トレードの「自信」

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方向オンチの人は、「今日も道を間違える自信がある」なんて言います。
おかしな表現ですが、精緻な分析、正確な伝達ともいえます。
ただし、道を間違えることが許される状況でしか言えませんね。
もしも、絶対に迷うことなく進まなければいけない立場だったら、苦しい気持ちになるでしょう。

トレードで「自信がある」とはなにか?
「確信がある」「自信がある」から出動するはずですが、それでも結果は、当たったり外れたり……多くの人が「自分の利益」だけを求めて参加する結果、その売り買いで価格が変動するので、ひとりで当て続けることなどできません。

こうやって状況を整理すると、「予測が当たらないとイヤだ」と感じるのは、もっぱらカネを強く意識する感情によるもので、「見込み違いだってあるよ」というオトナの理解と矛盾していることがわかります。

「わかっているのなら、その通りにしなさい」
こう言うのはカンタンですが、そんな言葉で問題は解決しません。

私の提案は、「時間軸」を考えることです。

「しまった。見込み違いだった。損切りかぁ・・・」

こうなったら、上級者でもプロでも、感情がマイナスに振れて落胆します。
差が生まれるのは、その先です。

「損切りだ」「カネが減ってしまう」「やらなければよかった」という発想は、感情としては当然でも、過去に目を向けた思考です。

「将来のためのベストな対応は?」
「ドツボにはまることを避けたら即、損切りか?」

こうやって未来に目を向けることで、少なからず、明るく前向きな気持ちで対応するイメージが湧いてくると思うのです。

「利食いも損切りも、ポジションを閉じるのだから、同じ撤退だ」
「どちらも、単なる区切りをつける行動にすぎない」

こう考えることができたら、実にラクです。心の中に矛盾は生まれません。
「損切りが大切なんですよね!」などと、力む必要もありません。

『状況の整理 → 視点を変える → 具体的な解決策を見つける!』

こんな実践的なことを伝えたくて、8月7日のインターネット放送「マーケット・スクランブル」では、あえて「儲からない話」をしました。

動画も、フォローアップのブログ(週末から合計3回)も、閲覧は無料です。
→ こちらのページでご覧ください。

 

また、新刊『うねり取り株式投資法 基本と実践』は、こうした合理的な考え方、ムダのないプロの思考を解説した一冊です。
ストイックな姿勢を追究するプロの思考、「うねり取り」に触れてみてください。

明日、8月9日まで「事前予約」(限定で送料無料)を受付中。
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林知之の新刊『うねり取り株式投資法 基本と実践』は、8月中旬のお盆明けに書店に並ぶ予定です。

それに先がけて林投資研究所では、8月10日に発送します。

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 古来から伝わる個人的技法を未来に伝える一冊
 林投資研究所が提唱する“個人的技法”の核心
 相場技術論におけるトレード実践の決定版
ついに登場!
林 知之 著
発行 マイルストーンズ/発売 丸善出版
定価2,500円+税

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投資と投機(1)

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 連載「トレード哲学」……16
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「熱湯」とは、沸騰している湯(約100度)を指します。
でも、テレビで芸人が入る「熱湯風呂」は、ギリギリやけどにならない53度が限度で、温度調整が難しいから実際には冷めていたりするとか……。

まあ、どうでもいいことですが、この場合の「熱湯」が意味するのは、“風呂としては考えられないほど熱い”ということです。でも、こんなふうに理屈を考えると、面白いものも面白くなくなりますね(笑)。

 

金融機関で働く人は、多くの人の財産を扱う立場上、一定の制約を受けます。
例えば証券会社の職員ならば、
「もっぱら投機的な利益を目的に売買してはいけない」
などと決められています。

「投資ならばいいですよ」というのが原則なわけですが、では『投資と投機のちがいは?』と問われたら……答えられますか?

「さわかみファンド」で知られる澤上篤人氏にインタビューした時、次のように言っていました。

「リスクを取るのが投資。リスクをコントロールするのが投機だ」

別に、私にだけ語ったことではないので、澤上氏の著書やブログにも登場する表現ですし、「私を含めた投資家はリスクを取っているのです」という部分が趣旨なのでしょうが、「投機=リスクをコントロールする売買」という定義は実に面白いと思うのです。

情報があふれる現代、自分が確信をもてる定義、情報の捉え方、行動スタイルの決定……丁寧に考えたうえで、自立した姿勢を貫きたいものです。

自由に売買を展開できるのが株式市場という場です。特に個人投資家は、銘柄も、期間も、具体的な方法も、いっさい制約を受けずに自由なのですから。

そんな自由があるにもかかわらず、つい慌てて「今なにを買えば儲かるの?」と考えがちですが、大切なカネのことなので、たまにはちょっとだけ立ち止まり、ワクワク感を捨てて面白くないことを考えてみてはいかがでしょうか。

新刊『うねり取り株式投資法 基本と実践』の第7章「トレードは常に自分が中心」は、メンタルを含めた“市場との向き合い方”を考える内容です。その章から引用します。

 

 トレードはズバリ、カネの問題だ。売買の対象は「株式」だが、価格の変動を追う立場では、株を買う=株主になる、との認識は薄い。買っている期間に株価が値上がりすればいいだけだし、下げるときはカラ売りすればいい。
 つまり、単に“カネを殖やすための対象物”だ。

 「株式投資」という言い方が一般的で、本書でも使っているが、うねり取りでは数カ月の価格変動を見るだけだから、純粋には「投機」なのである。

 株式は、株式会社に資本を提供する仕組みだ──この説明は、トレードの実践とは離れた知識の領域にあることだ。

 株式市場において、投機家たちがやり取りしているのは、「株式」というよりは「カネ」である。カネが直接的に飛び交っているという表現が現実に近いのだ。

(引用終わり)

楽しみ、ワクワクする気持ち、多少の興奮……これら“感情”を動かすものがないと積極的に行動できないのが人間ですが、カネの問題である以上、いちど付随的なものを片っ端から取り除いて考えてみるべきです。

そんな、ストイックな姿勢を追究したのが、プロが好む「うねり取り」です。

うねり取りのバイブルとして上梓した『うねり取り株式投資法 基本と実践』は現在、送料無料の事前予約を受付中です。

情報の「断捨離」をしよう

「インターネットの情報なんてウソばかりだ!」
電車の中で読んで「なるほど」と、思わずうなずいたのですが、この説明そのものがインターネット上のものでした。
どうしたらいいのでしょうか・・・

投資関連情報について、根本的なはなしをします。

株価について「上がるか下がるか」の議論、いわゆる“強弱論争”に意味がないと考えるのが実践家、プロの姿勢です。

学問として発展してきた「金融工学」においても、状況にかかわらず「上がるか下がるかは常に五分と五分」とするそうですし、そもそも、確信をもって買いだと考える人と、まちがいなく売りだと真剣に考える人が同数いるから、市場で“値段がついている”のです。

「株は、まだ上がるんですか?」
こんな質問をよく受けますが、未来の情報があれば私が知りたい(笑)。
それに、仮に未来を知っているとしたら、誰にも話しませんよね。

こうやって状況を整理すると、「秘密の情報など存在しない」という真実にたどり着きますが、そこにあるのは絶望などではなく、「では、どうするか」という思考、ワクワク感満載の戦略会議、具体的なポジションの取り方を工夫する前向きな姿勢です。

オトナでも、いや、オトナだからこそ錯覚してしまうのが相場の世界。
「ズバリこれです!」という短絡的かつ安っぽい情報に、商業的な価値があるのですが、それらを浮かび上がらせる目的で、情報を断捨離するのが有効です。

片づけができない人の家を整理してあげるテレビ番組がありますが、引っ越し業者を呼んで、家の中のものをすべて外に並べたあと、ひとつずつ「これはいりますか?」「これは?」と質問し、確信をもってイエスならば家の中に戻す、という手順です。

洋服や小物だけでなく、冷蔵庫でもテレビでも、すべてを表に出すところからスタートすると、素直な目で不要なものに気づくみたいですね。
これと同じことを、“投資関連情報”でやってみようという提案です。

林投資研究所の結論は、ひとつです。
「価値判断に関する外部情報は一切受け取らない」

では、実際になにを考えるか?

「株価の推移」「自らの価値判断」「これら2つのズレ」
これだけでも刻一刻と変化していくのですが、可能な限りシンプルに整理して“次の一手”を決めます。

株価だけを見て、「ポジションをどう動かせば、現時点で理想のカタチになるか」という一点に神経を集中させるのです。

これが、余分なものが全くない状態です。
家財道具をすべて表に出し、「これがないと生活できない」と確信するものだけを家の中に戻した状態です。

残りのアクセサリーは家に戻さない──これが、プロ相場師が好む「うねり取り」の売買、林投資研究所が提唱する“独立した投資家”の基本形です。

最新刊『うねり取り株式投資法 基本と実践』 林 知之 著
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7月10日放送のフォローアップ(3)
林 知之

予測と損益 プロの思考

値幅取りは相場の醍醐味。
とはいえ、大きな変動を予測して“当てる”ことなど不可能です。

値動きの変化、いわゆる「値運び」に対応し、
『当たった予測を育てる』
という発想が大切です。

7月10日の放送では、ここ1年で大幅に上伸した銘柄を取り上げながら「大きなうねり」に乗るための方法を考え、それをサポートしてくれる中源線について解説しました。

映像は、「過去の放送」でご覧ください。
(第112回 大きなうねりを乗りこなせ ~利益を伸ばす中源線のスゴ技~

相場の結果はコントロール可能

多くの人は、「予測を当てよう」とします。
これが、混乱を生む最大の要因です。

もちろん、「予測は当たらない」と強調するプロであっても、「当てよう」というイメージを大切にしています。「どうでもいい……」と投げやりな姿勢が肯定される理由などありません。「上がる」と確信するから買い出動する、自分の確固たる基準で「下がる」と判断するからカラ売りを仕掛けるのです。

でも、その確信も、確固たる基準による判断も、現実の中では当たったり外れたり……大きなエネルギーを注いでも、予測の精度が飛躍的に向上することはありません。

「予測の的中率はコントロールできない」のです。

では、どうするか──。
予測を当てることを、キッパリとあきらめるのです。
いえ、「的中率のムリな向上をあきらめる」のです。

といって、前述したように、投げやりになるわけではありません。
「予測の精度」へ向けていたエネルギーを、ほかのことに使うのです。

予測が当たっても外れても、第三者が結果を判定して終わるわけではありません。
つくったポジションを、自らの手で動かさなければならないのです。

そのときの対応こそが、トレードのメイン作業です!

予測が当たったとしても、どこかで利益確定の「勝ち逃げ」を決断、実行しなければなりません。

予測が見込み違いでも、早めに切ればマイナスの値幅は小さくてすみます。
分割で、まだ数量が少ないうちならば、それだけ損失額は抑えられます。

予測の的中率はコントロールできなくても、値動きを見ながらの対応は、すべて自由意思によってコントロール可能です。
だから、当たっても外れても、「値幅」「数量」「時間(保有日数)」をコントロールして、損を抑えたり利益を伸ばしたりすることが可能なのです。

これが、トレードにおける「結果のコントロール」です。

言うほどカンタンではないのは当然ですが、神のように未来を言い当てることができない以上、ここが唯一の突破口なのです。

誰がやっても「曲がる」ばかり……

市況解説には注意が必要、不用意に読んではいけない──私が常日ごろから強調していることです。

市況解説は、その日の値動きを、あくまでも後講釈で、ドラマ仕立てに語っているだけです。書いている記者に悪意はないのですが、必然的にそうなるのです。だから、プレーヤーが読むべき内容ではありません。うっかり読んで、無防備な状態で情報を受け取ってはいけないのです。

しかし現実、プロでも、優秀な一般投資家でも、その日の引けを見ながら「明日は安いな」とか「明日も高いだろう」などと想像を巡らせるものです。
では、その予測は当たるのでしょうか……。

人間には、「忘れる能力」があります。
あらゆることを記憶していたら、楽しい思い出だけでなく、恥ずかしくなるような失敗まで頭の中に残り、精神的な健康を維持できません。だから、あまり都合のよくないことは忘れるのです。自己防衛のための、本能のようなものです。

だから、「明日の相場は……」と頭に浮かんだことが本当に当たっているかどうかについて、現実よりも過大評価しているはずです。つまり、それほど当たっていないにもかかわらず、「まあまあ、かな?」くらいに感じているということです。

人間の脳がそんなカラクリなのに、多くの実践家が「曲がってばかりだ!」と認識して嘆きます。

ということは、現実では「曲がりまくっている」ということです。

「試しに記録をとってみよう」などと、考えないほうが身のためです。
現実を突きつけられたら、イヤになってしまいます。

そんな状況下、どうにかこうにか損益という結果をコントロールするのが、トレーダーのおシゴトです。そして、それなりの成果を上げる可能性を、誰もがもっています。

ポジション操作によって、損を抑えて利益を伸ばす「損小利大」を試みるのです。

くどくなりますが、「予測が当たれば儲かる」という方程式は成り立ちません。
しかも現実は、当たったり外れたりなのです。

見込み違いの損失を抑えると同時に、「大きなうねりに乗る」「当たった予測を育てる」という発想が大切だと考えるのが、今回のテーマです。

経費の損と利を伸ばす“ねばり”

さて、損小利大を試みた結果、“当たった予測を育てる”が実現した事例を見てみましょう。

6486イーグル工業は、2016年夏から比べると大きく上伸しましたが、途中でモタモタした期間があります。

赤い丸をつけた陰線(売り線)の2つは、マイナスになっています。
青い丸をつけた部分も、トントンかわずかなプラスでしょう。
間にある陽線(買い線)も、怪しいものです。

自分の予測が当たらなくても、それほど悪い評価をしないものですが、中源線のような、いわば「第三者の判断」を用いている場合、値動きと合わない時期に遭遇すると「コイツが悪いんだ……」と考えます。

しかし、こういった連敗、つまり「損失額は大きくないものの受け入れにくい負け」のあとに、大きく勝つチャンスが到来するのも現実。そんな流れが実際にあったという事例です。

8519ポケットカードは、イーグル工業に比べてストレスが少ない展開で上伸、上げにうまく乗れた事例だと思います。

「途中の陰転2つがなければ……」と感じますが、あとから見ているからそう思うのであって、これくらいの不一致を「ダマシだ」「気になる」と言っていたら、相場なんてやっていられません。

それよりも、2017年4月に上放れする場面で、中源線が機械的に判断してくれる“ありがたさ”を感じます。

弱含みになったあと1日だけポンッと上昇したからといって、うまく買えるものではありません。むしろ、カラ売りを増やしたくなるくらいです。そんな場面で「買い」と判断してくれるのですから、中途半端な往来でダマシになることを補って余りある長所がある、と考えたっていいでしょう。

ガマンじゃない「待つ」を身につける

中源線の特徴は、トレンドの転換を素早く判断することです。ダマシになることを想定して3分割のポジション操作を行いますが、前項で挙げたポケットカードのように、サッと行動して変化についていく場面は多々あります。

一方、トレンドが反対に向きそうもなければ、ポジションを放置します。
その結果、大きなトレンドを逃さずに利を伸ばすことが可能なのです。

買っている場合に、短期間で2割上げようが、3割上げようが、降りてしまうことはありません。そのため、4割、5割と伸びたときにもポジションを維持していることになります。

テイクアンドギヴ・ニーズは直近の1年間、ダマシらしいダマシがないまま、大きな上げ、大きな下げの両方を取っています。厳しい相場の世界では、レアケースといえる“理想型”です。ですが、このイメージをもとにルールをつくって臨みます。その結果、ダマシの発生は抑えきれません。

だから、ポジション操作によって「値幅」「数量」「時間(保有日数)」をコントロールするのです。

そのひとつを切り出したのが今回のテーマ、「大きなうねりを乗りこなして“利益を伸ばす”」試みです。

テイクアンドギヴ・ニーズは、上げも下げもきれいに取っていますが、強いて挙げれば、2017年3月の高値近辺に、考えるべき動きがありました。2月に下げて陰転したあと、陰線(売り線)のまま高値を更新しているのです。

結果的には、そのあと下げているのですが、驚くほど強い上げ方の場合、こんなパターンから大きく上伸するものです。

だから、3月に高値を更新したタイミングでは、もっと別の展開がよかったのではないか、なんて意見も出てくると思います。

すなわち、「3月に二番天井をつける前にいったん陽転し、そのあとの下げで再び陰転するほうが合理的だ」という考え方です。

仮にそうなった場合、「2月の陰転」「3月の陽転」とダマシが続く“往復ビンタ”になるのですが、そんな機敏な転換があったほうがいい、安心感がある、といった発想は極めて正しいと思います。

このように、深く考えることが重要です。

単に「当たった」「曲がった」「利益になった」「損をした」ではなく、“未知の未来”に向けてポジションを取るための実践的なツールのあり方を考えなければなりません。

読者も、中源線を利用した私の説明を読みながら、自由な立場にある実践家として、いろいろな角度からトレードというものを考察してほしいと思います。

大橋さんは勝つか?(3)

番組で紹介した、7717ブイ・テクノロジー。
中源線は陰線(売り線)の状態なのに、大橋さんは「昨日買った!」とコメント。
「さあ、どうなるでしょうか」というレポートの第2回では、放送の2日後に中源線が陽転したことをお伝えしました。

さて、その後どうなったでしょうか。

この原稿を書いているのは、7月25日(火)の夕方です。
上のチャートは、7月25日の大引まで入っています。

みなさん、どう思いますか?
陽転したあと、落ち着いてはいるものの、2万円の手前で地味な展開ですね。

大橋さんは、どのように対応しているのでしょう。
約2週間後が次の放送日です。本人に聞いてみましょう!

これで、7月10日放送のフォローアップは終わりです。
次回の放送は8月7日(月)、「うねり取りと中源線建玉法 ~儲かるとき儲からないとき~」という仮題を設定して内容を検討中です。
「儲かりまっせ!」「当たりまっせ!」というノリの偏った宣伝文句に惑わされず、トレードの本質を考えてみましょう。
お楽しみに!


2017年4月28日発売開始
ブレない投資手法 曲げない投資哲学
~相場に立ち向かうための「起承転結」~
目次などの詳しい情報はこちら(内容のチラ読みもできます)



書籍『中源線建玉法』の「第一部 解説」には、無料配布版があります。印刷版(無料郵送)のほか、PDF版またはeBook版(ダウンロード)もあります。

こちらのページへどうぞ!



たいへん貴重な売買の実記録と、林輝太郎による実践的な解説。
林投資研究所オリジナル(旧書名「株式売買記録と解説」)

詳しくはこちらのページでご覧ください。


長年続く普遍的ノウハウ、低位株投資「FAI投資法」の原典。
林投資研究所オリジナル

詳しくはこちらのページでご確認ください。


※「研究部会報」および「中源線シグナル配信」は、林投資研究所が行っている投資助言サービスです。契約にあたっては、林投資研究所が交付する「契約締結前の書面」をよくお読みください。

7月10日放送のフォローアップ(3)

7月10日の放送内容について、フォローアップ第2回を「週報」に掲載しました。

フォローアップ(1) 「相場の極意は『待つ』ことだ!」  7月15日掲載

フォローアップ(2) 「待つことができれば『動く』こともできる」  7月22日掲載

フォローアップ(3) 「予測と損益 プロの思考」  本日掲載

「できる」ことをやろう!

バブルのころ、多くの投資家が兜町の書店を訪れていました。
熱心に本を物色する人や、店長と相場談義をする人がいるかたわらで、「特選銘柄袋とじ」と書いた雑誌を手に取る中年のおじさん。角度を変えても袋の中は見えません。そのうち、手をブルブルと震わせながら袋をビリビリとやぶいて中を見ると、知らん顔で書店を出ていきました。

バブル時代を過ぎたあたりから、投資に関する情報も徐々に科学的になってきました。まあ、以前の単行本といえば、「夏相場は〇〇〇」なんて、雑誌のテーマみたいなタイトルのものが多く、科学の要素がないどころか、幼稚なものばかりだったので、当然の変化であると思います。

そんな、“原始時代からの離脱”とは別の流れとして、コンピュータの発達を背景にした分析、認知心理学、行動心理学といった発展形の学問を結びつけたトレーダーの行動指針など、「これ儲かりまっせ!」的なものとは一線を画した情報が増えています。

相変わらず「銘柄はこれ」という、手抜きの需要に応えた情報は多く、まさに玉石混交ながら、深く考察した解説も豊富にあるという状況です。

さて、問題は、「それを実行できるか」であります。

知っている、わかっているだけで即、実行に移すことができるならば、ダイエットに悩む人はいません。健康問題の多くも解決します。
「これ、よくないんだよな」と言いながら夜中にラーメンを食べる酔っ払いは、街から消滅するはずです。

多くの分野において、いったん現代の情報過多から離れてみるのが有効ではないか、と私は思うのです。

例えば、好きな異性がいる、でも、どうしていいかわからない……決して恋愛マニュアルなどに頼ることなく、いっそ思いきり素直になって「好きだ!」と言ってみたらどうか、といったことです。

トレードにおいては、多くの人が「予測を当てる」ことに目を向けています。
でも、当たらない……。
結局、一応“プロ”に分類されるファンド関係者が目が、単に指数に連動するだけの“パッシブ運用”に大きく傾いているのが実際です。

でも、もっと素直に考えれば、「予測は当たらない」けど「値動きに対応する」ことで損益をコントロールできるよね、という発想にたどり着きます。

そんな、誰にでも実行可能な実践方法に取り組もうとしている、また、特別な情報分析のノウハウなどを要求されない“個人的な技能”に目を向けているのが、古来から多くのプロ相場師が好む「うねり取り」の手法です。

ところが、ストレートにうねり取りにアプローチすると、なんだか“ピカピカ”と光る情報、すごい秘密が隠れていそうな雰囲気をかもし出すことができません。
一般的な「情報の商業的価値」を満たさないようです。
そのせいでしょうか、「うねり取り」というシンプルな方法論を説いた書籍がほとんどありませんでした。

今回、私が上梓した新刊『うねり取り株式投資法 基本と実践』は、古典であるうねり取りを解説しようというアイデアから生まれた一冊ですが、古典を古典としてそのまま説明すると、「いいからやりなさい!」みたいなノリになって、「巨人の星」の頑固オヤジ、星一徹のような“スポ根”に傾いてしまいます。

古典は古典として尊重する、今でも通用する基本的な理論は素直に採用したい。
でも、情報が豊富な現代人に説明するために、また、未来に向けた新しい理論として活用してもらうために、古典に「革新」という調味料を加え、単なる“伝承”ではなく、“伝統”を正しく伝えることに力を注ぎました。

いきおい、一部にはくどい説明もありますが、林投資研究所が提唱する「相場技術論」を理解してもらうのに最適な一冊であり、「うねり取り」に関してはまさに“バイブル”と位置づけたい力作に仕上がったと自負しています。

発送開始は8月中旬ですが、本日より「事前予約」(送料無料)の受付を開始しました。まずは目次をチェック、「中身の“チラ読み”」で納得したうえでお申し込みを検討してください。
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7月10日放送のフォローアップ(2)
林 知之

待つことができれば「動く」こともできる

値幅取りは相場の醍醐味。
とはいえ、大きな変動を予測して“当てる”ことなど不可能です。

値動きの変化、いわゆる「値運び」に対応し、
『当たった予測を育てる』
という発想が大切です。

7月10日の放送では、ここ1年で大幅に上伸した銘柄を取り上げながら「大きなうねり」に乗るための方法を考え、それをサポートしてくれる中源線について解説しました。

映像は、「過去の放送」でご覧ください。
(第112回 大きなうねりを乗りこなせ ~利益を伸ばす中源線のスゴ技~

区切りがないってダメでしょ!

株式のトレードでは、多くの人に「買い偏重」と呼ばれる傾向があります。

上げでも下げでもいい、
値動きに対してポジションを取って利益が出ればいいんだ──。

こう考えているのに、「買うこと」に偏り、「株は買って持つもの」というイメージから離れられないのです。カラ売りの概念がちょっとだけ難しいことに加えて、ふだんの消費行動と同じように「買って所有する」という感覚がわかりやすいからです。

もちろん、プロでも「買いが基本だ」と考える人はいます。

「株式会社は利潤を追求する組織だ。それに、目先の利潤だけでなく、高い成長性を目指している。だから、買いが基本なんだ」

買い戦略に重心を置く実践家は、このような論理で買い戦略の優位性を主張します。
しかし、それは、塩漬けを容認したり、なんとなく株を買って“コレクション”のように抱えることとはちがいます。確固たる考え方をベースに「買うこと」を基本とするだけで、あいまいな取り組み方で“株を抱える”ことはありません。

「現金を殖やす目的で“株式を利用している”」

この考え方を忘れずに、自らの意思で売り手仕舞いを実行します。
買った株を持ちっぱなしにするのではなく、想定した期間内に現金化して“区切り”をつけます。

ダメなときは、早めに損切り手仕舞いします。
うまくいったら一定の“ねばり”で利を伸ばそうとしますが、必ずどこかのタイミングで売り手仕舞いを行います。

一般の人に見られるような、「買い偏重」による混乱はありません。

「区切り」がわるいトレードは、常にギクシャクしています。
たとえれば、ダラダラと続ける残業、司会の仕切りが悪いグダグダの会議、出かけたきり家に戻らない遊び人……みたいなものです。

利食い千人力

利が乗っていたら、機を逃さずに利食いしろ──こんな教えが込められているのが、「利食い千人力」という相場格言です。

「利食い千両」という表現もありますね。

最近は「利益確定」という言葉がよく使われますが、私からひとこと言いたい!

「利益確定」という表現は、そもそも、無責任なメディアが後講釈の市況解説で使ってきた言葉です。相場が下がったとき、見出しの先頭につける言葉は決まっていて、「円高を嫌気して」「高値警戒感から売りが先行して」「先物売りで」と、いくつかのパターンがありますが、そのひとつです。「利益確定売りが出て下がった」と説明するのです。

机で原稿を書く経済記者に、そんなことがわかるはずもありません。最前線にいるプロでも、投資家全体の動向を正確につかむことなどできないのです。

しかし、便利だから使う、それを読む読者も便利に受け止める……いつしか、とても軽いノリで便利に使われるようになり、「利益確定」という言葉を頭に思い浮かべるたびに、トレードの本質から離れていると感じてしまうのです。

ちょっと脱線して、相場用語についての注意点を述べましたが、「利益確定」だって、もとは「機を逃さずに勝ち逃げしなさい」という、まっとうな戒めの言葉です。

さて、現実をリアルに想像しましょう。
買った、上がった、利が乗った……いつ売っても利益です。とっとと売れば「勝ち」が確定します。ですが、問題は勝ちの「値幅」です。

小幅利食いに徹していたら、避けることのできない見込み違いの損、つまり「経費としての損失」をカバーしきれません。そこで今回、必然的な損失をカバーするという意味で、「大きなうねり」「利益を伸ばす」という言葉をテーマとして掲げたのです。

「うまく乗れた!」と感じたときに行う、利を伸ばすためのガマンですね。

ですが、利食いによって、単なる評価益(絵に描いたモチ)を“ふところに入れる”ことの重要性は否定できません。デリケートな問題で、ちょっと混乱しやすいかもしれませんが、「利益を確保する利食い」と「利益を伸ばすポジション維持」について、もう少し掘り下げてみましょう。

波に乗れたときの“ねばり”を実現する「待つ」は、利食いせずにポジションを放置することです。

一方、うかつに手を出さずに“機をうかがう”場合の「待つ」は、現金の状態を継続することです。しかし、“機をうかがう”ということは、狙い目と出動のポイントがハッキリしているということ。

言い換えれば、機敏に行動できるということです。

この機敏な行動が「ポジションをつくり直す」ことにつながるならば、利食いせずにポジションを維持する「待つ」を少し軽くして、「利食い千人力」を実践してもいいではないか──こんな考え方も成立します。

脱「値ごろ感」の仕掛け

安く買って高く売る──相場の極意だと考える人もいるようですが、私としては大いに疑問です。

「安く買う」を実践しようとした結果、“相場あるある”の失敗があります。

  1. 下げ過程で買ってしまう(買いが早すぎる)
  2. 安いけど“上がらない”銘柄を抱えてしまう
  3. いい銘柄の安いところを狙って買えない……

雑な買い方をせずに丁寧に買う、流行に振り回されて買うことは控える、といったことは大切ですが、買い戦略は「上げの波に乗る」行動ですから、かなりうまいタイミングで仕掛けないと、イメージする「安く買う」は実現しません。

「安く買って高く売る」ではなく、むしろ「高く買って、もっと高いところで売る」くらいのイメージのほうが実践的、という考え方も十分に成立します。動かない銘柄、弱含みの銘柄よりも、グイグイッと強い銘柄を狙って「なるべく早いタイミングで乗ろう」とするほうが、確率が高いという論理ですね。

私も、こんなイメージを忘れないように注意しています。

しかし、前述したように、雑な買い方をしたらダメです!

だから、「上げの波に乗る」のだけれど、「理想は上げの直前」だし「買い値は安いほうがいい」と、結果に直結するトレードを考えながら、バランスを気にして戦略を整えるようにするのが正解だと思うのです。

さて、上げの勢いが強い銘柄は、どうしても買いにくいものです。

「少し押したら」と考えていると、押さない……押し目待ちに押し目なし。

いったん利食いしたあとの買い直しでは、自分が売った値段を基準に考えてしまって買えない……マーケットは個人の都合なんて聞いてくれません!

上げの途中で、「利食い千人力」を実践し、いったん降りる。でも、そのあとの動きを見て機敏に乗る(買い直す)──こんなトレードを、中源線によって実現できた事例を紹介しましょう。

4739伊藤忠テクノソリューションズは、直近の1年間、上げ続けています。
でも、すべては“あとからわかる”ことで、安い時期には現在の水準を想像できないわけですし、2016年暮れから2017年の初めにかけてモタモタした時期には「下げるのかなぁ」と考えてしまうものです。

そんな流れの中、中源線は、12月に弱含んだところで「売り」と判断し、2月に再び強張った段階で「こんどは買い」と判断しています。この2月の陽転後もモタついたのですが、結局は大きく伸びました。

「中源線を使えば、こうして当たるんです!」なんて、ふざけた結果論を披露しているのではありません。

2月の陽転後に陰転して下げトレンドに移る、といったケースもあり得ました。
あるいは、2月の陽転後に弱含んで陰転、そんな往復ビンタのあと再び陽転する、なんてパターンもあり得たわけです。

ただ、どんな場面でも動きについていく、機敏に行動するという確固たる答えを出してくれるのが中源線であり、自分の都合ではなく相手(株価)の都合で行動を決める合理的な思考法が盛り込まれているといえます。

6407CKDは、伊藤忠テクノに比べると上げ下げがハッキリしています。
それだけに、4月後半からの上げは、裁量では乗りにくいと誰もが感じるでしょう。

ダラダラッと下げてきた、中源線が陰転した、「高値で買った向きが重しになっている状況かな」という雰囲気のなかで急騰したので、この上げにサッと乗れる投資家は少ないはずです。

しかし中源線は、うまく陽転しました。
もちろん、この陽転がダマシとなって再び下向きになる可能性だってあったのですが、機敏な行動、自分の都合を無視した素早い買い直しを、中源線があと押ししてくれた事例です。

今回テーマとして掲げた「待つ」は、決してボサッとしていることではありません。
『待つ=狙いを絞る』ということから、機敏な行動にもつながる大切なアイデアです。

ここでのポイントは、何度も述べた「相手(株価)の都合」です。
“自分流”を守って出動の機会を絞るのですが、相手の都合に合わせて行動することが求められます。少なくとも、「自分が利食い手仕舞いした価格」を気にしていたら、株価の未来を考えることができません。

売り手仕舞いした値段が300円、現在が400円であっても、「ここから上がる」と判断したら買うのが正解です。以前の売り値なんて、将来の損益にまったく関係ありませんから。

大橋さんは勝つか?(2)

番組で紹介した、7717ブイ・テクノロジー。
中源線は陰線(売り線)の状態なのに、大橋さんは「昨日買った!」とコメント。
さあ、どうなるでしょうか、というレポートの続きです。

番組で私は「このまま上がると陽転」と言いましたが、そのような結果となりました。
番組の2日後、7月12日の大引で中源線が陽転したのです。
価格は、19,690円でした。

そして7月18日の大引は19,850円と、陽転した時の価格を上抜きました。とりあえず、強い動きですね(この原稿を書いているのは19日)。

大橋さんは、かなり上手なところを買うと思います。さすが、苦労しながら勉強してきただけあります。その半面、意外とアッサリ利食いして降りてしまうことも少なくないようですが、今回はどうでしょう?
「サッと利食いしちゃった~」ってセリフが出るのでしょうか?

判断のジャマをしてはいけないので、7月12日の陽転を知らせたあとは、なにも連絡していません。
これも、相場の「待つ」でしょうか?(笑)

次回のフォローアップ(3)では、予測の的中率にかかわらず結果を“つくる”プロの思考をテーマにお届けします。
お楽しみに!


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