売買の「判断」とは | 株式投資「虎の穴」

曲がるのはイヤですが、ポジションを取らないと利益も生まれません。

ポジションをつくるために最後は「エイヤッ」と決めるのですが、その手前で考えます。
慎重に分析して「判断」するのです。

この「判断」とは、なんでしょうか?

曲がるのがイヤだ、損したくない……ということから、「判断=ズバリ当てる」なんてイメージに偏ります。

でも、判断とは「とりあえずの決断」「目先の一手を決めるだけの判断」、というくらい“かるい”ものにとどめておかないと、力が入りすぎてしまいます。

もちろん、その一手が自分にとって重要なのですが、例えば「マーケット全体から見れば実に小さいことだ」とか、なにか理屈をつけて「重たすぎるものにしない」工夫も必要です。その助けになればと思い、言葉の定義を考えてみました。

引きつづき、言葉の定義です。

決め打ちはよくない──私が常日頃から述べていることですが、突っ込んで考えると、例えば「中源線の1単位、100株」の売買を実行するにもビシッとした決断が必要なので、ある意味、決め打ちです。

へ理屈のようですが、私たちの行動を整理して考えるうえで、少しおつきあいください。

小さな決め打ちが連続するのが売買・トレードです。
でも、ひとつひとつは小さいので、キケンとされる大胆な行動、「いわゆる決め打ち」には至らないのです。

この安全・安心な状況をつくるのが中源線のルール、「資金の半分まで」と規定する資金管理と、「まずは3分の1」と規定する分割売買です。

では、3分の1ずつ行う個々の売買ではなく、もう少し決め打ちに近いものはなんでしょうか?

例えば、3分割のルールをアレンジして「いけると感じたら、最後に1単位増やす」、つまり「状況に応じて4単位目を追加して建て玉を3分の4にする」という方法を考えてみましょう。

これは、よい決め打ち、常識的な安全の範囲を逸脱することなく、中源線の規定に「自分の感覚」を追加する方法のひとつです。

  • 適度にワクワク感が生まれる
  • 安全な範囲を守りながら、“やってる感”を得られる
  • 積極的に値動きを捉えようという姿勢になる
  • 規定の量(3分の3)についての認識が変わり、精神的負担が軽減される

たいていは、転換から時間が経過して「乗せ」を行うケースでしょうから、平均値は少し不利になりますが、上記のようなメリットが考えられます。裁量を入れる、ひとつのアイデアです。
 

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