9月12日放送のフォローアップ(1)
林 知之

当てようと努力しながらも当てにいくな!

マーケットの未来を知っている者はいない──実はこれが、金融市場における“最大の秘密”です。「当てよう」と躍起になると、誤った方向に進んでしまいます。
とはいえ、「臨機応変に」「アンテナを高くして」と考えると、あっさりと行動指針を失い、四六時中、情報を探し求める“相場難民”になってしまうのです。
マーケット・スクランブル9月12日の放送は、予測不能だからこその「計画」、つまり、さまざまなケースを想定した「対応策」を持つことの重要性について、実例を示してお送りしました。
そのフォローアップ(1)です。

映像は、「過去の放送」でご覧ください。
(第92回 計画的なトレードを実行するために ~脱・相場難民!~

予測が当たらない理由

私たちが住んでいる地球が自転運動していることは、子どもでも知っています。でも、昔はみんな誤った認識を持っていました。科学では、全員が正解にたどり着くことがあるかわりに、全員が不正解ということもあるわけです。

相場の場合は、どうでしょうか。
未来の価格を知ることができればいいなあと誰もが願うものの、そんな人は絶対にいないのです。

相場の先行きを「上」と「下」の2つに分ければ、半分が正解で残り半分が不正解。一定の値幅が発生して当たり、つまり動かなかった場合は評価しないとすれば、正解を示す人は全体の数分の1に限られてしまいます。

相場の予測は、自然現象を観察することとは違います。
私たち予測者は、同時にマーケットの参加者です。
私たちの売り買いが価格に影響を与える、つまり、そもそも当事者なのです。
それに、次に起こる出来事や群集心理の動向を言い当てることなど不可能に決まっています。

結論として「予測は当たらない」と断言せざるを得ませんが、こういった表現には抵抗を感じるため、つい無意識的に反発して、逆に「当てよう」としてしまうのが人間の心理ではないかと思うのです。

すんなり受け入れるために、「当たったり外れたりする」としておきましょう。

当てにいくとは?

予測なんて当たったり外れたり……とはいっても、「当てたい」と思うのが人情です。
それに、「上でも下でも、どうでもいい」なんて投げやりな考え方では、ものごとがうまく進みません。だいたい、相場観、あるいは予測がなければポジションをつくるに至りません。

プレーヤーとして、真剣に予測を立てるべきです。
ただし、「当たったり外れたりする」という認識を捨てずにいることが重要です。

相場が下げてきた状況において、逆張りで買う──こんなケースをもとに、「当てようとするな」という戒めの言葉が何を意味するか、考えてみます。

%e3%83%8a%e3%83%b3%e3%83%94%e3%83%b31

この図は、下げていく過程における、好ましくない買い方を示しています。
まさに、“相場あるある”のミスだと思います。

下げてきたところを見計らい、一点狙いで買い仕込み!
しかし、見込み違いで下に抜けてしまう……すると、フリーズします。動けなくなるのです。一時的に止まったときに一瞬、落ち着いて考えるのですが、「どんどん戻ってくれ~」と願うだけで、対応することができません。一時的な下げで終わってくれればいいのですが、さらに下げたときには打つ手がありません。「ヤバい……」と思いながらも、完全なフリーズ状態に陥ります。

こうして見事にヤラレるのですが、ここまでならば誰にでもある見込み違いの失敗といえるでしょうが、さんざん下がったところで、「いっそ買い増しだ」というサイアクの手を思いついたりします。

ダメ玉だから投げるだけだと認識しているはずなのに、その銘柄の数量を増やしてしまうのです。これは、アウトです。売れない不良在庫を、さらに仕入れる商店主なんていません。完全に、真逆の行動なのです。

このように、計画外でポジションを膨らませることは御法度です。
こういう増し玉について「ナンピンはするべきか否か」という議論があるのですが、そもそも正しいナンピンではありません。いうなれば、「やられナンピン」という論外の手なのです。

ナンピンは「難平」と書きます。「難」をならす、「難」を減らす行為です。
「いっそ、もう1万株買い」などと、難を増やしてはいけません。

計画的トレードと正しいナンピン

前項で示した「やられナンピン」は、そもそも最初の“一点狙い”から過ちが始まっていると考えるべきです。「誰にでもある見込み違いの失敗」と述べましたが、本当はスタートに問題があったといえるのです。

正しいナンピンは、先ほどと同じ値動きに対して、例えば下の図に示した分割買いです。

%e3%83%8a%e3%83%b3%e3%83%94%e3%83%b32

計画した数量が1万株としても、まずは千株だけ買います。
打診買いするだけの「試し玉」です。

この試し玉を持ちながら値動きの感触を確かめ、「見込み違いのようだ」と判断したら切ってしまい、あらためて次のチャンスをうかがうのです。しかし、この場合、感触が悪いどころか明らかに逆行してしまったのですから、無条件でブン投げます。一点狙いでいきなり満玉建てたら損切りに抵抗がありますが、こうして冷静な分割で仕掛けていれば、素直に投げることが可能です。

その後の下げ過程も見てみましょう。
さらにグングン下げたところで、「そろそろかな?」と千株だけ、あらためての試し玉を入れます。さらに下げたところで計画通りに増やしていこうと決めたのですが、残りの9千株を一気に買うわけではなく、とりあえず次の千株を買います。

1回目が千株、2回目も千株というのは、あくまでも例えですが、このように慎重に分割で仕掛けながら、常に「自分の見込みは合ってるのかな?」と考えるようにすれば、自らの決断に押しつぶされることなく“株価と対話”するような感覚も生まれます。

この場合の計画は、表面的には「1万株買う」ことですが、単に“買いそろえる”ことではありません。「上げの動きに乗る。上げ波動に移ったときは1万株買っている」という結果を目指しているのです。もちろん、株価の動きに合わせるしかないのですが、そのための分割買い下がりこそが、「ナンピン」と呼ばれる技法なのです。

すぐに上がったら?

あえて少ない株数の分割例を示しましたが、ただチマチマとやればいい、それでうまくいく、ということではありません。すぐに上昇がスタートすれば、乱暴な一点狙いで1万株買った人はニコニコです。慎重かつ正しい分割で買い始めた人は、千株しかない状態で悩みます。

想定よりも早いタイミングで上げ始めたら……それも含めて、対応を考えておくのが、計画的なトレードです。「追いかけて買わない」というのもひとつですし、「追いかけてでも予定の数量を仕込む。ただし、押し目を待って分割というスタイルは崩さない」という考え方もいいでしょう。

こういう決め事があれば、焦って一点買いをせず、値動きを探りながら進めます。

でも、複雑なことはムリです。
損益という生々しい結果を想像しながら、自分の意思でポジションを動かさなければなりません。成功を夢見ながらも、失敗を恐れて緊張します。だから、わかっていながらダメな手を打ってしまうケースが多いのです。

そこで、事前に対応を決めておくこと、つまり「計画」の重要性がさらに強く浮かび上がります。

番組で継続的に紹介している「中源線建玉法」は、強弱の判断とシンプルな3分割のポジション操作を、厳格なルールとして、ひとまとめにしています。終値だけで機械的に判断するため、中源線がミスして人間の判断が正しいこともあるのですが、常に同じ基準でブレがないという点は、非常に価値があると断言できます。

だから、多くの人に有効だと確信してオススメしているのです。
とはいえ、手法を選ぶときだって、慎重かつ計画的に進めなければなりません。

中源線建玉法は、四部構成の書籍ですべてを解説していますが、そのうちの1冊、「第一部 解説」を無料で配布しているので、どんなものか見てみようというかたは、下のリンクから進んでください。

印刷版(無料で送付)のほかにも、電子版として、PDF版およびeBook版の無料ダウンロードが可能です。

→→→中源線「第一部 解説」無料ダウンロード

次回のフォローアップ(2)では、例に挙げたような誤った行動の背景を明確にしたうえで、予測とは何か、正しい姿勢とはどんなことかを紹介します。
お楽しみに!

chg-1_cover_frame150四部構成の書籍『中源線建玉法』

その「第一部 解説」のみ、無料配布版があります。
1.印刷版(無料にて郵送)
2.電子版(PDF、eBookを無料ダウンロード)

詳しくは、こちらのページでご確認ください。

new_chgdvd
chg_dvd
【中源線シグナル配信とは?】
→ こちらのページにて、詳しくご覧ください。

【無料登録でシグナル配信トップページ閲覧】
なお、中源線研究会への登録(無料)だけで「シグナル配信トップページ」(日経225とTOPIXのシグナル&チャート、上場全銘柄の集計)を閲覧できます。
→ 中源線研究会登録(無料)

【中源線建玉法“実践”への道】
中源線を習得するための情報を、各種取りそろえています。
 → こちらのページにて、詳しくご覧ください。

研究部会報および中源線シグナル配信は、当局に届出の投資助言サービスです。契約にあたっては「契約締結前の書面」をよくお読みください。

ファンダメンタルは他人任せ

本日発行のメールマガジン「1分間の相場実践知識」の内容を、そのまま掲載します。メール配信をご希望の場合、こちらのページからお申し込みください。

一時期、横浜の中華街によく行っていました。
でも、どの店の何がおいしいかがわからない……そこで、土日の混雑時に行列ができている店をチェック。ついでに、並んでいる人に目当ての料理を聞く。これで調査は完了。平日の夜に出向いて、みなさんのオススメ料理を満喫!

株式市場で有望な企業を探すうえで、いろいろなファンダメンタル分析の手法が考えられます。しかし、株価を決定する「人気」という要因が意外と大きいため、独善的になりがちです。
「あの人は〇〇大学卒だから、仕事ができるはずだ」みたいに。

いっそのこと、「評価のすべてを他人任せにしよう」という発想が生まれます。
かなり乱暴な表現ですが、実はこれが“相場技術論”の思想を、わかりやすく示した説明といえるのです。

株価が上昇するとき、根拠となるファンダメンタルがあり、人気量の増加があり、何がどれだけ株価に作用しているかなんて解明できません。
それならば、最終的な答えである「株価」だけを見ていよう、というわけです。

プロには太刀打ちできない知識と分析力で必死に考えたって勝てない……でも「株価」を見ていれば、世界中のプロによる評価を知ることができる。しかも、ファンダメンタル分析のプロにとって盲点である「人気量」も、同時に観察することになる。こういう論理です。

すると、時間もエネルギーも余ります。
それを、ポジション操作に振り向ければいい──こう考えるのです。

ファンダメンタルについて、ある程度の知識や一定のチェックは必要でしょう。
でも、必死になったって「売れないレポートが出来上がるだけ」くらいに考え、ときに突飛な動きをする予測不能の株価変動への“対応方法”を重視しよう、それが個人投資家にとって最もシンプルな取り組み方だ、という論法ですね。

林投資研究所で提唱している手法は、すべて相場技術論を基礎にしています。
低位株投資の「FAI投資法」銘柄限定で日銭稼ぎを狙う「うねり取り」、そのうねり取りを機械的判断で行う「中源線建玉法」

すべて、マーケットにおける事象、すなわち株価の上げ下げをストレートに観察することに注力します。


new_chgdvd
chg_dvd
研究部会報
 林投資研究所で40年以上続いている、プレーヤーのための定期刊行物。

中源線建玉法
 最古のトレードシステムといわれる中源線は、シンプルなルールなので感覚的に捉えることが可能です。

chg-seminar
林投資研究所
 林投資研究所の公式Webサイト。
 まずは資料請求(無料)してください。電話等での勧誘はいたしません。

研究部会報および中源線シグナル配信は、当局に届出の投資助言サービスです。契約にあたっては「契約締結前の書面」をよくお読みください。

逆張りとナンピンの意味

本日発行のメールマガジン「1分間の相場実践知識」の内容を、そのまま掲載します。メール配信をご希望の場合、こちらのページからお申し込みください。

「ナンピンはするべきか否か」という議論を目にすることがあります。
この場合のナンピンとは、例えば、300円で買ったら200円まで下げて動かなくなった場合に、同株数の増し玉によって平均を250円まで下げようか……こんな対応が正解かどうか、という意味のようです。

商店街で小物を売る店を営んでいる、と想像してください。

売れると思って仕入れた商品が売れない。世間でも同じように売れていない。だから、問屋からの仕入値も下がっている。
「よし、在庫を増やそう!」
上記のナンピン買い増しは、これと同じです。

正しい発想は、「売れる商品に目をつけ、高くてもいいから仕入れる」です。
勢いのあるうちは積極的に商品を仕入れ、がっつり儲けるのが商売の王道でしょう。

この正しい発想をトレードに当てはめると、一般的な分類ならば、「逆張り」よりも「順張り」なのでしょう。

上げの流れについていく、強いものにつく、という素直な感覚です。
いつ動くかわからない銘柄ではなく、すでに動意づいている銘柄にうまく乗るほうがラクです。

「中源線建玉法」は、銘柄を選別する手法ではなく“銘柄を固定して売り買いのタイミングを計る”手法ですが、根底にあるのは「流れについていく」という考え方です。

では、「逆張り」で「ナンピン買い下がる」とは、いったいどういう行動か──。
実は、上げ始めたことを確認して買い始める中源線でも、安値に近づくにつれて買い下がる玉の入れ方でも、「上げの流れにつく」という狙いそのものは全く同じです。

両者は、買い始めるタイミングが異なるだけ、と説明するのが正しいかもしれません。

逆張りによる買い下がりとは、少し先に訪れる上げ波動を想定し、「そろそろ底だ」と判断してから買い始める方法で、平均値を有利にしようとする高等テクニックです。

これに対して、先ほど否定した「200円で同株数を増し玉」という対応は、「見込み違いで下げた。下げる場面で何もできなかった。いっそ、予定外に買い増ししようか……」ということです。何もかもが異なり、多くの実践家が“やられナンピン”と呼んで否定します。

ナンピンは「難平」と書き、「難を平らにする」ことです。
基本的な考え方は、分割によって平均値を有利にすることです。言い換えると、「一点狙いでリスクを膨らませないようにする」“安全運転”指向なのです。

300円で買ったら200円になった……この時点で、持っているのはダメな玉です。
遠慮なく表現すれば、死に玉、クソ玉です。
それを増やしてしまっては、難を平らにするどころか難を増加させてしまいますね。

林投資研究所の定期刊行物『研究部会報』には、「相場師インタビュー」を連載しています。一家言ある実践家に話を聞き、彼らの内面をのぞき見しようという企画です。以前これに登場したシステムトレーダー照沼佳夫氏は、トレードでポジションを取ることについて、実に面白い表現をしました。

順張りと逆張りについて、照沼氏と私が意見交換する部分を紹介します。

照沼氏
「手仕舞いとドテンを前提にシステムトレードで臨むと、必然的に順張りになると考えています。少なくとも『安く買って高く売る』は大きな誤りですよ」


「強い銘柄を、高くてもいいから買い、さらに高値で売る、ということですよね?」

照沼氏
「それでは、まだ“弱い”と思いますね。高く買って、さらに高値で買い乗せるんですよ」

もちろん、やみくもに買い乗せするわけはありません。きちんとリスクを管理したうえでポジションを操作します。しかし彼は、「ヘタなナンピン、スカンピン」といわれる“やられナンピン”と真逆の感覚を大切にしているのです。

逆張り、そしてナンピン買い下がり──。
やや職人的な読みで「このあたりが底値だ」との確信をベースに、ものすごく慎重に、そして計画的に分割で買っていくことです。

これに対して、「底割れしたから買い増し」は計画外の無謀な行為です。
また、「とにかく買い下がらなくちゃ」とばかりに早いタイミングで買い始めた場合は、逆張りではなく「逆行するポジション」を保有してしまうことになります。

オススメは、「下げ止まったな」と感じてから、慎重に押し目を拾っていくことです。だから、中源線のロジック(強弱判断と分割売買)が多くの人に有効なのです。

上手に買い下がるといった高度なワザは、その次の段階で考えればいいと思うのです。


new_chgdvd
chg_dvd
研究部会報
 林投資研究所で40年以上続いている、プレーヤーのための定期刊行物。

中源線建玉法
 最古のトレードシステムといわれる中源線は、シンプルなルールなので感覚的に捉えることが可能です。

chg-seminar
林投資研究所
 林投資研究所の公式Webサイト。
 まずは資料請求(無料)してください。電話等での勧誘はいたしません。

研究部会報および中源線シグナル配信は、当局に届出の投資助言サービスです。契約にあたっては「契約締結前の書面」をよくお読みください。

8月8日放送のフォローアップ(4)
林 知之

自分のイメージを優先させろ

非現実的な利益を求める姿勢は“破滅型”に分類されますが、小幅利食いを意識することが手堅いとはいいきれません。
マーケット・スクランブル8月8日の放送は、“値幅取り”は単なる夢追いではなく、「避けようのない損失をカバーしてトータルでプラスにする」ための大切な発想だという観点でお送りしました。
そのフォローアップ(4)です。

映像は、「過去の放送」でご覧ください。
(第90回 トレードの醍醐味“値幅取り”こそ損小利大の実現

8月放送のテーマは「値幅取り」。
取れるときに値幅取りを実現することが、トータルの成績をプラスにする大切なアイデアです。フォローアップでも、そういった「計算」を示してきたつもりです。ここで、いま一度、値動きを感覚的に捉えようとする姿勢に立ち返って考えてみましょう。

儲かる数式探しをするな

トレードは、すべてを数字で片づけられる世界なのですが、計算が及ばない予測不能の値動きが相手なので、合理的に行動しようとしても空回りしやすいのです。少なくとも私たち個人投資家は、時として感情丸出しになってしまう生身の人間です。

「切った張った」のバクチをやっているわけではないので、緻密に計算して利益を狙うことが多いのですが、例えば突飛な変動を特別に評価したり無視したりするなど、感覚による自由な発想を優先させるケースだって少なくないでしょう。

そもそも、「トレードで勝ちたい」という感情的な欲求がありますし、「儲けたカネを楽しく使いたい」という気持ちが根底にあるはずです。そんな人間くさい部分がジャマをするから、「ルールを決めて売買に臨もう」という発想になるのですが、人間ならではの創造性こそが利益を生み出す源になるべきだと私は考えています。

やみくもに“儲かる数式”を探してはいけないのです。

極端な例を出します。
ある日、駅から自宅までの道を歩きながら、何気なく道端に目を向けたら、1万円札が落ちていた……こんなことがあったあと数日間は、なんとなく道端が気になるでしょうが、1カ月後も2カ月後もずっと道端に注意しながら歩くことはないでしょう。たまたまの出来事だと認識しているからです。

しかし、視野が狭い状態で考えた場合、「道端を見て歩くと1万円札を見つけることができる」と結論づけてしまうかもしれません。おそらく二度と起きることのない成功を夢見て、常に横を見ながら歩くようになり、不注意なドライバーが運転する車とぶつかるリスク、自転車に乗りながらポケモンGOをプレーするヤツとぶつかるリスク……そんなものを背負い込む結果となるのです。

トレードの数式だって人間が作るもの

システムトレードでは、さまざまな判断をコンピュータのプログラムに任せます。場合によっては、注文の執行まで任せる「自動執行」を行います。コンピュータの中にプログラムがあり、そのプログラムは単純な数式のかたまりです。

ですが、個々の数式、あるいは一連の数式が意味するものは、そもそも人間の自由な発想から生まれたものです。だから、根底にある人間くさい部分を無視して「数式ありき」の姿勢に傾くと、思わぬ盲点が生まれてしまうのです。

前項で挙げた例は、たった1回の成功から結論を導き出すミスです。本来は、翌日も翌々日も1万円札は落ちていなかったという事例が加わって、「再現性が期待できない」との結論に至るはずです。データ量が増えることで“信頼性”が増し、より合理的な数式を見つけることになるのです。

このあたりの理論は、拙著『億を稼ぐトレーダーたち』に登場する、コテコテのシステムトレーダー柳葉輝氏の説明が非常にわかりやすいでしょう。実践者の内面に切り込んだインタビュー集です。興味のあるかたは、ぜひ手に取ってみてください。

さて、情報を正しく整理すれば混乱は避けられます。しかし、気づかない部分で、1万円札の例と同じようなミスを犯す可能性はあります。
そんなときに役立つのが、「そもそも何がしたいんだ」と原点に回帰する姿勢です。

「ネクタイ着用」というドレスコードのパーティに出席する際、ひねくれ者が知恵を絞り、長さ3センチほどのミニチュアネクタイをシャツの襟に貼り付けたら、ルール違反なのかルール適合なのか──元の趣旨を完全に無視した“数式遊び”に陥っているのは明らかです。重要なのは、「ネクタイ着用」という指示を導き出した発想、パーティー主催者が描いた“成功の情景”なのです。

中源線の人間くさいところが素晴らしい

値動きに対する行動をルール化するのが、システムトレードです。
また、いわゆる裁量トレードでも、一定のルールがあり、相当な部分を明文化したり数式化できるはずです。

でも、数式いじりに走ってしまったら、中身が不明の“ブラックボックス”をつくり出すだけです。「理由はわからないが、システムは『買いだ』と言っている」なんて状態で、大切なカネを動かすことなどできません。

一般的な市況解説が、スポーツ報道と同じように「過去の傾向を述べる」ことに偏っているためか、「道端には1万円札が落ちている」式の過去の解説を認めてしまう向きも多いようですが、そんな実用性ゼロの考え方に毒されてはいけません。

値動きを大ざっぱに捉えると、一定の法則が見つかるでしょう。
しかし、その法則を乱暴に表現すると、「株価は上がったり下がったりする」という程度のものと大きく変わらないといえるでしょう。天体の観測とはちがい、確実に儲かる数式が見つかることはありません。一時的に通用する数式はあっても、適当な時間が経過すれば機能しなくなります。

だから、常に手を加えて変更していかないといけないのです。

しかし、根幹にある大元の発想、それを支える思想的な部分は大きく変わりません。下げが続く状況で、逆張り戦略を好む人は「買い下がり」をイメージしてスタートのタイミングを探りますが、中源線のようにトレンド転換を条件にする戦略では「まずは下げ止まることだ」と考えます。そのあとの細かいルールについて、時代とともに移り変わる傾向を考えて変更を検討するのです。

とにかく、土台に近いものほど大切にするべきです。
また、ブラックボックス化を避けるため、根幹の発想から生まれる個別の数式はシンプルで扱いやすいものであるのが望ましいのです。

中源線建玉法の最大の特徴は、生身の人間が考えついた値動きへの対処法を、ヘタにこねくり回すことなく、ストレートにシンプルな数式に落とし込んである点です。

数式を見て「何割当たるか」なんて机上の理論で考える前に、「なるほど、そういう動きを重要視するのか」と根幹の発想とルールの関係を、素直に考えることが可能、というか、自然にそう考えさせてくれるのが中源線の大きな長所なのです。

今回の放送では、非常に大きな上伸をみせた例として、7717ブイ・テクノロジーを挙げましたが(フォローアップ1フォローアップ2を参照)、もっとおとなしい値動きの銘柄も見てみましょう。下のチャートは、4997日本農薬の中源線です。

f-up3_4997

赤い線は買い線(陽線)で、買いポジションを3分割で増減する期間です。そして黒い線は売り線(陰線)、カラ売りを3分割で増減させる期間です。

図で示した期間(2015年8月~2016年8月26日)は、ずっと下げ基調で、中源線の判断によって下げを取っています。

ですが、ところどころにある陽転が気になります(1~5の数字をつけた部分)。
結果だけで言えば、これらの陽転がなく、ずっと売り線が続いていたほうが利益が大きかったのです。

こうして結果論に偏って「儲かる数式探し」をしてしまうと、大切な根幹の部分を壊してしまうことになりかねません。「余分な陽転が起こらないように」と考えてチューニングすれば、もし軽い上向きから急上昇に向かった際についていけないルールになってしまいます。そもそも、そこそこ機敏に転換するから下げに乗って利益を得ることができたのです。「もう少し何とかしたい」と考えるのが人情ですが、ムリに数式を重ね合わせると、本来の長所を消してしまうことになります。

1~5の陽転は、要するに“ダマシ”ですが、「売り玉の利食い」+「上昇する可能性へのそなえ」と考えて、すんなりと受け入れるのが、まずは基本形なのです。

ちなみに、5の陽線の最中に8月の放送を行い、その時点でのチャートを示しながら番組後半で紹介しました。時間がなくなったので触れませんでしたが、前週の準備段階では5の陽転について、「今度こそ面白いのでは?」くらいに考えていたのです。ところが現実は、放送当日8月8日の下げで再び陰転、ダマシ陽転の記録を更新しました。

そして、この原稿を書いているのが8月30日(火)なのですが、前日の8月29日(月)の上げで、また陽転したのです。あらためて「今度こそ」と感じつつも、この陽転が当たりとなるかダマシとなるかは神のみぞ知るところ。しかし、中源線のシンプルなロジック(陰陽の判断基準)は感覚的にわかりやすいため、納得してポジションを変更することができます。

私は現在、7銘柄を実験的に売買中ですが、この日本農薬も実際に手がけています。今回、8月29日(月)の陽転をみて「やっぱりなぁ……」とタラレバ気分でつぶやきながらも、「とりあずはシグナル通りに売買を続ける」と決めているので本日、8月30日の寄付でドテン買いました。

実験売買をもう少し経験したら、裁量を加えてみようと考えています。
相場ですから、ヘタに考えたってピシピシと当たるわけではありません。黙って中源線のシグナルに従えば、「それなりの結果が出る」と期待できますし、少なくとも不要なブレは生じません。とはいえ、最終的には自分の感覚を無視せず、自分自身が積極的に参加してポジション操作を決定したいと思うのがトレーダーという生き物です。

これからも、こういった深い部分に切り込んで情報を発信していきますので、お楽しみに。

さて、8月8日放送のフォローアップは、これで終了します。
そして次の放送は来週の月曜日、9月12日の夜8時から生放送でお送りします。

9月の放送は、予測不能の株価に対して「計画性」をもって臨むという、プロの視点をご紹介します。ぜひご覧ください。

chg-1_cover_frame150四部構成の書籍『中源線建玉法』

その「第一部 解説」のみ、無料配布版があります。
1.印刷版(無料にて郵送)
2.電子版(PDF、eBookを無料ダウンロード)

詳しくは、こちらのページでご確認ください。

new_chgdvd
chg_dvd
【中源線シグナル配信とは?】
→ こちらのページにて、詳しくご覧ください。

【無料登録でシグナル配信トップページ閲覧】
なお、中源線研究会への登録(無料)だけで「シグナル配信トップページ」(日経225とTOPIXのシグナル&チャート、上場全銘柄の集計)を閲覧できます。
→ 中源線研究会登録(無料)

【中源線建玉法“実践”への道】
中源線を習得するための情報を、各種取りそろえています。
 → こちらのページにて、詳しくご覧ください。

研究部会報および中源線シグナル配信は、当局に届出の投資助言サービスです。契約にあたっては「契約締結前の書面」をよくお読みください。

上げたら買い、下げたら売り?

本日発行のメールマガジン「1分間の相場実践知識」の内容を、そのまま掲載します。メール配信をご希望の場合、こちらのページからお申し込みください。

連載「相場のこころ トレードの本質」その6

麻生太郎副総理兼財務・金融相が講演で、「証券会社勤務はヤバいヤツ」などと述べたそうで、いやはや、証券界を監督する立場なのに何を言いたかったのか……。
では、もしそうだったらと仮定して、ヤバいヤツをのさばらせないように、また、ヤバいヤツに引っかからないようにするために、しっかりと考えましょう(^_^)

連載1で、書籍『中源線建玉法』から引用した部分を再掲します。
錯覚に陥った、ダメな状態の投資態度を表現しています。

あるニュースをきっかけに、A株が暴騰必至、大化けの可能性ありとみて買う。しかしA株の動きは期待に反し、仕方なく「塩漬け」にする。
次のニュースでB株を買う、そしてC株……と次第に持ち株は増加する。
資金いっぱいになったあとは、引かされ幅の少ない銘柄を処分して新しい銘柄を買う。次第に騰がってきた銘柄はある程度の利益をみて売るが、売ったあとで暴騰することになる。
常に引かされた銘柄ばかりを持ち、市況好転の際いちばん早く時流に乗る「引かされ幅の少ない銘柄」を適当な利幅で売る、つまり当初に期待した「大化け」が現実に始まったところで売ってしまうのだ。
時流に乗る株を手放し、沈みゆく株を手持ちに繰り入れるというような、「手持ち株の悪化」のための努力を続けて一生を終わる。
(『新版 中源線建玉法』第一部 解説より)

引かされた銘柄を切ると損が確定するし、騰がってきた銘柄は、しぼまないうちに利益を確定したい……こう考えるのは、とても自然な心理です。引用した文章では「一生を終わる」などと極端な表現をしていますが、逆方向の行動を繰り返すのは、時間のムダどころか体験してはいけないことなのはたしかです。

最安値を買えるなんて偶然ですから、わずかに引かされるのは当たり前。だから、少しくらいの逆行は気にしていられません。しかし、一定以上の逆行があったら、つまり、「まずいかな」と考えながらも「少しくらい戻らないと切れない」と感じる玉があったら、その時点でたたき切ってしまうべきでしょう。あるいは、「それほどに弱い」と判断してドテン売りを仕掛ける選択肢だってアリです。

逆に、「手堅く手仕舞いしようか」と感じさせる玉は、この先も有望な“良い玉”であることが多く、売り逃げるよりも、むしろ「乗せ」を検討するのが正解かもしれない、という考え方に至るでしょう。

これらの対応を、機械的判断とともにルール化したのが「中源線建玉法」です。
裁量では行動しきれない部分をルール化し、落ち着き払って「上がってきたから買いなさい」「下げてきた。ここから売りなさい」と指示が出るのです。

結果として、中途半端な往来で負けが続くこともある一方、時流に乗って本格的に上伸したとき、裁量ではムリと思える乗り方で値幅取りが実現します。ドテンのシステムなので、人気がはげて大きく下げる場面も見逃さずに売りで取ります。このあたりが、実に面白いと感じるのです。

では、「逆張り」とは? 分割で平均値を有利にするための「ナンピン」とは?
次回、連載7で説明します。お楽しみに。


new_chgdvd
chg_dvd
研究部会報
 林投資研究所で40年以上続いている、プレーヤーのための定期刊行物。

中源線建玉法
 最古のトレードシステムといわれる中源線は、シンプルなルールなので感覚的に捉えることが可能です。

chg-seminar
林投資研究所
 林投資研究所の公式Webサイト。
 まずは資料請求(無料)してください。電話等での勧誘はいたしません。

研究部会報および中源線シグナル配信は、当局に届出の投資助言サービスです。契約にあたっては「契約締結前の書面」をよくお読みください。

8月8日放送のフォローアップ(3)
林 知之

タイプによって損益の出方が異なる

非現実的な利益を求める姿勢は“破滅型”に分類されますが、小幅利食いを意識することが手堅いとはいいきれません。
マーケット・スクランブル8月8日の放送は、“値幅取り”は単なる夢追いではなく、「避けようのない損失をカバーしてトータルでプラスにする」ための大切な発想だという観点でお送りしました。
そのフォローアップ(3)です。

映像は、「過去の放送」でご覧ください。
(第90回 トレードの醍醐味“値幅取り”こそ損小利大の実現

取れるときと取れないとき

同じ銘柄でも、時によって異なる値動きをみせます。
天井や底では、じっくりジワジワとトレンドを変化させる──こんな傾向がハッキリしている銘柄でも、突飛な動きで方向転換することがあります。ある程度は銘柄ごとの「クセ」があるものですが、まるで気分屋のわがまま人間のように、予見できない動きを示すのが株価というものです。

そんな株価変動に対してトレーダーは、一定の確率をもった判断基準でポジションをつくります。例えば、上昇した相場に対して、「この銘柄の、このパターンでは、天井を打って下げに向かうだろう」という具合に。

そして結果は、当然のごとく、当たったり外れたりということになるわけです。

この“当たり外れ”について、何か具体的な判断基準を設定して考えてみましょう。
下の図は、同じ値動きに対して2つの手法、「逆張り戦略」と「ブレイクアウト戦略」を挙げ、損益の出方の違いを示したものです。

逆張りトレーダーとブレイクアウト狙い

逆張りトレーダーは、往来の上げも下げも両方を取ろうとします。図のような値動きでは、想定どおりの往来の中、上げたら売りを仕掛け、下げたところでは売り玉を買い戻しながらドテン買い越します。そして、次に来る往来の高値では、買い玉を利食いながらドテン売り越し……こういう具合に利益を積み重ねています。

しかし、最後にボックス圏を上放れしたところで負けます。
「天井だろう」と見込んで買いを利食いながらドテン売りしたところ、グッと上伸したのですから、「自分の戦略では片づけられない相場だ。とにかく撤退」と損切りして休みます。

これに対して、ブレイクアウト狙いのトレーダーはどうでしょうか。
往来の中、1回目の高値は見送り、そのあとの安値も見送りました。しかし、2回目の高値で「上に抜ける」と読んで買ったあと損切り、次の安値で「下に抜ける」と予想して売りを仕掛け、また損切り……と負けが続きますが、最後の上放れに乗ってシッカリと利益を上げるのです。

意外と多くの人が、「往来では逆張り」「ブレイクしたら順張り」というように、2つの異なる戦略をうまく使い分けて“すべての動きを取ろう”とするようです。
でも、その考え方にはムリがあるのです。

例えば、「黙ってオレについてこい!」式の“オレ様”タイプの男が好きな女性と、逆に“民主的”“紳士的”タイプの男が好きな女性、2つの異なる好みの女性にモテたいなどという、ムチャな願望と同じです。

八方美人

自分自身の自然なキャラ(自分がイメージできるトレード戦略)で、そのキャラが好きだという女性(その戦略で取れる動き、取りやすい銘柄)を相手にするしか道はないのです。

中源線の場合は

中源線の特徴をあらためて考え、中源線によって取れる動きと、中源線では取れない動きを明確にしてみましょう。

中源線の根底にあるのは、直接的にブレイクアウトを探す発想ではありませんが、前述した「逆張り」と「ブレイクアウト」に二分すれば、後者のブレイクアウトに近いといえます。

中源線では、常に買い線(陽線、終値を赤い線で結ぶ)と売り線(陰線、終値を黒い線で結ぶ)に色分けします。したがって、日々の上げ下げは順行と逆行に分けることができます。すなわち、買い線のときは上げが順行で下げが逆行、売り線のときは下げが順行で上げが逆行、ということです。

一般的な逆張りの買い仕掛けは、下げトレンドが継続しながらも「そろそろ下げ止まる」との見通しで買い始める、あるいは「もう下げ止まった」と判断して買い始めます。これに対して中源線は、「下げ方がゆるくなった」とか「水準的に下げ止まるだろう」といった視点ではなく、逆行(上げ)の動きが一定の条件を満たしてから「陽転」(買い転換)と判断して買い始めるのです。

グイグイと上伸してから買い始めるわけではなく、安値圏で逆行(上げ)の動きを見て買い始めるので、ある意味、逆張りといえるのですが、一般的な感覚で分類すれば順張り、トレンドフォロー型のルールです。

そして、この部分が中源線の長所です。一定の上げを見て買いと判断する、一定の下げを見て売りと判断する部分が、感覚的に納得しやすいのです。

その長所と表裏一体の弱点は、中途半端な往来で機能しない点です。
上がりかけたので買い始めると上げ損ない、崩れかけたので売り始めると下げ渋って戻る……こういう動きが続くとダマシが連続しやすくなるのです。この点で、前述した「ブレイクアウト」の戦略に近いと説明したわけです。

こういう、避けようのない見込み違いによる損失を抑えるために、3分割の売買が規定されています。
3回の等分割でポジションを増減させるのですが、転換した段階では1単位しか建てません。そして、一定の条件がそろったら、次の1単位、最後の1単位と、3分の1ずつ増加させていくのです。これによって、ダマシが発生した場合の損失額を抑えるように設計されています。

また、3単位(満玉)建てたあとは、前述のように、一定の逆行が出現しない限り陰陽(強弱)の判断を変えません。したがって、値幅が発生したときには利益がグッと伸びるようになっています。

テーマである「値幅取り」をしっかりと実現する、そのかわり、ちゃぶついた値動きのときは、こまめに逆張りで利益を重ねる人を横目に、チョコマカと損を重ねながら堪え忍ぶことになります。

この中源線の特徴を「良い」と考えるか「良くない」と捉えるかは、先ほど示した異性の好みと同じく“好き嫌い”の問題といえますが、中源線のルールは全体として、バランスが取れていることは間違いありません。単なる「予測法」に陥ることなく、「予測法」と「ポジション操作」をうまく組み合わせているからです。

次回のフォローアップ(4)では、実践すべきルールを、個人の“好き嫌い”というデリケートな部分から考えてみます。
お楽しみに!

chg-1_cover_frame150四部構成の書籍『中源線建玉法』

その「第一部 解説」のみ、無料配布版があります。
1.印刷版(無料にて郵送)
2.電子版(PDF、eBookを無料ダウンロード)

詳しくは、こちらのページでご確認ください。

new_chgdvd
chg_dvd
【中源線シグナル配信とは?】
→ こちらのページにて、詳しくご覧ください。

【無料登録でシグナル配信トップページ閲覧】
なお、中源線研究会への登録(無料)だけで「シグナル配信トップページ」(日経225とTOPIXのシグナル&チャート、上場全銘柄の集計)を閲覧できます。
→ 中源線研究会登録(無料)

【中源線建玉法“実践”への道】
中源線を習得するための情報を、各種取りそろえています。
 → こちらのページにて、詳しくご覧ください。

研究部会報および中源線シグナル配信は、当局に届出の投資助言サービスです。契約にあたっては「契約締結前の書面」をよくお読みください。

まずはレシピ通りに作る

本日発行のメールマガジン「1分間の相場実践知識」の内容を、そのまま掲載します。メール配信をご希望の場合、こちらのページからお申し込みください。

連載「相場のこころ トレードの本質」その5

中源線建玉法は、売買のタイミングも数量配分も、すべて規定されています。銘柄との相性はあるものの、その規定通りに売り買いして利益になる、という計算があるのです。

しかし、書籍『中源線建玉法』には、ひたすら規定に従う、つまり“自分の意思を殺す”ことのつらさが切々と述べられているのです。

機械的売買法を「自信作」として紹介しながら、「自分の意思を通すことこそが、長続きさせるための条件」と、実践者の感情や感覚といったデリケートな部分を大切にしているということです。

一方、「やってみなければわからないことがある」として、まずは規定通りに売買してみろと書いてあります。

中源線は3分割の売買を実行するので、最初の建玉は「試し玉」と呼べます。「とりあえず建ててみる」ことで、その後の動きをみて「よし、いける!」となったら増し玉していくことが前提です。

だから、出動(試し玉)に慣れるためには、中源線の陰陽転換で必ず出動すべき、と示しています。その部分を、書籍から引用しましょう。

相場の波乗りの出発点を決めると同時に、自分の感覚を養成(体得)するために、中源線が転換したら、必ず出動してみることから始めるのがよい。
(中略)
実行したあとで「失敗(ダマシ)かもしれない」と思ったときは直ちに切る。しかし「今度は失敗するだろう」といって出動しないのは絶対にいけない。必ず同じ枚数で出動する。
(『新版 中源線建玉法』第四部 実践と実験より)

自分流にアレンジする、あるいは中源線をベースに独自の手法を構築するために、完成された中源線という手法で、自分をスッポリと「型」にはめてみることが肝要だ、と強調しているわけです。

料理でいえば、「レシピ通りに作ってみる」ことです。
経験の浅い者が、レシピを見ただけで「この工程は適切ではない」とか「調味料の組み合わせが不適当だ」などと言ったら、料理の先生に叱られるでしょう。「いいから、その通りに作ってみなさいよ」と。

どんな分野のことでも、とりあえず自分を捨てて「言われた通りにやってみる」なんて抵抗があるものです。経験や自負がジャマをします。
でも、少しだけガマンして“習い上手”になってみることも大切なことです。


new_chgdvd
chg_dvd
研究部会報
 林投資研究所で40年以上続いている、プレーヤーのための定期刊行物。

中源線建玉法
 最古のトレードシステムといわれる中源線は、シンプルなルールなので感覚的に捉えることが可能です。

chg-seminar
林投資研究所
 林投資研究所の公式Webサイト。
 まずは資料請求(無料)してください。電話等での勧誘はいたしません。

研究部会報および中源線シグナル配信は、当局に届出の投資助言サービスです。契約にあたっては「契約締結前の書面」をよくお読みください。