7月6日放送のフォローアップ、第1回を「週報」に掲載しました。
ジェットコースターで手が出なかった投資家必見!
~上げも下げもしない相場の次の一手~

7月6日放送のフォローアップ、第1回を「週報」に掲載しました。
ジェットコースターで手が出なかった投資家必見!
~上げも下げもしない相場の次の一手~

株価指数は強いし、それを支える個別銘柄もある、というのが株式市場の現状です。
しかし、多くの個別銘柄の動きは当然バラバラで、安値で保合、中段で保合、高値近辺で保合という具合……“次の一手”を決めかねる投資家は多いでしょう。
そんな状況下でも、私たちは行動を決めて前進しなければなりません。
どんな考え方が有効か、そして適切なのか?
2020年7月の放送では、プロの実践的な思考を紹介しました。
映像は、「過去の放送」でご覧ください。
(第182回 ジェットコースターで手が出なかった投資家必見! ~上げも下げもしない相場の次の一手~)

「相場は強いね~」
「上がると思うよ」
「株は買いだろ!」
「強気」という言葉でひとくくりにされる相場見通しですが、同じように表現しても内容はいろいろです。
例えば私は、6月と7月の放送で強気の見通しを述べましたが、「株式市場の長期波動は上向き」ということで、目先については中源線の売買を軸に上昇を狙うものの、じっくりと買いポジションを積み上げていくタイミングは少し先かもしれない、くらいの感覚です。
さて、本題に戻ります。
同じように目先の相場について強気を語る場合でも、人によって大きく異なります。
「日経平均はまだ上がる」と考えている場合もあれば、「出遅れ株がチャンス」という視点だってあり得ます。あるいは、「グイグイきている銘柄に、まだ上値がある」と狭い範囲に限定した相場観かもしれません。
場合によっては、「買った銘柄が上がっていて、そろそろ利食いを考えている」なんて状況で他人に強気を言う、いわゆるポジショントーク、「売りたい強気」というケースもあります。ズルいよ……と感じるかもしれませんが、人間の自然な心理かもしれません。

相場の先行きを当てたいので「見通し」「予測」に目が向きがちですが、大切なのは、その見通しと具体的なポジション操作のセットです。
だから、「今ここで取るべきポジションは?」とか「次の一手は?」というイメージから考えはじめ、「その根拠となる見通しはなに?」と確認するのが実践的だといえます。
仮に見通しどおりになったときの手仕舞いや、見込み違いだったときの損切りについて、きちんと考えることにつながるからです。
マーケット・スクランブルで毎月、相場の話をしていますが、人気度を上げるためにはズバリの予測を自信満々に語るべきなのでしょう。外れたら「おい、こんどは当ててくれよ」、当たったら「次はなに?」と視聴者を引きつけるからです。
でも、そんなふうに“情報をつくる”姿勢は嫌いなので、実践につながる観点を紹介しています。
次の一手──とても大切な視点です。

7月の放送では、個別銘柄の異なるパターンを紹介しました。
日経平均が強張っている……これだけで考えても具体的な対応策は見えません。自分なりの戦略に照らし合わせ、対象とする個別銘柄を判断するのが実際です。その際に、「わからないから手を出さない」といった選択肢を用意しておくことも重要です。
番組で紹介したのは保合(もちあい)の銘柄、つまり横ばいの動きで「どっちに動くんだろう」と感じる銘柄です。実際、こういった値運びをみせる銘柄が現在は多いからです。
そして、“次の一手”という観点における、ひとつの答えとして、「ぜんぶやる」と述べました。でも、決して雑なコメントをしたつもりはありません。
機械的に判断するシステムがあれば、そのシステムのシグナルに従ってポジションを取り、今後の動きについてシステムが新たなシグナルを出せばそれに従うという、「流れに沿ってポジション操作する」きちんとした対応が実現します。
グズグズとした相場つきが一変して総強気になれば、中源線が反応してどんどん陽転していくでしょう。
こうして「中源線に身を任せよう」と考えることができる理由は、次のとおりです。
中源線は、プロが好む売買ツールです。
とても実用性が高いものなのです。
単に「売り」とか「買い」などと、断片的な判断を示すオモチャではありません。

「ぜんぶやる」という行動を説明した際に、一般的な“あるある”の誤りを取り上げました。
「強気の見通しで、10銘柄を買う」という戦略について、少し先の「次の一手」を考えた内容です。
「相場は上だ」という見通しが当たったとしても、選んだ10銘柄がすべて期待どおりに上昇することはないでしょう。スルスルッと上がる銘柄もあれば、動かない銘柄もあり、なかにはズルズルと弱含みに推移する銘柄もあるはずです。
最もいけない次の一手は、「上がってきた銘柄をさっさと利食いして、ダメな銘柄を残す」というものです。心理的にやってしまいがちな対応ですが、プラスマイナスが逆なのです。
上がってきた銘柄は“よい銘柄”です。それを切って“わるい銘柄”を残したら、手の内はどんどん悪化するばかりです。
ダメな銘柄を切るのが第一で、売った分は現金ポジションにしておくのが安全です。
資金稼働率が下がって余裕が生まれ、手の内に残るのは“よい子”だけ。
こういった発想を大切にして、いざというとき、そのとおりに行動できるよう心がけておくのです。損切りが先行する状況には抵抗を感じるでしょうが、「将来を考えて次の一手を決める」相場では欠かせない考え方です。
インターネット放送「マーケット・スクランブル」は、こうした実践的かつ実用的な考え方を紹介して、同じプレーヤー同士で高めあっていこうというコンセプトでお送りしています。
次回も、ぜひご覧ください!

次回のフォローアップ第2回では、あらためて中源線のロジックを見つめながら、「仕掛け」に焦点を当てたポジション操作を考えます。お楽しみに!
※番組フォローアップ(2)は、「中源線シグナル配信」(対象:全上場銘柄)の会員限定のブログに公開し、同時に会員限定でメール配信も行います。
東証1部24銘柄で※「研究部会報」および「中源線シグナル配信」は、林投資研究所が行っている投資助言サービスです。契約にあたっては、林投資研究所が交付する「契約締結前の書面」をよくお読みください。
本日発行のメールマガジン「1分間の相場実践知識」の内容を、そのまま掲載します。メール配信をご希望の場合、こちらのページからお申し込みください。
コロナウイルスの脅威は無視できないものの、それを強調する報道の偏りを認識することが大切です。
情報について受け身になりがちな私たち個人投資家は、“流行の情報に抗うこと”が求められているのに、一般のニュースも投資関連情報も「コロナ」が決まり文句。
知らないうちに強く影響されています。
どんなときも忘れてはいけないテーマですが、とくに現在は、「コロナ」をいかに無視するかがカギです。
厳しく考えれば、「アフターコロナを考えよう」もコロナ脳。
短絡的な銘柄発掘に近づく心配があります。
「コロナを懸念した弱気に逆らおう」というのは、抗おうとしながら“コロナワールド”のど真ん中。
こういった思考が、ニュートラルに近づくヒントですが、意識しすぎてしまうと、これまた思いきりコロナ脳なので、ひと工夫が必要です。
最も気をつけるべきは、3月の安値を振り返ることでしょう。
「時間の経過」とともに変化する株価を見ているのに、時間を無視してチャートのタテ軸だけで考えてしまいます。
3月に突っ込みの安値があろうがなかろうが、「今後のトレンドがじっくり上昇」ならば、この先でタイミングを計って「買う」ことで利益が望めます。
実際、月足で長期トレンドを観察すると、適度に安いのに「整理」が足りない低位株が多数見つかります。
しかし、コロナの混乱を経て整理が進めば買い場が近づきます。
本格的に、安心して低位株に投資できる環境が整います。
そんな近未来を想定して、林投資研究所が長年取り組んでいる低位株投資の手法「FAI投資法」のルール解説本を作りました。
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日々の投資関連情報を流す大手メディアは、ホントにいいかげんだと感じます。
強烈だったのは2016年、米大統領選のビフォー・アフター。
「トランプ氏が勝利したら暴落必至」と言っていたのに、選挙後に強い相場がスタートするやいなや、「トランプラリーが始まった」だって……
昨日、6月11日のNYダウは大幅下落。
1861ドルもの下げについての解説は、「コロナ感染の第2波を懸念」だそうです。
えっ、第1波でパニクっているころから、『第2波を警戒すべき』と盛んに言っていましたよね。
悪材料として突然に出現したように書かないでよ。
株価が3月から戻る過程では、ひたすら「二番底懸念」という魔法の言葉を使いました。
ところが・・・みんなが気にしてソワソワしている間に日経平均は一時23,000円を超えました。“いまさら感”が強く漂います。
この「二番底」問題では、メディアの論調だけでなく、投資家側にも反省点があったと思います。
そんなことをテーマにお送りしたのが、6月8日の「マーケット・スクランブル」生放送です。
時間があるときにご覧ください。
フォローアップ第1回のブログも、さきほど公開しました。
正しい「二番底」 →週報のページ
株式市場は3月の安値から上昇して日経平均は23,000円、いろいろな思惑から「二番底」を気にする向きが多いなか、強い戻りをみせています。
二番底はいつ来るのか、そもそも二番底とは?
どういった認識が正しいのか?
6月8日の放送は、「二番底」という分析アプローチを、実践的な観点で考えました。
映像は、「過去の放送」でご覧ください。
(第180回 買いたい弱気? ~ 二番底はいつ来るのか……)

「天井も底も2回ずつ」といいます。
相場格言のようなものです。
しかし、コロナショックの二番底について繰り返し話題に上ったのに、とうとう日経平均は23,000円に到達しました。
この状況を見て無責任に後講釈するつもりはありません。
しかし、多くの人が「二番底」を気にする観点、というか理由に問題があるのではないか──これが、6月放送のテーマでした。
番組で紹介した二番底の事例をご覧ください。
これは、5301東海カーボンの月足です。
200円台の安値にいたのですが、2016年の終わりから上げはじめ、2017年、2018年と暴騰して2,000円をかるく超えたのです。ほぼ10倍に化けました。
この大きなトレンドを見てもらうために月足を示したのですが、長い底練りに目を向けてください。とりあえず安値圏に到達したのは2009年なので(赤丸の1)、本格上昇までのモタモタで約8年が経過しています。
もっとクッキリハッキリ「底」らしいのは、2012年でしょう(青丸の1)。
これを一番底とすると、二番底は2016年(青丸の2)……長期波動では、一番底から二番底まで約4年の日柄を要しているのです。
これは特殊な例ではありません。
月足で長期波動を観察すればわかりますが、よくある“標準のモデル”のようなチャートです。
このように、「二番底」という観点は実践的に有効なのですが、これを現在の相場に当てはめた場合、すでに整理が進んでいる銘柄でも今年の夏から秋に二番底、多くの銘柄は来年以降ではないかと感じています。
直近で投資家が気にした「二番底」は、いくつかの点で間違っていたのです。

ちまたで「二番底」が話題となった理由として、2つのことが挙げられます。
ひとつは「買いたい弱気」。
安値で買おうとしたが買えなかった、買いたい、少し押してほしい……こういう心理ですね。
もうひとつは、単純に「上がってくれ」と祈る心理です。
下げたところで不安になったがポジション調整の発想すらなく、戻ってもポジションを動かす気がなく……ただ買いポジションを抱えて「下げてほしくない」と不安なだけの状態です。
前者は「なにかアクションを起こそう」としているのに対して、後者は完全に受け身の姿勢です。だから、前者の心理はあながち否定できません。
ただ、両者に共通している問題点は、チャートのヨコ軸(日柄、時間の経過)を無視してタテ軸(価格)のみを気にしている点です。また、個別銘柄の動きはバラバラなのに、やみくもに日経平均を気にしていることもよろしくありません。
私たちは値動きを「株価チャート」で確認します。
そして、トレンド、勢い、形(集合形による予測)といった観点で観察して売買を考えます。
いろいろと複雑な思考を繰り広げるのですが、実はたった2つの要素しか存在しません。
2次元で表現されるチャートは、価格(タテ軸)と日柄(ヨコ軸)の2つの要素だけで構成されます。このうちの1つ、「日柄」を軽視した時点で、チャート観察という行為はボロボロに壊れてしまうのです。
だから実践家は、常に2つの要素を等しく扱うために、「タテ軸を見るな」という言葉を戒めとして使ったりします。
こういった実践的な発想、プロの思考を紹介したのが、私の新刊『プロが教える株式投資の基礎知識 新常識』です。ズバリ、「タテ軸を見るな!」という項目もあります。
番組でテーマとした「二番底」についても、多くのメディアはそういったキーワードを見出しに入れます。投資家の不安心理につけ込んで無責任な記事を書いているのですが、いつの間にか毒されているのが私たち個人、情報の受信者です(キツい言い方をすれば「情報弱者」)。
知らずにすり込まれてしまった「間違ったジョーシキ」を、正しい常識に入れ替えてほしい──こんな思いで作った本です。

さて、番組で紹介した「東証一部、陽線(買い線)銘柄数」の推移をご覧ください。
東証一部の銘柄を、ひとつずつ個別に「中源線建玉法」で強弱判断した結果です。“平均”という雑な計算方法の日経平均とはちがい、市場全体を観察するうえで実践的な統計値です。
「3」で、陽線(買い線)数は1,700を超えました。
東証一部上場、約2,100銘柄のうち1,700銘柄が「買い」に傾くというのは珍しいことです。林投資研究所の「中源線シグナル配信」サービスを開始していらいの記録です。
ただ、この記録は、極端な下げの反動によるもの、「勢い」でつけた数値と考えることができます。うかつに評価できない、という意味です。
ところが、その後いったんおちついたあと、4月、5月とジリジリ増加し、あらためて1,800銘柄に達したのです(4)。
無責任なメディアが「二番底」という言葉でつまらない記事を書き、日経平均2万円のレベルで売りを誘っている間に、注目すべきマーケットの変化が起きていたと感じます。
相場なので、上げ下げがあるのは当然ですが、「株高を背景に成長を図る経済構造」がより強固になった──大きな目でマーケットを眺めて、こんな考えが浮かぶのが自然ではないでしょうか。
ただ、目先の数カ月を追うときは、また別の視点が必要です。
次項で具体例を挙げながら解説して、フォローアップ第1回をまとめたいと思います。

3月中旬から3カ月が経過し、すでにひと相場が終わったのかもしれません。
昨日(6月11日)のNYダウ暴落(-1,861ドル)が引き金になって目先、下げトレンドに移る、というシナリオです。
もちろん、来週か再来週にグイッと切り返し、強気もビックリの金融相場がつづくかもしれません。
いずれにしても、「二番底懸念」なんて論調にあきれていたところ、NYダウが6月11日に暴落した理由を「コロナ第2波を懸念」と言いきるあたりは、ホントどうかしていると感じます。
コロナの感染がどんどん拡大していったパニック的な状態のころから、過去に起きた感染症の事例に照らし合わせて「第2波」を警戒する声はありました。私たち一般人も、繰り返し目にした情報です。それを、突然に出現した悪材料のように扱うなんて・・・
情報をつくり、まことしやかな解説を創作するにしても、もう少し手間をかけてほしいものです。
それはさておき、「二番底懸念」という言葉が注目されている間に、いろいろな銘柄が安値から大きく居所を変えました。個別銘柄の中源線チャートをひとつ紹介します。
3月の3,000円割れから5,000円台半ばまで、見事に上げています。
中源線は、ダマシの陰転を1回はさんだだけで、この上げを捉えていますね。
チャートをよくご覧ください。
安値で一番底、二番底と短期間で下げ止まりを感じさせる形をみせ、それから暴騰しています。
(人によっては、一番底、二番底、三番底、と見ます)
「二番底懸念」の流行が盛り上がっている間に、安値固めから上げが加速していたのです。
これが、短い期間の値動きをつかまえるときの時間軸です。
また、中源線がきちんと機能していたことも忘れないでください。

次回、フォローアップ第2回では、個別銘柄による値動きのちがいを観察しながら「二番底」の本当の意味を深掘りしてみたいと思います。お楽しみに!
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東証1部24銘柄で※「研究部会報」および「中源線シグナル配信」は、林投資研究所が行っている投資助言サービスです。契約にあたっては、林投資研究所が交付する「契約締結前の書面」をよくお読みください。
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コロナ後の株式市場はどうなる──。
誰もが気にかける課題ですが、つい目を向けてしまうのが「コロナ関連」銘柄。
ワクチンか、特効薬か、いけてる治療法か。
新時代のビジネスか、空気清浄装置のたぐいか。
思いを巡らせて到着するのは、たいてい、「こいつがくる!」というオススメ銘柄情報です。
株式市場が静かでも、なにかしら物色されます。
活況ならば、可能性のある銘柄が次々と買われます。
その結果、「あ~買っておけばよかった」となります。
「あと一歩でたどり着いた」なんて結果論ならともかく、想像がおよばなかった範囲であっても「買うことができたよ」と感じてしまうものです。
こんなタラレバを言いたくない……
儲け損ないは悔しい……
こんな心理が働いて表面的な情報で行動したくなりますが、そういった“材料張り”は難しいものです。
いや、難しいというよりも、「成立が困難」と言うべきでしょう。
コロナの偏った情報に振り回された反省から、
「落ち着いた観察」
「少し長めの期間の分析」
に目を向ける好機です。
(後記)
営業日削減で会報5月号に追われながら、その執筆で各種の情報を追った挙げ句……うっかり1カ月ぶりのメルマガ発行です。ごめんなさい。
株価指数が3月中旬の安値から戻り、相場全体に戻り歩調だと感じます。でも、常に“個別銘柄”で判断しなければなりません。
2020年2月から3月にかけて個別銘柄が下げていく動きに乗った中源線は、3月中旬以降の陽転(買い転換)でカラ売りの利食い手仕舞いを実現しました。
では、その後はどうなのか──5月11日の放送では、私が実際に売買している8銘柄を取り上げて解説しました。
映像は、「過去の放送」でご覧ください。
(第179回 そろそろマーケットは落ち着いた? ~「オレの銘柄」で徹底検証~)

放送でご覧に入れた資料に、誤りと思われるところが3つあり、「調べます、宿題です」と申し上げました。その結果を報告します。
「下げを取っているように見えるのにマイナス?」という疑問でした。
想像通り、ここは245円幅の“プラス”でした。
下げのスピードが速かったので3月17日の売り増し(3単位め)を裁量で見送り、なおかつ、3月23日に956円で買い返済しました(これも裁量、陽転前)。とても上手に泳いでいたのです。
これは、「+125」という数字が、思った通り重複していました。
編集作業中にやってしまった、消し忘れです。
「ストレスフリーで上げ下げ取った」という結果は、そのとおりです。
3つめの間違いは、大真空の高値圏にあるダマシのヤラレ幅です。
売り仕掛けが1,650円なのに、なぜか手書きのメモが「1,160円」。どんなミスでしょう……。
というわけで、1単位だけに抑えたヤラレ幅は、767円ではなく277円でした。
たいへん失礼しました。

ときどき説明する、「トレーダーの錯覚」にかかわる問題です。
「株は、安く買って高く売れば儲かる」
もちろん、買い値よりも安く売ったら損してしまいますが、「安いところを買う」という受け止め方は、ザンネンな間違いにつながる可能性が高いのです。
「安くなった」というのは、過去の価格と現在値の比較です。「安く買った」あと、さらに安くなったら……下げトレンドで「こんなに安くなった」と買ってヤラレるパターンです。
でも、上げトレンドならば、高いところを買っても、短期間でさらに高いところで利食いできると考えることができます。
“言葉遊び”でだまされてる、こう感じてしまうでしょうか?
こういった気づき、重要なアイデアを盛り込んだ私の新刊を宣伝します。

直近の相場で、「3月中旬に買っていればラクラク儲かった」という意見があります。
たしかにそのとおりです。
でも、そういう“買い向かい”を仕掛けた結果、2月下旬や3月上旬に買って投げさせられた向きも多かったのではないでしょうか。
中源線は、「安くなったから買い」という判断はしません。
あくまでも、ピクッと上げ、さらにビクンと上げ……こういう変化を検知して「ここから買おう」と乗っていくロジック(判断基準)です。
では、飛びつき買いがいいのか……決してそういうことではありません。
中源線は順張りで出動しますが、飛びついて買うのではなく、「トレンドが転換した」と判断して“波に乗っていく”のです。
ここまで説明を、次項でわかりやすくまとめます。

番組で取り上げた「句」を示します。

相場格言といわれますが、もともとは千利休の作という説も……。
確かなことはわかりませんが、下の句まであるのです。

上の句は有名で、「儲けるためには他人とは異なる行動を取れ」「みんなが売っているときは逆張りで買い向かえ」などと解釈されています。
でも、下の句まで読んだうえで、あえて相場格言とするならば、「サッと行動して、サッと勝ち逃げしろ」「タイミングを誤るな」といった受け止め方が適正ではないでしょうか。
すなわち、
・順張りでも逆張りでもいい
・タイミングが命だ
といった解釈です。

中源線が機敏に判断して“動きについていく”ことは、2月から3月にかけての下げで確認できました。
半面、下げたあとに多くみられるドタバタ、つまり、トレンドなしで大きく上下する保合で、表裏一体の弱みが出現しました。ただし、これは十分に想定できたことです。番組で紹介した私の裁量(シグナルを見送って株数を抑える)が良好な結果を出したことで、うまく説明できたと思います。
あらためて中源線の特長を考えると……
・機敏性がある
・ルールが明確かつシンプルなので、裁量を入れる余地がある
こういった“利用価値”があるといえます。
また、中源線のルールは、そもそも“実践家の感覚”を数式化しているので、その要素をほかのトレード手法に反映させるといった利用方法もありそうです。
基本のルールである「普通転換」を公開したオリジナル単行本、『入門の入門 中源線投資法』を、ぜひ手に取ってみてください。

次回、フォローアップ第2回では、放送で紹介した銘柄で確認できた「損小利大」について、あらためて考えます。お楽しみに!
※番組フォローアップ(2)は、「中源線シグナル配信」(対象:全上場銘柄)の会員限定のブログに公開し、同時に会員限定でメール配信も行います。
東証1部24銘柄で※「研究部会報」および「中源線シグナル配信」は、林投資研究所が行っている投資助言サービスです。契約にあたっては、林投資研究所が交付する「契約締結前の書面」をよくお読みください。