情報は自ら操作せよ! 脱・材料張り
トランプ相場とは何か、説明できますか?
事前には「トランプ氏が当選したらマーケット大混乱」とのことでしたが、舌の根も乾かぬうちに「トランプ相場」だなんて、実にいいかげんなものです。上がるきっかけ待ちだったと説明するのが、“あと出しジャンケン”として最もまともといえるのではないでしょうか……。
とにもかくにも、グズグズだった相場に動きが出始めたのはたしか。マーケット・スクランブル12月5日、2016年最後の放送では、個別銘柄を観察する適正な視点を挙げながら、うねり取りの観点による「儲け方」を考えました。
そのフォローアップ(3)です。
映像は、「過去の放送」でご覧ください。
(第98回 うねり取りにおける“儲け方” ~来年の相場は取る!)

情報とは何か──私が常に考えているテーマです。
トレードにおいて、最も大切なことだと確信しているからです。
発信者による情報の加工
情報は、発信者によって加工されます。極端にゆがめられたり、必要なことが完全に隠されたりする例もありますが、特に問題ない場合でも必ず、発信者の意図が盛り込まれます。
例えば、会社の面接試験の場では、どうでしょうか。
「どうしても入社したい」と思っていたら、たとえ不安があっても「しっかりやります。頑張ります」くらいのことを言うでしょう。世間知らずの学生でも、「自信なくて、マジやばいっす……」なんて口にしないでしょう。
私が通勤中、トイレが間に合わずに電車の中で粗相してしまったとします。
たぶん、ここには書かないでしょう。隠します。
いや、もしかすると、何かを狙って、あえて書くかもしれません(笑)。
テレビショッピングで、最後に価格を問われて「1万……9800円……」と照れながら言う人がいましたけど、全く必要のないアクションだから、それが新鮮で面白いわけです。
本題に戻りましょう。
株式市場の動向を解説する読み物において、たとえ同じ事実を並べたとしても、読者に「強い」と感じてほしいか「弱い」と感じてほしいかで言い回しが違ってきます。当然、書き手の意図した通りに情報が伝わります。
例えばニュースの見出しが、「〇〇社 30%増益」か「30%増益にとどまる」かで、ずいぶんと印象が違いますよね。
短い記事であっても、どんな情報を盛り込むかで受信者の認識を操作できます。
「情報は必ず加工されている」というのが原則であり、うがった見方をすれば「情報は発信者に有利で、受信者に不利」ということです。注意が必要なのです。

決断のために自ら情報を操作する
さて、情報は加工されているといっても、「一般人は常に操られるだけ」と悲観しなさい、ということではありません。情報の評価、その結果の行動は、すべて自らの自由意思で決めるのですから。
「〇〇社 30%増益」というニュースによって、買うのか売るのか、どれだけの数量を動かすのか、すべて自由に決めることができます。「何もしない」という選択肢だってあります。
ネコの写真のカレンダーは、ネコの“かわいらしさ”を強調しています。でも、「かわいい」と思わなくたっていいのです。
証券マンに「この投信を買ってください」と泣かれたって、買う買わないを決めるのは、あなたの自由意思です。
海外の大きなイベントを取り上げて「暴落必至」と言われたって、売らなければいけない理由なんてありません。実際、どのような材料があるときでも値段がついている、つまり売る投資家と買う投資家が両方ともいるのです。
たまに会員から、「やっぱり下げるのでしょうか?」といった質問が来ることもあります。でも私はタイムマシンを持っていないので、残念ながら期待通りのことを答えられません。だから、逆に質問します。「どのように考えているのですか?」と。
買いだと思ったら買い、売りだと思ったら売る……相場ですから、それ以外に方法がないのです。
世の中には無数の情報があります。
まず、情報の入手経路を絞るのが仕事ですが、それを決めるのは自分自身です。
その情報の整理、処理、そして評価も、自分自身の手で行います。
でも、無数の情報を前に「どうすべきか……」と悩んでも、絶対に答えは出ません。周囲の価値観に流されて、その場限りの方法を選んでしまうだけです。
すべてを自分の手で決めるとき土台となるのは、「手法」の存在です。
番組では、株を売買するプロの投資法「中源線建玉法」を紹介していますが、私からの第一のメッセージは、「何でもいいから確固たる方法をもて」という一語に尽きます。四六時中トレードに浸ることのできない個人投資家は、たった1つの方法に集中し、その方法の中で良い結果を求めるのが王道なのです。

ゴール設定は高く、しかし個々の期待値は抑える
個々の売買について私たちは、一定の「期待」をもちます。
期待がなかったら、ポジションなんて取りません。
でも、カネのことだけに期待の度合いが大きくなる、つまり「期待値」が高くなりすぎるものです。
「最大300円幅が期待できる」と計算したとき、「300円はできすぎ」というのが冷静な分析なのに、いつの間にやら「300円取るんだ!」と力を入れていたりします。
一般的には、結果を「期待値」に近づけるために努力する余地があります。
セールスだったら、「この人がお客さんになるかもしれない」という状況に対して一生懸命に考え、積極的に行動します。彼氏や彼女にしたい相手に対して、望み通りの結果に近づくべく努力します。当然のことです。
でも、株価を操ることだけはできません。
株価の変動は市場任せで、あとは自分の読みと行動をコントロールするだけです。
その「自分をコントロール」について、質を高める努力をします。「ちょっと良くなればいい」ではなく、高い目標(ゴール)を決めて行動するべきです。それが具体的な金額であったり、売り買いの質であったりと、いろいろなゴール設定がありますが、想像できる範囲でより高いゴールが望ましいでしょう。低いゴールしか思い浮かばないのなら、想像力そのものを伸ばすことが先決です。
でも、現実の売買で百戦百勝なんて、絶対にあり得ません。
個々の勝ち負けについては、バランス悪く期待値を高めてはいけないのです。
勝率が50%なら、2回に1回は勝ち、2回に1回は負けです。
しかし、勝ち負けは偏ります。自分の手法と値動きが合わない時期もあります。したがって、5回やって5連敗なんて、素直に受け入れられない結果だって、ごくふつうに起こること。目をくもらせて相場難民にならないためには、投資家としての最終的な姿をゴールとして思い描きながらも、現実をまっすぐに受け入れる姿勢が求められます。
今回も、現実の値動きと、中源線による売買結果を見てみましょう。

2726パルグループは、2001年に上場した衣料品の会社です。
なじみがなかったために私は、放送で「バル」と濁音で読んでしまいましたが、半濁音の「パル」(PAL)でしたね。
さて、この銘柄も「大統領選を境にあらゆる銘柄が上がったわけではない」という説明を裏付ける動きで、目先は10月12日の安値から上昇がスタートしています。そして、10月20日に陽転、そのまま上伸して上げの波に乗っています。
ところが、過去1年の結果を見ると、転換の半分以上が負けトレードです。
負けたときの値幅は限定的ながら、直近の上げに乗る前は約4カ月間も、勝てないトレードが続いたのです。
うねり取りは「上げも下げも取る」と説明できますが、現実を冷淡に言い表すと次のようになるかもしれません。
「上げでもヤラレ、下げでもヤラレ、負けが続くことも少なくなく、苦しんだ結果として波に乗って満足できる結果を出す」
負けたとき、負けが続いたときでも継続できるように、適正な資金管理を盛り込んだ確固たるやり方をもっていなければならないのです。
来年は取る!
2016年は、グズグズとした値動きが続いた1年だったと思います。
しかし秋口からは、多くの銘柄に動意がみられます。意外と多くの銘柄が、2012年末から13年初頭にかけてスルッと上がったあと、約4年間も下げ続けています。そして、十分に整理が進んでいる状況なので、来年以降も楽しみだと私は考えています。
2017年も、マーケット・スクランブル生放送、そして、このフォローアップのブログと、プレーヤー目線の情報に特化して進んでいきます。
また来年、お目にかかりましょう。よいお年をお迎えください。

次回のフォローアップ(4)は、年明けの1月9日にアップします(1月2日はお休みです)。「すべての手法に共通する儲け方」というタイトルで、2017年に儲けるためのエネルギー注入をガッツリと考えます。
お楽しみに!
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