10月3日の放送内容について、フォローアップ第4回を「週報」に掲載しました。
Author Archives: kanrisya
10月3日放送のフォローアップ(3)
林 知之
欠点を消そうとするな
手法の優劣を語るのは難しいのですが、個人投資家にとって“やりやすい”か“手がけやすい”かで判断することは可能です。
最も制約が少なく、感情の面も含めて継続が容易なのは、数カ月単位の上げ下げに注目した「うねり取り」だと思います。その「うねり取り」を、機械的判断で実行しようとする手法が、中源線建玉法です。
マーケット・スクランブル10月3日の放送は、手法とは何か、個人の努力がどこまで及ぶか、といった深い事柄をテーマに設定し、個別銘柄の中源線を数多く取り上げて解説しながら“トレードのあり方”を考えました。
そのフォローアップ(3)です。
映像は、「過去の放送」でご覧ください。
(第94回 個人投資家の勝負所「うねり取り」の銘柄選び ~中源線を軸にチャートを見るポイントを探る~)
欠点は長所とセット
「オレの欠点は、欠点が何もないことだ」
こんなことを言う人がいますが、どうやらサイアクの欠点があるようです。
冗談はともかくとして、トレードを考えるうえで、人間そのものの欠点に目を向けてみたいと思います。人間的に良いか悪いかという判断は難しいので、ちょっとした行動特性と、それによる良い結果と悪い結果を考えてみます。
行動特性は、トレードにおける「手法の特徴」に当てはまります。
良い結果は「利益」、悪い結果は「損失」です。
口数の少ない人は必然的に失言も少ないので、他人に嫌がられたりする機会が少ないでしょう。そのかわり、「何を考えているのかわからない」と敬遠されたり、「発言を控えるズルい人」などと評価されてしまう可能性だってあります。口数の多い人は、この逆です。
思いついたことをサッと行動に移す人は、「フットワークが軽い」と高い評価をもらうかもしれません。半面、つまらない失敗も多いのではないでしょうか。安易な行動を嫌う人は、「脳みそが筋肉だ」なんて悪口を言うかもしれません。
良い結果も悪い結果も、どちらも起こり得ます。
その時々で自分の特性を変化させることなんてできません。
TPOを考えて行動するのは当然ですし、国や地域、接する相手によって対応を変えることも常識ですが、例えば仕事に対しては、常に同じ姿勢を取るというのが自然なことでしょう。
結果として、その人の特性によってうまくいくこともあれば、特性によってダメなときもあるものです。ヘタなことをしてギクシャクするよりも、ありのままの結果を受け入れるほうがいいともいえるでしょう。
私生活でも仕事でも、個別の事柄が、得意なケースと不得意なケースに分かれます。できるだけ、得意なケースに絞る工夫をするだけです。
トレード手法と損益の関係も、全く同じです。
つい欠点を気にしてしまうのですが、欠点は、その手法の長所と一体のもので、欠点を消せば長所も消える、というか、消そうとしたら全体が消えてしまうはずです。
欠点が悪い結果を生むケースを減らしたいと思うのが人情ですし、そんなイバラの道を進むために努力することこそがトレードなのでしょうが、絵に描いたような解決策は存在しないというのが大原則です。
中源線の欠点をチェック!
さて今回は、中源線の欠点に注目しながらチャートを観察してみます。
赤い線は買い線(陽線)……買いポジションを3分割で増減させます。
黒い線は売り線(陰線)……売りポジションを3分割で増減させます。
チャートに追加した印は、個々の陽転、陰転における大ざっぱな損益状況です。
×……ヤラレた
△……利益わずか
○……取れた
CKDは、この期間、総じて取れていますが、期間中央の保合部分、2016年3月から7月上旬までは、中源線では対応できない中途半端な往来で、時間ばかり経過して利益を出せていません。「取れないときもある」とガマンしなければならない期間です。
この往来に対して、例えば「上にブレイクしてから買おう」と裁量を入れるのもアリですが、少なくともこの場合は、中源線による7月の陽転で乗るのが正解でした。中源線の特性から、800円割れで買うことはかないませんが、800円台で乗ることができたのですから。ブレイクを待っていたら、1,000円前後のスタートになっていたでしょう。
その安値往来の手前には、高値からの崩れがありました(2015年12月~2016年2月)。
陰転のタイミングが少し遅く、1月になってからでした。これは仕方がないとしても、1月の終わりにいったん陽転している部分が気になりますね。「これがなければ、売りっぱなしでもっと取れたのに」と感じるのは当然です。でも、こういう機敏な反応(少しの上げで陽転)をするからこそ、2016年7月以降の上げにも乗れたと考えれば、「致命的な欠点」などと認識するのではなく、「中源線とはこういうものだ」と解釈するのが正解でしょう。
日本農薬も、CKDと同じように「下げ途中で不要な陽転がある」と感じさせます。
2015年10月からずっと下げ基調の中、カラ売りで稼ぐことが実現しているのですが、短期間だけ陽転した際に損失が発生し、かつカラ売りの利益を減らしているわけです。
先ほどのCKDの下げ局面と同じで、「売りっぱなしなら、もっと取れた」ということですね。
しかし、陽転がダマシでなく本格的な上昇になった場合を考えると、機敏に動いてドテン買い、再び下げ始めたところでドテン売りという中源線の判断は、やはり評価せざるを得ません。裁量トレードにおける失敗の多くは、こうした行動が取れないために起こる混乱が原因です。
さて、2銘柄のチャートを示しながら「欠点を消そうとするな」と論じたのですが、先ほども述べたように、「このダマシを回避できないだろうか」と考えることがトレードの道でもあります。
例えば前者のCKDについて、「こういう往来はダメ」と記した部分の前半は「大きく下げたあと落ち着きがないから見逃し」とか、後半部分は「安値圏だから陽転するまで休み」と対応できないだろうか──こんな発想を検討するということです。
でも、器用に裁量を入れようとして、例えば後者の日本農薬で、「そこそこ下げているから」と600円台での陰転(2016年2月)を見逃したら、その後の行動がグズグズになっていく可能性があります。中途半端な位置で買いに転じてしまい、さらに下げる動きに対して何もできなくなる、といった混乱は避けなければなりません。
非常に難しい問題なので、考えているうちに「シグナル通りに継続しよう」という気持ちに戻ったりするのですが、また別の考えが浮かんでくるのが人間ならではの思考なのです。
林投資研究所が発行する『研究部会報』に私は、中源線だけを対象とした読み物「中源線実践リポート」を連載し、最新の9月号からは、ルールのアレンジを考えるというテーマを掲げています。
次の11月号も、いつものように力を込めて書きます。
さて、次回のフォローアップ(4)では、ダマシの損と、それをカバーする値幅取りのチャンスについて書きます。
お楽しみに!
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10月3日放送のフォローアップ(3)
「できる」自分をつくる – トピックス
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北九州市に、髪の毛が薄いと宿泊料が500円安くなる「禿(は)げ割り」を実施しているホテルがあるそうです。自らも髪の毛が薄い社長が、「排水溝の髪の掃除がたいへん」との職員の声を聞いて導入を決めたんだとか。割引適用を申し出て断られた客は、うれしいような寂しいような顔をしていたそうです。
(朝日新聞デジタル所載)
誰もが、自分の強みに対する自負がある一方、課題への問題意識もあります。
私たちが相談を受けるとき、「私の売買はどうでしょうか?」との質問に対しては、良い点を褒めると同時に悪い点をズバリ言うことも大切です。
良い点を褒めるのは当然ですが、悪い点についてどう言及すべきか……。
体の調子が悪い人が、病名を言われてスッキリする、つまり現状を正確に認識することで落ち着くケースと、「病気なんだ……」とネガティブな気分になってしまうケースがあるように思うのです。
ポイントとなるのは、「前に進むエネルギー」が生まれるかどうか。
中源線のルールとともに背景の考え方を解説するセミナー「中源線建玉法 基本コース」は、今度で20回目。たくさんの人に、ルールの意味だけでなく、実践の心得をくどく説明してきました。みなさん、常識あるオトナですから、すべてを理解してくれます。ところが、実行面であと一歩という場合が少なくないように感じています。
受講した多くの人が、「上級コースを設けて」とリクエストをくださいます。
では、どんな内容がベストなのか……悩みながらも、少しずつアイデアが固まりつつあります。
現時点でのテーマは、「行動する(できる)自分をつくる」です。
手法についての理論があり、実例があり、実行していくイメージが生まれる……これで成功は約束された、と気持ちは盛り上がるのですが、いざ進めてみると混乱します。芯となる部分が強固になる前に、日々の上げ下げなどに翻弄されるうちにブレてしまうのは当然です。
トレードに関する情報は、いくらでもあります。
それらを整理分類して取捨選択する方法論、その土台となる基準が問われます。
その部分を手助けすることが、林投資研究所の役割だと考えています。
もちろん、そこを自分の手で、つまり、ほかの経験をうまく当てはめて進めば理想的ですし、良いサポートがあったとしても自分自身の創意工夫は必要です。
「行動する自分」「できる自分」──。
テーマとして、あらためて意識してみてはいかがでしょうか。

林投資研究所で40年以上続いている、プレーヤーのための定期刊行物。
★中源線建玉法
最古のトレードシステムといわれる中源線は、シンプルなルールなので感覚的に捉えることが可能です。

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分割・併合で誤発注が増加
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昔の証券会社では、多くのことがアナログ的な手作業で、細かいルールも示されていないまま「不文律」の状態ですべての仕事が進んでいました。
発注ミスに気づいた担当者が上司に報告すると、すぐさま注文通りの結果に修正するための作業に着手しながらも、「そのままのほうが儲かるぞ」などと悪い冗談を言うのです。なんとかの法則ってヤツですね。違う銘柄を買うと「そっちのほうが上がる」とか、売り買いドテン(逆)でも「それでいいんじゃない?」なんて、まあ、今でも随所で“あるある”の会話ですけどね。
株式市場では現在、株式の分割や併合が増加しています。
特に多いのが株式併合で、例えば300円の銘柄が単元株数(最低の売買単位)を1,000株から100株に引き下げる際に「10株→1株」の併合を行うと、株価は10倍の3,000円になります。そのかわり、最低単位を買うのに必要な金額は今まで通りの30万円。会社の内容は、いっさい変わりません。
東証が、売買単位を100株に統一しようとしています。
この統一によって混乱を減らそうとのテーマがあると同時に、投資単位の低下、ひいては個人株主の増加を図る狙いもあるようですが、少額の株主を嫌って、株式併合を同時に行う企業も少なくないということでしょう。
分割・併合銘柄の発注時に、株数を間違えるケースが多発しているそうです。
「10株→1株」の併合で300円が3,000円になっていたら、以前の1万株は現在の千株ですが、うっかり1万株と注文してしまう可能性があるのです。
みなさん、お気をつけください。
もしも予定の10倍買ってしまったら……下げた場合は、損金の額が大きいので損切りの判断が遅れます。「こんなに損するんじゃ切れない……」と。
本当は、だからこそ即行動が正解です。
間違えて10倍買って上がったら万々歳の状況ですが、これはこれで余分な力が入ります。20万円のはずが200万円の評価益……この状況で人間は、よからぬことを考え始めます。「ラッキーな間違えをした。この機を利用して、利益をためておこうかな」と、利食い手仕舞いできなくなります。自分の感覚の10倍のペースで評価益が膨らむからです。逆に下げかけた場合も、感覚の10倍のペースでマイナス方向にいくので、やっぱりフリーズして動けなくなります。
ちなみに証券会社では、注文処理のミスについて、ヘンな冗談を言いながらも、「即刻始末する」のが大原則です。いかなる思惑も入れず、その場ですぐに始末することを最優先させるのです。
個人のトレードでも、思った通りに売り買いし、その結果がプラスになるように行動指針を修正しなければなりません。考えに考えた渾身の一手が曲がるのなら、意思決定のプロセスを見直すしかありません。
ただし、「予測は常に当たったり外れたり」の認識が絶対なので、情報の整理が重要です。株数を間違えたときの混乱は、情報の整理ができないことが原因です。

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10月3日放送のフォローアップ(2)
10月3日放送のフォローアップ(2)
林 知之
理想と現実を認識する方法
手法の優劣を語るのは難しいのですが、個人投資家にとって“やりやすい”か“手がけやすい”かで判断することは可能です。
最も制約が少なく、感情の面も含めて継続が容易なのは、数カ月単位の上げ下げに注目した「うねり取り」だと思います。その「うねり取り」を、機械的判断で実行しようとする手法が、中源線建玉法です。
マーケット・スクランブル10月3日の放送は、手法とは何か、個人の努力がどこまで及ぶか、といった深い事柄をテーマに設定し、個別銘柄の中源線を数多く取り上げて解説しながら“トレードのあり方”を考えました。
そのフォローアップ(2)です。
映像は、「過去の放送」でご覧ください。
(第94回 個人投資家の勝負所「うねり取り」の銘柄選び ~中源線を軸にチャートを見るポイントを探る~)
理想の“モデル”が必要
株価の上げ下げを的確に当てる方法はありません。値動きには、さまざまなパターンがあるからです。
そのため多くの投資家は「臨機応変に判断しよう」と考え、複数の判断基準を使い分けようとするのですが、混乱するばかりで、情報をうまく整理したとしても、非常に行動しにくくなってしまいます。
さまざまな値動きパターンの中には、「これだけは逃したくない」と思えるものがあるはずです。それだけを大切にして、自分の理想のモデルとするのです。必然的に、そのパターン以外は黙って見逃しです。「できそうだ」程度のパターンは捨ててしまえば、適当な「休み」の期間が生まれます。そして、余ったエネルギーを向けるべきは、「これは取る!」という理想の値動きパターンが発生したときです。
こう考えることができれば、プロが行うメリハリのあるトレードが実現します。
「もう少しできそうだ」という気持ちをグッと抑え、ちょっと物足りないくらいのところに基準を置くのが正解です。どんな分野でも同じで、何でもこなすのがプロではなく、「自分が絶対にできる」と自信のあるものにしか手を出さないのがプロです。「機会損失」などという言葉に惑わされず、得意なパターン、好きなパターンに集中し、あとは気持ちよく捨ててしまいましょう。
さて、自分の理想のパターンに絞れば、いわゆる勝率は上がると期待できます。それでも、負けるときは必ずありますし、そもそも勝率の高い低いは大きな問題ではありません。すべては、値動きに応じた対応の仕方です。
予測が当たった、つまり見込み通りに展開している場合は、確実な利食い手仕舞いを考えつつも、可能な限り利を伸ばす努力をします。
予測が曲がったという状況は、要するに避けられない見込み違いなので、「チキショー」と叫ぼうが「相場が間違っている」と嘆こうが、ストレス発散のために好きなようにすればいいのですが、撤退の処理、仕入れてしまったダメ商品の処分売りを行うことは待ったなしです。
こうして「当たった」「曲がった」と結果を二分すれば極めて単純ですが、時間の経過の中ですべてを自由に決定する、その決定を連続して行うのがトレードですから、常に無限の選択肢を抱える難しい作業を強いられます。
だからこそ、フリーズして行動できない事態に陥らないよう、超シンプルな基準を持たなければなりません。「儲かりそうだけど、自分の好きなパターンではないから手を出さない」といった、抑えめの行動規範を心地よく感じる心が求められるのです。
それが、「理想のモデルを設定する」ことです。
この条件とこの条件がそろったら上がる、だから買う、といった自分の「型」です。
理想型ならばOK、理想から少し外れたらバツ、三角印をつけてあがいたりしない……こう考えることでギリギリ、一連のポジション操作をこなすことができるのです。
また、経験を積みながら戦略を向上させていくうえでも、この「理想のモデル」が役に立ちます。明確なモデルが、変化と向上を見据えて試行錯誤する基準となります。この部分が少しでも弱いと、常に結果論、常に結果に一喜一憂する「相場難民」に近づいてしまうのです。
そして現実を受け入れる
さて、前項で、「理想のパターンに絞ると勝率が上がるが、それでも負けるときはある」と述べました。これを聞いた冷静な常識人は、「その通りですね。肝に銘じます」と答えるのですが、実際に負けると感情的には受け入れにくい気持ちになり、いたたまれなくなるものです。
「これなら勝てる」という理想のパターンに絞り込んでいるのに負ける、「ここで出動しないでどうするんだ!」と感じる流れでポジションをつくったのに勝てないなんて、冷静な常識人でも納得しがたいのです。
もう少しなんとかならないものか……この気持ちがないと、必要な創造性が刺激されません。でも、紙一重で“やりすぎ”のダメな対応になってしまいます。現実を、さらに冷静に分析することが必要です。
「やってみると予測の4割は外れる」というのが現実として、この表現は単なる傍観者の視点でしかありません。プレーヤーにとって“真の現実”は、4割の外れによって何を感じるか、どういった行動の傾向が生まれるか、といった、二次的な作用を含んだ複雑な事柄です。
「この対応基準なら、一定期間の累計損益はプラスになる」と確信があったとしても、たまたまの連敗があれば非常につらいと感じます。不安になり、基準を変更してみようかと考えるものです。
こんなとき、「取れない場面もある」「それが続くことだってある」という認識が、非常に重要です。1回ごとの結果で、いちいち基準を変更しようとしたら、永遠に迷うことになります。それこそ、相場難民です。
さて、こういったトレードの機微を考えながら、実際のチャートを見てみましょう。
中源線なので、3分割の売買が機械的に判断されます。
赤い線は買い線(陽線)で、買いポジションを3分割で増減させます。
黒い線は売り線(陰線)で、買いポジションを持たずにカラ売りを3分割で増減させます。
今回のチャートには、中源線による売買の結果を大まかに示す記号を加えました。
○=取れた、△=トントンかわずかな利益、×=少なからずマイナス、と3つに分けてあります。
宝ホールディングスは、この1年間、適度な上げ下げがあり、かつ周期的で、中源線の基準と合致しています。俗にいう、「手が合っている」状態です。かなりうまくいっているケースだと思いますが、それでも「×」の場面があります。こういった悪い結果を過剰に気にすると、ルールを変更して“根底のロジックを壊す”ことになりかねないので、注意が必要です。
双日の直近1年間を見ると、「うねり」とは呼べない小さな上げ下げに終始していることがわかります。感覚的に眺めるだけで、「数カ月の上げ下げ」を感じない、いわゆるトレンドを見出しにくい値動きが続いていることがわかります。
結果として、適度なトレンド発生を前提とした中源線のルール、つまり売買判断の基準として設定した「理想のパターン」に合わない値動きで、必然の連敗が起こっているわけです。
シグナル配信においてパラメータ(変数、中源線では「キザミ」)の設定を行う際、「どこの1年間を切り取ってもプラスになるようにしたい」と思いました。しかし、現実的な発想ではないことが、すぐにわかりました。
株価変動のサイクルは、思った以上に長いものです。数カ月単位の「うねり」が集まって数年単位の大きな上げ下げを形成しているので、銘柄ややり方を適切に絞り込んでいると、「取れない年」が発生することも珍しくありません。
これも、受け入れる必要のある現実でしょう。
このことから導き出される対応方法のひとつは、「波動の異なる銘柄を複数、組み合わせて売買する」ことでしょう。ドカンと暴騰する銘柄を当てたいと考える人もいますが、まともに考えれば、小さな資金でしか実行できないやり方です。結果として、過度なリスクを抱える(大きな資金で一発狙い)か、大化けを当てても金額的には小さい(適正なトレードサイズ)かのどちらかです。
大切な資産を運用する、計画的にトレードして継続させる、バカ勝ちを夢見ずに結果を安定させることが最優先です。
ヤラレてもブレるな!
一定の金額を動かさないと、トレードを実行する意味がありません。10万円の資金を100%稼働させて10倍になる銘柄を当てたとしても(さらに10倍まで持ち続けたとしても)利益は90万円ですが、資金が1,000万円あれば1割の利益を取れば100万円ですし、継続して結果を出すことも可能です。
かといって、ムリは禁物です。資金の稼働率には、実行するやり方に応じて適正な余裕をもたせる必要があります。そもそも、過度に大きな金額を売買口座に入れてはいけません。見込み通りにいったときの利益を減らしてでも、大きくヤラレる可能性を排除しなければならないのです。
こういった、ちょっと臆病すぎるくらいの感覚で余裕ある計画を立て、そのなかで思いきり、感じた通り積極的に行動すると、全体のバランスは良くなるでしょう。
中源線に従う機械的な売買には「感じた通り」と呼ぶ細かい対応がないと感じるかもしれませんが、銘柄の選定と組み合わせ、裁量を加えるか否かなど、プレーヤーとして感じた通りに行う設定がいくらでもあります。それ以前に、中源線を手法として選んだことが、自由意思によるものにほかなりません。
とにかくトレードでは、数多くの事柄を自分自身で決めることが求められます。
ところが、自分で決めたことなので、自分で変更することもカンタンです。注意すべきは、いわゆる「ブレ」です。今回はダメだったから次はこの基準で……とチョコマカ変更するようでは、数回後には「ダメだった」と判断する基準そのものが消失しているでしょう。
統計的に降水が少ない時期に雨の日が続いて客が来なかった……こんなことだけで商売の方向を変更したりしません。ところがトレードでは、そんなダメな対応をしてしまいがちなのです。「ラクして儲かる方程式」を探そうとすると、この類の過ちを犯してしまうので、「苦労をつらいと感じない姿勢」を探し求めるべきです。
基準を絞り込んでトレードに臨むしかない以上、避けようのない連敗でブレないこと、小手先の対応を試みないこと、そうならないような認識と計画をもつことが大切です。
自分の意思で方式を決めてトレードしているのですから、「ヤラレても続ける」ことが、ひとつのコツといえるでしょう。
根本を見直す姿勢
連敗も必須だから、ヤラレても続ける──これがトレードの現実ですが、連敗が多すぎる場合や、2年、3年と続けてもプラスになりそうもないのならば、根本を見直す必要があります。
直近だけ具合が悪いか、根本的な誤りがあるかの判断は非常に難しいのですが、理屈として理解しておく必要があります。
パラメータ設定がうまくできていない、銘柄選定が悪い、資金稼働率の設定が悪い、銘柄の組み合わせ方が良くない等々、チェックする観点はたくさんあります。これを総合的に考えて「長く続く」方法を構築していくことこそが、トレードの道です。
そのなかで、思い切って方式を変更すべきときもあります。
トレードの道を適切かつ良質なものにするために、理想のパターンを設定する、そのうえで現実を正しく認識することが必須です。手法を決め、その手法の長所だけでなく欠点もあわせて確認することです。
自由に考えて自由に進むのが個人投資家の姿ですが、自由とブレは全く意味が違います。確固たる考え方をもち、ブレずに続けることです。同時に、考えを改めることをいとわずに研究してください。
次回のフォローアップ(3)では、個々のトレード手法がもつ欠点に焦点を当てて考えます。
お楽しみに!
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林 知之
「うねり取り」のススメ
手法の優劣を語るのは難しいのですが、個人投資家にとって“やりやすい”か“手がけやすい”かで判断することは可能です。
最も制約が少なく、感情の面も含めて継続が容易なのは、数カ月単位の上げ下げに注目した「うねり取り」だと思います。その「うねり取り」を、機械的判断で実行しようとする手法が、中源線建玉法です。
マーケット・スクランブル10月3日の放送は、手法とは何か、個人の努力がどこまで及ぶか、といった深い事柄をテーマに設定し、個別銘柄の中源線を数多く取り上げて解説しながら“トレードのあり方”を考えました。
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(第94回 個人投資家の勝負所「うねり取り」の銘柄選び ~中源線を軸にチャートを見るポイントを探る~)
うねり取りこそ個人投資家の勝負所
手法を分類する観点はいくつかありますが、最もわかりやすいのは「期間」でしょう。
トレードで想定する期間、どれくらいの期間の上げ下げを狙うか、ある意味、「ポジションを持っている期間」です。
うねり取りは、数カ月単位の上げ下げを狙う手法です。
ウォーレン・バフェット氏のように、企業の成長性を軸に長期に保有するのではなく、かといって、デイトレードのような超短期でもありません。
うねり取りでは基本的に、銘柄を“固定”します。
極端な場合は1銘柄、多くても5銘柄か10銘柄を対象にして、同時にポジションを持つ銘柄数も、例えば2銘柄、3銘柄と、十分に気配りできる範囲に限定します。
そして、上げも下げも両方狙います。
銘柄数が少なくても、上げを買い戦略で取り、下げをカラ売りで取るためには、緻密なポジション操作が必要ですが、特別なファンダメンタル分析による売買手法ではなく、特に何も材料のない状況でも発生する“自律的な上げ下げ”にうまく乗ろうとする方法なので、多くの個人投資家が実戦可能な手法なのです。
多くの人は、ふだん仕事をしています。しかし、たまの休みや、ちょっとした空き時間にデイトレードをする人がいます。私は、絶対にやめるべきだと考えます。
ザラ場にも適度な価格変動があり、なんだかカンタンにこづかい稼ぎができると感じるものですが、不特定多数の参加者と、非常に小さい利益のもとを取り合うのがデイトレードです。プロの証券ディーラー、プロのデイトレーダー、さらには100分の1秒、1,000分の1秒単位でコンピュータが注文を出すHFT(超高速取引)とガチンコの勝負を強いられるのです。
個人投資家1,000人に1人はデイトレードで勝てるのかもしれませんが、実際の確率はもっと低いかもしれません。よほどの条件がそろわない限り、ひたすら損を続けるだけですから、安易に手を出すべき分野ではありません。
周期的な上げ下げが理想
株価は毎日、上げたり下げたりと忙しく変動します。
予測不能、とらえどころがない、といわれるゆえんです。
しかし、日々の値動きをドラマ仕立てで後講釈する、ちまたの市況解説の視点から離れれば、異なるものが見えてきます。それが、前述した「自律的な上げ下げ」であり、一定期間のトレンドです。
ポンッと上げたと思うと翌日にはガクンと下げる……それが株価の変動ですが、数カ月単位で「高値」「安値」をチェックしてみてください。底をつけた翌日、あるいは数日以内に天井を打つことはありません。また、天井をつけた直後に底を打って再び上昇することもありません。天体の動きとは違い、正確に周期的な動きはみせてくれませんが、少なくとも「一定の期間で上げ下げがある」と説明できます。
その上げ下げを「トレンド」として捉えると、買いポジションで利益が出る期間、売りポジションを持つことで儲かる期間に分けることができ、うまく波に乗ることで勝つチャンスがあると結論づけられます。
これが、うねり取りの基礎となる発想です。
一般的には「価格」、つまりチャートのタテ方向にばかり目が向いてしまいます。自分の買い値、現在値、前日比……この3つだけを見て一喜一憂する姿勢は、多くの個人投資家に共通しているのではないでしょうか。
そんな思考から離れることが重要です。
「トレンドは一定の期間で形成される」と考え、ヨコ方向の「日柄」(時間)で考えたほうがスッキリします。
買っている場合に「いくらまで上がるの?」と考えても迷いが増幅するばかりですが、上げたり下げたりを繰り返すという発想で「あと何日くらい上げが続くか」と考えれば、未来を当てることはできない状態は変わらないものの、迷わずにポジション操作を考える状態はつくれるでしょう。これが、「日柄」を意識した思考、適正な相場観測です。
誰にも頼らずに、自分の戦略を持ち、それを自分自身の手で実行する、つまり、世間を飛び交う予想情報に惑わされることなく、自分で自分をコントロールしながらトレードを継続していくのです。おのずと、経験とともに自分自身の力量が上がっていきます。ゆっくりとながら、進歩していく自分の姿を認識できます。
このように、自立した状態で「確信ある自分流」を構築していくさまを想像してください。リアルに想像し、自分がどんな気分で株価を見ながら、周囲の人とどんな会話をしているかをイメージしてください。その想像によって生まれる“心地よさ”を、現実の中で実現させようと真剣に求めるべきです。
さて、「いくらまで上がるの?」ではなく「あと何日くらい上げが続くか」が適正な発想だと述べました。つまり、うねり取りは、例えば大化けする銘柄を発掘しようといったアプローチではなく、できれば同じ価格帯にとどまりながら適度な上げ下げを繰り返す銘柄を対象にする手法なのです。
その際、チャートのヨコ軸である「日柄」が一定、つまり“周期的な上げ下げ”をみせてくれる銘柄が理想だということです。この銘柄選びのポイントが、今回の放送のテーマです。
裁量の底力と裁量の限界
チャートのタテ方向にとらわれず、ヨコ方向の「日柄」を意識することで、「上げトレンド」「下げトレンド」をイメージする姿勢が生まれます。これで、相場観測が相当にスッキリするはずです。
とはいえ、やはり株価の変動は常に予測不能、カンタンに儲かるわけはありません。
うねり取りは「上げも下げも取る」というのが入口の説明ですが、現実は、「上げ相場で取ったり取られたり」「下げ相場でも取ったり取られたり」と、ふつうにもがき苦しむのが当然です。ただ、自分がやるべきことが明確ならば、しっかりと手法をもつ状態にあるので、悩みは尽きないものの、迷いをゼロに近づけることは可能です。
さてさて、言葉の上では実にスッキリしてきました。ですが現実では、正しいと思う姿勢を継続することが実に困難なのです。理由は、1回ごとの損益が、とてつもなく生々しい結果として感情を揺さぶるため、うねり取りを習得する地道な練習売買が意外とイバラの道であり、多くの人が挫折します。そして、一発勝負の穴狙いなど、情報をかき集めて迷い続ける道に戻ってしまいます。
解決策として、唯一の方法とは言いませんが、中源線建玉法を利用する手があります。
中源線では、日々の終値だけを結んだシンプルな折れ線チャートを用い、毎日の上げ下げのパターン分析によってトレンド判断を行います。日柄観測の視点よりも、目先の上げ下げでトレンドの変化を検知しようとする予測法です。しかし、単にトレンドを“当てにいく”のではありません。予測は当たったり外れたり、現実の相場は取ったり取られたりだという正しい認識をベースにした、損益を上手にコントロールする狙いで、3分割のポジション操作が規定されています。
機械的な判断基準によるため、トレンドを意識して株価変動を観察する人間には納得しにくいダマシも発生します。逆に、裁量では乗れない動きに対して素早く反応するケースも多々あります。どちらが優秀かを論じるのは非常に難しく、それぞれに一長一短があるとしかいえないのですが、自分の売買を自分でコントロールする姿勢を身につけるには、「明確な基準で確実に行動する」中源線の規定が、非常にありがたい存在なのです。
「切っておけばよかった……」と後悔しながらしこり玉を抱えるとか、「売ろうか、どうしようか……」と迷いに迷って他人の予想を気にし始めるとか、そういったブレがトレーダーとして進む方向を誤らせます。経験を積むほど実力が上がるという望みとは裏腹に、いちいち迷ってしまう悪いクセをつけることだけは避けたいのに、まんまとそうなってしまうのが人間の弱さです。
確固たる意思をもってポジションをつくり、見込み通りでも見込み違いでも、次の一手をピシッと決めて行動する──そんな姿勢をもつのが理想のトレーダー像です。
中源線に限らず、機械的な判断は、絶対に人間には及びません。
でも、気分によるところもなければ、誰かのささやきに惑わされることもなく、淡々と同じ判断を示すのが強みです。ブレが生じないのです。
だから、中源線を使って実際にトレードすることは(もちろん、株数を抑えた練習売買からスタートです)、とにもかくにも、自分を“型にはめて”みる、ブレのない計画的なトレードを体感してみるという、価値ある経験をもたらします。こう確信しているからこそ、林投資研究所では中源線の解説に力を入れ、番組でも継続して取り上げているのです。
中源線によるうねり取りの実際
中源線という手法における予測法は、前述したように、「目先の上げ下げでトレンドの変化を検知しようとする」ものです。しかし、機敏に判断して方向転換しながらも、3分割のポジション操作が加わるので、結果として、数カ月のうねりを捉えるべく、株価変動の波を泳いでいこうとしている──。私は、こう解釈しています。
さて、中源線による売買の事例を挙げましょう。
「数カ月の上げ下げに乗る」という、うねり取りの発想を意識しながら見てください。
これは、9月の放送でも紹介した、東京個別指導学院の中源線チャートです。
終値を赤い線で結んでいる期間が買い線(陽線)で、3分割で買いポジションを増減させます。黒い線は売り線(陰線)で、買いポジションをゼロにしてカラ売りを3分割で増減させる期間です。
チャートには、各陽線・陰線の期間における累計損益を加えてあります。3分割なので、最高は3単位の合計値幅です。
2月の陽転から9月の陽転(売り玉を手仕舞い)まで、合計6回のトレードで、陰陽で分けると3勝3敗、勝率は50%です。しかし、期間の累計損益はプラス389円幅と見事な結果、成功した事例です。
4月から8月末までの下げをあとから見れば、「売りっぱなしでよかった」となりますが、それは単なる結果論というもの。5月末の陽転、6月下旬の陽転には、戦略的な意味があるのです。
ピクッと上がりかけた、いったんカラ売りを手仕舞いして買いポジションを持とう、そして上げる動きにそなえよう、ということです。結果としては、2回の陽転は見込み違い、そのあとの下げで「やっぱり下向きだ」と判断してドテン売るのですが、取ったり取られたりの現実を素直に受け入れ、経費としての損をいとわずにポジションを動かしていくさまは、実に堂々としたトレードスタイルのひとつです。
とはいえ、さらに精度を上げることができないかと思うのが人情です。
理想を追うことこそが、人間ならではの創造性です。
次回のフォローアップ(2)では、理想と現実についてのプロの考え方を紹介します。
お楽しみに!
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中学校の生物の先生がちょっと美人で、思春期の男子校生徒としては軽い非日常だったのですが、ある時「生き物の“典型”を描け」とのお題を出され、10種類くらいタイプの異なる動物をキモチわるく合体させたところ先生は、冷ややかな目で私を見つめながらダメ出ししました。クセになりそうでした。。。
株価変動をパターン分類し、常に通用しそうな行動指針をまとめたものが「手法」と呼ばれます。一定の具体性をそなえた方法論です。
常に通用するといっても、「どんな場面でも当たる」ということではありません。
どうにかこうにか対応次第で利益が狙える、という意味にほかならないわけです。
根拠となる観察を、ものすごくゆるくしたら、「株価は上がったり下がったりしている」「だから、安いところで買い、高いところで売ればいい」という具合に、行動指針のレベルに届きません。
しかし多くの個人投資家は、逆にきつい方向に偏り、「黙って儲かる方程式」を想像してしまう傾向にあると思います。手法を構成する3つの要素、「予測法」「ポジション操作」「資金管理」のうち、予測法だけに目が向くのです。
その結果、どうなるかというと、バランスのよろしくない状態に陥ります。
でも、その状態にジワジワッと移行するので、とても気づきにくい。
・目先の動きばかり気になる(対応不能な枝葉末節な変動を考えてしまう)
・他人の予測情報を求める(情報過多、あるいは予測情報を買い続ける)
・見込み違いをいっさい容認できない(損が膨らむ、塩漬けをつくる)
知らず知らずのうちに、相場難民化するわけです。
でも、誰もが最初から、こういう傾向にある、というか、ちまたの情報によってこの方向にもっていかれるのだと思います。
右側に曲がった鉄の棒は、いったん左側に曲げないとまっすぐになりません。
だから、「株価は上がったり下がったり……」という、やや乱暴なイメージを意識することで、ちょうどよくなるのかもしれません。
林投資研究所の基本姿勢は、個人投資家の学びを補助することです。
基礎的な考え方だけでなく、普遍性のある手法を「教科書」として示すことです。
長年にわたって学習の情報を発信し、長期の利用者も多いもののひとつが、低位株を対象に買い戦略を実行する「FAI投資法」です。
その“原典”である、林輝太郎による解説を、林投資研究所オリジナル書籍として単行本化しました。
「株価は上がったり下がったり……」という大原則を、あえて言葉にして、そこに「だから、〇〇して〇〇するんだ」という指針を乗せた「手法」です。
いろいろな対応策が、系統立ってまとめられています。
そして多くの人が、やさしい、入りやすい、と親しんでいる売買法なのです。
月足で長期の上げ下げを観察しながら取り組むという、自然体の取り組み方に、ぜひ触れてみてほしいと思います。
新刊『原本 FAIクラブの株式投資法』 林輝太郎 著 9月30日発売


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