トレードの結果はズバリ、カネの増減……とても生々しいものです。
そのため、つい「当てよう」と意気込んでしまうのですが、当たったり外れたりの現実を受け入れようというのが実践論です。
一般的な現実を考えてみましょう。
テニスプレーヤーは、相手がどこにボールを打ってくるか、何らかの基準で予測しながらも、“どこに打たれても対応できる”よう努めます。
天気の急変、期待外れの状態にも、オトナとして一定の対応をします。
日本の電車は世界で最も正確に運行されていますが、それでもダイヤ通りに動くとは限りません。
乗ろうとしたら遅延……とても残念で、ちょっとイラッとしますが、駅員に文句を言っても状況は改善しません。
待つ、会う相手に連絡する、ほかの交通機関を利用するなど、オトナの対応を考えます。
トレードは大切なカネのことなので、しっかりと考える結果、考えすぎてしまいます。
実は、大切なカネのことだからこそ、日常生活と同じような姿勢で、「対応」を大切にするべきなのです。
つい力(りき)んで、余計なことをしている部分が誰にでもあります。
一般的にいわれていることではありませんが、私は「トレードの二大要素」を強調して説明しています。
株を「買う」とき、つい、いろいろな理由で銘柄を選んでしまいます。
- 値動きが面白い
- 配当利回りが高い
- ビジネスに将来性がある
- 評判のいい専門家がすすめている
- トレード友だちが買った
範囲ややり方を限定するといっても、「バカのひとつ覚え」と呼べるほど極端では、それこそ柔軟性に欠けます。多少の“遊び”は必要です。
とはいえ、だらしがないほど広げて、なんでも買ってしまう、運用というよりも株のコレクションをしてしまう人が多いはずです。
売買は、「売り」と「買い」です。
買い戦略においては、買いが“攻め”、売りが“撤退”です。
2つの行動のバランスがよくないと、ギクシャクしたものになります。
自分がコントロールできる範囲で手を出すのが、「運用のため」に「株を利用」する際の鉄則です。
適正な範囲で、「よし、いける!」という確信があるとき、あるいは、確信ある銘柄だけにすれば、手仕舞い(撤退)の迷いもゼロに近づきます。
「確信あるエントリー」と「手仕舞い」、この2つを実行できているか──たまには、こんな観点で自分のトレードをチェックしてみるのも有効ではないでしょうか。
試してみてください。
これら2つは、多くの人が実行できていません。
だから、この2つを守ればトレードのクオリティは格段に上がるはずです。
「ウハウハに儲かります」なんてウソは言いませんが、良識あるオトナが常におかしな行動を取ってしまう株式市場では、この2つを守るだけで上位1割に入るのではないかと感じます。
