても、「株は買うもの」という考え方があります。

株式は企業の持ち分です。

投資家が株を買うと、
企業はその資金を有効活用して利潤を追求し、
株を買った人(株主)に利益の一部を配分します。

企業とは、利益を上げるために存在する集団です。

企業が成長すれば、買った株の価格も上がります。

だから、

「株は買うもの」だと考えるのが妥当

というわけです。

一理あります。

日本株は、アメリカの市場ほど“バイ・アンド・ホールド”、つまり、「長期保有」による利益は望めないという意見は多いのですが、株式分割によって株数が増え、その後の上昇で資産が増加したケースや、企業の成長による単純な株価上昇で資産価値が膨れあがったケースもあり、「株は買うもの」という考え方を支持しています。

これに対して、「株は売るものだ」という哲学があります。
いったい、どのような考え方なのか……。

次回のメールで紹介します。


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3月6日放送のフォローアップ(3)

3月6日の放送内容について、フォローアップ第3回を「週報」に掲載しました。

フォローアップ(1) 「トレードに欠かせない視点はなに?」  3月13日掲載

フォローアップ(2) 「負けに不思議の負けなし」  3月20日掲載

フォローアップ(3) 「バックテストとフォワードテスト」  3月27日掲載

フォローアップ(4) 「当てることを放棄する」  本日掲載

3月6日放送のフォローアップ(4)
林 知之

「当てる」ことを放棄する

「どの銘柄を買うか」という発想から「どのタイミングで買うか」へ──値動きを観察しながら出処進退を考える“手法”への入り口です。

では、「どのタイミングか」を決める方法はなに?
大切にするポイントはなに?

2017年3月の放送では、基本的なことでありながら実に深い部分に切り込みました。

映像は、「過去の放送」でご覧ください。
(第104回 うねり取りを進化させる ~トレードルールのつくり方~

価格は市場任せ

株価の先行きについて私たちトレーダーは、ガッツリと予測を立てます。
その予測がないと、売ったり買ったりできないから当然です。
でも現実は、当たったり外れたり……。

基本的に、「市場任せ」なんですね。
ただ、市場で勝手に動く株価を見て“次の一手”を決めるのは自分。
そこには、「上がると思う」「下がると思う」という自分なりの確信、自分だけの“真実”があるのです。

さて、「上がる」と思ったら確実に買いポジションをつくりたいわけです。
思考と行動を一致させることが重要だからです。
思惑通りに上がるかどうかは不確実、はっきりいって五分と五分ですが、「上がる」という自分の真実に従ってポジションを取るしかないので、ちゃんと買うわけです。

だから、ムリな指し値などせずに、この部分も「市場任せ」という感覚です。

フォローアップ(2)で詳しく説明した通りです。

当てることも放棄したら?

さて、真剣に予測を立てるものの、当たるかどうかはわからない……予測は、行動のキッカケにしかならないということです。

だったら、「上がるんじゃないの? おぉっ!」なんて興奮しても意味がなく、余分な感情の振れが生じてよろしくないだけです。感情ゼロの“売買マシン”にはなれなくても、「感情の振れが小さな賢い実践者」になるのは難しくありません。

「まあ、当たったら少しねばるよ。でも予測が曲がったら仕方がない、切るだけさ」

言ってみれば、「当てることを放棄している」ような姿勢です。

違法行為の「株価操縦」でもしない限り、株価をコントロールすることはできません。前項で述べたように、常に「市場任せ」です。
だったら、ムダな力を入れるよりも、「当たったらいい、曲がっても対処する」くらいの態度で臨むほうがナチュラル、少なくとも冷静かつ的確な判断ができそうです。

もちろん、裁量のトレードでは、それなりに“気持ち”が入らないと、予測を立てたり、ポジション操作の決断をしたりできません。一方、事前にルールを決めて機械的に売り買いを判断する方法ならば、上記の「当たったらいい、曲がっても対処するくらいの態度」に近づきます。

中源線も、そんな説明が成り立つ、実践的な考え方の売買法です。
誤解を恐れずに言い切れば、「中源線は当てることを放棄している」ということです。

でも、デタラメにポジションを取るわけではありません。
確固たる判断基準があって「売り」「買い」を決断します。
それに加えて、「様子を見ながらゆらゆらと対応する」ための3分割のポジション操作があるということです。

逆行に対処、順行は放置する

「ゆらゆらとした対応」と表現しましたが、クッキリと2つに分けることができます。
その1つが、「逆行」です。

上がると思って買った(3分割だから正確には「買い始めた」)、しかし下に行きそうだ……こうなったら、意地を張らずにドテン、カラ売りします。この対応が、すべてルール化されているのです。

しかし、「順行」は放置します。
急激に2割上がってウハウハでも、6カ月間ジリジリと伸びて3割評価益のホクホクでも、「下げに転じたのではないか」と思える逆行の動きがない限り、買いポジションを維持します。これによって、大きな値幅が発生したときは、上げでも下げでも利を伸ばすことができます。

表裏一体の弱みは、アタマとシッポは取れない(仕方がないので気にならない)、中途半端な往来で往復ビンタを食らう(ちょっとつらい)、の2つです。

では、実例を確認します。
チャートは、4331テイクアンドギヴ・ニーズ、林投資研究所の助言サービス「中源線シグナル配信」において、パフォーマンスが良好かつ安定していると判断した「ユニバース」98銘柄の1つです。

2016年3月からの半年間は、ちっとも儲かっていません。
これ1銘柄だけを手がけていたら、イヤになりそうです。

でも、2016年9月に陽転したあとは2カ月間、地味な横ばいのあと暴騰に向かいました。そして2017年2月、高値から少し下げたところで中源線は「陰転」と判断、この段階でポジションをドテン(買い→売り)するのですが、それまで維持していた買いポジションの利食いが確定したということです。

最後に「×?」と書き入れてあります。
チャートは放送時、3月3日大引までのもので、「この陰転はダマシになる?」という意味で私が加えたものです。
確固たる判断基準によって「下げに向かうだろう」と考えてドテン売ったのですが、当たるかもしれないし曲がるかもしれない……値動きによって対処するだけなのです。

では、その後どうなったのかを見てみましょう。
ドラマチックな展開はありませんが、実際の例を見て考えることが重要です。
下に示すチャートは、同じくテイクアンドギヴ・ニーズ、放送から3週間後の3月24日大引までのものです。

陰転したあとはフワ~フワ~と上下しながらの往来ですが、3月半ばに高値を更新したあと再び1,000円割れ、という流れです。
このチャートは「中源線シグナル配信」の設定で、高値を取った際にも陽転していませんが、パラメータを小さめにすれば、2月終わりか3月始めに陽転、3月の高値からの下落で陰転、というドタバタがあっても当然です。

このように、つい結果論で考えてしまいがちですが、だからこそ「当てることを放棄する」くらいの強烈なイメージをもってみることが重要なのです。

これで、3月6日放送のフォローアップは終了します。
そして来週、4月10日は次の放送です。
中源線シグナル配信の事例をいくつも紹介しながら、「実践のための研究はどうあるべきか」といった事柄をテーマにしようと考えています。
お楽しみに!



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3月6日放送のフォローアップ(3)
林 知之

バックテストとフォワードテスト

「どの銘柄を買うか」という発想から「どのタイミングで買うか」へ──値動きを観察しながら出処進退を考える“手法”への入り口です。

では、「どのタイミングか」を決める方法はなに?
大切にするポイントはなに?

2017年3月の放送では、基本的なことでありながら実に深い部分に切り込みました。

映像は、「過去の放送」でご覧ください。
(第104回 うねり取りを進化させる ~トレードルールのつくり方~

いきなりやるな!

昔は、相手の顔も見ずに結婚した事例がいくらでもあったそうです。両親や祖父母から聞いた話で、江戸時代や明治初期のことではなく、つい数十年前まで、いろいろな面で選択肢が少ない社会だったということです。

翻って現代は、多様な価値観が認められています。例えば、同性同士のカップルが社会的に認められるようになりました。急激な変化は、肯定派も否定派もビックリだったのではないでしょうか。そして、インターネットの普及も手伝って、多くの分野で情報が豊富です。

つまり、どんなことをするにも、落ち着いて考える余裕があるはずなのですが、逆に、進む道を選ぶのが難しくなってしまっているようです。情報が多すぎて、「正解は何?」と思考が停滞する傾向があるのです。

株の売買においては、落ち着いて考えることなく、大量の情報を整理しきれないまま、慌てて行動に走る傾向が強くなった気がします。

超低金利、年金制度の混乱といった不安要素が原因かもしれませんが……。

とにかく、株をはじめとする金融取引はもともと、それほどハードルが高くなかったのですが、ネット証券の増加などで「ハードルが低くなった」という認識があるようです。そして、さっさとやらないと損だとばかりに、準備不足で行動を起こすのです。

気に入った人がいても、いきなりプロポーズはしないでしょう、たぶん。
まずはデートに誘うなど、ある程度の手順というものがあったほうが好ましいのです。

先日のトーク番組で共演した池田ゆいさんが恋愛研究家のため、影響を受けてしまいました。トレードの話に軌道修正します。

経験豊富なプロトレーダーでも、新しい手法を手がけるときなどは、今までと異なる環境だと意識しながら、ゆっくりと慎重にスタートします。
日常における、飲み会の会場の下見しかり、車を買うときの試乗しかり……大切なカネを思いきり偏った状態にするのがトレードですから、場合によっては「石橋をたたいて渡らない」くらいのノリで新局面に臨むべきです。

情報が豊富なだけに、つい、手を出さないことにリスクを感じ、本来の自分に比べて“チャラい”行動に走ってしまうのが、私たち現代人の傾向かもしれません。

バックテストの意味

ショートターミズム(Short-termism)という言葉があります。「短期志向」というのが和訳です。投資において本来あるべき姿を忘れ、短期的な利益を求めすぎる姿勢があると指摘され、一種の社会問題とされているのです。そんな姿勢を望ましくないものだと主張する際に、「ショートターミズム」という言葉を使うわけです。

でも、昔の投資家はみな慎重だった、というわけではありません。
「なに? その銘柄がいいのか! よし買うわ」なんて会話は昔からありました。そんな人間くさい部分が面白いのですし、株価を動かす原動力に違いないのですが、前述したように、リスク管理の観点では警戒すべき人間の特性です。

コンピュータが発達し、情報が充実することで生まれたのが、「バックテスト」という発想です。トレードをルール化し、過去のデータによって検証してみようということです。

考えてみれば、これだって決して新しい発想ではありません。
裁量のトレードをスタートするときにも、一定の経験と慎重さを持ち合わせた人ならば、チャートを見ながら「機能するだろうか?(儲かるか?)」と確認するでしょう。「バックテスト」というカタカナ語を使っているので、目新しいと感じるだけです。ただ、以前よりは情報と知識が豊富になった分、ちょっと科学的な視点で考えたいという向きは増えているはずです。

全体が短期的、刹那的、軽いノリになる一方で、理論を考えたい人にとって良い環境が整ってきたのです。

もちろん、しょせん過去のデータによる検証で、未知の未来における利益を確約してくれることはないのですが、ひとつの客観的な答えを出してくれることは間違いありません。未知の未来に対して不安を抱えながらも行動を取るという「実行力」こそが大切だという認識を大切にする一方、カチッとした数式を過去データに当てはめたバックテストについて、概念くらいは知っておいたほうがいいでしょう。

フォワードテストの意味

バックテストは、しょせん過去データによるもの──とても実践的な考え方で、実際に起こり得る「最適化のワナ」を警戒する姿勢です。

過去1年間の株価変動を分析して、「こういう動きがあったら短期で大きく上伸する」なんて傾向を見つける。そして、それをルール化(数式化)するという流れを想像してください。

他人との競争を意識すればするほど、短期的な視点に限定され、「たまたまの現象」を拾って「今後も再現する」と決めつけてしまうことがあります。

特に注意すべきは、「直近の過去」です。
データが不足している場合だけでなく、「直近の傾向=まだ通用する=すぐに儲けられる」というイメージがあるので、大切にしすぎてしまうのです。

そこで、過去の動きを検証したあと、すぐに本チャンの売買をスタートさせるのではなく、実地の売買を試みて“仕上げのテスト”をしよう考えます。
これを、「フォワードテスト」と呼びます。

これだって、実践家が昔から行っている「試し売買」と同じで、特に新しい発想ではありませんが、とことん“計算”に偏りがちなシステムトレードの世界に存在する、「盲点をつぶすための行動」であることを評価するべきです。

2種類のフォワードテスト

前項で示したフォワードテストは、
「過去データによる検証」→「実地のテスト売買」(数量を抑える)
ですが、もう1種類、別の考え方によるフォワードテストがあります。

「古い過去データによる検証」→「直近の過去データで再検証」
という方法です。

例えば、過去5年間の過去データを持っているとします。
この5年間で利益になるロジック(基本ルール)や設定で、いきなり本チャンの売買をするのはキケン、だから数量を抑えた実地テストをしようというのが、前項の説明でした(フォワードテストA)。

もうひとつは、例えば過去5年間のうち、直近1年を除いた期間(5年前~1年前)4年間のデータで最適と思われる設定を決め、その設定を直近の過去1年間のデータでテストするという方法です。

直近の過去1年間を、「架空の未来」として考えるのです(フォワードテストB)。

最適値を求める際に、直近の過去1年間は見ていません。
だから、「結果論で儲かる設定になる」というような誤り、一般的にいうカーブフィッティングに陥りにくい、というアイデアです。

実地によるテスト売買でないとわからないこともあるのですが、単に過去の動きに合わせて設定を決めてしまうようなことを少しでも避けようとする工夫です。
理論上は、本チャン売買のスタート時期を早めることができます。

中源線シグナル配信の場合

林投資研究所では、中源線建玉法の解説情報を充実させています。
機械的な売買手法なので、単純に「トレードシステム」と認識されるケースが多いのですが、「トレードシステムと言い切りたくない」と説明しています。

その理由は、中源線のルールが極めてざっくりとしているからです。
良い悪いではなく、そういう特徴があるということで、「計算」にこだわる人には物足りない半面、対応性に富み、実践者のベタな感覚に極めて近いのです。

いろいろな値動きに対応できるよう、また、応用に耐えられるよう、複雑になることを避けています。だから、わかりやすくて理解できる、ブラックボックス化しない、人間の感覚で納得できるのです。

株価変動に絶対の法則はないのですが、例えば「上がったり下がったりする」とざっくり捉えれば、それは真実に近い説明といえるでしょう。人間の創造性を放棄しなければ、こういったざっくり感こそが大切だと思います。いたずらに数式化を目指さず、「儲かるルールが見つかればいい」といったノリに抗うべきだと私は考えます。

とはいえ、売買行動が数式化されている以上、過去データの分析でひとつの客観的事実が浮かび上がるのは間違いありません。

2015年4月に「中源線シグナル配信」をスタートさせる際、トレードシステムであるという認識の下、過去データによる検証を行いました。

使用したデータは、最長で過去31年間のもの。
それだけの期間で検証し、各銘柄について、平均のパフォーマンスだけでなく、年ごとのバラツキを計って「安定性」もチェックしました。なおかつ、直近1年のデータによるフォワードテスト(前述の「フォワードテストB」)も実施しました。

売買を規格化しているとはいえ、「人間の感性」を中心に据えているのが中源線建玉法です。そこに、あえて「計算」に傾ける観点を追加したのは、視野を広げる狙い、盲点をつぶす狙いがあったからです。しかし、その「計算」が新たな盲点を生むので、過去データの検証結果を過去データで試すという「フォワードテストB」も実行してみたのです。

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3月6日放送のフォローアップ(3)

3月6日の放送内容について、フォローアップ第3回を「週報」に掲載しました。

フォローアップ(1) 「トレードに欠かせない視点はなに?」  3月13日掲載

フォローアップ(2) 「負けに不思議の負けなし」  3月20日掲載

フォローアップ(3) 「バックテストとフォワードテスト」  本日掲載

3月6日放送のフォローアップ(2)
林 知之

負けに不思議の負けなし

「どの銘柄を買うか」という発想から「どのタイミングで買うか」へ──値動きを観察しながら出処進退を考える“手法”への入り口です。

では、「どのタイミングか」を決める方法はなに?
大切にするポイントはなに?

2017年3月の放送では、基本的なことでありながら実に深い部分に切り込みました。

映像は、「過去の放送」でご覧ください。
(第104回 うねり取りを進化させる ~トレードルールのつくり方~

将来を当てる方程式はない

私たちトレーダーは常に、将来の価格を想像しながら行動を取ります。端的にいえば、「当てよう」としているのです。
ところが当たらない……いや、誰の予測でも、当たったり外れたりするのです。

だから、「予想をするな。値動きを受け止めるだけだ」なんて、何かの映画の名ゼリフみたいな戒めの言葉があるのです。
当てようと躍起になるのではなく、真剣に予測しながらも、「予測は行動のキッカケでしかない」と考えるのが実践的なのです。

ところが実際、腕利きのプロであっても、「当たっている」「曲がっている」という俗っぽい表現を使います。現在、自分の予測と値動きが合致しているかどうか客観的に観察しようとしているのですが、感情丸出しで「当てたい」と考える部分も捨ててはいないと私は思います。ロボットじゃないんですから。

ただし、注意するべき事柄ではあります。
見込み違いの対処も含めた対応方法、つまり「手法」を追究しようとしながらも、不可能な領域まで背伸びして「当てよう」とする自分がいる──「わかっていない」ということをわかろうとする“メタ認知”(※)が大切なのです。

※メタ認知
自分の思考や行動を、客観的に認識すること。

ブラックボックスで迷走

ムリに「当てよう」とする姿勢は、誰にでもあります。
その気持ちが極端に大きくなったり、適正なレベルに抑える工夫が足りないと、気づかないうちに迷走することになります。

「自分では当てられない。だから、専門家の意見を聞くんだ」
こういう姿勢の人でも、「専門家の言う通りにやる」と宣言することはありません。誰もが、「参考にする」という表現を使います。自分のカネのことですから、自分自身で決めるのは当然です。でも、「当たらないから専門家……」という状況なのに、その専門家の予測が当たるか曲がるかを自分で判定しようとするのは矛盾です。

「この人は今、当たっている。だから、次も当たるだろう」と考えたり、どの人が当たっているかと探ったり……理屈に合わないことをしているケースが多々あります。

各種の指標を気にする人もいます。
RSI(相対力指数)とか、MACD(移動平均収束拡散法)といったテクニカル指標です。

「当たったり外れたり」が前提ならば、これらの是非を問う必要はありませんが、内容を理解しないまま、期待を膨らませて妄信的に使っている人が実に多いのです。
なぜ「買い」と判断したか、なぜ「売り」という答えが出たかを、理屈でも感覚でもつかめないまま使うなんて……真剣に考えた結果としてはアウトでしょう。

ほかにも、根底の考え方すら知らないまま既製品のトレードシステムを利用するなど、“ブラックボックス”を使っていながら問題点に気づかないケースもあります。

あらためて考えれば、相場には「売り」と「買い」しかないのですから、もっとシンプルに考える姿勢を大切にしたいものです。

指し値はしない

シンプルに考える、そんな姿勢を示す具体的なものとして、「指し値をしない」という行動スタイルがあります。

分、秒の単位で行動を決めるデイトレードでさえも、指し値を活用するケースが多いようですが、私は指し値という行為をズバリ否定します。

一般的な商取引とは異なり、価格交渉は通用しない、そのかわり短期間で価格が大きく変動する、その動きを利用して儲けるのがトレード──こう考えると、「価格はマーケット任せ」「数量とタイミングの調整に全エネルギーを注ぐ」のが正しいという考え方です。

「買いだ」と判断したら確実に買う、「売りだ」と思ったら必ず売る。
このように、考えた通りの行動を確実なものにするのが絶対で、「わずかな価格を気にして肝心な部分がおろそかになるのはイカン!」ということです。

もちろん、1回あたり1円か2円ずつ不利になれば、積もり積もって大きくなります。
でも、安く買えたから儲かるということではなく「上昇期に買えたら儲かる」と考えるべきです。押しがなくて買いにくいときこそ大きく上伸するなんてことが多いのが相場ですから、繊細な工夫が逆効果になりかねないという発想には、ぜひとも耳を傾けてください。

勝った理由、負けた理由がわかるか

江戸時代後期の藩主、松浦静山の剣術書『剣談』から引用された言葉とのことで、聞いたことがあるかもしれません。

野球の野村克也氏が大切にしていたようで、前半部分には「勝った試合にも“負け”の要素があったはずだ」という深い思考が込められているそうです。

そこまで哲学的なことは別として、単純に「勝った理由」「負けた理由」を知る、考えようと努める姿勢は放棄したくありません。
ブラックボックスを利用して、勝った(うれしい)、負けた(悔しい)なんて、ジャンケンじゃないんですからね。

番組で継続的に紹介している「中源線建玉法」は、シンプルな強弱判断と3回の分割売買を軸とした、うねり取りを機械的判断で実現する手法です。

ルールがシンプルなので、複雑な計算を必要としません。
だから常に、中源線による判断と、チャートを見る自分自身の感覚が一致します。
結果として、勝っても負けても、その理由が明確なのです。

シンプルに考え、自分の都合など封印して値動きの流れについていく──この姿勢が重要ですが、思考を停止するのではなく、判断の瞬間には“自分自身”がど真ん中にいなければいけません。

だから、ツールとして使うものが正体不明のブラックボックスでは困るのです。
中源線は「勝ちにも負けにも不思議なし」、だから自信をもってオススメするのです。

この原稿を書いているのは3月16日、昨日15日の夜に「トレードルールのつくり方」という同じテーマの特別番組を収録しました。
私のほかは、MC役で池田ゆいさん、そしてバリバリの実践家である、アンディこと沼田武氏とトークしました。編集が終わって放映が決まったら、あらためてお知らせするのでお楽しみに!

トレードにおける沼田氏の信条は、「根拠ある売買をすること」です。
でも、「当てる」ことではありません。
勝率について彼は、「50%を超える必要がない」と主張しています。
『研究部会報』の「相場師インタビュー」、2015年5月号)
明確な理由があってポジションを取るからこそ、当たっても外れても適切な対処ができますし、次のラウンドでどうするか(同じことを繰り返すか、変えるか)を考えることが可能なのです。

中源線の実例紹介

勝っても負けても理由がわかるので、それをまっすぐに受け止めながら淡々と進むのが望ましい姿、感情の起伏をつくらないのが理想です。

だから、「中源線って、どんな手法なの?」と説明を聞くときも、淡々とした気持ちで強みと弱みを観察し、強みが気に入ったら深く学ぶことを検討する、そんな姿勢でいてほしいと思います。

さて、中源線による売買の実例を見てみましょう。
チャートは、7717ブイ・テクノロジー、林投資研究所の助言サービス「中源線シグナル配信」において、パフォーマンスが良好かつ安定していると判断した「ユニバース」98銘柄の1つです。

赤い線が買い線、買いポジションを3分割で増減させます。
直近、2016年12月半ばからの上げでは、しっかりと利益が取れています。

しかし、2016年の夏以降でも、ダマシが3回あります。

2016年9月の安値にかけては売りで取れていますが(黒い線は売り線)、その途中でいったん陽転した場面があります(1/3だけ買って投げています)。

前述したように、直近12月からの上げは取れていますが、その直前では、いったん陽転したあとに陰転し、どちらもダマシ、いわゆる往復ビンタの状況が発生しました。

高い勝率を求めると、迷路に迷い込みます。
つらいと感じるくらい出動の機会を絞れば、利益になる高い勝率を生むことも可能でしょうが、一定の頻度で売買する場合は難しいので、沼田氏が説明する「勝率は50%を超える必要がない」という考え方がバランスよい発想といえるのです。

次回のフォローアップ(3)では、トレードルールの検証をテーマに、バックテスト、フォワードテストについて説明します。
お楽しみに!



書籍『中源線建玉法』の「第一部 解説」には、無料配布版があります。印刷版(無料郵送)のほか、PDF版またはeBook版(ダウンロード)もあります。

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※「研究部会報」および「中源線シグナル配信」は、林投資研究所が行っている投資助言サービスです。契約にあたっては、林投資研究所が交付する「契約締結前の書面」をよくお読みください。

売買の根拠

本日発行のメールマガジン「1分間の相場実践知識」の内容を、そのまま掲載します。メール配信をご希望の場合、こちらのページからお申し込みください。

「会議」「パトロール」「社会見学」「異業種交流」……
すべて、飲みに行くときの名目です(笑)。

一昨日、株式会社ゴゴジャンで放送する番組を収録しました。
私は、出演者の1人です。

「トレードルールのつくり方 ~ぜったいに欠かせないものは何?~」
こんなタイトルで、実践家の沼田武(アンディ)氏とトークしたのですが、面白い内容だと思います。動画が公開されたらお知らせしますので、お楽しみに!
MCは、池田ゆいさんというカワイイ女性です。

沼田氏の信条は、「根拠のある売買をする」こと。
といっても、パトロールと称して飲みに行くのとは真逆のカチッとしたものを想像すると、「予測を当てること」なんて言葉が浮かぶかもしれませんが、彼は「勝率は5割を超える必要がない」と言っています。

以下、沼田氏のインタビューから引用します(研究部会報2015年5月号)。

単に「抵抗線をブレークした」という認識で行動したのでは、当てにいっているだけですよね。「やり方」という要素がないのです。(中略)
判断基準に加えて「どこで買う(売る)のか」という“ポジションのつくり方”が必要なのです。ここまできちんと考えると、「当てにいく」だけの観察ではなく「根拠のある売買」という実践的思考の世界に到達するわけです。
(引用終わり)

次のようなことを言った投資家がいます。
「自分が決めた買い出動パターンだったのですが、なんとなく見送りました。そうしたら下げました。買わなくて正解だったと思います」

これはダメです! 自分が決めたことを実行しなかったのですから、不正解です。

「夜のパトロールは電車があるうちに終わり」と決めていたのに午前2時まで飲み続けてしまう……これと同じで、出動パターンが出現したのにダマシだった場合に正解の行動は、「決めた通りに出動し、ちゃんとヤラレる」ことです。そして、次も同じように行動するかどうかを、落ち着いて考えることです。

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中源線の基本ルールを公開したうえに、現実で遭遇しそうな場面を解説するなど、とても実用的な内容に仕上がったと自負しています。
けっこう深い部分まで切り込んでいるため、中源線を学ぶガイドブックにとどまらず、トレードルールのあり方を考える一冊として、自信をもっておすすめします。ぜひ、手に取ってみてください。
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