最大のヘッジは損切り | 株式投資「虎の穴」

本当の意味で最大のヘッジは、ズバリ「損切り」です。

「あれっ」と思ったときに両建てしたら、そのあとで苦労するだけです。
疑問をもつくらいの状態ですから、「切る」「減らす」が正解なのです。
中源線がそうであるように、ヘッジの必要を感じたら切ってしまうべきなのです。

多くの場合、そのポジションには評価損が発生しているので、必然的に、単なる損切りが最大のヘッジ。これこそが、“プロっぽい”対応ではないでしょうか。

評価益が生まれ、その評価益をキープしながら、さらなる利益を狙おう──こういった前向きな状況ならば、ツナギを活用してグリグリッとポジションをいじくっても問題ありませんが、その場合でも、「変化球はここぞという場面で使う」という基本姿勢が大切です。

たまにサラッと使うことで効果が生まれ、複雑な要因をつくることなく売買全体のバランスが維持されるのです。

中源線では、両建ての状態をつくりません。

上げから下げへの転換(陰転)、下げから上げへの転換(陽転)の際には、スパッとポジションをひっくり返します。

売り買いを逆にすることを「ドテン」といいますが、相場なので“朝令暮改”よろしく「やっぱり買いだ」「いや、売りだった」と判断を覆すなんて当然のこと。この現実を無視しないので、両建てなんて中途半端なことは規定にないのです。

そのかわり、資金稼働率が定められているうえに、3分割でポジションを動かします。
こうして全体にバランスよく組み立てられているので、いっさい混乱を生まないシンプルな行動が成立します。実際に利用すると、多くの投資家は、「なるほど、落ち着いている」「これなら継続できる」と納得します。

機械的判断に従う売買では、「えっ、ここで売り?」みたいに、ちょっとキモチわるい場面もあるのですが、人間の判断のようなブレが全くありません。小さなブレが重なって大きなケガになる、そんなケースは考えられないわけです。

ペン習字のお手本のように、中源線どおりの売買をすることで、プロが理想と考える臨機応変かつ堂々としたポジション操作を体験・体感できます。

 

「うまくつくられた売買ツールであると同時に、最高の練習道具」と評価される理由がここにあります。

 

 

 

ブログ一覧に戻る