それ、似合ってますか?

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「むずかしく なって手を出す へぼ相場」
本日ツイートした相場川柳です。

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極端な値動き、いわゆる荒れ場を得意とする人がいます。
『研究部会報』で「その時 相場が動いた」を連載する本河裕二氏は、派手に動く相場で腕を振るう先物トレーダーです。
マネできませんが、ノンフィクションでつづる売買の再現と、自らの心理分析が心に響きます。

荒れ場のあとだけ、スッと出てくる人もいます。
ふだんは何もせず、大暴落のあと地味な優良銘柄を拾う戦略です。
もちろん、候補銘柄群を常にウォッチしながら“時”を待つのです。
「暴落待ち」専門なのです。

常にポジションを持ちながら、平均の資金稼働率が20%という人もいます。
グッと膨らませて攻める場面は、やはり限られているようです。

資金稼働率の変化が、とても激しい人がいます。
いけると判断したら、かなりのスピードでポジションを積み上げます。
でも、「あれっ?」と思ったらマル(ゼロ)にしてしまいます。

こうやって自分とは異なるやり方を聞くと、なんだか魅力的に感じます。
そして、「どれも実行できそうだ」と感じます。

ポジション操作には筋力とか体力が必要ないので、物理的には実行可能です。
でも、思いつきで行動するとケガをします。
「100%失敗する」ということではありませんが、わずかな歯車の狂いが大ケガになる可能性があります。

前述の「暴落待ち」の戦略は、100%に近い勝率だそうです。
ただ、それだけの精度を得るために出動場所をとことん絞るので、ふだんヒマすぎて、ついチョコマカと戦略外のことをしてしまうそうです。

日常、「そのセリフ似合わない」なんて会話がありますが、準備が足りず、イメージがなくて“自分のもの”になっていないから、受け入れてもらえないのでしょう。

人によっては何個もの戦略をもって器用に使いますが、準備なしに使いこなす人はいません。

10月1日放送のフォローアップ(1)
林 知之

「日経平均2万4,000円」って、どんな意味?

日経平均が2万4,000円を超えて「27年ぶりの高値」と報じられていますが、現実には儲けにくい値動き……ここから、なにを買うべきなのか、なにを売るべきなのか──。

一般的な業者やメディアの論調を素直に受け入れ、日経平均の短期的な上げ下げや水準を気にするのではなく、“主体”の個別銘柄を効率よく観察することが大切です。

2018年10月の放送では、個別銘柄の価格変動をまっすぐに見る正しい観察法とともに、個人投資家向けの安定的な運用のアイデアを紹介しました。中源線を活用することで、ラクにカタチをつくることが可能です。

映像は、「過去の放送」でご覧ください。
(第142回 日経平均2万4000円 ~二極化するマーケットにどう対応するか~

99%が混乱

ときどき「注意すべき点」として挙げていることですが、あらためて述べます。

投資情報の多くは、まず「その日の日経平均の動き」を示してスタートします。個別銘柄よりも、「日経平均」という数字が前日比でプラスだったかマイナスだったかが焦点です。立会のない週末ならば、「来週の日経平均はどうなるか」がテーマですね。

日経平均が大きく上がれば「値上がりしている銘柄が多い」といえますが、短期では、銘柄ごとに連動したりしなかったり……少なくとも、市況解説で取り上げる「1日」「1週間」程度では、日経平均の動きと個別銘柄の動きがリンクしているとはいえません。

市況解説は、知識が豊富だけど相場を張らない(立場上できない)経済記者が書く「読みもの」なのです。だから、誰が読んでもスッキリするように「日経平均」を中心にするのですが、東証一部の約2,100銘柄について、仮に値下がり銘柄のほうが多くても、さらにTOPIX(東証株価指数)が前日比マイナスであっても、日経平均が前日より高ければ「○○で買われた」という論調の解説文が載ります。

「日経平均が2万4,000円台」「27年ぶりの高値」と書いてあれば「そうか!」と思うのですが、「どの銘柄を買うか」「どの銘柄を売るか」などの具体的な行動にはつながりません。

この手のニュースは、習慣で目を通すのですが、結論が出ずに混乱します。

正確に表現すると、求めていることや具体的な売買行動とズレていることに気づきにくいので、混乱していることを自覚しないまま情報を受け取ってしまうのです。

ここまで読んで「そうかなぁ……」と感じる人にとっては、「なぜそうなのか」が問題、次に考える課題です。「なるほど!」と思う人にとっても、「では、どうすればいいのか」が問題です。次の項以降で、事例を挙げながら説明します。

上げあり下げあり保合あり

番組の定番、「中源線による定点観測」。
今回の放送では、時間がなくて少し残してしまいました。

そこで、番組用に用意した全銘柄のチャートと解説を今回のフォローアップ(1)で紹介し、さらには、2週間後のフォローアップ(3)で、その後の動きを加えて再度、同じことをしようと思います。

4331テイクアンドギヴ・ニーズは、2018年3月から7月にかけて倍化しました。当然、(1)の陰転で「こんどは大きく下げる」と考えますが、8月の急激な切り返しで陽転し(2)、再び2,000円を超えて上伸中です。強いですね。

「(1)の陰転で売らずに、買いポジションを維持していればよかった」というのは完全な後講釈、実用性のないタラレバです。機敏に動くことでダマシが出ることもある半面、どんどん逆行して損失が膨らんでいくような事態には至らず、想定通りならば早めにトレンドの変化点を捉えるのが中源線の特長です。

5911横河ブリッジは、私も実際に売買している銘柄です。
9月の放送では「(1)の急落前に満玉売りになっていた」と自慢しましたが、その後の切り返しで陽転し、利益を確定してドテンしました。わるくない展開です。「もう少し早いタイミングで陽転していれば……」と感じる結果ですが、ときどきタイミングが遅れますが、振幅があってそれなりに利益につながるのが、この銘柄の特徴といえます。

7205日野自動車は、わりと短期間の上げ下げ(うねり)が発生する、おもしろい銘柄です。2018年6月からは取れない値運びでしたが(青い四角で囲んだ部分)、直近の陽転は期待できそうな雰囲気ですね。

7717ブイ・テクノロジーは、「あれっ?」と思うほど弱々しい展開です。
中央の高値(2018年3月)にかけての上げ、その後の下げは大きく、「乗っていたかったなあ」と、思わずダメなタラレバを言いたくなります。その下げのあと、2018年7月に下げ止まったような雰囲気でしたが、ダマシの陽転が2回発生した(1、2)あと、さらに下げています。9月の放送では「まだ下か?」なんてコメントしましたが、その通りに下げて陰線のままです。

8609岡三証券Gは、1月の高値で陰転してから約8カ月間、見事なダラダラ下げを演じたあと、ようやく陽転しました。ひとつ前のブイ・テクノロジーも形は似ていますが、中源線による直近の判断はクッキリとちがいます。

9983ファーストリテイリングは、青い四角で囲んだ部分について、9月の放送では、「中源線が機能していない。休むか、ダマシとつき合いながらつづけるか、選択肢は2つある」とコメントしました。でも、9月の陽転(1)からは高値を追って伸びています。

9984ソフトバンクグループは、ファーストリテイリングと同様、日経平均への影響力が大きいことで知られています。でも、ソフトバンクのほうが大きく伸びていますね。ファーストリテイリングは、最低の売買単位である100株で約600万円なので、さすがに個人投資家がついてこない、といった背景があるのでしょうか。

さて、番組で定番の「中源線による定点観測」を行いましたが、前述した通り、フォローアップの第3回でもこれらの銘柄を取り上げます。お楽しみに。

個々の銘柄の動きを見るのは、実におもしろいことです。
でも、単純に楽しむだけでなく、「同じ株でも、ここまで動きが異なるんだ」といった観点も拾い、マーケットを観察するときのポイントとして大切にしてください。

個別銘柄を見よ──日経平均の水準が上がっても、それだけでは利益になりません。売買対象の個別銘柄が変動し、それに対するポジション操作がうまくいって結果が出るのです。当たり前のことですが、意識的に繰り返し確認すべきことだと思います。

プロに学ぶ正しい情報処理

相場を楽しくつづけるためには、一定の安定性が求められます。

プロと同じような安定性を維持するのは難しいので、その分は、資金量を少なめにしたり、売買頻度を下げることで調整するのがいいと思います。しかし、実際に考えることや現実の行動は、プロと同じようにシッカリとしたものにしたいのです。

キーワードは「基準」です。
常に同じ基準、一定の基準を使うことです。

売買資金の多くが“塩漬け”として寝てしまうのが「相場あるある」ですが、原因として、手仕舞いの基準があいまいなことが挙げられます。しかし、その前に、仕掛ける基準が定まっていないことが多いはずです。

値動きがおもしろいと感じて短期勝負を仕掛けたり、企業の成長性や製品の将来性に期待して「株主になる」感覚で買ったり、身近な人が注目しているからと、なんとなく自分も乗ってみたり……ある程度の人生経験もあるし、対象となる銘柄数も多いので、強く意識していないと、つい手を広げすぎてしまいます。

「日経平均が2万4,000円台乗せ」と聞いて「おっ、そうか!」と過剰反応するのも、事前に基準を定めていないからだと説明できます。

情報はいくらでも入ってきます。いろいろな観点について“要不要”を決めておけば、不要な情報に振り回されることも、必要な情報を見逃すこともありません。
これが、プロの姿勢、プロの視点です。

中源線の売買は、その点で、極めて安定しています。
ルールに基づいてポジションの取り方が示されるからです。

ただし、どの銘柄を選ぶか、何銘柄をどのように組み合わせるか、売買資金をいくらに設定するか、等々、自分で決めること、自由にできる部分は山ほどあります。だから、無用の混乱を避けるため、中源線の核となる部分を正しく理解しておくことが大切です。

手法の核となる部分が明確ならば、資金が少なくても売買頻度が低くても、「やるときはプロと同じ」と高いレベルを実現できます。

中源線がどのような結果をもたらすか──ある意味、対照的な2銘柄を挙げてみましょう。

4745東京個別指導学院は、とてもよく動く銘柄です。そして、直近1年間を見ても、中源線がけっこういい感じで機能しています。ただし、残念な部分も見受けられます。

(1)の陰転は、きれいに当たっているように見えますが、1日で大幅安をみせて陰転しているので、結果としては取れていません。(2)と(3)は、上昇トレンドの初期に出現したダマシの陰転です。

7972イトーキも、東京個別指導学院と同じ中源線で判断していますが、約10カ月の長いダラダラ下げが出現し、儲けるために何の問題もありませんが、おもしろみゼロで売りっぱなしという状態でした。

さて、2つの銘柄を見て、どんなことを感じたでしょうか。
より上を目指すのが私たち文明人の性(さが)なので、東京個別を見て「小さなダマシが気にくわない」とか、イトーキを見て「もっと機敏に売り買いしたい」とか、なにか思い浮かぶことがあると思います。

いろいろと深く考えるのが人間ですが、越えてはいけない一線をカンタンに越えてしまうから注意が必要です。上記2つの銘柄は、どちらも同じ「中源線」という基準で判断した結果なのに、パッと見て別ものに見えます。そういった錯覚や盲点があるのも、人間の特性です。

さて、「今さら入門?」と言わず、ぜひ目を通してもらいたいのが、この本です。

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株価は、常に期待を裏切りながら大きく変動します。正解がない現実の中で確固たる「自分の答え」を出すには、どう考えるべきか──実例を挙げて深い部分を解説しているので、あなたなりのヒントを見つけてください(実践編)。

中源線に限らず、一定の基準でトレードを行う際の苦労や工夫といった部分に、ビシッと切り込んでいると自負しています。

→ 詳しい目次、中身チラ読み、お申込はこちら!

次回のフォローアップ(2)では、マーケットの流れについていくためのプロの思考とワザについて、詳しく解説します。お楽しみに!


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言葉とアイデア

林投資研究所の「相場用語集」は、プレーヤー目線の実践的な解説です。
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ちなみに、今日アップした用語解説は「イナゴ投資」です。


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前回、「言葉の捉え方」をテーマにしましたが、おかしな間違いも日常たくさんあります。

相場用語で「なし」「取り消し」を意味するのが「マル」。

顧客からの電話があると保留して「林さ~ん、3番、○○さ~ん」。
外出している場合は「マル~」。
できるだけ省略して素早く話を進めるのが業界の文化です。
でも「マル」の意味を知らない新人は、「わかった、伝える」だと勘違い・・・外線を保留にしたまま放置することがあります。

「キャッシュポジション」という相場用語があります。
文字通り「現金」なので、本来のポジションではありませんが、「いつでもポジションを取ることのできる余裕資金」という姿勢は、
ポジション操作を繰り返すトレードにおいて、大切なアイデアです。

ヘンな先輩から相場を教わった個人投資家は、「まずは現物で買い、慣れたら信用取引でレバレッジをかける」のが当たり前だと考えるようですが、とてもキケンです。
どこかでドボンします。

「マル」という言葉があるんだ! こう思えば、「ポジションをゼロにする場面も必要かな?」とアイデアが広がります。
積極的にキャッシュポジションを増やす(いわゆるポジションを減らす)ことに抵抗感が薄れます。行動に幅が出ます。

 

ときどき、自分が使う相場用語、外部からの情報でキーとなる表現などを、チェックしてみることも有効です。

実は意外だったのですが、アクセス解析の結果を見ると「相場用語集」がけっこう人気なのです。

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ちなみに、今日アップした用語解説は「イナゴ投資」です。

 

(後記)
台風25号は週末、日本海を北上するとの予報です。
影響がなさそうな地域でも、注意しておくべきです。
よい週末を!

捉え方で視野は広がる

うねり取りを機械的判断で行うためのツール「中源線建玉法」では、上場全銘柄を対象に毎日シグナルを配信しています。
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妹が小さい字を見るときに眼鏡をかけたので「おまえも老眼鏡か」と言ったら、「これは、リーディンググラスです!」と言い張りました。
どうでもいいことですが、本人にとっては重要なようです。
「老」がイヤなんでしょうね。

損切りをする際の“心の持ちよう”が議論されることがあります。
状況を見て「損切りすべきだ」と考えているが、心の中では「負けを確定したくない」と感じている……
では、どうすれば行動に踏み切れるか、ということが問題です。

「損切り」は英語でストップ・ロス、ロス(損失)を止める、つまり“損失の拡大を食い止める”ということです。

損切り注文はストップ・ロス・オーダー、単に「ストップ・オーダー」ともいうようですが、その場合は、「特に評価益がある状態で逆行した際の手仕舞いを指す」と区別する使い方もあります。

例えば・・・
500円で買って現在800円、
750円まで下げたら売ってしまう、
というような考え方です。

いずれにしても、
こうして言葉の観点から落ち着いて考えてみると、損切りのプラス面が浮かび上がります。

・さらなる損失を回避する
・手が空いて次のトレードに向かう
・(評価益の場合)は利益を確定する
・リズムよく見切りをつける
・(別にある)良い玉は維持する

以前に紹介した「損切りも利食いも単なる撤退」という考え方をサポートする思考です。

過去のことや感情に縛られず、バランスよく未来を考えるためにどうするか──。
ひと工夫が差を生みます。

(後記)
大型で強い台風24号が、日本列島を縦断する予報です。
みなさん、準備は早めにしてください。

9月3日放送のフォローアップ(3)
林 知之

株の魅力と難しさ

株価変動のトレンドを捉えるポイントは、まさに千差万別ですが、2つの共通点を挙げることができます。(1)具体的なポジション操作とのセットで意味をなす、(2)取れる場面と取れない場面がある……この原則から逃れることはできません。

その中で中源線は、ひとつのロジック(判断基準)で「うねり」に対応すると同時に「大きなトレンド」も取りにいきます。では、そんな特長の裏にある弱みとは?

2018年9月の放送は、久しぶりに中源線の解説。あらためて中源線の“キモ”となる基本ロジックを別の角度から説明し、「うねりを制する」ための実践的なアイデアを紹介しました。

映像は、「過去の放送」でご覧ください。
(第140回 うねり取りを制す ~トレードに必要なブレない土台~

5倍、10倍あたりまえ?

最近は参加者が減ってしまった商品先物市場ですが、ドル/円相場が絡まない国内商品、例えば小豆などは、価格の上限と下限が想定しやすい売買対象として「花形銘柄」でした。ある意味、現在の株式市場における「日経平均株価」のような存在です。ちなみに、価格の下限は生産者のコスト、上限は業者が買うギリギリということです。

例えばアンコを作るのに小豆を使いますが、価格が高騰したときはレンズ豆や白インゲン豆といった代用品もあるので、不作の場合も価格の高騰はある程度まで抑えられます。それでも極端に高くなった場合、小豆を使った製品は流通量が減ります。

これに対して株価は、はっきり言って「いくらでもいい」のです。
株主や発行企業は値上がりを期待しますが、株そのものの人気、その銘柄の人気がなければ、実態よりも安い価格で取引されます。逆に、それほどの内容がなくても、人気で高くなるケースは多々あります。

“お国”がバックについていたJAL(日本航空)は、再建計画の中で既存株主の持ち分をゼロにしました。原発事故でボロボロな状態の東京電力は、値下がりしたものの一定の価格がついています。特別な事例ですが、株価の行方は本当にわかりません。

これら特殊なケースを除き、「会社がよくなる→株価上昇」「わるくなる→下落」という当然の変化を考えても、動きを予測するのは難しいものです。悪材料によっては驚異的な下落率をみせますし、業績の好転や将来性を買われて人気化したときは、50倍、100倍といった強烈な上昇率を記録することもあります。

派手な成功例ほど、情報として伝わり、人々の記憶に残ります。
だから、初心者、株式市場に新規参加する人たちは、ウハウハの成功をイメージし、買った株が短期で「5倍」「10倍」になることを想像します。

とても自然なことですが、そんなカンタンに儲かるわけがありません。
カネがカネを生む世界なので、成功したときは驚異的な効率ですが、多くの投資家が、経済の一部である株式市場で競争しているのですから、常識的な範囲におさまるのが道理です。

むしろ、失敗で資金を大幅に減らすことを警戒しなければなりません。
成功した人が「もっともっと!」とムリをして負ける、負けた人が「取り返そう」と力んでさらに負ける……これが株式市場の構造です。

小さくなるな!

「失敗で資金を大幅に減らすこと」が、なぜコワいのか──物理的に戦えなくなってしまうからです。俗にいう“ドボン”です。株式市場の参加者を継続的に見ていると、意外なほど短期間で去っていく人が多く、残る人が少ないのです。

業界内には「その結果、常に8割が初心者だ」という意見もあるほどで、「少し大げさかな?」と感じつつも、まともに否定する人はいません。「言い得て妙」という評価を得る説です。

さて、“ドボン”するほどのムチャをしなければ、あまり上手でなくても、そこそこ長くつづけられます。そして、ある程度の経験を積んで、相場の難しさを知ります。「5倍」「10倍」と考えていた常識的なオトナが、こんどは「年5%を目指す」と大きな方向転換をしたりするのです。

ところが、「負けなしで全銘柄が5%の利益」なんて結果を目指し、損切りが遅れてケガが大きいとか、「小幅の利益で逃げるのが手堅い」と考え、せっかくつくった絶好のポジションをさっさと手仕舞って取り損なうとか……いろいろとチグハグになって思い悩むのが相場の世界です。

・ムリな資金量を用意しない
・資金稼働率も低めにしておく
・狙いを定めるようにして、売買頻度も抑える

安全第一でこういった「枠」を設定し、その枠内ではある程度自由に、感じるままに動くのが正しいのです。損切りを強要される場面を受け入れ、乗れたときは少しガツガツと取りにいく──冷静に決めた「枠」があれば、「ナチュラルな行動」と「適切な歯止め」を手に入れることができるのです。

「中源線建玉法」は、このバランスを維持しながら、適度なうねりに乗る、大きく居所を変えるときも逃さない、という“いい感じ”のパフォーマンスを狙って設計されています。

少なくとも、多くの人が「失敗」と認識する2つの事柄、瞬発力が足りない「乗り遅れ」、手仕舞いを決断できない「先送り」の地獄に落ちることなく、確信ある仕掛けと素早い手仕舞いを、粛々と実行する方向に導いてくれます。

習字のお手本のような“練習の道具”として、上手に利用することもできるのです。

価格はおまかせ

よく、「目標株価〇〇円」なんて情報を目にしますが、実に奇っ怪です。
「目標」とは、個人や団体が目指すもの、到達点です。株価はマーケットで決まるもので、上昇時の高値は特定の人の努力でどうにかなるものではないのに「目標」って・・・
「株価操縦でもしているのですか?」と意地悪くツッコみたくなります。

「〇〇円まで上がって当然」と思わせる部分は、とてもわかりやすく、まるで値上がりを約束しているかのようでそうではない……便利な言葉です。やはり、投資関連情報には十分な注意が必要なわけですが、私たちが売買するうえで自ら生み出す情報にも注意が必要だということです。

「上がるはずだ」「今は300円だが、少なくとも500円以上が妥当」といった妄想が行動の原動力です。値動きが激しく、先行きの予測が極めて難しいので、合理的な判断よりも、さまざまな可能性を含んだ「妄想」のほうが正しいと私は思うのです。

ただし、「実現可能な妄想」です。
いつでも短期で5倍、10倍とか、起こり得ないムチャな妄想では意味がありません。

中源線における「実現可能な妄想」は、「うねりを捉えて利益を出す」と同時に「ドカンと大きなトレンドが発生したときも取る」というものです。表裏一体の弱点は、中途半端な往来で連敗する、往復ビンタがあり得ることですが、タイムマシンがない以上、妄想した未来を基準に、ダメだったら切り、うまく乗れたら利を伸ばすよう努めるのがトレードです。

さて、そんな感覚を前提に、いつもの「定点観測」をしましょう。
せっかくなので、放送当日のチャート(8月31日まで)ではなく、この原稿を書いている9月18日まで延長したチャートをご覧に入れます。どの銘柄も、最後の1本が9月18日(火)、日経平均が325円高をみせた当日です。

4331テイクアンドギヴ・ニーズは、相変わらずいい感じで上げ下げを捉えています(青い矢印3つ)。しかし直近、2018年7月に陰転したあと下がらず、急激な切り返しで再び陽転しています。上げ始めて約6カ月が経過しているので「下げトレンドに入ってもいい」と考えたくなりますが、実際には強い動きを感じます。9月に入り、そのまま上伸してはいませんが2万円前後でしっかり、うかつに売りを仕掛けるとキケン、というところでしょうか。

9983ファーストリテイリングも、中源線との相性がよい銘柄です。ただ、1単位(100株)で500万円必要なので、多くの人は見ているだけです……。

2018年5月から8月にかけて高値の往来がありますが、ダマシがつづいています。チャートに書き込んだ2つのコメント、「中源線が機能しにくい保合」「様子見(売買しない)かダマシにつき合うか」は、放送時のままです。その後、9月に入って上抜けしながら陽転しました。まだ高くなるのでしょうか。

大橋ひろこさんが好きな、7717ブイ・テクノロジーです。
2018年5月からの急落を見事に取ることができましたが、2万円前後でいったん下げ止まって横ばいをみせる中、ダマシの陽転が2回もありました。「まだ下?」というコメントは放送時のままで、とりあえずそんな予測が当たっているような……キュッと切り返して陽転したら、なまつばゴックンものでしょうか?(笑)

最後は、私がコツコツと売買をつづけている、5911横河ブリッジです。
6月の放送で「いい感じでうねり始めたか」とコメントしましたが、その期待通りに動いているように思います。7月の急落は、4半期決算の数字が絡んだようですが、素晴らしい成長を背景に大きく居所を変えた銘柄だけに、注目度も高く神経質な反応をみせるという印象ですね。

9月に入って陽転し、すでに満玉買い(3/3買い)の状態ですが、最後の陽転は、この銘柄のクセというか、「中源線シグナル配信」のパラメータ設定が大きめなせいか、プレーヤーの期待と比べたら遅れています。でも、ボラティリティが高くて、それなりにおもしろい、相場の醍醐味を感じて適度に遊ぶ感覚が生まれる銘柄です。

この項の冒頭で、「株価について目標なんて成立しない」旨を述べました。
売買でコントロールできるのは、タイミング、数量、出動するか否かです。また、難しいけど頑張るのが、自分自身のコントロールです。

落ち着いた行動のためには、「手法」をもつことが必須です。
数ある手法の中で、「中源線建玉法」は、シンプルなルールがバランスよく整えられていると感心します。

これで、9月3日放送のフォローアップは終了です。次回放送は10月1日の夜8時から生放送、内容は未定ですが、動きをつかみにくい最近のマーケットを観察しながら、トレードの本質に迫りたいと考えています。
お楽しみに!

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低金利が長くつづいている。年金にも不安がある……誰もが「運用」を考える状況です。

本当は、物価が上がらなければ運用収益ゼロでもOK、物価が下がれば現金の額が同じでも運用成績は実質プラスですが、やはり「1,000万円が1,100万円になる」という具合に、目に見えるかたちで増えないと満足感が生まれないようです。

新興国の通貨を買って損をするのなら「相場の負け」ですが、怪しげな儲け話はますます増えているので注意が必要です。

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大手金融機関がすすめるものも、おトクかどうか疑問ですが、口コミの投資話は違法業者が扱っているケースばかりで、実際には金融商品を買わずに仲介者がふところに入れる、こんな、あからさまな詐欺も多々あるようです。

「5年満期」ならば、5年間は悪事が発覚しません。
「成績いいですよ。お友だちも紹介してください」なんて、よかれと思って5年間、せっせと周囲の人を巻き込み、5年後には仲介者と連絡が取れない……悲惨です。

遠いところにあるもの、未知のものには不思議な魅力がありますが、いわゆる運用成績が低くても、身近なものを対象にするのが基本だと私は強く考えています。

9月30日(日)無料セミナーのご案内

9月30日(日) 私が登壇する無料セミナーがあります。

日本版「マーケットの魔術師」たちが語る
稼ぐ奴はここが違う! 稼げない奴はここがダメ!
ぶっちゃけ本音トーク祭

場所:東京、中野
日時:9月30日(日)14時~16時45分
主催:サンワード貿易株式会社

私が執筆する「億を稼ぐトレーダーたち」シリーズに登場するプレーヤーたちによる、自由気ままなホンネトーク!

坂本慎太郎氏(Bコミ)、新井乃武喜氏(プロギャンブラーのぶき)、
本河裕二氏(ゆうじ。)、林知之(林投資研究所)
この4人のトークをリードするMCは、インターネット放送「マーケット・スクランブル」でおなじみの大橋ひろこさんです。

詳しい内容、お申込はこちらをクリック!