5月10日放送のフォローアップ
林 知之

「感触」と「戦略」と「実際のポジションづくり」

金融相場はスタートしたばかり──。
でも、目先の動きを読みにくい状況が継続中。

4月後半に動きが鈍くなった個別株は、5月になって活発化……と思ったら、再び売りが増えました。

毎月第1週「超」相場解説では、マーケットと距離をおいて考えることがテーマです。

映像は、「YouTubeチャンネル「マーケット・スクランブル」」でご覧ください。
天井三日、底百日 ~乗り遅れない、逃げ遅れない出口戦略~

買いたい

番組のなかで私の相場観、というか、直近の値動きに対する「感触」を述べました。

「4月後半とは打って変わって、5月6日、7日、10日と個別株が元気になった。買いたい」

中源線による売買では、「中源線シグナル配信」の情報が基本です。でも、株数を抑えたり、転換時にドテンしなかったりと、裁量も加えます。

一方、低位株投資の「FAI投資法」は、実際の売買タイミングは裁量で決める必要があります。3月後半から利食い手仕舞いしはじめ、4月後半にほぼマル(ポジションなし)の状態に近づけました。そして現在、『研究部会報』5月号の編集作業が一段落しそうなので、あらためて買いポジションをつくり直したいと考えながら相場を眺めています。

こんな状況で5月10日、番組を収録したのですが、翌日からは一転、個別銘柄も指数も下げ傾向ですね。

私は「買いたい」と感じているものの、実際にはまだ買っていません。
相場が読みにくいなか、資金稼働率は抑えるつもりですが、あえて目先の上伸を狙って、これからポジションを取ろうとしています。銘柄とタイミングについて、細かく検討中という状態です。

ド直球は投げない

いきなり私の相場観、私の個人的な感触を紹介しましたが、「オレについてこい!」なんて乱暴なことを言うためではありません。

また、個別株が突然に弱くなったから「ほら、スゴいでしょ」と自慢するためでもありません。ここ数日、株価指数が下落しているのに下げていない個別株だって数多くありますし。

「買いたい」という気持ちが芽生えたからといって、いきなりポジションに反映させることはない──こんな流れを説明したいのです。

好みの女性がいたからといって、いきなり触ってはいけません。犯罪です!(笑)
その女性とつきあうことになり、いい感触があったからといって、すぐに結婚を申し込むこともないでしょう。

でも、相場の場合、思いつきをド直球でポジションに反映させる投資家が多いと感じます。「逃したら悔しい」といった感情が先行してしまうからでしょうか。

チャンスを逃す愚は避けたいので、瞬発力や行動力は大切です。
とはいえ、少なくとも「引くに引けない」状況をつくってはいけません。

「よし、買いだ!」と感じても、実際の行動は「まず100株」とか、慎重な姿勢は常に維持するべきです。相場は厳しい現実のなかの行動で、ドラマや映画の演出とはちがうのです。

例えば「絶好だ」と確信しても、オトナとして行動を抑えながら、「いつでも逃げられる」「いつでも方向転換できる」状態を維持して前進します。

こんな雰囲気で、常にゆらゆらと行動し、周囲から見ると「やる気がない」と感じるくらいでちょうどいいのです。でも、「あれ、いつの間にか、そこそこの量のポジションを持っているよ」という不思議な感じをかもし出すのが、本当に“うまい”人の行動だと思います。

2つの時間軸

落ち着いた行動を継続するためには、いろいろな工夫が考えられます。
そのひとつが、「2つの時間軸」を意識することです。

例えば現在、私は強気です。
株式市場について楽観的な見通しをもっています。
2020年のコロナショック以降の上昇は金融相場のはしりであり、今後も数年にわたって上昇するのではないか──こう考えています。

でも、それは長めの期間の見通しです。
今月、来月……目先の値動きは別の視点で考えます。

誰でもやっていることかもしれませんが、例えば「3年間は上昇」という長めの期間の見通しと、「今月は少し押すかもしれない」という短期の見通しを意識する、つまり具体的な期間を明示して考えることで、観察も行動も冷静な状態を維持できます。

参考になったら、自分なりのやり方で試してみてください。

買いは遅かれ、売りは早かれ

瞬発力は大切、でもド直球の行動は禁物──。

上昇を見込んで買いから入る「買い戦略」について、見出しに掲げた言葉、「買いは遅かれ、売りは早かれ」という格言を考えてみましょう。

「買いだ」と判断しても、すぐに行動に移すと失敗します。
慎重に分割でポジションを積み上げていくのが基本ですし、「まずは100株」とか「まずは500株」というように“試し玉”のテクニックも有効です。

前から目をつけていた銘柄でも、今までかかわっていなかった、少なくとも直近ではポジションを持っていなかったのですから、初対面の人と接するように丁寧に、株価の動きと“対話”するのです。

でも、売り手仕舞いを考える段階では、その銘柄とのかかわりがある状態ですから、買いはじめた時とは全くちがいます。判断を、ある程度ストレートに行動(ポジション操作)に反映させていいのです。

とくに手仕舞い売りは、損切りでも利食いでも「その銘柄からの撤退」なので、素早く行動するのが正解、と考えていいでしょう。

「買いたい」と思っても手を出さなかったら、利益の可能性は生まれません。でも、損失が発生するわけではありません。ところが、ポジションを持っていて手仕舞いが遅れたら、大ケガの可能性があります。上昇して高値に近づくほど値が荒いので、状況によっては本当に素早く逃げなければなりません。

「買いは遅かれ、売りは早かれ」
ぜひ、記憶にとどめておいてください。

来週5月17日は、テーマ別の番組、「出直しか、本格調整か ~ここからの相場を占う株~」というタイトルでお送りします。お楽しみに!


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※「研究部会報」および「中源線シグナル配信」は、林投資研究所が行っている投資助言サービスです。契約にあたっては、林投資研究所が交付する「契約締結前の書面」をよくお読みください。

漂う様子見気分 ~膠着する相場を抜け出すのはどんな銘柄?

4都府県に緊急事態宣言が発令され、大型連休を前に、やや膠着状態の株式市場。底固め、日柄調整というより、出口の見えないコロナ禍、心理的節目を超えられない株価指数を横目に、様子見気分が強まっているようです。

今週、中源線が陽転した銘柄をていねいにチェックすることで、今後の展開を考察します。

 → 視聴はこちら(林投資研究所YouTubeチャンネル)

調整からの切り返しでは「強い銘柄」に乗れ!

日経平均は、直近高値30,024円から28,508円まで1,500円超の調整。同じくTOPIXは、1,983ポイントから1,888ポイントまで95ポイント調整しました(終値ベース)。

3万円、2,000ポイントの上値が重く横ばいが続く中、今回の調整を予想した向きも多かったでしょう。

冷や水を浴びせられたかたちで慎重にならざるを得ないものの、この調整局面で下ブレの小さかった銘柄、上昇トレンドが崩れなかった銘柄に着目し、今後の展開を探ります。

 視聴はこちら(林投資研究所YouTubeチャンネル)

押し目狙いか、保合ブレイクか ~日柄調整後を狙う株

3万円の大台を目前に行ったり来たりの日経平均。TOPIXも、2000ポイントの節目を意識して冴えない展開が続いています。

しばらくは方向感のつかみにくい相場が続くのでしょうか……。

今年に入って、ほぼ一本調子に駆け上がった反動で、日柄調整、スピード調整と考えたいところですが、そろそろ天井との声もあります。

ここからの相場は、「上値追い」よりも「押し目からの切り返し」に注目したい。
ということで、目先押し目が整いつつある銘柄を検証しました。

→ 視聴はこちら(マーケット・スクランブルYouTubeチャンネル)

 

循環物色か、調整入りの前触れか ~玉石混交の相場を読み解く

日経平均は3万円、TOPIXは2000ポイントを目前にやや膠着状態が続く全体相場。

しかし個別を見ると、明確な調整局面に入った銘柄もあれば動意づいて上値を追うものもあり、それなりに循環しているようです。

強弱入り混じった難解な相場を読み解きます。

→ 視聴はこちら(林投資研究所YouTubeチャンネル)

日経平均3万円の攻防 ~日柄調整はいつまで続く?

日経平均3万円とTOPIX2000ポイント。
2月には前者が先行して大台を超えたが、押し目からの切り返しで、そろって節目を突破しそうな気配です。

日銀の政策転換が相場を後押しするかたちで、下値を固めて新値を更新すれば、いよいよ裾野を広げて相場全体が水準を上げる展開が見えてくる──こんな強気の目線で臨みますが、そろそろ上げ止まりの銘柄も……今週は買い2銘柄、売り1銘柄を紹介します。

→ 視聴はこちら(林投資研究所YouTubeチャンネル)

4月5日放送のフォローアップ
林 知之

損益を決するのはなにか?

株価指数は堅調、個別物色も徐々に範囲が広がってきました。

個人投資家全体としては、これまでの上げに意外と乗れていない、時間の経過とともに弱気論がますます活発化……私も当然に警戒の目を強めていますが、あえて買い目線を継続してマーケットを観察してみました。

銘柄固定の定点観測によって、相場を第三者の目で見てみる──毎月第1週「超」相場解説の大切なテーマです。

映像は、「YouTubeチャンネル「マーケット・スクランブル」」でご覧ください。
押し目終了? 下値不安はもうないのか ~新年度相場の投資戦略~

資金稼働率とポジションサイズ

個別銘柄の物色は、かなり広範囲におよんでいます。
そんな状況下、あえて買い目線を継続──こんな前提で番組をお届けしました。

多くの人が「さらに上がる銘柄を当てる」というイメージをもつでしょうが、タイムマシンでもないかぎりムリです。この難題を軽減するのは、資金稼働率とポジションサイズの調整しかありません。

テニスでサーブを受ける相手方のプレーヤーは、ボールが左右どちらに来ても対応できるよう、体を左右に動かしながら待ちます。同じ状況を、相場にも当てはめて行動したいのです。

例えば「上がるかどうかピンとこない」銘柄でも、つい「逃したら悔しい」という感情だけで手をつけたりします。不安のほうが大きいのに「これはいける」という確信があるかのように、脳内のイメージをすり替えてしまう心理です。

「全体が下げる可能性もあるが、あえて買い目線」という状況では、個々のポジションサイズを抑える、資金稼働率を抑える、「やはりイケる!」となって買いポジションを積み増しても限度がある……こんなふうに対応するのが正解です。

多くの投資家は、資金稼働率が高すぎます。
番組で紹介している「中源線建玉法」では、「目いっぱい張ったときでも資金の半分未満しか稼働させない」のがルールです。

「資金稼働率50%が限度なんて、消極的すぎる」と考える向きは多いのですが、これくらいの基準が適正なのです。

仮に「ここは攻めだ!」とグイグイいくときでも、資金稼働率が一時的に60%~70%(現金ポジションが30%~40%)くらいが限界でしょう。「どちらにでも動ける」状態を維持するなら、余裕資金を大きくして資金稼働率は20%~30%、あるいはそれ以下にするべきです。

横河ブリッジは上昇するか

定点観測銘柄のひとつ、横河ブリッジHD(5911)は、私自身が売買している銘柄です。
ここ1年の動きを見ると、ムダな転換はないものの、少し値幅のある保合、しっかりとしたトレンドが発生しない動きがつづいています。


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2020年12月から現在まで買い線(赤)が継続していますが、現時点で少し評価損という状態です。
これについて「上がるんじゃないの?」なんて、かるいノリでポジショントークを披露してしまいましたが、「上がらないとタイヘン」という状況ではありません。

中源線のルールに従って全体の資金管理をしているうえに、ここしばらくは売りも買いもポジションサイズを抑えています。売り買いの転換時にルールどおり1単位(総量の3分の1)を建てても、動きがピンとこなければ損益を気にせずに切って、ポジションなしの状態にするなど、「逃したらイヤだ」なんて気持ちを増幅させる前に対応します。

予測を的中させる──プレーヤーとして切に望むことですが、「そんなことは実現しない」という前提で行動を決めないと、どこかで大ケガをしてしまいます。

「中源線建玉法」には、こうした実用的な考え方が最初から盛り込まれているのですが、そのツールを使う自分が同調してやらないと、一貫した行動を取ることができません。

保合が多い

現在の個別銘柄について、「保合が多い」とコメントしました。

保合、すなわち“どっちつかずの往来”のあとは、なにが起こるでしょうか。
実践的には、「どちらかに放れる」と考えます。

では、上下どちらに放れるのか──まさに、それがわかったら苦労はないのです。そこで、サーブを待つテニスプレーヤーのように構えておくのです。

「当てる」のではなく「初動に乗る」のがプレーヤーとして大切にすべき事柄です。これは次週、4月12日の放送テーマでもあるのですが、相場の核心といってもいいでしょう。

「中源線建玉法」には、こうした実践論を“からだで納得する”ための要素がすべて盛り込まれています。本格的に利用しないまでも、いちど私の本を読んでみてください。有益な発見があるはずです。

来週4月12日は、テーマ別の番組、「初動を逃すな! ~切り返しに素早く反応する技術~」というタイトルでお送りします。お楽しみに!


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