株価指数と材料……そんな視点の危険性 | 株式投資「虎の穴」

相場というのは皮肉なもので、「こうなるはず」という想定が、あっさりと裏切られてしまいます。

 

イヤになるほど多くの悪材料が存在しても、すでに下がっていたら「悪材料出尽くし」で上昇に向かうこともあります。

 

逆に、心躍るような好材料が出ても株価が伸びず、結局は下げトレンドに移り、「好材料出尽くし」と解説されることもあります。

 

株価指数は4月から約6カ月間、大きく上昇しました。

その間、指数の上昇をけん引するように上がった銘柄あり、それ以上にグイグイ上伸した銘柄あり、わずかしか動いていない銘柄あり……見事にバラバラですが、先行した銘柄は、高市新総裁の誕生を機に「好材料出尽くし」で下げに向かう可能性もあります。

 

林投資研究所オリジナルの「中源線建玉法」によって、個別銘柄を判断しているデータがあります。以下に示すのは、東証プライム市場に上場する個別銘柄をひとつずつ、中源線によって強弱判断した結果、「現在は上げトレンド」と判定できる銘柄の数(買い線銘柄数)の推移です。

 

 

9月中間配当落ちから、驚くほどの数が陰転しているのです。

 

いろいろな銘柄が、いろいろな動きをみせているのが現実です。

単純に「株は買いか売りか」なんて議論は成立しません。

 

ましてや、株価指数の観察で値動きを読もうとか、たとえ大きなことでも政治の変動といった材料だけで予測しようなんて、絶対にムリなのです。

 

さらに詳しくは、10月6日放送のフォローアップで述べます。

(このブログでも、あらためてご案内します)

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