持っている株が上がったとき、「どこで売ろうか」と悩みます。
当然です。
天井を当てることはできません。
でも、一定以上の値上がりをみせた銘柄は、最後にグイッと噴くことがあります。
悩むのは当たり前です。
ジッとガマンした結果、400円で買ったものが500円になった──明日ストップ高して480円になるかもしれません。ガマンして得た含み益100円が、たった1日で倍の200円になる可能性だってあるのです。
こんなことを考えていると、さらに混乱します。
迷います。
そして、「いったいどこで売ればいいの?」と固まってしまうのです。
多くの人が、買ったあと動きがよくない銘柄はガマンして維持します。
よい感触がないのにポジションを維持……やせガマンです。
しかし、どうやら予測が当たったと思える銘柄は、早めに利食いしてしまいます。
これは、むしろ逆にすべきです。
「動きがよくない銘柄は、とっとと見切り売り」する一方、「期待どおりのトレンドをみせてくれそうな銘柄は維持、あるいは買い増しを検討」するのが正解です。
とはいえ、一定以上の値上がりをみせたら、どこかの段階で「利食い千人力」「利益をふところに入れよう」と考えることも必要です。
アタマとシッポはくれてやれ──。
「そのシッポがスピーディーで大きいんだよ」と言いたいのですが、勢いがあるうちに売って現金化し、「それを別のチャンスに振り向けようが、休んでいようが自由」という状況にするのがベストです。
さらにねばった場合も、「上げ止まった可能性がある」とか「少し下げ傾向になった」と感じたら素早く逃げることを視野に入れておくべきです。
小幅利食いが正解ではありません。
でも、売るために買ったのですから、どこかでケリをつける必要があります。
迷ったときは、エイヤッと売りましょう。
また買えばいいのです。