キルクルの法則 | 株式投資「虎の穴」

投資家なら誰でも、予想を当てようと努めます。

 

しかし、頭の中にはいろいろな不安があり、純粋な気持ちで値動きを観察することを難しくするのです。
知恵と経験があって有能なはずなのに、その力を発揮することができず、考えれば考えるほど予想は曲がってしまいます。

「よし、これは間違いない!」と思った予想ほど曲がります。


裏を読もうとしても同じで、「いつも高値づかみするオレが『買いたい』と思うから、きっと天井だろう」なんて……ファイナルアンサーが「売り」なのですから、株価はさらに上がることになるのです。

なんとかの法則、ってヤツですね。

実際のところ、予想がそこまで曲がることもないのですが、現実の対応力、行動力、瞬発力は期待値を大きく下回るので、そのギャップが原因でギクシャクして悪い結果につながるという悲劇が展開されるわけです。

買った銘柄が下げて評価損が生まれ、それでも頑張ってジッとしていたところ、とうとう耐えきれなくなって切ると上がり出す……“切る”と“くる”から「キルクルの法則」。

そんな冗談では吹き飛ばせないイヤな感情が残り、それが足かせとなって次回もミスをしてしまうという悪循環。
これが、ある意味、「ふつう」の流れなのかもしれませんが、ちょっと考え方を工夫するだけでベクトルが変わります。

「自分に見えているのはわずかなことだけ、参加者の数を考えたら市場の0.0001%しか見えていない、いやもっと少ないはずだ」


いくら考えても、明日の株価さえ言い当てることはできないのですから、いっそ開き直って、考えるのをやめてしまえばいいのです。

「考えるのをやめる」と表現しましたが、正確には「あれやこれやと考えない」という意味です。市場の0.0001%に集中し、「これが自分のやるべきことだ」と気を引き締めて集中します。

その結果、どうにかこうにか、自分の戦略通りに進めることができるのです。
でも、「予想が当たる」ということではありません。
「当たったときは、それなりに取れる」
「外れたときは、それなりに損を抑えることができる」

ということです。

「予想」と「対応方法」のセットが、値動きの波を泳ぐための具体的方法論であり、それに資金管理の基準が加わって、やっと「手法」として成り立つのです。

トレードは、スポーツなどとは異なり、入り方、手仕舞いの仕方、数量の調整、銘柄の選択などすべてが自由です。
そのため、ダメなポジションを持ったままグズグズと決断を先送りして損を拡大させたり、逆に、手仕舞いが早すぎて利益を逃したりします。

荒い動きをみせる市場において、落ち着いて、バランスよく、計画的なトレードを展開するには、「あれこれ考えすぎない」という発想が非常に大切です。

トレーダーが100人いれば、考え方も100通り、当然のように方法論も100通りあります。
多くの値動きパターンすべてに対応して百戦百勝なんて、実現不可能なイメージを抱いてはいけません。

百戦百勝はムリでも、いくつかの基準をうまくミックスするくらいなら……こう考えるのが人情ですが、それも単なる幻想です。
バランスよく計画的なトレードを展開するためには、自分が選んだ1つに集中すること、それは「残りの99は捨てる」という意味です。

堂々とした態度で、捨てたものを気にしないようにしましょう。自分が選んだ「100分の1」について質を高めることだけを考え、他人との比較などしないようにするのです。

隣の芝生は青いのです。

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