株で儲けるための方程式(1) | 株式投資「虎の穴」

「方程式」なんてタイトルをつけました。
でも、いわゆる法則、カンタンに儲かる数式はありません!
そんなものが1つでもあれば、誰かが世界中の金融マーケットを破壊し尽くすまで儲けます。

ちょっとした流行で、一時的な法則が生まれることはあります。
でも、一定数以上の参加者が気づいた時点で消えてしまいます。

だから、「儲かる数式さがしをするな」というのが、ある意味、株で儲けるための方程式といえますが、なんだか読者を煙にまくような話を結論にするつもりはありません。ちゃんと、現実の売買実践を考えていきます。

私たちには、どうしても少ないデータで考える傾向があります。
はじめて乗った電車が遅れた……この路線は遅延が多いのか、この時間帯はトラブルが多いのか、といった推測をします。結論は出せないと思いながらも、「そんな可能性がある」と考えるのは、オトナとして当然の思考です。

極端な例を挙げます。
植え込みに1万円札が落ちていたとします。
心理的に、そのあとの数日は、なんとなく植え込みに目が向くでしょう。
でも、何カ月たっても依然として植え込みに目を向けながら歩いていたら……ちょっとダメ、いささかいきすぎの反応です。

「そんなことをするものか! 少なくとも、株の売買ではしないよ」
こう反論するでしょうが、信ぴょう性に疑問のある“法則”とか“経験則”を、意外と真に受けていることもあると思います。円高になると株価がこうなるとか、円安局面ではこうだ、みたいな話が、まともに当たっているとは思えません。

さて、私たちマーケット参加者は、過去のデータを元に未来を考えるしかないのですが、もっと豊富なデータを用意して、もっと科学的に考察しても、高い再現性は期待できません。
それでも、「再び同じ動きがある」と考えて、過去を見ながら未来を推測するしかないのです。

チャートを見るときの心得として、「テクニカル分析の三原則」というものがあります。

  1. 価格はすべてを織り込んでいる
  2. 価格はトレンドを形成する
  3. 歴史は繰り返す

すべてを織り込んでいる──。
現実では「こんな値段だけど、本来はもっと高いはず」といった見方をしますが、チャートで価格変動、すなわち“現実の人気の推移”を見るうえでは、「顕在化しているニュース、材料は、現在の価格に織り込まれている」と考えないと混乱してしまいます。

トレンドを形成する──。
たまたま個別に売買された結果を、あたかも連続した事象のように表現するのがチャート。そこには矛盾もあるのですが、トレンドを見出して「そのトレンドがつづく」と考えないと、株価予想そのものが成立しません。

歴史は繰り返す──。
当然、過去のパターンを参考に「同じような動きをみせるのではないか」と推測しないと、「なにもわからん」としか言えなくなってしまいます。

このように、チャートで過去の値動きを見て未来を予測し、売買の戦略を立てるのですが、チャートを過信、盲信するのはご法度です。
そして、判断要素を増やして「勝率を高めよう」(予測の的中率を格段に上げよう)という発想はキケンです。

―1月9日(金)のブログにつづく―
 

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