相場の転換点を見つけるコツ(2) | 株式投資「虎の穴」

 

 

11月26日(火)のブログ ↑ のつづきです。

今日のテーマは、「相場の転換点」です。
上げ相場への転換点を見つけてポジションを取る、4つのパターンを示しましょう。


1.下げた



「上げ下げを繰り返す」という前提があれば、下げただけで買う理由が生まれますが、単に過去との比較になりやすいので、「下げ止まった」「これから上がる」と未来を見据える視点がほしいところです。

図は、W型を頼りに「下げ止まり」を検知する例です。



2.煮詰まった

W型で素早く上げに転じるパターンもありますが、時間をかけて底練りをみせるパターンが多いかもしれません。



このように、ジグザグしながら日柄が経過し、徐々に上げ下げの振幅が小さくなる状況は、エネルギーが蓄積されて上下どちらかに放れることを示唆しています。安値圏ならば、「これから上に放れる」と判断できるわけです。



3.保ち合いを上抜け



このように、つづいた保ち合い(横ばい)を上に抜けたら、「しばらく上昇する」と期待できます。保ち合いの期間は上値抵抗線だったライン(点線)が、こんどは下値の支持線とみなされていいでしょう。



4.上昇スタート後の押し



「3」のような上抜けで飛び乗る方法もありますが、少し落ち着いてタイミングをはかるには、こうした押し目を狙います。「上抜いた」「上がる」「いつ買ってもいい」と判断しながらも、乱暴にならないよう丁寧な売買を心がけ、押し目のタイミングを待つのです。

タイトルに「転換点を見つけるコツ」とつけたので、もっと具体的なこと、秘密の数式みたいなものを期待した読者に、最も大切なメッセージを伝えます。

みんなで売買して価格を動かすのが市場の構造なので、「秘密が存在しない」のが最大の秘密です。

一見して幼稚だと思えるような上記4つのパターンを、イメージとして脳にインプットするだけで、誰もが混乱して「売りなのか? 買いなのか?」と、ありもしない未来の情報をさがそうとするなか、自分なりの確信でポジションを取る行動力、瞬発力が大きく増すと信じています。
 

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