日柄を無視しないチャート観測 | 株式投資「虎の穴」

 

 

5月7日のブログ ↑ で紹介した値動きパターン(底の形成)を再掲します。



上の値動きのイメージは、いわゆる「典型」「値動きモデル」です。
同じパターンを、実際の値動きで見てみましょう。次に示す月足をご覧ください。



安値は最初の赤い矢印(下げの末期)と、次の安値(東日本大震災の翌週)です。その間に、底練り初期に見られる反動高があります(青い矢印)。

タテ方向に目を向けて「安く買うのがいい」と考えると、2つの赤い矢印が買い場となるのですが、本格上昇のスタートまで、最初の矢印からは約8年、2つめの矢印からでも約5年あります。

「安く買う」が成功しても、かなりの期間、ジッと待たなければなりません。資金効率がわるいうえに、途中でイヤになって売るか、頑張ってねばっても本格上昇の出っぱなで売ってしまうのが現実の結果でしょう。

理想の買い場は、底練り末期のタイミング(緑の矢印)です。
こうして観察するとき、私たちプレーヤーは、タテ(価格)とヨコ(時間)を完全に等しく扱って、チャート全体を広く見ています。
これが、本稿で伝えたい、大切なメッセージです。

さて、林投資研究所の「中源線建玉法」では、直接的に日柄で判断するルールはありません。
でも、チャートの「パターン分析」を行う以上、そのロジックには当然、日柄の要素が盛り込まれます。

ここで、あらためて中源線の転換ルールを説明します。



上の図は、値動きイメージです。
図に書いてあるように、「買っている……上がってほしい」と想像して値動きを追ってみてください。
上昇(順行)した日は「よしよし」と感じ、下落(逆行)した日は「つまらないね」と思うでしょう。再び上がれば「よし、いいぞ」ですが、2日つづけて下がったりしたら「これがつづくとイヤだな」と感じます。

こんな自然な感覚を、シンプルなルールに落とし込んだのが、「中源線建玉法」です。

高値圏に説明を加えてあるように、「逆行と逆行の組み合わせ」で、トレンド転換を判断して行動を起こします。
「下げた、戻した、そのあとまた大きく下げた……終わっちゃったかな?」という感じです。

とても理解しやすく、実践者の感覚で納得できるルールが定められているのです。
そして、陽線(買い線)は赤、陰線(売り線)は黒と、2色で表現するので単純明快、毎日の値動きをきちんと評価しながら、“確固たる行動”を決める点が実用的です。



この基本ロジックは、研究所のオリジナル書籍『中源線建玉法 基本と応用』でバッチリ解説しています(具体的な数式もあります)。

 

 

また、後半の「応用編」では、銘柄選別やエントリーのタイミング、裁量の入れ方やアレンジについても深く言及。中源線を使って、安定的に利益を出すための技術を紹介しています。ぜひ、お読みください。

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