心の声を聞けば利益が安定する | 株式投資「虎の穴」

毎月公開しているYouTube番組「マーケット・スクランブル」では、買い目線で選んだ8銘柄程度を紹介しています。
「買いを狙うなら」という条件で絞り込んだ銘柄を紹介するという感じですが、「例えば」ということです。

だから、銘柄情報そのものにフォーカスするのではなく、「そんな見方もあるんだね」と参考にしてほしいのです。

私が少しでも未来のことを知っているのなら、「どこに秘密の答えがあるの?」とか「どれが未来を示すヒントなんだろう?」という発想で“宝探し”をしてくれればいいのですが、そういうことではありませんから。

特に注目してほしいのは、いつも「値動きの特性」で銘柄をカテゴライズしている点です。

日柄が経過して状況が変わってしまうこともありますが、現時点で、「こんな値動きをしているから、これくらいのタイミングで上昇するかも」なんて見通しを立てているのです。「その見方はちょっと……」と同意できない場合もあるでしょうが、いずれにしても、戦略を考えるひとつの例です。

番組で示しているのは、売買戦略のひとつの事例です。

確固たる基準で値動きを判断しています。
そして、確固たる基準で予測を立てています。

早い話が、「自分勝手」なシナリオをつくっているのです。

例えばですが……あそこに座っている彼女にオレが声をかける、すると彼女は照れながら首をたてに振る、そしてオレたち2人は……みたいなものと全く同じです。
だって株の場合、最後は確信をもって買うのですが、売買の相手がいるから買うことができるのです。

 

そして、売買の相手も、真剣に考えた結果として売りを決断、実行した人なのです。

どっちが正解かなんて、考えることに意味はありません。

買ってみて、少し日柄が経過した時点で、その見通しが正しいようならポジション維持、または買い増しですね。少しちがうかな、と思えば買い進まずに抑えます。
完全に見込み違いかも、と思ったら切ります。
そんなふうに、“相場様”に合わせることだけが、私たち実践者のシゴトです。

しかし、状況の変化にビシッと対応するために、とても自分勝手なシナリオを固めるのです。
「どうなんだろう」「みんなは、どう思っているの?」なんて気持ちだと、確固たる予測を立てることはできず、次の行動を決めることもできなくなってしまうのです。

ビシッとシナリオを固める、といっても、どうしたって100%ビシッと決めるのは難しいでしょう。「こんなふうになって、このあたりで上昇して……」みたいに、ぼんやりしているというか、あいまいな感じになるのが当然です。

それはそれで、とても自然なことだと思います。
そして、感性とか感覚で対応していく──それでいいのだと私は考えます。
すべてを数式化するのは、困難だからです。

ただ、感性や感覚はブレが生じます。
小さいブレではなく、どうにもならないレベルのブレが起こり得るのです。

土台となるもの、頼りになるものは、やはり数字です。


といっても、値動きを数式で判断するのではなく、資金量に応じて決めた株数や、大まかでいいので「動く」と予測したタイミングなどを明確にしておくことです。

さて、番組で紹介している中源線は、値動きを数式で判断して機械的に売買を決めるものですが、そのルールが極めて単純で、人間の感性や感覚で捉えることが可能なのが特長です。

このあたりが、実践者に愛される理由なのでしょう。
基本のルールを守り通すのもよし、感覚的につかんだルールに感性を加えてアレンジするもよし、という部分が、それなりにこだわりをもった経験者を納得させているのだと思います。

相場の張り方を考えていくと、本当におもしろいですね。
 

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