「売り一巡」で考えるべきこと | 株式投資「虎の穴」

一般的な短期狙いの売買を考えたとき、暴落に際して「反発狙いで買い向かう」戦略も否定できませんが、いくつかの条件があると考えます。

  • そもそも、暴落場面で買い向かうことを「自分の売買」と位置づけている
  • 手がける銘柄も、ある程度そろえて以前から観察している
  • 「早かった」と判断したら投げて入り直す作戦がある
  • 手仕舞い(売り逃げ)までの流れを計算してある

これらの要素がそろっていない場合、暴落時の買いはとてもキケンです。
例えば・・・

  • 手持ち銘柄がヤラレた状態で予定外のナンピン買いをする
  • 思いついて銘柄を探す(ひらめきではなく、突発的に)
  • 「最安値を買いたい」という気持ちが強すぎる

相場“あるある”だと思います。

急落(暴落)時は、ボラティリティ(変動率)が高く、不安材料がマーケットに強く影響し得るので、上下に大きく振れやすい状況です。

「こういった荒れ場で取るんだ!」というスタイルならば、積極的にやるべきです。いや、まさに出番なので、機敏に行動するだけです。ヤラレても、素早く損切りして、すぐに次のチャンスを狙って仕掛けるのが正解です。

でも、前述したような条件が不足している場合は、うかつな行動をあきらめるのが正解です。


この1回を取ることよりも、長くつづける「自分のスタイル」を崩さないことが重要です。この機により自分のスタイルを確立し、強固にすることを優先するのは当然なのです。

周囲に、「株価が安い今こそ投資をスタートするチャンス!」と考えている人がいたら、アドバイスしてあげてください。
「落ち着いてから、やさしい相場でスタートするのが王道。そのエネルギーを地味な勉強とマーケットの研究に注ぎなさい」と。

「売り一巡」とは、多くの銘柄が安値をつけて、マーケットが“サイアクの状況”を織り込んだ、という見方が成立する状況でしょう。


以前から注目していた銘柄をじっくり慎重に買い進む対応が思い浮かびますが、ボラティリティが大きいので、下げ止まって切り返した銘柄が再び下押ししたり、ダマシがつづいたりすることも考えられます。

人間ですから、「目先の戻りを取れたらキモチいいよね」なんて俗っぽい感覚も否定しませんが、この先長く手がけていく銘柄を追加したいものです。

一定期間の定点観測などが条件ですが、こういった行動も“あり”。
地味に、まじめに売買するなかで、ちょっとした“楽しみ”の要素と位置づけてください。
 

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