さて、9月17日のブログ ↑で述べたことを売買指針に反映させることを想像したら、「買いポジションを取るチャンスがないぞ」なんて感じるかもしれません。
でも、「いよいよ上昇」という動きを確認してから乗る、という発想を忘れないでください。
安く買うほうが有利といっても、「安いときに買っていなければいけない」ということではありません。最安値を過ぎ、上がりはじめてからタイミングを取って乗れば(買えば)、より短い日数で勝ち逃げすることができます。
現金を温存して待ち構え、メリハリのきいた売買でサッと乗る──。
もちろん、安心感がある状況なら、可能なかぎり安く仕込んでおくのが正解でしょうが、状況に応じたアレンジも必要です。
この点、「中源線建玉法」の考え方は、とても合理的です。
中源線では、必ず「逆行」を見て行動します。
下がってきただけでは買いません。
長く横ばいをみせても、やはり買いません。
そして、売りポジションを維持します。
ポンッと上がる動きを見て、「これはトレンド転換だ。上げトレンドがスタートしたのだろう」と判断して、やっと買いはじめます。
“なんとなく”の感覚で買いポジションを増やしすぎ、相場がガクンと下げたときに損害を被るのが、非常に多いヤラレのパターンです。
「相場が下がったから……」と嘆くのですが、単に買いすぎた、いや、見込み違いは仕方がないのですが、中途半端な気持ちでつくった買いポジションを、中途半端に持続してしまったという経緯が反省点なのです。
意外と大きく下げて損が膨らむこともありますし、たいした下げでなくても、あらためて「よし買い場だ」と感じたときに現金の余裕がないという、ザンネンなことが起こります。
売買におけるニュートラルポジションは100%現金──。
抑圧的でイヤな響きがあるかもしれませんが、どんどん買っていく攻めの度合いを上手にコントロールするイメージで、「通常運転」の状態を見直してください。