12月5日の放送内容について、フォローアップ第2回を「週報」に掲載しました。
フォローアップ(1) 「トランプ相場の正体」 12月12日掲載
フォローアップ(2) 「うねり取りに最適な基準は何か?」 本日掲載

12月5日の放送内容について、フォローアップ第2回を「週報」に掲載しました。
フォローアップ(1) 「トランプ相場の正体」 12月12日掲載
フォローアップ(2) 「うねり取りに最適な基準は何か?」 本日掲載

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以前、夜の公園でカップルのイチャイチャをのぞき見るグループがありました。
みな真剣で、当番の人が昼間のうちに公園を掃除する、見ているのがバレてはいけない、男がヘタだったら手伝ってもいい、等々、紳士的(?)かつ厳しい決め事があり、今思うにビミョーですが、ルール遵守の姿勢は最高点でした。
グズグズした値動きが続いた2015年でしたが、ようやく“株らしい”動きがみられるようになったと感じています。まあ、相場がどうであれ、過去を振り返って反省する事柄は、誰にでもたくさんあるでしょう。
私が気をつけているのは、結果論に傾かないことです。
「もう少しねばって値幅を取れたのでは……」「あそこは投げずにガマンできたかも……」といったことが、今後の適切な指針になるか、絵空事を追い求める姿勢につながるかは紙一重、というか、判別が難しいのが相場だと思うからです。
大きく動いた銘柄については通常、「値幅の半分取れたら名人級」だと考えていますが、500円幅動いて取れたのが250円幅……見事な利食いなのに損した気分になるのは、どうしてでしょう。実に面白いものです。
よく使う例ですが……1,000円の銘柄が1,500円になったら、5割の上昇ですから、“ひと相場”といえます。まるまる500円幅は取れない、でも「安値から1割上」で買い、「高値から1割下」で売るくらいなら、ギリギリで実現可能かもしれないと、計算してみると、
安値から1割上=1,100円(買い値)
高値から1割下=1,350円(売り値)
なんと、取れるのは250円幅、変動した分のちょうど半分です。おや?
直近のように、あれよあれよという間に上がると、なかなかついていけません。
つい、イライラ、ジリジリとした気分になり、金科玉条としていたはずの自分ルールを曲げて「えいやっ」と何かやってしまう。“相場あるある”ですが、もうルールも何もない、なんでもありの乱れた行動につながりかねません。
ただし、御法度のルール破りではなく、前向きなルール変更かもしれないので、これまた悩むわけです。
組織のルールは、多数の人が議論して決め、お互いにチェックする機能も備わるので、ある意味、合理的ですが、合議制の弱点を感じることも多いでしょう。
その点、非合法な活動、世間に認められていない活動は、「とにかく存続する」ことに注力する結果、ルールのあり方やルール運用が極めて合理的な気がします。
空き巣の狙いは、大きな金額ではなく、見つからずに確実なシゴトを果たすことだそう。決して、心地よく想像できる分野ではありませんが、単独で進めざるを得ない相場というシゴトには、良きお手本かもしれません。

★中源線建玉法
最古のトレードシステムといわれる中源線は、シンプルなルールなので感覚的に捉えることが可能です。

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トランプ相場とは何か、説明できますか?
事前には「トランプ氏が当選したらマーケット大混乱」とのことでしたが、舌の根も乾かぬうちに「トランプ相場」だなんて、実にいいかげんなものです。上がるきっかけ待ちだったと説明するのが、“あと出しジャンケン”として最もまともといえるのではないでしょうか……。
とにもかくにも、グズグズだった相場に動きが出始めたのはたしか。マーケット・スクランブル12月5日、2016年最後の放送では、個別銘柄を観察する適正な視点を挙げながら、うねり取りの観点による「儲け方」を考えました。
そのフォローアップ(1)です。
映像は、「過去の放送」でご覧ください。
(第98回 うねり取りにおける“儲け方” ~来年の相場は取る!)

投資関連の情報は、ひたすら日経平均を考察します。しかも、チャートのタテ方向である「日経平均の水準」ばかりが論じられています。
さらには、絶対に結論が出ないにもかかわらず、「どうしたら先行きを当てられるか」という観点ばかり……。
実際、米大統領選を前に広くいわれていたのは、「トランプ氏が当選したら金融市場は混乱、暴落必至」という見通しです。ところが、実際にトランプ氏が当選したあと世界の株式市場は上昇し、見通しを誤った人たちが「トランプ相場」だと騒いでいるのです。とてもバカバカしいと感じてしまいます。
世界各地のイベントが、日本のマーケットにも影響を与えるのは事実。でも、ひとつひとつを考えていたら、体がもちません。それに、投資家の不安を“チクチクと突く”ようなメディアの姿勢に振り回されていたら、独立した状態で決断するプレーヤーとしてバランスが悪いといえるでしょう。

何度か示したたとえ話ですが……学校のテストで、英語と数学どちらも50点ならば「平均」も50点。次のテストで英語が100点になった、しかし数学は0点だった。50点が100点に上がったのも事件ならば、50点が0点に落ちたのも事件ですが、「平均」は前回と同じ50点です。「平均点は前回と同じ。特に変化なし」と結論を出せるでしょうか? 否! 個々の点数の変化こそが、問題なのです。
日経平均は、東証一部に上場する225銘柄を対象とした、単なる平均です。
上昇する銘柄が多ければ日経平均も上昇するという理解は間違っていませんが、テストの点数の例と同じく、個々の銘柄のさまざまな値動きが見えることはありません。
まずは、「日経平均を見る」という、メディアに刷り込まれた視点から脱することです。売買の対象とする個別銘柄の動きをストレートに観察し、最も大切な「自分自身の出処進退」を考える適正な姿勢に、自然と移行するでしょう。
実際に、米大統領選をはさんだ個別銘柄の値動きをチェックしましょう。
どの銘柄も、中源線建玉法の判断によって、買い線(赤)と売り線(黒)に色分けしてあります。また、損益の結果を示してありますが(○=利益、◎=大きく利益、×=損失、△=ほぼトントン)、ここでは大統領選の前後に注目したいと思います。
※チャート上の大きな矢印は、米大統領選の開票で日本株が売られた日です。

プリマハムは、2016年2月以降、順調に上げ基調を歩んでいます。
大統領選前は動かず、大統領選後に上昇……こんな思い込みを払拭してくれる値動きですね。

食品株だけではありません。このCKDも、早い時期から上昇を続けています。
7月から強い上伸をみせており、大統領選の前もあともトレンドに差はありません。

ドリームインキュベータは9月まで、どっちつかずの往来をみせていました。多くの人のイメージに合う値運びでしょう。しかし、9月後半から大きく上伸し、大統領選のあとに暴落して“いってこい”という状況です。
さて、このように個別銘柄の値動きは、本当にバラバラです。
今年が特別ということではなく、常にバラバラなのが当然で、実践家は例外なく、個々の銘柄の値動きを注視し、一般向けの説明の際だけ、仕方がなく日経平均のデータを利用しているというのが実態です。
でも、「グズグズの値動きから、米大統領選を境に上昇」という多くの人の認識、つまりは“トランプ相場”をつくり出した要因も、あるにはあるのです。
次の銘柄を見てください。

テイクアンドギヴ・ニーズは、1月に暴落、2月に安値圏に達してからは、ほぼ400円台の横ばいでした。中源線でも利益を出せない時期で、中源線に限らず多くの判断基準が通用しなかったと思われます。
それはさておき、米大統領選のあとは上昇に加速がついています。
このような動きが、“トランプ相場”の正体のように思います。
ところが、直近の上昇は8月の後半にスタートしています。
中源線の陽転は9月に入ってからでしたが、実際には夏の終わりから上げ基調に転じ、ジリジリと値を上げていたのです。

11月の放送(11月14日、大統領選の翌週)で大橋さんは、「すでに上がりたがっていたのでは?」とコメントしていましたね。こんな評価が、多くの実践者に共通する感覚だと私は思います。
「相場は相場に聞け」といわれるゆえんです。
トランプ相場とは何か──。世間の評価には疑問が残るものの、私たちプレーヤーは、これから先の値動きに対して、どう行動するかを考える立場にあります。英国のEU離脱、トランプ氏の当選と、世界中で優秀とされる人たちが一歩先を当てることさえできない事実を目の当たりにした今、誰もが自分の認識を再確認しなければなりません。
ましてやマーケットの値動きは、さらに複雑なもの。予想欲に縛られた行動をやめ、値動きと自分のトレードに集中するのが正しい姿勢だと、あらためて自分自身に刷り込む必要があるでしょう。
株式市場では、2015年の夏以降、多くの銘柄が下落しました。
2016年は、つかみどころのない往来、元気のない保合をみせる銘柄が多数でした。
しかし、とにもかくにも値動きがよくなった、市場全体に明るさが出てきました。
番組の中で私と大橋さんが、「大きな相場の始まりかもしれない」とコメントしました。その通りになるかどうかは別として、動きが出てきた現在、利益を上げるチャンスが到来したと考えるのが当然です。2016年の値動きと、それに対する自分の行動を振り返り、落ち着いて今後の方針を立ててほしいと願います。
「今後の方針」と述べましたが、「では、何をすればいいの?」と正解探しをすると、ちまたに飛び交う、一貫性のない予想情報に惑わされるだけです。
受け身の姿勢はダメです。
狙って勝つためにはズバリ、自分自身の「手法」を持つこと以外ありません。
どんな手法にも一長一短があり、取れないときはヤラレる、そのヤラレを小さく抑えながらガマンするしかないのですが、そのガマンによって資金を温存することで次に到来するチャンスを捉えることが可能になります。この大原則を再認識し、自らの行動指針を再チェック、再々チェックして臨んでください。
2016年の番組では、ひたすら中源線建玉法を取り上げて解説しました。
私自身が確信する、相場の基本が、見事に体系づけられている手法だからです。
ひとつの価値観に徹底しきれない中上級者だけでなく、とりあえずの方向性が定まらない人たちにとっても、身を委ねる価値のある手法だと信じています。
とにかく、私たち参加者の売り買いで値段が決まるのがマーケットの原理です。未来を予測しようとしたとき、みんなが正解にたどり着くことなんてあり得ません。限定的な判断においても、万人に共通する答えは存在しません。
数ある価値判断基準のうち、ひとつだけに手をのばすのが、「手法を持つ」ということです。
次回のフォローアップ(2)では、「うねり取りに最適な判断基準」を考えます。
お楽しみに!
『新版 中源線建玉法』旧版購入者割引(84%OFF)は、2016年末まで継続します。
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うねり取り、つまり「数カ月の上げ下げ」を狙う理想的なエントリーポイントは──。
正解は、ひとつではありません。プロや上級者は必ず見込み違いを想定し、その部分の考え方によってタイミングに差が生じます。また、現実味のない“一点狙い”を否定して分割売買を前提とすれば、値動きへの対応は無限の選択肢を生むのです。
マーケット・スクランブル11月14日の放送は、上げを狙う場合の買いタイミングを考えました。原則は何か、一般的な誤解はどこにあるか、生身の人間にとって自然な入り方は……そして、中源線のシンプルなエントリー思想について、実例を挙げて詳しく解説しました。
そのフォローアップ(3)です。
映像は、「過去の放送」でご覧ください。
(第96回 うねり取りにおけるトレードの入り口 ~ポジションを取り始める基準~)
相場の予測は当たりません。「当てよう」とするのが当然ですし、そのイメージは絶対に必要ですが、結果は当たらない、いや、“当たったり外れたり”なのです。
自分だけが儲かればいい……こう考えているマーケット参加者の売り買いで価格が決まるので、科学の世界のように全員が正解にたどり着くことは絶対にありませんし、一部の人が未来を当て続ける、なんてことも起こり得ないわけです。
しかも、命の次に大切なカネのことなので、「当てよう」と力が入ります。見込みが違えば、損切り撤退を余儀なくされるからです。実は、力が入る分、さらに予測の的中率を低下させてしまうので、悲しいかな、サイコロをころがすほうが当たるということになってしまうのです。
サイコロをころがすほうが当たる……では、サイコロをころがして売買を決断できるかというと、それはムリですよね。仮に、サイコロのほうが的中率が高いと自ら確認したとしても、サイコロの目の通りに売買するなんて絶対にできないでしょう。
ちょっとヘンな掘り下げ方をしていますが、「予測とは何か」を考えてみると、“誰かを納得させるための論理”かもしれないと思うのです。
証券マンが顧客を納得させる、ファンドマネージャーがファンドの購入者(顧客)を納得させる、個人トレーダーの場合は“自分自身”を納得させる、そのための説明が相場の予測だと説明できるのではないでしょうか。
固執してはいけない、しかし必要……「予測」とは、不思議な存在です。
予測を立てる、つまり相場の先行きを考えるのがトレーダーですが、前項で述べたことから、「当てようとするな」というキツ~いお言葉が、戒めとして成り立ちます。
じゃあ、どうすればいいの?
動きについていくことだけを考え、自分の見通しを大切に抱え込んで意地にならないことです。この姿勢をすんなり実現するためのテクニックが、分割売買なのです。
「よし、そろそろ買い場だ」と考えたとします。
しかし、「最も有利な場面で買おう」と力を入れても、そんなものを見通す能力が、生身の人間にそなわっているわけがありません。意味のない妄想に時間を費やし、目がくもってしまうから素直に株価変動を捉えることもできず、結果として生み出すダメな決断にガッツリ固執するという、悲喜劇が待っています。
こういった人間の特性や感情の作用など、現実の問題を解決するのが、分割売買です。「そろそろ買い場だ」と感じたとしても、いきなり計画した数量を仕込もうとしたら失敗します。少しだけ、「試し玉」として買ってみればいいのです。
試し玉というのは、値動きを素直に観察するためのワザです。
わずかな数量でも、実際にポジションを取ってみると、値動きから受ける“感じ方”が違います。想像だけでは得られないホンモノの臨場感が生まれるのです。
しかし、数量を抑えているため、意地になって“目がくもる”懸念はごくわずか。しかも、「確認しながら少しずつ進めていく」という慎重な姿勢が自然と発生します。
千株だけ買ってみて、あらためて値動きを受け止めてみたところ、「どうも感じがよろしくない」となったら、損金を計算せずにサッと投げます。自分の都合や感情にジャマされずに素直に行動するために数量を抑えておく──これが、試し玉の役割です。
「押してもダメなら引いてみろ」なんて言葉がありますが、理屈通りに動くことのない株価に対しては、その場だけの感情をスパッと捨てて行動することが求められます。
「買ってもダメなら売ってみろ」
ゆらゆらと柔軟に行動し、値動きに“ついていく”のが理想なのです。
試し玉を含めた「分割売買」を行う場合、ワザにおぼれないための注意が必要です。
分割することだけにエネルギーを注いでしまうと、本末転倒の結果になるからです。
ちょっと厳しい言い方をすれば、「分割すれば、それだけでワザが成立する」と勘違いしやすいのです。売買を細かくして、いたずらに回数を増やすのではなく、「何のために分割しているか」「分割の効果は何か」を常に再確認すること、なによりも複雑にしすぎないことが絶対の条件です。
その点、中源線の3分割は、誰にでも理解でき、実行しやすい分割です。3回の等分割で、最初の3分の1が試し玉、残りの3分の2が本玉(ほんぎょく)と説明できます。
前回のフォローアップ(2)でも紹介した、6460セガサミーの中源線チャートを、あらためてご覧ください。分割のワザを利用し、押したり引いたりしながら“値動きの波を泳ぐ”さまが、よくわかります。

2016年7月、安値圏の保合で陽転し、3分割でポジションを取りました(1)。
上げの波に、うまく乗ることができたわけです。
9月に下げかけたところで陰転したので、買いポジションの利食い手仕舞いと同時にドテン売り建てしましたが、3分割の最初の1回(総量の1/3=1単位)を売っただけで値動きを観察し、10月に強張ったところで陽転、カラ売りの1単位を買い戻して再び買いポジションにひっくり返しています。すべて、中源線のルール通りの売買です。
同様に、直近11月2日にも、いったん陰転していますが、この時も1単位を売っただけで11月4日に再陽転したため、素早くドテン買いにまわりました。
フォローアップ(2)でも述べたように「できすぎ」なくらいの結果ですが、中源線が理想とする、素直な対応が実現した事例です。
11月放送のフォローアップは、これで終了です。
そして今夜は、年内最後の生放送。多くの人が狙う「数カ月の波動」を捉える手法、うねり取りにおける“儲け方”を再確認する内容を予定しています。
今年を振り返りながら、来年にそなえる──年末らしい番組をお送りします。
お楽しみに!
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11月14日の放送内容について、フォローアップ第3回を公開しました。
「買ってもダメなら売ってみろ」
確実に当たることなど期待できないのが予測。見込み違いは不可避。だから、固執してはいけない……。
値動きに振り回されてはいけませんが、“ついていく”ことが求められるのです。
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ヒマなじいさんが、買い物に出かける嫁に赤ん坊の世話を頼まれました。
「少しの間見ていてください」「はいはい、どうぞ行ってらっしゃい」
嫁が帰宅すると、赤ん坊は何かを訴えるように大泣き、その横でじいさんは、なにもせずにジッと赤ん坊を見つめていたそうです。
じいさんは私の祖父、泣いていた赤ん坊は私、50数年前のエピソードです。
「見ている」って、視野に入れておけばいいんですかねぇ(笑)。
料理の本やレシピを熟読しても、実際に作ってみないとわかりません。
初心者ならば、数々のミスを重ねて覚えていくものでしょう。
筋肉を鍛えても、実際に行うスポーツの動きには直結しません。
あらためて、鍛えた体を有効に使う方法を訓練する必要があります。
知識や理論の理解は、筋力と同じく、いわば基礎力であり、潜在的な能力です。
総合的な能力、つまり真の実行力を高めるのは、実践しながらの学びです。
そもそも、理論や教えというのは、実践で苦労した人がまとめたものですから、それを実行に結びつけるのは、いわば逆輸入、苦労と工夫が不可欠です。
相場の知識や理論も同じです。
相場には肉体的な要素がないので、つい理論だけで実行可能だと考えてしまいますが、同じ値動きは二度とないので、いつでも緊張した状況でデリケートな決断を要求されます。想像以上に難しいのです。
やはりスポーツと同じ、“からだが動くかどうか”が問題となります。
反射的に動くことができずにタイミングを逃したが最後、フリーズしてしまう、手持ちのポジションを動かせなくなるのが、人間の通常の心理のようです。
そこで、理論の深い理解が必要です。
表面をなぞっただけではなく、行動をコントロールするうえで重要な理論を、自らの体験によって独自のものに昇華させていくのです。
そのためには、理論を理解したうえで、自分自身が売買している状況をリアルに想像することが実践の準備です。
こんなプロセスが、うっかり抜けていないか、ぜひ再チェックしてみてください。
大きな助けとなるのは、値動きの中で真に苦労した記録です。
理論を説明するためにはシンプルな実例が有効ですが、生の記録があれば、実践の試行錯誤を、最初から大きく前進させてくれます。
そういった情報は意外と少ないのですが、林投資研究所オリジナルの書籍で、主に「うねり取り」の売買実例を取り上げて、林輝太郎が解説を加えた一冊があります。
『株式売買記録と解説』
この本はコツコツとロングランで売れているため、増刷を機に新装刊します。
間もなく、12月上旬のうちに発売する予定なので、お知らせしておきます。
新タイトル: 【詳説】うねり取り実践 ~株式売買記録と解説~
※旧『株式売買記録と解説』と内容は同じです。

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最古のトレードシステムといわれる中源線は、シンプルなルールなので感覚的に捉えることが可能です。

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保合は売り!
たとえ安値圏の横ばいでも「売り建てが正解」ってなに?
プロの感覚を解説しました。
11月14日の放送内容について、フォローアップ第2回。
うねり取り、つまり「数カ月の上げ下げ」を狙う理想的なエントリーポイントは──。
正解は、ひとつではありません。プロや上級者は必ず見込み違いを想定し、その部分の考え方によってタイミングに差が生じます。また、現実味のない“一点狙い”を否定して分割売買を前提とすれば、値動きへの対応は無限の選択肢を生むのです。
マーケット・スクランブル11月14日の放送は、上げを狙う場合の買いタイミングを考えました。原則は何か、一般的な誤解はどこにあるか、生身の人間にとって自然な入り方は……そして、中源線のシンプルなエントリー思想について、実例を挙げて詳しく解説しました。
そのフォローアップ(2)です。
映像は、「過去の放送」でご覧ください。
(第96回 うねり取りにおけるトレードの入り口 ~ポジションを取り始める基準~)
株価の先行きについては毎日、新聞紙面、テレビ、インターネット上にさまざまな情報があります。それらの共通点として、「投資家の不安を利用している」ことが挙げられます。
資金の流れがグローバル化しているとはいえ、海外の雑多なイベントを材料に、「この先どうなる?」と不安を増幅させる論調ばかり……気にしていたら体がもちません。
相場がグイグイと上昇してきても、同じように不安をかき立てます。
「持たざるリスクが生じている」
職業としてファンドマネージャーを務めていたら、上昇相場についていかないことは明確にマイナスです。しかし、個人投資家に「持たざるリスク」なんてありません! 個人投資家は、トレード以外の本業で生活費を稼ぎ、本業や私生活とのバランスを保ちながら資産を安全に運用するのが基本です。くだらない言葉に惑わされてはいけないのです。
個人投資家はむしろ、「持つリスク」を考えるべきです。
持ち株に見直しが必要な気がする、忙しいのに売買の手数が多すぎるかも、そもそもトレード資金が大きすぎるかな……ちょっとした疑問や違和感を抱えながらもポジションを放置しているケースが圧倒的に多いはずです。
生活費を稼ぐために、のべつ売り買いしている職業トレーダーにとっても、「休むも相場」という格言が重要です。つい、やりすぎてしまうことへの戒めです。
ましてや個人投資家は、例えば「年に2、3回のチャンスがあればいい」というくらいのイメージをもつべきです。そうすれば、刹那的な解説で投資家を振り回す投資情報をキッパリと遮断できます。プロのように高い頻度で売買する場合はなおさら、マーケットとの“距離感”、つまり「どこまで近づいてリスクを取るか」を常に意識しなければなりません。
持たないリスクなんてない、「持つリスク」を意識するべきだ──。これについて、別の角度からも考えてみましょう。
相場師と呼ばれる人たちは昔から、株価変動を「トレンド」という観点で捉えています。上げ相場と下げ相場、それぞれの特徴を考え、自らの立ち居振る舞いのあり方を素直に考えるのです。
その結果、たとえ安値圏であっても、動意が見られない横ばい、相場用語でいう保合(もちあい)では、上昇を期待して仕込むのではなく「むしろ売り建てが正解」と定義するのです。
株価が下落して、十分に安いと思える価格帯で横ばいをみせているならば、次に動くとすれば上方向しかないというのが一般的な解釈です。私も、その部分には違和感をもちません。
でも、本当に「上がるはず」ならば、そんな安値圏に放置されている状態を説明しにくいという評価も成り立ちます。少なくとも、「いい銘柄を見つけた。上がるだろう」という自分の予測を過大評価する傾向は否定できません。そんな“自分の都合”によって誤った行動を取りたくないというプロの“こだわり”を言葉にすると、「保合は売り」との指針になるのです。
物理的な可能性として、動けば上だろう。
しかし、想定以上に長く待たなければいけないかもしれない。
それならば、動意づいてから乗れば十分だし、時間もムダにしない。
安値圏であっても、動かない銘柄を買っていたら下落リスクを抱える。
プレーヤーとして考えると、ポジションを取るならば「売り建て」だ。
決してひねくれているのではなく、自分をコントロールし、損益という結果をコントロールするための実践的な論理なのです。
ここで、中源線の買い出動について、あらためて説明します。
安値を這いつくばっていても、それを買う理由にはしません。あくまでも、ピクッと上がる動きがあり、それが中源線ルールの「陽転」に当てはまらない限りは買わないのです。
中源線では、図の「3」で買い出動し、「4」の押し目で買い増しするという、計画的な分割の仕込みを行います。分割によって、見込み違いだった場合の損失を抑える、条件がそろえばポジションを積み増していく──こんなプロの対応が、シンプルな数式に落とし込んであるのが中源線なのです。
だから、名前は古くさく、取っつきにくい印象もあるでしょうが、トレードの土台を確立するツールとして、私は強くオススメしているのです。
もちろん、長く利用して本格的トレードを継続することも可能です。単なる初心者向けの“補助車”ではありません。
フォローアップ(1)で、「安く買って高く売る」はミスにつながると述べました。
上げ下げをトレンドとして捉え、自分の買い値や以前の安値など、単なる「過去」の出来事に縛られることなく、正しく「未来」を見据えれば、安く買うことにとらわれず、「上昇トレンドのときに買いポジションを持つ」という答えが出ます。
買うときの平均値は安いほうが有利ですが、時間を要するほど、結果として値幅を取るのが難しくなります。安値保合で上手に仕込んでも、6カ月かかって50円幅の利益で終わるかもしれません。動き始めてから乗れば、同じ50円幅をより短期間で取ることができますし、さらなる上昇を取る可能性も高くなります。
株は「安く買って高く売る」のではなく、「高く買って、さらに高値で売る」とイメージするのが、実践的には正解といえるのです。
実践者によっては、「それでは生ぬるい。高く買い、さらに高値で買い乗せるんだ」と語ります。ドラマに登場するような“勝負師”よろしく無謀な行動を取るということではなく、サイアクの場合の撤退にもそなえながら“効率”を求める計算づくの「戦略」です。
中源線による事例を見てみましょう。
これは、10月放送時に示したチャートで、9月30日大引までのものです。赤い線は「買い線」(陽線)で、買いポジションを3分割で増減させます。黒い線は「売り線」(陰線)で、下げを見越してカラ売りを3分割で増減させます。
放送の当日は売り線でしたが、これを見た大橋ひろこさんは、「上放れしているので、これから面白いかも」とコメントしました。もう相場が終わっていて、あとはしぼむだけという可能性もはらみつつ、上昇したときにはスピードがありそうです。そんな、実践的な目で「面白い」と評したのでしょう。
私は11月の放送の中で、彼女に質問しました。「買ったの?」と。
「シグナル配信」のページで陽転したのをみて買ったそうですが、けっこう短期で売ってしまったそうです。負けてはいませんが、このタイミングで乗ってサッサと降りてしまうなんて……本人も笑っていました。
それはさておき、大橋さんが買い出動した陽転を確認してみましょう。
青い線までが、10月放送時のチャートです。青い線より右側はそれ以降、11月18日の終値まで入っています(11月放送時のチャートに1週間分、追加しました)。
直近の上げ相場に絞って観察します。
1.安値での陽転
7月の前半、安値圏で陽転しています。見事なタイミングで、上昇に乗ることができました。その後、9月半ばにヨタッとしたところで陰転しています。買いポジションをすべて手仕舞いして、総量の3分の1だけ売り建てです。この陰転だけを取り上げれば「ダマシだった」と不満を言いたくなるのが人情ですが、下げにそなえてドテン売ることで“買いの利食いを確定”したと認識するべきでしょう。実際、そのあと強張った場面で再陽転、再び上げの波に乗っています。次項へ続きます。
2.高値での陽転(1)
10月5日の再陽転は、大橋さんが買った場所です。
いったん売りに転じたあとドテン買うという、値動きに素直についていくポジション操作が展開されています。このあたりが、まさに「相場を張っている」感覚で、人間の感性とも合致する中源線の魅力です。
3.高値での陽転(2)
11月2日にも陰転していますが、翌営業日の11月4日に再陽転しています。2の再陽転と同様に、素早く買いポジションに戻っています。
11月9日、“トランプショック”と呼ばれる下げがありましたが、これに対しては冷静に買い増しのシグナル。ちょっとできすぎなくらいで、軽い表現を使えば“神対応”というところでしょう。
いかがでしょうか。
安値圏で動意づく動きを見て買いを仕掛けましたが、高い位置でも「さらに上値がありそう」となれば迷わずに買うのです。こうして、効率のよい値幅取りを実現し、手の合わない時期のチマチマしたマイナスをカバーしてトータルをプラスにするのです。
次回のフォローアップ(3)では、チャンスを逃さないための工夫は何か──押したり引いたりしながら値動きに対応するプロのやり方を深掘りします。
お楽しみに!
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タレントが、訪問先の家庭で料理を食べる番組があります。
「いやあ、これ、おいしいですね~」と満面の笑みでコメントするのですが、中には「マズっ」「これツラいわぁ」って食べ物もあるでしょうね。
でも、それでは番組になりません。
私自身の経験で、ラジオ番組に出演した時、行間に込めた本気のメッセージは「銘柄情報なんて考えるな」だったのに、投資家だけを対象としたチャンネルだったため、「最後に銘柄を挙げる」ことが絶対の依頼でした……。
多くの投資関連情報において、有望銘柄を挙げて夢を語るのはOK、未来を見てきたかのように講釈するのが望ましいかわりに、下げ狙いなんてタブーです。
下げ相場は“宴の終焉”、そんな現実的な話題を好むのは限られた人だけ、不特定多数の人をワクワクさせる情報が「商売になる」からです。
大切なカネのことだから……と考えるあまり、「真実だけが発信される」と期待するのは間違いです。多数の投資家にウケる情報、スポンサー企業が望む情報に偏ると認識すべきです。
手前ミソですが、インターネット放送の「マーケット・スクランブル」は、私たち自身で運営しているので、つまらない力が働きません。番組内容も、好きなように決めることができます。実に快適です。
「情報の加工」は、他人の手によるものだけではありません。
例えば株価変動は単なる数字ですが、受け止めた瞬間から自分自身の手で評価を加えます。「昨日よりも10円上がったぞ。では明日も……」というように、重いもの、軽いもの、さまざまな価値判断を行います。しかも、連続的に。
そもそもオトナですから、売りと買いしかないシンプルなトレードという行為について、結末まで想像してしまうでしょう。それこそが、人間の創造力なのですが、あえて頭を使わずに一部分だけを考えるべき場面も多いと思います。
試し玉で買い、状況を見ながら買い増しし、見込み通りに上がってきたらツナギを入れてみて……常識的な人がふつうに考えた結果、“考えすぎ”てしまうことも多いはずです。
一部分だけを考えるというのは、例えば、「買い戦略」において「買い始める」タイミングについて、とことん掘り下げてみる、といったことです。
11月の放送は、こんなテーマを取り上げてみました。
うねり取りにおけるトレードの入り口
~ポジションを取り始める基準~
放送動画(30分)とフォローアップのブログは、こちらのページでご覧ください。
中源線の売買を例として挙げていますが、すべてのトレードに通じる大切な考え方を説明する内容です。

★中源線建玉法
最古のトレードシステムといわれる中源線は、シンプルなルールなので感覚的に捉えることが可能です。

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