強気と弱気 | 株式投資「虎の穴」

「上がる」という予測を立てる強気筋と「下がる」と考える弱気筋がいるから、売りと買いが出合って値段がついています。

上にいくか下にいくかは常に50%と考えるのが、理論的には正しいのです。

でも、私たちは実践家です。
株価を観察して理屈を言うだけの傍観者ではありません。
「わからない」という答えしか出ずに手を出さないケースはありますが、ポジションを取るうえでは「上がる」「下がる」のどちらかに態度を傾けなければなりません。

  • 株価は買い人気の増減で変動する
  • 全員が「正解」にたどり着くことはゼッタイにない
  • ちまたの情報には注意が必要だ

こうした根底の理論をシンプルに受け止め、「自分の行動をどう偏らせるか」を考えるのが、株式投資・トレードという行為です。

 

オトナとして、コントロール可能な範囲に抑える工夫は欠かせませんが、買うのか買わないのか、売るのか売らないのか、自分自身の方向性については、堂々と、思いきった決断をすればいいのです。

少なくとも、外部の情報に目を向けた“正解さがし”は通用しません

いや、オソロシイほどマイナスの影響しかありません。

さて、このブログで紹介している中源線だって、相当に偏った価値判断を示すものだといえます。その意見は否定しません。

でも、きわめてシンプルな基準で強弱(上げ下げ)を判定し、利用者が判断する余地をたっぷり残しているところが非常に平易(プレーン)なのです。

文字通り、プレーンオムレツのように、「好きなように味をつけて召し上がってください」ということです。

また、予測をムリに当てようとせず、3分割の売買でゆらりと株価の波を泳ごうとします。
ときどき使う表現ですが、「当てることを放棄している」といっていいほどプレーンなのです。

だから、ブログを通じて多くの人に紹介し、中源線を積極的に使ったり、根底にある考え方を取り入れたりしてほしいと考えているのです。

世の中には「脅威の的中率、○○%!」なんて投資家を惑わすような宣伝も多いのですが、今回述べたような基本の理屈をサラッと再考するだけで、ホンモノとニセモノを区別することができるでしょう。

また、外部から受け入れて大切にしていたのに、よく考えたら実用性がなかった……自分のなかにある、排除すべき考え方に気づくこともあるでしょう。

オトナとして落ち着いて考えることができれば、少なくとも、「上がる」「下がる」と意見をぶつけ合う強弱論争には、興味がなくなるはずです。逆の意見を聞いたら「なるほど、そんな観点から弱気なんだね」と受け止め、「オレは、この部分に注目して強気なんだよ」と自らの意見を披露するだけです。

そして、淡々と自分の考えをポジションに反映させます。
予測が当たっても当然ですが、曲がっても当然……当たったら静かに利食い手仕舞い、曲がったら粛々と敗戦処理を行います。

こういった実践論を集約したのが中源線なのですが、どんな方法を用いる場合でも、プレーヤーとして堂々と、かつ落ち着いた姿勢を維持したいものです。
 

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