“次の一手”という観点における、ひとつの答えとして、「ぜんぶやる」という考え方も成立します。決して雑なコメントではありません。
機械的に判断するシステムがあれば、そのシステムのシグナルに従ってポジションを取り、今後の動きについてシステムが新たなシグナルを出せばそれに従うという、「流れに沿ってポジション操作する」きちんとした対応が実現します。
たとえば、林投資研究所オリジナルの相場観測システム「中源線」なら、グズグズとした相場つきが一変して総強気になれば、システムが反応してどんどん陽転していくでしょう。
こうして「中源線に身を任せよう」と考えることができる理由は、次のとおりです。
- ルールがすべて公開されている(納得できる)
- ルールがシンプル(混乱しない)
- 実践者の感覚をそのまま数式化している(値動きを追う感性と一致する)
- 3分割のポジション操作がルール化されている(無責任な“当てもの”ではない)
中源線は、プロが好む売買ツールです。
とても実用性が高いものなのです。
単に「売り」とか「買い」などと、断片的な判断を示すオモチャではありません。
「ぜんぶやる」という行動に対して、一般的な“あるある”の誤りを紹介しましょう。
「強気の見通しで、10銘柄を買う」という戦略について、少し先の「次の一手」を考えてみます。
「相場は上だ」という見通しが当たったとしても、選んだ10銘柄がすべて期待どおりに上昇することはないでしょう。スルスルッと上がる銘柄もあれば、動かない銘柄もあり、なかにはズルズルと弱含みに推移する銘柄もあるはずです。
最もいけない次の一手は、「上がってきた銘柄をさっさと利食いして、ダメな銘柄を残す」というものです。心理的にやってしまいがちな対応ですが、プラスマイナスが逆なのです。
上がってきた銘柄は“よい銘柄”です。
それを切って“わるい銘柄”を残したら、手の内はどんどん悪化するばかりです。
ダメな銘柄を切るのが第一で、売った分は現金ポジションにしておくのが安全です。
資金稼働率が下がって余裕が生まれ、手の内に残るのは“よい子”だけ。
こういった発想を大切にして、いざというとき、そのとおりに行動できるよう心がけておくのです。損切りが先行する状況には抵抗を感じるでしょうが、「将来を考えて次の一手を決める」相場では欠かせない考え方です。
YouTubeチャンネル「マーケット・スクランブル」では、こうした実践的かつ実用的な考え方を紹介して、同じプレーヤー同士で高めあっていこうというコンセプトでお送りしています。
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