分割売買

うねり取り株式投資法 基本と実践

古典の価値、これからのマーケットでの利用法を現代風かつ実践的に解説。しっかり儲ける、うねり取りのバイブル!

発行 マイルストーンズ/発売 丸善出版 
2017年8月新刊

Amazonジャパンでは、入荷・補充が安定して上位をキープ。

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 連載「トレード哲学」……19
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「同棲」というと、昭和の時代は暗いイメージでしたが、最近はけっこう“ふつう”のことのようです。
同棲=結婚を前提、とは限りませんが、いいところしか見ずに結婚するよりも、ヘンな言い方ですが“お試し”の共同生活は合理的かつ効果的だと思います。

「分割売買が技法の第一歩」
林投資研究所では、こんな説明を前面に出しています。

いきなりドンッと出動すると“引くに引けない”状態に陥りやすいので、自分自身をコントロールするには、分割の仕掛けが有効だという考え方です。

慎重に、少しずつ、様子を見ながら踏み込んでいく姿勢です。

逆に、手仕舞いはアッサリとした方向に偏らせます。
「すでに、しっかりとかかわっているポジションからの撤退」なので、ぐずぐず言わずに決断するべき、と考えるわけです。

でも、先日インタビューした実践家は、逆の方法でトレードしています。
「一括で仕掛け、丁寧な分割で手仕舞いする」のです。

225先物トレーダー、“ついてる仙人”こと金子稔氏は、慎重に見極めて仕掛けるものの、予定枚数まで一気にポジションをつくり、そのあとのポジション操作をきめ細やかに行います。

インタビューは、『研究部会報』2017年9月号に掲載します。
お楽しみに!

彼の話を聞いて、「これはこれでバランスがいいかもしれない」と感じました。

「買って売る」「売って買い戻す」という“単発”の売買を基本イメージに、予測不能の値動きの中を“泳ぐ”感覚で、適度なポジション増減を行うのがトレードの実際です。

分割が大切といっても、やたらと分割したって混乱するだけ。
どこの部分に、どれだけのエネルギーを向けられるか──。

トレードの取り組み方には制約がないので、やり方は人それぞれですね。
「確信ある自分流」を追究してください。


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入門の入門 中源線投資法
中源線の基本ルールを公開しているほか、すべてのトレードに通じるプロの視点を惜しみなく紹介。
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中源線の原典の書。ルール解説から現実の応用まで、詳しく解説。
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中源線第一部(無料)
書籍『中源線建玉法』の「第一部 解説」には、無料配布版があります。印刷版(無料郵送)のほか、PDF版またはeBook版(ダウンロード)もあります。

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※「研究部会報」および「中源線シグナル配信」は、林投資研究所が行っている投資助言サービスです。契約にあたっては、林投資研究所が交付する「契約締結前の書面」をよくお読みください。

値動きの質

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ミサイルを撃ちまくる北朝鮮は、なにを目指しているか?
ミサイル発射のあと、リスクが高まる日本の通貨「円」が買われる理由は?
私は詳しくないので、元気に語る評論家諸氏の説明を探してほしいのですが、「為替変動を利用して北朝鮮が利益を上げている」という説は納得できます。

為替は、相場のなかで最も難しい──。
相場業界の定説です。
でも日本では、FX取引の人気が非常に高く、七不思議のひとつです。

以前の『研究部会報』に掲載した、YEN蔵こと田代岳氏の「相場師インタビュー」から引用します。

「為替には、上げ相場と下げ相場って概念もありませんね」
田代「為替は単なる交換比率です。よく金利差とか購買力平価を持ち出して解説されますが、ピタッとはまることはありません。株のほうが『企業の収益』という確固たる数字で考えることができる分、相場は相場として読めない部分はありますが、クリアーですよね。
林投資研究所『研究部会報』2013年9月号所載)

もっと別の観点で個別株を考えると、動きが読みにくい半面、参加者の“熱”が伝わってくる部分が面白いと思います。

安値で動かないときは「誰もいない」、動き出すと「新しい参加者が出現した」、動きが活発化すると「参戦者が増加した」、動きが荒くなると「遅れた人たちがガマンできずに買ってきた」……このように、参加者の“息づかい”が聞こえてくるような感覚になります。

そして、その感覚が、自分をコントロールするときの鍵です。
どうしたって、熱くなってしまう人たちと同じような感情をもちますから。

ちなみに、下げ相場をつくるのは売り方ではありません。
買っている参加者の“投げ”で、下げ相場が形成されます。

株価指数は、どうでしょうか?
日経225先物は、マーケットに“厚み”があります。
「流動性が高い」とも表現しますが、コンスタントに出来高があり、個別株のように“人気離散で小動き”なんて状況が少ないのです。

そのかわり、私を含めて個別株が好きな者にとっては、なんだか“無機質”な動きで、感覚で判断しようとすると戸惑う部分が大きいと思います。

「取引が常に活発」「業績変動といった不測の出来事がない」などの理由で“初心者向き”と説明する業者もいますが、値動きの「質」「特性」をよく考えて決めるべきです。

ふだん意識しない身近なものには、意外な季節的変動があります。

穀物は秋の収穫期に安く、先物市場の値動きもその通り。
秋はサンマが旬で、価格も安く脂が乗っておいしい!
中古のオートバイは寒い時期に安いけど、売る人も減って少し品薄。
引っ越し代金は、入学、就職、転勤の季節、3・4・8・9月が高い。
学習机を安く買うには、需要のピークが過ぎた3・4月か、在庫処分の5~8月。

プレーヤーとしては“目の前の動きに集中する”パワーが求められますが、
視野を広く、視点を高くする姿勢も大切だと思うのです。

8月7日放送のフォローアップ(3)
林 知之

プロをマネする方法

「儲け方」を考えるのがトレードです。
しかし全戦全勝でない以上、柔道の受け身やスキーでの転び方と同様、上手な「負け方」を考えておく必要があります。

8月7日の放送では「負け方」に焦点を当て、無責任なプロたちが決して語らない「儲からない話」をしました。

しかし、イヤな部分に目を向けるだけでは、現実の効果も期待できません。
未来に向けて積極的にポジションを変化させる行動、最終的な「勝利」のためのポジション調整と考えるのが、実践家の発想です。

映像は、「過去の放送」でご覧ください。
(第114回 うねり取りと中源線建玉法 ~儲かるとき儲からないとき~

思考と行動の関係

トレードの結果はズバリ「カネの増減」です。
自らの意思で行っていることとはいえ、勝った負けたの結果が生々しすぎるのです。
1回ごとの勝ち負けに、必要以上に過敏になるのも仕方がないことかもしれません。

とはいえ、それでは良い結果が出ないので、状況を整理して考えてみましょう。

トレードは、ほかのビジネスのような設備投資がありません。環境を整えるのに多少の経費はかかりますが、会社を興してオフィスを構えたり、店舗を新設するような大掛かりな経費は必要ないのです。

つまり、トレードで見込み違いをしたときの損失が経費なのですが、「これがなければ……」と考え、現実を無視して避けようとするのです。

損失を喜ぶなんてムリですが、ある程度までは受け入れる姿勢が大切です。
そのうえで、「次はうまくやろう」と前向きな気持ちをつくるように努めます。

「また損しちゃった……」
こういった言葉を使ってしまいます。
口に出さなくても、頭の中に思い描きます。
すると、その言葉が先々の行動に影響します。自らの行動と結果を決定づけるといっていいでしょう。

トレードで損を出したとき、そのダメな結果を言葉で表現します。「やっちゃった」と。ここまでは当然の反応です。
そのあと、「よし次は!」と自分自身に言い返し、成功のイメージをつくります。

心持ちだけで結果は出ません。
根拠のある戦略が必要です。
でも、不必要な錯覚をはねのけるためには“根拠のない自信”、踏ん張らなくても前に進むエネルギーを生み出す底力が欠かせません。

「悩み」と「迷い」

トレードの結果が生々しすぎるので、不要な混乱が起こることがあります。
できるだけ混乱を避けるためには、情報の整理が重要です。

外部の情報については、自分のやり方、狙いどころなどを考えて、即座に「必要」「不要」を判断するべきです。そうしないと、抜け出せない「迷い」の世界に入ってしまいます。哲学のない情報集めは、とてもキケンです。

ふと、他人の相場観に耳を傾けると、「迷い」から抜け出せなくなります。
自分の戦略があれば他人の意見は不要なのですが、真剣に考えて「本当にこれでいいのだろうか……」と感じることはしばしばありますし、そんなときに周囲に情報を求めたとたん、情報が増えすぎてどうにもならなくなる……相場あるあるです。

もっと確率の高い判断基準はないだろうか、本当に今の方法が適しているのだろうか、せめて数回に1回でも明日の値段がわかれば……トレードの悩みは誰でも同じで、どうやっても解決しないものばかりです。

でも、悩みながらも、迷わずに行動することはできます。
プロが大切にしているのは、この点なのです。

練習の売買だろうが、一定の資金を動かす“本チャン”の売買だろうが、期待と不安の両方を抱えて「それっ!」と行動することを求められます。どんなときでも、いつも通りに「悩み」だらけですが、「迷い」を生まずに行動するしかないのです。

仕掛けるべきかどうか……これは、悩みではありません。あってはいけない「迷い」です。「仕掛けてヤラレるかもしれない」と考えつつも「見逃したら儲け損なうかもしれない」とも思う、これは永遠に答えの出ない「迷い」なのです。

仕掛けるべき場面ならば、迷わずに仕掛ける。
手を出すべきでない状況なら、迷わずなにもしない。
結果が良くても、はしゃがない。
結果が悪かったら、ポジションがない状態で悩む。

人間は、外部からの情報を瞬時に評価し、さらに発展させていくので、内面で情報が膨らんでいってしまいます。そのため、「自分の頭の中にある情報」を整理することは、外部の情報を整理するよりも重要度が高いのです。

その情報整理でポイントとなるのが、トレードに関するモヤモヤの区別です。それが「悩み」なのか「迷い」なのかを判断するのです。

悩みは解決しません。積み上がっていくだけです。

迷いは、その迷いが生じたプロセスを見直すきっかけとなります。ただし、いざ決断というときに出てきてはいけない存在です。

カタチから入る

最後の段階で決めかねてしまう……相場に真剣に向き合うほど起こることです。
しかし、「迷い」のない状態で目の前の一手を決めなければなりません。

「いや、ちょっと待て」と慎重かつ真剣に考えているつもりが、実は先送りしているだけ、そうした悪いクセを身につける行動パターンが“相場あるある”です。

中源線の機械的判断は、こうした不安を解消する存在です。
書道のお手本のように、模範となる行動が自動的に示されるからです。

しかし、機械的判断といっても、内容がわからない“ブラックボックス”から出てくる「売り」「買い」という答えだけでは、実際にやってみても「儲かった」「損した」だけで終わってしまいます。

『なぜ、そうなのか!』
というプロセスが大切です。

納得できる理由があり、それが明確ならば、「これは素晴らしい字だ」と感じるお手本で書道を学ぶのと同じで、繰り返すことによって正しい行動パターンが身につきます。わからないから、まずは師匠がやることをマネしてみるのです。料理ならば、経験がないからレシピ通りに作ってみる、ということです。

そんな正しい道を示すために林投資研究所は、中源線建玉法のロジック(売買判定ルール)を公開し、詳しい解説をしているのです。

しかし、前述したように、トレードの結果は生々しすぎます。
その方法の価値を落ち着いて評価する前に、「儲かった」「損した」という強烈な情報が生まれるので、道を外しやすいのです。

中源線が気に入ったという人に対して私は、「少ない数量で練習売買をしてください」と伝えます。期待がある一方で、不安や疑問もたくさんあるものです。その状態で勉強や研究を行い、自分が進む道を見極めるのは難しいものです。

だから、シンプルなやり方で「カタチから入る」ことが大切だと思います。
地味なプロの思考を想像しながら、「仕掛ける」「手仕舞う」という単純な行動を心がけるべきで、個性とか独自の“遊び”は最後の最後につけ加えるべきものです。

とてもストイックな提案ですが、こうした行動に徹する時期が、少なからずあってもいいと思いませんか? 子どもが、箸の持ち方や字の書き方を覚えるプロセス、あるいは自転車の乗り方を学ぶときと同じように、順を追ってポイントを確認する工程を、オトナとして体験することです。

中源線の機械的判断

中源線の機械的判断は、非常にシンプルです。
いわば“最大公約数的”なルールで、この点が「わかりやすい」「納得できる」という長所を生んでいます。

中源線のトレンド判断、つまり陰陽転換の鍵は「逆行」です。
あらためて、図で示しましょう。下の図は、中源線の基本ルールを惜しみなく公開した林投資研究所オリジナル書籍『入門の入門 中源線投資法』に掲載してあるものです。

「買っている」「上がってほしい」という状況を、リアルにイメージしてください。
「上がってくれ」というのは、単なる個人的な都合です。でも、その予測通りにポジションを取り、その後の値動きに「必ず対処する」覚悟があれば、プレーヤーとしての“確固たる判断基準”として有効です。刻一刻と変化する株価に対して、堂々とした対応を実現することにつながります。

「順行」の動き(この場合は「上げ」=前日比プラス)は、基本的に放置です。
どこまで伸びるかわからないので、利が伸びる「順行」は放っておくわけです。

しかし、「逆行」(下げ)には注意を払います。
上伸から下落に転じたとき、「あそこで売っておけば……まあ様子見だ」などと根拠なく先送りしたくなるのが人間の心理ですが、“確固たる判断基準”に照らし合わせて行動を準備します。

ここが、プロのトレード態度を明文化した部分、中源線の大きな長所のひとつです。

プロの視点「損切り考」

想定と異なる動きだ、見込み違いか……プレーヤーとして対処したとき、結果として損切りになることもあります。

しかし、それは「過去」に軸を置いた評価です。
プレーヤーとしては、過去に縛られることなく「未来」を見据え、これから先の可能性を考えた最善の一手を打つ必要があります。

だからプロは、「いま切ったら損になる」という個人の都合、感情的にキモチわるい事実を認識しながらも、判断の要素とはしません。維持する理由が明確ならばポジションは放置するものの、「そのままにする理由が弱まれば切ってしまえ」と考えます。

そんな、プロの思考を落とし込んだ、実際の中源線チャートを見てみましょう。

以下の2銘柄は、林投資研究所のサービス「中源線シグナル配信」において、パフォーマンスが良好かつ安定している銘柄を選定した「ユニバース」に分類してあります(2017年8月現在、96銘柄)。

赤い線は陽線(買い線)で、買いポジションを3分割で増減させる時期です。
黒い線は陰線(売り線)で、カラ売りポジションを3分割で増減させます。

ミサワホームは、2016年7月に700円台で陽転し、1,100円台まで上伸しました。気持ちよく取れています。しかし、2017年4月の陰転と直後の陽転(赤い矢印)は結果としてダマシ、損が発生しています。

私たちトレーダーは、持ち前の創造性と向上心によって、「利益の部分はそのまま、損の部分をなくせないか?」と考えます。決して間違ってはいませんが、それこそイバラの道、損の部分をなくせば利益の部分もなくなってしまうのが原則です。

また、「何度も1,100円に突っかかって伸び悩んだのに、少し下げてから陰転、ようやく買いポジションの利食いなんて遅い」という意見もありそうです。プレーヤーの感覚としては正しいのですが、逆行に注目して「逆行と逆行の組み合わせで転換を判断する」中源線を利用する以上、こうしたズレをゼロにすることは不可能です。

トヨタ紡織は、コンスタントに振幅のある銘柄ですね。
とはいえ、裁量ではつかまえにくい上げ下げが多いように感じます。
それでも、中源線がうまく機能している場面は数多く見られます。

しかし、例えば直近の赤い矢印の部分などは、突飛な上げで陽転したのに線香花火、ガクンと下げて陰転したのに再び陽転……このようにダマシが続いています。

やはり、「どうにかならないか……」と感じますが、裁量では乗りにくい変化が利益になっているようなので、裁量でダマシを避けようとしても難しいのでしょう。

取ったり取られたり、でもヤラレ続けることなくトータルはプラスになる──こんな現実的な結果が期待できるうえに、なによりも「判断基準にブレがない」「着実に行動に移す」部分が注目に値します。

1.同じ基準で仕掛ける
2.確固たる考えで必ず手仕舞いする

この2つは、トレードで非常に重要でありながら、多くの個人投資家が実行できていない事柄、わかっていながら守れない事項です。この2つを守りながら前に進んでいくことを体感し、それを“当たり前”のことだと自分自身にインプットするのが、お手本に従ってプロのトレードをマネするときの最優先課題だと私は考えています。

これで、8月7日放送のフォローアップは終わりです。
次回、9月の放送は、少し難しい話題ですが、裁量と機械的判断を比べながら深く考えてみたいと思います。
お楽しみに!


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創造性ゆえの苦悩

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連載「相場のこころ トレードの本質」その28
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ウニを最初に食べた人はスゴいと思います。見た目が毒っぽいですからね。
40年近く前、お好み焼きにマヨネーズと聞いて、えっ? でも、意外なおいしさ。
何でもやってみるものかと思うと、公園のキノコで中毒になって入院!
世界を広げるのは難しいということでしょうか……。

書籍『新版中源線建玉法』から引用します。

1974年になって私が商品会社の経営から離れ、自分の売買に専心できるようになってから、十数人に参加してもらって最終的な統計を取り直した。

そして、『中源線建玉法…第一版』の「本文」を決定したのだが、その時でも、ずいぶんとたくさんの改良案が出た。

それを他人が検査すると、やはり欠点が目立つ。ある場合には良いが、ある場合には悪い結果になってしまう。だが、それらを集約すると、
1.改良しないほうがよい
2.ほとんど同じ結果であって、規定が複雑になるだけである
3.不測の事態を考えると安易に改訂するのはよくない
という結論になることが多かった。

(『新版中源線建玉法』第四部「実践と実験」より)

機能するルールでも、あるケースではなにかが足りない、あるいは真逆になる……。
人間が生むブレで損をする場面を避けようと“機械的判断”に頼ると、こんどは人間の創造性が黙っていない──こんな堂々巡りが「相場あるある」ですよね。

創造性をフル活用する「裁量トレード」で、仮に“ブレがゼロ”を実現したとしても、「ココかと思えば、またまたアチラ」なんてことが起こります。

物色対象が広がったので「この流れからは当然、出遅れ狙いだな」と思って優良な出遅れ株を仕込むと、なんと出遅れ出ず仕舞い……。

経験値を生かして「この上昇は大きい」と確信しても、飛び乗ったところがほぼ天井、第2候補や第3候補の銘柄がグングン上がり始める……。

「マーフィーの法則」ってやつでしょうか(笑)。

どんな方向にもっていこうかと考えたとき、物足りないくらいシンプルにしておくのが、ストレスフリーな正解の場合が多いようです。

創意工夫が足りない、なんかバカっぽい、納得しにくい……すぐにそう考えるのが創造性豊かな私たちの脳ですが、“シゴト”として継続的に取り組んでいるものごとは、意外なほどアッサリと進めていることを考えれば、トレードというカネの問題こそ、サッパリとした判断基準が適しているといえます。

8月7日放送のフォローアップ(2)
林 知之

一を拾って九十九を捨てる

「儲け方」を考えるのがトレードです。
しかし全戦全勝でない以上、柔道の受け身やスキーでの転び方と同様、上手な「負け方」を考えておく必要があります。

8月7日の放送では「負け方」に焦点を当て、無責任なプロたちが決して語らない「儲からない話」をしました。

しかし、イヤな部分に目を向けるだけでは、現実の効果も期待できません。
未来に向けて積極的にポジションを変化させる行動、最終的な「勝利」のためのポジション調整と考えるのが、実践家の発想です。

映像は、「過去の放送」でご覧ください。
(第114回 うねり取りと中源線建玉法 ~儲かるとき儲からないとき~

得意技はなにか

フォローアップ(1)は、「自信をもとう!」というタイトルで、ポジティブ思考、ネガティブ思考の利用法などを説明しました。

ただ、「なるほど」と思っても、実行には苦労があるかもしれません。そこで今回は、「肯定形」に絞ったプロのポジティブ思考に焦点を当てます。

キーワードは「得意技」です。

「なんだか、できそうだ!」というポジティブな気持ちで臨んでも、損を出したときは落ち込みます。とてもバカなことをしてしまった、と感じるものです。ちゃんと考えて合理的に行動したつもりなのにカネが減ってしまう……こんな生々しい結果を突きつけられるからです。

「相場なんだから、見込み違いは当然」という“脳”での理解を、「あ~、損しちゃった」という“感情”が上回った瞬間、「うまいこと未来を見通せないだろうか」というムチャなことを求めて迷走し始めるのが人間の特性です。

迷走し始めてからブレーキをかけて方向転換するのは難しいので、最初から望ましい方向に進むべきです。そのときに効果があるのが、「得意技」という言葉です。

株式市場では日々、いろいろな値動きが発生していますが、取れる動きと取れない動きがあるはずです。この場合の「取れない」は、自分のスタイルでは利益を確保できる確率が低い、苦手な値動きパターンという意味です。

いろいろな値動きがあるため「どれでも取れるようになりたい」と考えるのが人情ですが、現実は甘くありません。苦手パターンに挑戦するよりも、得意技を決めて専念するべきです。進化のための“課題”は、その得意技の精度を高める部分だと考えるのです。

肯定形の思考

さて、「得意技に絞ろう」と提案しても、まだまだ“ほしがる”のが人間の性。
値動きイメージを使って、トレードの得意・不得意を考えてみましょう。

この図には、同じ値動きを2つ描いてあります。
往来のあと、上に抜けるというパターンです。

こんな値動きに対して、2種類の異なるタイプのトレーダーがどんな売買を展開するか、私のリアルな想像を示しました。

図の上側は、逆張りで往来を狙うトレーダーの行動です。
往来を前提にしているので、前半の動きは想定どおり、上げ下げを見事に捉えて利益を上げています。高くなったら売り、安くなったら買いと、往復の変動を取っているわけです。

しかし、最後に上方向にブレイクする場面では、「そろそろ天井か」と考えて買いポジションを手仕舞いながらドテン売りに回ったところでグッと持ち上げられ、バツ印の部分であきらめて踏みます(踏む=カラ売りを損切りする)。

ブレイクアウトによって、値動きが得意パターンから外れたので、まずは撤退です。
イメージにないことをムリに実行することなく、休むつもりで身を引くのです。

図の下側は、まったく異なるタイプ、ブレイクアウトを狙うトレーダーの行動です。
逆張り狙いのトレーダーがコツコツと往復の動きを取っている間、「上に抜ける」と考えて買ったあと見込み違いで投げ、次は「下に抜ける」と読んで売りを仕掛けたところ、これまた不発……損切りを繰り返します。

しかし、最後に上方向にブレイクする場面では、うまく上げに乗りました。逆張りトレーダーがカラ売り玉を踏んで撤退するのに対して、「よし!」と利益を伸ばすための“ねばり”を考え始めるわけです。

単純に、「逆張り」「ブレイクアウト」と2つに分けて説明しました。
実際は、もう少し入りくんだ戦略があり得ますが、少なくとも、こういった真逆の戦略を併せもつことはムリなので、取れる場面(出動したあと利を伸ばすよう努める)と取れない場面(見送る、あるいは出動したあと損切り撤退)に分かれてしまいます。

ところが、頭でっかちの人ほど、「値動きを注視しながら戦略を切り替えていこう」などと難しいことを試みます。しかも、銘柄もバンバン乗り替えて、毎週のように利益を追う行動を実現しようと考えます。

フォローアップ(1)で示した「根拠のない自信」は、人間がストレスなく努力して前進するための原動力ですが、上記のようなムチャな行動は、単なる現実無視なのです。

「自分の得意技はこれだ!」という肯定的なイメージを軸にして、それ以外のものを気持ちよく捨ててしまえばカンタンです。「もったいないけど捨てる」というネガティブなイメージではなく、「1つだけに絞って集中する。そこで勝利する」という極めてポジティブな姿勢で、「一を拾って九十九を捨てる」のです。

迷いを絶つ中源線

オトナだから器用に立ち回りたいと考えます。トレードの経験が少なくたって、大切なカネのことなので、常にいい結果を出したいと思います。

そこで、経験の多寡(たか)にかかわらず、可能な範囲で思い悩みます。
トレードに関する悩みは尽きることなく、際限なく増えていくのです。

でも、悩みながら、また、より良いやり方を模索しながらも、目の前の値動きに対しては“迷うことなく”行動しなければなりません。現時点で“確信のある”答えを出して、ポジションを動かさなければいけません。

一般に、トレード経験がない人は、損することをものすごく怖がります。
一方、一定の経験をした人も、必要以上に怖がるものかもしれません。

そこで、「百発百中はムリ。それならば、上手な負け方をして、前向きな気持ちで次のラウンドに臨むようにしよう」と考え、「悩みは山積み……でも、次の一手は迷わずに決める」という姿勢をつくりたいのです。

迷いながらつくったポジションは、見込み違いのときに対処がサイアクになります。
見込みが当たったとしても、取れる値幅の限界が低くなってしまいます。

私のトレードは、「勝率(予測の的中率)を高める努力は結果を生まない」という考え方がベースです。
中源線も、同じ考え方に基づいたトレード手法です。

もちろん、ある程度の勝率を維持することで成り立つ手法もあり、それを否定するつもりはありませんが、いずれにしても「迷いなく行動する」ことだけは必須の事柄、トレードの核となる要素だと確信します。

ところが、その部分がユルくなってしまうのが“相場あるある”で、平均的な投資家の課題、ベテラン投資家も気をつけるべき点なのです。

中源線のベースは、シンプルに3分割の売り買いを決定する機械的な判断基準です。

これこそが、迷いが生じてブレてしまう投資家にとって大きな武器になります。とにもかくにも、確固たる判断と売り買いの決断が示されるので、幼児が自転車を練習するときの補助車どころか、堂々とした態度で迷いなく行動するプロの売買をなぞることができる、と言い切っていいほどカチッとした指針を得られるのです。

では、その判断基準の基本的な考え方を、あらためて紹介しましょう。

この図は、中源線の基本ルールを惜しみなく公開した林投資研究所オリジナル書籍『入門の入門 中源線投資法』に掲載したものです。

中源線は、まず陰陽(強弱)の判断を行います。
「いまは上向き」または「いまは下向き」と、トレンドを判断します。
そして、その判断に従ったポジションを取るのですが、まずまず機敏な行動と3分割のポジション操作がセットになっています。

プロトレーダーが守っている「迷わずに行動する」姿勢が、誰にでも実行できるのが中源線なのです。

再転換が面白い!

中源線の“まずまず機敏”な陰陽転換は、前項の図に示した「逆行」に着目して判断します。

「相場はどっちに行くのかなぁ……」といった、あいまいな態度を取ることなくトレンドを判断しているので、日々の上げ下げについて「順行」「逆行」と明確な評価を行うことができます。買っている状態で前日比がプラスならば「順行」、前日比がマイナスならば「逆行」です。まずは、この部分が中源線の大きな価値です。

では、「順行」と「逆行」それぞれは、どのような行動につながるか。

中源線では、「順行」の動きは放置するのが基本です。
“利が伸びる”動きなので、放っておきます。
例えば、買った直後に急騰したからといって急いで利食いしたりしません。

そのかわり、「逆行」には注意します。
「逆行」が続くなら放ってはおけない事態、何らかの“対処”が必要になるからです。

そして、図のような「逆行と逆行の組み合わせ」でトレンド転換を判断するのですが、値幅についてカチッとした数式が定められています。
『入門の入門 中源線投資法』で詳しく説明しています)

機敏な判断が、トレンドの急な変化に対応した事例を紹介しましょう。
少し古いのですが、2013年4月に日銀の黒田総裁が思いきった金融緩和策を発表した(通称「黒田バズーカ」)ことを機に、株が大きく買われた場面がありましたね。その時の、三菱重工の値動きをご覧ください。

5月の高値に向かって上げる際に素早く陽転(買い転換)し、高値からの急落一発目で陰転(売り転換)しています。なかなかうまく機能した例ですが、陽転で急騰に乗った部分に注目してほしいのです。下に示すのは、4月の値動きを拡大したチャートです。

実は、ずっと陽線(買い線)で推移して、買いポジションを維持していたのですが、黒田バズーカの手前で弱含むと、素早く「陰転」と判断したのです。

しかし、そのあとの切り返しで、これまた素早く「陽転」と判断しました。
これは、中源線の基本ルールに追加されている「再転換」というルールで、値動きによる判断に誤りがあったことを素直に認めて「やっぱりこっちだ」と方向転換するのです。

陰転で、いったんは買いポジションを手仕舞ってドテン売るのですが、売り仕掛けは3分割の1単位のみ、そのあとの再転換では最初から2単位買います。

このあたりが、「生身の人間が相場を“張っている”」「しかし、一切の迷いなく行動している」感じで、実に魅力的だと感じさせるのです。

経費としての売買損

今回の番組テーマは「儲かるとき儲からないとき」です。
このフォローアップ(2)のタイトルは、「一を拾って九十九を捨てる」です。

「逆張り」か「ブレイクアウト」か、狙いどころを絞るしかない現実を説明したように、細かい部分についてもやり方をコロコロと変えることはできないので、同じ銘柄でも取れる時期と取れない時期があることを受け入れるのです。

再び、実例を挙げながら解説します。

東京個別指導学院は、2016年11月下旬に陽転し、2017年3月の高値まで暴騰しました。

この上げを、中源線はうまく捉えています。とはいえ、2017円1月には、先の三菱重工と同じように、一時的に陰転している場面があります(赤い矢印)。あとから見れば「ダマシだ」「不要な売り買いがあった」となるのですが、この弱含みのあとに下落が続くケースもあるので、いったん売りに転じる、再び強張ったところでドテン買う、といった対応は、多くの投資家が注目すべきものです。

また、高値圏の往来(赤い丸で囲んだ部分)では、陰転、陽転……とダマシが続いています。こういったイヤな場面は避けたい、でも機能するときは「売り」「買い」と明確に示してほしいなんて……それはムチャな要求です。

相場である以上、こういったことが最終的な課題なのですが、「経費としての売買損」を完全に避けることは不可能です。

ちなみに、2017年7月に入ってからの下落は、うまく売りポジションをつくって乗っています。この原稿を書いている8月15日現在も、陰線(売り線)のままです(8月14日大引)。

アサヒも、直近で大きく上伸しています。
しかし、中段で2回、ダマシの陰転がありました(赤い矢印)。

こういった事態をゼロにできないか、と考えるのが人情ですし、トレードの研究を進めると、先ほども述べたように「課題」として浮かび上がります。しかし、絵に描いたような対応がカンタンに実現したら、参加者の売り買いで値段がついている株式市場が、そもそも成立しないのです。

こういった現実を受け入れつつ、実現性の高い「利益追求」をしなければなりません。

「機能しないこともある」とあきらめる、取れない動きを捨て去る──これらは、プロが大切にする前向きな姿勢、極めてポジティブな思考によって支えられる考え方なのです。

次回のフォローアップ(3)では、プロのマネをする最短距離について考えます。
お楽しみに!


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連載「トレード哲学」……18
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縁日の屋台に近寄ると、手伝いの子どもが母親らしき女主人に「自分も食べたい」とせがんでいました。彼女は、「ダメ! お腹こわすかもしれないから……」。
聞こえてますよ~

 

前回、“投機的な売買”を禁じられている証券会社職員の売買ルールを紹介しました。個人投資家とは無関係だと思うかもしれませんが、私たちと市場を結ぶ不可欠な存在、投資関連情報の発信元として無視できません。

さて、例えば「現物で6カ月以上保有」と制約を受けたら、不測の事態があっても6カ月間は売ることができないわけです。

就業中に不測のケガを負っても、止血なんかせずに仕事を続けろ、ってことです。
反対向きの電車に乗ったと気づいても、しばらく乗ってろ、ってことですか?

さらには、「親族も含めて株の売買は100%禁止」という証券会社もあります。
規模が大きいほど、厳しいルールが敷かれているようです。

金融マンとして過ちを犯さないように(客のカネに手をつけないように)という趣旨は理解できますが、従業員にラーメンを食べさせないラーメン店みたいなものだと感じるので、私は納得できません。

証券マンはプロです。
「みな相場がうまい」という意味ではありませんが、プロとして、私たち投資家と市場をつなげている存在です。その彼らが、不合理なルールに縛られているとしたら、彼らが発信する情報の受け止め方に注意しなければなりません。

「玉」「ポジション」という相場用語がありますが、営業の現場にいる営業マンの多くが「信用取引の建玉」という意味で使います。

投資家としては、たとえ手堅い銘柄の現物買いでも、現金をリスクにさらす、という積極的な意味の“ポジション”です。でも証券会社としては、現物は放置してもトラブルにならない(先送りが可能)、信用取引はトラブルになり得るから要注意、という営業の論理が先行するため、現物買いを“ポジション”と呼ばなかったりするのです。

状況の認識を表現するのが「言葉」です。
「言葉」は「行動」になり、繰り返すことで「習慣」になります。

「投資」と「投機」は、どうちがうのか──「投資のやり方が投機である」という説明もあるくらいですから、一概にはいえないのですが、すでに存在する定義を受け入れるだけでなく、プレーヤーとして考える時間をもちたいものです。


うねり取り株式投資法 基本と実践
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